ダイソン社から2015年5月に発売された「V6」シリーズでは、共通の本体を持つ、従来 "デジタルスリム" と呼ばれていたコードレススティッククリーナーのシリーズと、コードレスハンディクリーナーのシリーズとの名称の共通化が図られました。
その為、全てのモデルの違いが分かる一覧を作成しておきます。
尚、「V6」の名称は、2013年9月発売のDC62,DC61から採用された、コードレス機専用・新開発高性能直流モーター "ダイソンデジタルモーターV6" に由来しています。
発売日 | アメリカ仕様 | 2015/9/18 | 2015/5/21 | |
機種 | V6 Absolute | V6 Animalpro | V6 Fluffy | V6 Motorhead |
画像 | ||||
吸込仕事率 [※「強」/「通常」] | 100/28W | |||
「強」稼動時間 | 6分 | |||
「通常」稼動時間 | 20分 | |||
回転ブラシON時 「通常」稼動時間 | 16分 | 17分 | ||
ヘッド | ダイレクトドラ イブ型(CF), フラフィ型(CF) | ダイレクトドラ イブ型(CF) | フラフィ型(CF) | 軽量型(CF) |
フィルター | HEPA(高性能型) | |||
回転ブラシパワー | 〇〇 | |||
トリガースイッチ | 軽い | |||
本体重量 | 詳細不明 | 1.29kg | ||
本体/全体重量 | 詳細不明 | 2.27kg | 2.34kg | 2.10kg |
充電時間 | 3.5時間 | |||
バッテリー価格 | 8,640円 | |||
バッテリー交換 | ネジ式 | |||
小サイクロン数 | 15個(2層) | |||
フィルター清掃目安 | 1ヶ月に1度 |
「Absolute」は、最新のヘッドが両方付属する豪華仕様ですが、日本非正規品です。保障や故障の際の対応は、輸入元の販売店でということになります。
発売日 | 2015/5/21 | |||
機種 | V6 Fluffy | V6 Motorhead | V6 Mattress | V6 Trigger |
画像 | ||||
床用ヘッド | フラフィ型 | 軽量型 | 未付属 | |
延伸管 | 〇 | |||
吸込仕事率 [※「強」/「通常」] | 100/28W | |||
「強」稼動時間 | 6分 | |||
「通常」稼動時間 | 20分 | |||
回転ブラシON時 「通常」稼動時間 | 16分 (ハンディ17分) | 17分 | ||
フィルター | HEPAフィルター | |||
本体重量 | 1.29kg | |||
床用ヘッド 装着時重量 | 2.34kg | 2.10kg | 未付属 | |
充電時間 | 3.5時間 | |||
バッテリー価格 | 8,640円 | |||
小サイクロン数 | 15個(2層) | |||
フィルター清掃目安 | 1ヶ月に1度 |
これはダイソン社製では以前からある話ですが、この「V6」シリーズでも本体は同一でありながら、付属品を増やすことで、名称と価格、及びボディカラーを変えた製品も存在しています。
とりあえず、2015年度は、
- +(プラス)
- PRO(プロ)【原則公式通販限定品】
がそれに該当します。
ホワイト×グリーンのボディカラーで、"布団クリーナー" と呼ばれるコードレスハンディ掃除機の「Mattress」も本当はそうなんですが、これのみ標準機の「Trigger」とは完全に別扱いですので、ここでもその扱いに準じています。
機種 | V6 Animalpro | V6 Fluffy | V6 Motorhead | V6 Absolute |
画像 | ||||
標準機 | 未存在 | ミニモーターヘッド コンビネーションノズル すき間ノズル 壁掛けブラケット | ||
― ― ― | ミニソフトブ ラシツール | |||
+(プラス) | 標準機用一式 + フトンツール ハードブラシ 延長ホース | |||
PRO(プロ) (※「Animalpro」 は一般流通品) | 標準機用一式 + フトンツール ハードブラシ 延長ホース |
機種 | V6 Fluffy | V6 Motorhead | V6 Mattress | V6 Trigger |
画像 | ||||
標準機 | ミニモーターヘッド コンビネーションノズル すき間ノズル 壁掛けブラケット | ミニモーターヘッド コンビネーションノズル すき間ノズル | ||
フトンツール 延長ホース | ― ― ― | |||
+(プラス) | 標準機用一式 + フトンツール ハードブラシ 延長ホース | |||
PRO(プロ) (※公式通販限定) | 標準機用一式 + フトンツール ハードブラシ 延長ホース | 標準機用一式 + バードブラシ 延長ホース |
旧DC系型番「DC74,DC62,DC61」との違い
発売日 | 2015/5/21 | 2014/10/23 | 2015/5/21 | 2013/9/13 |
機種 | V6 Fluffy | DC74 | V6 Motorhead | DC62 |
付属品変更機 | +(プラス) PRO(プロ) | MC(コンプリート) | +(プラス) | MC(コンプリート) PRO(プロ) |
画像 | ||||
ヘッド | フラフィ型 | 軽量型 | ||
回転ブラシON時 「通常」稼動時間 | 16分 | 17分 | ||
フィルター | HEPA | 標準品 | HEPA | 標準品 |
ボディ密閉性 | 高 | 標準 | 高 | 標準 |
運転音 | 30%低減 | 通常品 | 30%低減 | 通常品 |
MAX(強)ボタン の押しやすさ | × | 〇 | × | 〇 |
本体/全体重量 | 1.29/2.34kg | 1.22/2.3kg | 1.29/2.10kg | 1.22/2.03kg |
サイズ(cm) [全長×幅×高20.8cm] | 121.1×25.0 | 120.7×25.0 | 118.4×21.1 | 118.0×21.1 |
発売日 | 2015/5/21 | 2013/9/13 | |
機種 | V6 マットレス | V6 トリガー | DC61 |
付属品変更機 | 未存在 | PRO(プロ) | 未存在 |
画像 | |||
フィルター | HEPAフィルター | 標準品 | |
ボディ密閉性 | 高 | 標準 | |
運転音 | 幾らか低減 | 通常品 | |
MAX(強)ボタン の押しやすさ | × | 〇 | |
本体/全体重量 | 1.30/1.63kg | 1.22/1.55kg | |
サイズ(cm) | 全長:39.9cm [×幅14.4×高20.8cm] | 全長:39.4cm [×幅14.4×高20.8cm] | |
特別付属品 | フトンツール 延長ホース | ― ― ― | フトンツール |
特別付属品の違い、もしくは共通性
実は、"+(プラス)" という名称は、「V6」から始まったもので、「DC74」と「DC62」では、"MC(コンプリート=モーターヘッド・コンプリート)" と呼ばれていました。
しかし、付属品充実タイプを "コンプリート" と呼んでしまうと、標準タイプが不完全であるかのように思われてしまうからか、とても分かりやすい "+(プラス)" に変更となっています。
"PRO(プロ)" は、公式サイトの直販限定の製品で(※「Animalpro」のみ例外です)、"+(プラス)" と比べると、実は割とどうでも良い存在です。
名前は立派で、まるでプロ仕様・玄人用であるようですが、実際はそんなことはありません。
そのセット内容も、「V6」に限ってすら統一出来ていない有様です。
また、「V6 Fluffy」の "PRO(プロ)" は、同 "+(プラス)" と付属品内容が何と同一で、ボディカラーのみが違うバージョンとなっています。
そこまでして公式通販限定品を作りたいものかと思いますが、原則定価販売のみの公式通販サイトとしては、そういったものでもないと見応えがなさすぎるのかもしれません。
V6 Fluffy+ V6 Mortorhead+ DC74MC | DC62MC |
ハードブラシ 延長ホース フトンツール | フレキシブルすき間ノズル ソフトブラシツール フトンツール |
V6 Fluffypro | V6 Triggerpro | DC62PRO |
ハードブラシ 延長ホース フトンツール | ハードブラシ 延長ホース | ハードブラシ 延長ホース フレキシブルすき間ノズル アップトップツール |
■ フトンツール
ダイソンで布団掃除をするには、この "フトンツール" が必要、と普通は思われることでしょう。
しかし、コードレス機での布団掃除における標準ノズルは、実は標準付属品の "ミニモーターヘッド" となります。
この "フトンツール" は、元々はキャニスタータイプ(ヨコ型機)用の布団掃除用ノズルなのです。
"ミニモーターヘッド" には回転ブラシが内蔵されており、それが布団を高速で強く擦ることになる為、「繊細な布団にはこちらを」ということで、これがコードレス機においてもオプションとなっています。
通常は、"ミニモーターヘッド" で問題ありません。
※別売品としても販売されています。
■ ハードブラシ
この用途ははっきりしており、主に玄関マット用です。
日本では玄関マットを掃除機で吸うことはまずないでしょうが、ダイソンはイギリスのメーカーですので、それに合わせたかなり硬いブラシのこのノズルが存在しています。
勿論、他に用途を思いつく場合には、そちらでも使用可能ですが、原則的には日本ではあまり必要のないものということになります。
※ジャパネットたかたでは、使用例としてアルミサッシを掃除している写真を掲載しています。確かに、その箇所には他に適切なノズルがないので、良いのではないでしょうか。
■ 延長ホース
これは、例えば本体を左手に持ち、右手でノズルを持つ、という形でこのハンディ掃除機を使えるようにするための物です。
長さは、縮んだ状態では30cm程度ですが、引っ張ると倍以上に伸びます。
これを使えば、ノズルを本体ごと動かすさずに済むので、腕にかかる負担は少なくなります。
また、本体後端・両サイドから出ている、排気の方向をどうにかしたい場合にも良いでしょう。
これはないのが普通ですので、勿論なくて構いません。チョイ使い程度であれば、ホース等ない方が手軽に使えて良いと思います。
しかし、ハンディ形態で長時間使う用途が想定されるのであれば、あっても良いかもしれません。
尚、電力供給路(電線)は内蔵されていませんので、ミニモーターヘッドを装着しても、回転ブラシを回すことは出来ません。
■ フレキシブルすき間ノズル
これは「V6」ではなく、「DC62」の付属品充実型についていたノズルです。
伸縮式で、縮めた状態では35cm、伸ばした状態では55.5cmとなり、相当長いです。
フレキシブルとは "柔らかな" という意味ですが、実は伸びる部分がゴム製で、グニャっと曲げることが可能です。その為、そういうノズルが必要な場所が(もし)あれば、とても便利なはずです。
ただし、伸ばした状態では、先端のブラシ部分を何かに擦りつけようとすると、曲がってしまって力を加えることが出来ません。
その為、こういった長いすき間ノズルはありだと思えるものの、ゴム製ではない方が良いと個人的には思います。
尚、先端のブラシ部分は、取り外すことも可能です。
標準付属品
■ ミニモーターヘッド
ダイソン製コードレスハンディタイプの製品写真では、原則このミニモーターヘッドが装着されています。
しかし、これは実のところあくまでソファや布団、車のシート用です。
回転ブラシ用のモーターが内蔵されているだけあって、重量も割とありますので、取り回しも良くはありません。
■ コンビネーションノズル
ハンディクリーナーとして使用時のメインノズルは、このコンビネーションノズルとなります。
殆ど重さを感じないくらいに軽いですし、ブラシを簡単に出し入れ出来ますので、使い勝手も大変良好です。
■ すき間ノズル
掃除機には定番のすき間ノズル(長め)も標準で付属していますが、上のコンビネーションノズルで大抵間に合います。
なので、わざわざ付け替えて使用することは、あまりないのではないかと思います(私はほぼ使ったことがありません)。
■ 壁掛けブラケット
これは、充電台を兼ねた壁掛け収納用部品です。
左の写真の手前部分には、余分なノズルを2つ付けて保管することも可能です(※横幅のないもののみ)。
これは、スティッククリーナーとしての販売分では標準付属品ですが、ハンディクリーナーとしての販売分には未付属です。
実際、保管に困るのは、長い延伸管と一番汚れる床用ヘッドですので、それらがなければ特に必要はありません。
これには重大な注意点がありまして、使用する為には壁にネジ穴を2つ開ける必要があります。
その為、実際には使用できない方も多いです。
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