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ダイソンV6 Animalpro〔SV08MHCOM〕

V6 Animalpro(アニマルプロ)は、2015年9月18日に英・ダイソン社から発売となる、スティック・ハンディ兼用の高性能コードレスクリーナーです。

同年5月には、同じスティック・ハンディ兼用型「V6」シリーズの、「Fluffy」と「Motorhead」が発売となっていますので、一応この「Animalpro」は、その3種類目ということになります。


ダイソン「V6」全般の特徴

まず、「V6」シリーズの特徴としては、吸引力の目安を表す "吸込仕事率" の最大値は100Wを誇り、コードレスクリーナーの中では随一の吸引性能ということになっています。

その集塵用モーターには、超高性能直流モーター「ダイソンデジタルモーターV6」を採用しており、シリーズ名の「V6」はそれに由来します。

また、ヘッドにはモーター式回転ブラシを内蔵しているので、絨毯掃除にも強く、導電性カーボンファイバーを使用したブラシの効果で、フローリング上に静電気で張り付いたホコリにも強いです。

集塵方式は、ダイソンの代名詞である、ゴミの遠心分力の高い本格的なサイクロン(「2ティアー・ラジアルサイクロン」)で、国内外を問わずの他社製とは一線を画する高性能さを誇っています。

更に、この2015年度型からは、フィルターにも高性能フィルターの代名詞の "HEPAフィルター" を採用することで、その排気は家庭用高性能空気清浄機と同等レベルとなり、放出される排気は室内の空気よりも綺麗なものとなっています。

▼新ヘッド "ダイレクトドライブクリーナーヘッド"

この「Animalpro」固有の特徴は、ヘッドに "ダイレクトドライブクリーナーヘッド" を採用していることです。

これは実は、日本では未発売の「DC59」で採用されていたもので、5月に発売済の「Fluffy(フラフィ)」のヘッドの原型ともなっている物であるはずです。

その特徴としては、内蔵の回転ブラシの軸が異様に太く、その駆動用モーターが内部に収納されています。

そしてそれにより、回転のパワーが75%もアップし、主に絨毯上での清掃力が上がったとされています。

コードレスタイプは、使用できる電力が制限されていることにより、吸引力と稼働可能時間に制約があるというのはよく知られていますが、実は回転ブラシの回転力にも制約を受けています。なので、この「Animalpro」の新ヘッドは、その短所を少しでも打開しようとしたもの、ということになります。

「Fluffy」も、同様に回転ブラシの太い軸内にモーターを内蔵して回転力を上げていますが、そちらはフローリング上で、固形物をどう吸い込むかに重点が置かれています。

ただし、この "ダイレクトドライブクリーナーヘッド" は、絨毯上での清掃力を追及するだけに、実は回転するブラシが結構硬いです。

これはコードレス機の割には、回転ブラシの回転力も強いので、高級な絨毯である等、硬い回転ブラシの使用が気になるのであれば、止めておいた方が良いという事になります。

絨毯を掃除する必要があり、かつ無難な回転ブラシが欲しい場合には、「V6 Motorhead(モーターヘッド)」が良いでしょう。

また、この "ダイレクトドライブクリーナーヘッド" にも、フローリング対策のカーボンファイバー製ブラシは採用されています。なので、勿論フローリング上でも普通に有効です。


ダイソン「Fluffy」及び「motorhead」との違い

同じ「V6」の先行販売機種として「Fluffy(フラフィ)」と「Motorhead(モーターヘッド)」がありますが、それらとの違いは、床用ヘッドのみです。

(バージョンの違いにより、付属品には差があります)

[ダイソン] Dyson Soft roller cleaner head ソフトローラークリーンヘッド[並行輸入品] [ダイソン]Dyson DC59 DC62 Carbon fibre motorised floor tool ダイソン純正 カーボンファイバー搭載モーターヘッド【並行輸入品】

「Fluffy」のそれは、前述の通り「Animalpro」用と同系列の、フローリングに強い新ヘッドですが、「Motorhead」用は、右のような「DC62」についていたものと(ほぼ)同型の物が付属します。

これは少し小型で、重量はFluffy型の約77%、Animalproのそれの約83%しかありませんので、かなり扱いやすいです。

また、性能も以前はキャニスタータイプ(ヨコ型機)と基本共通設計の最新型でしたので、特に問題はありません。

もっとも、コードレス機としては、回転ブラシの軸内にモーターを持つ新型の方が高性能なのは間違いがない話で、その性能差は、価格に反映されています。

つまり、「Motorhead」は、比較的安い下位製品という位置付けとなっています。


尚、これらから、延伸管と床用ヘッドを取り除き、ハンディユニット部とノズルのみでのセットとした「V6 Mattress&Trigger」も販売されています。


ダイソン2014年度型「DC74」&2013年度型「DC62」との違い

「V6」は、2014年度型「DC74」と、2013年度型「DC62」のマイナーチェンジ品に過ぎません。

変更点としては、

  • 高性能なHEPAフィルターの採用
  • 及び、ボディの密閉性の向上
  • 全長が4mm、重量が70g増加
  • 運転音を30%低減

ということになります。

ただし、当「Animalpro」においては、日本初導入の "ダイレクトドライブクリーナーヘッド" が追加されており、「Fluffy」のヘッドも、微妙にマイナーチェンジされているようですが。

フィルターに関しては、従来型の後部に円筒状フィルターを収めた部品を追加しており、そのせいで後部が5cm程度長くなっています。

DYSON DC61motorhead DC61MH ダイソン サイクロン式 ハンディ&布団クリーナー(ニッケル/ブルー)【掃除機】dyson V6 Trigger HH08MH

しかし、実は従来は、持ち手の下に位置するバッテリー部分の方が長かったので、全長としては4mmしか長くなっていません。

5cm程度長くなった部分には、実は "(MAX)モード" ボタンがあり、従来は本体をつかんでいる手の親指でそのボタンをONにすることが気軽に可能でした。

しかし、そのように長くなってしまっては、片手での操作は難しいですので(手の大きさにもよります)、使い勝手はかなり下がってしまったと言えるかもしれません。

吸込仕事率に関しては、フィルターが高性能化した分で落ちていそうなものですが、強(MAX)で100W、標準で28Wで何故か変更はありません。


ただ、フィルター性能に関しては、確かに高性能にはなりました。しかし、先々代「DC62」の時点で既に英国アレルギー協会の承認をもらっており、先代「DC74」は本体同型でした。

その為、別にフィルターを高性能化しなくても、これらのダイソン製掃除機は、以前からアレルギー患者にとってすら安心して使える製品で、健康な人間にとっては言わずもがなでした。

なので、フィルター性能のアップは、英国アレルギー協会の承認品を使っても健康被害を受ける程の重度の患者には有意義かもしれませんが、その他の人間には実質関係がありません。


バッテリーバッテリー交換

「V6」のバッテリーは、勿論「DC74,DC62」(及び「DC61」)と共通で、充電可能回数は約500回、価格は8,640円です。

交換の際にはダイソンのサービスセンターに直接注文する必要があり、送料が540円かかるので、計9,180円ということになります。

価格に関しては、まあそんなところで、特に高い訳ではありません。しかし、東芝・トルネオVコードレス(約2,000回)や、シャープ・フリード(約1,000回)が使用可能回数が多い分で相対的に安いので、それらと比べるならば不利となります。

これはネジでの固定式なので、予備を用意して交換しながら使うという使い方は、出来ないわけではないにしても、想定されている使い方ではないはずです。


▼メンテナンス



フィルターはこうやって洗浄し、24時間乾かします。

フィルターが乾き切らない内に使用すると、雑巾のような悪臭が排気と共に勢い良く噴き出す恐れがありますので(笑)、十分な注意が必要です。

ダイソンの洗浄が必要なフィルターは、スポンジタイプなので乾きにくいですが、そうではない他社製でも、一応要24時間乾燥と指定してある場合が多いはずです。


▼ハンディユニットで布団掃除

フトンツール

ダイソンハンディクリーナーで布団掃除

「V6 Animalpro」には、メーカー純正の布団用ノズル "フトンツール" が特別に付属します。

しかし、実はダイソンのコードレス機では、標準付属品の "ミニモーターヘッド" こそが、布団掃除用としての標準ヘッドだとされています。

もっとも、実際は使いやすい方で構わないと思いますが。


▼「Animalpro」と「Animal」

「pro(プロ)」とは、本来公式通販限定品にのみ付く名で、実態としては「Animal(アニマル)」の付属品充実(ハードブラシ+延長ホース+フトンツール)・高額モデルであることを表しています。

しかし "ダイレクトドライブクリーナーヘッド" 採用の新機種は、「Animalpro(アニマルプロ)」だけであり、単なる「Animal」は(日本には)存在していません。

これは、一応この機種だけの特徴ということになります。

多分、一応販売はするけれども、売りたいとか、売れるとか、それ程思っている訳ではないのでしょう・・・。


 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


V6 Animalpro(SV08MHCOM)
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amazon [レビュー有]
楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:パワーブラシ(ダイレクトドライブクリーナーヘッド)
目詰まり対策:(2段サイクロン)
吸込仕事率:100〜28W
本体重量:1.29kg /全体重量:約2.27kg
運転音:未公表
色:ニッケル/レッド
3.5時間充電・「強」約6分/「弱」約20分(モーターヘッド稼働時約16分)可動
床用モーターヘッドに加え、ハンディ用ミニモーターヘッド、コンビネーションノズル(ブラシ付ノズル)、すき間ノズル、フトンツールハードブラシ延長ホースが付属


関連ページ:

V6 フラフィ〔SV09MH/SV09MHCOM〕

V6 モーターヘッド〔SV07MH/SV07MHCOM〕

V6 マットレス&トリガー〔HH08COM/HH08MH〕(ハンディのみ)

ダイソンV6における違い(「V6」俯瞰ページ)

DC74 モーターヘッド(2014年度型)

DC62 モーターヘッド(2013年度型)

シャープ EC-SX310/EC-SX210[ハンディ+スティック2WAY]

東芝 VC-CL1200/VC-CL200[ハンディ+スティック2WAY]

三菱 HC-VXE20P iNSTICK[ハンディ+スティック2WAY]

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ダイソンデジタルスリム比較 ダイソンハンディクリーナー

関連サイト:

V6 Animalpro(SV08MHCOM)ダイソン公式サイト