CZ-C02/CZ-C04 ラクリート(2015年型)

玩具メーカーであるバンダイの子会社・CCPから2015年5月7日に発売となった、同社製ロボット掃除機シリーズ "ラクリート" のニューモデル「CZ-C02/CZ-C04」です。

フローリング向けの製品

このシリーズの基本的な特徴としては、まず吸引口に回転ブラシがありません。つまり、絨毯上ではあまり清掃力のない、フローリング向けの製品です。

また、本体の両サイドのゴミを吸引口前に集める "サイドブラシ" は左右に2本ありますが、これがかなり柔らかな造りで、絨毯上では事実上役に立ちません。

なので、やはりフローリング用と思っておいた方が良いはずです。

これらの本体裏には、専用のモップシートを取り付けることが可能で、得意のフローリング上では、吸引と同時に乾拭き掃除をさせることも可能です。

諸性能

行動パターンに関しては、「CZ-C04」では、安価品で一般的な "ランダム＋壁沿い＋渦巻き" を組み合わせたもので、「CZ-C02」ではそれらに加えて "ジグザグ移動" が追加されています。

ただし、どちらにせよ、高性能という訳ではなく、ルンバのように40以上もの行動パターンがあるとされる本格機とは全く違います。

センサーには、10cm以上の段差を見分ける段差センサーと、物理接触により障害物を感知するバンパーセンサーを備えており、これらもお値打ち価格品としては標準的な機能です。

段差乗り越え能力は、0.75cmですが、これはこの数値を公表している製品としては最も低いです。なので、薄い絨毯であれば何とかなるものの、基本的にはあまり期待できません。

「CZ-C02」と「CZ-C04」の違い

これらは大きさは殆ど同じですが、比較上位の「CZ-C02」の方が清掃可能な面積が広いです。

バッテリーは、構成素材が少々違い、人体に有害なカドミウムを含まないニッケル水素型の方が少し性能が高く高級です。

稼働時間は双方50分で共通にもかかわらず、充電時間がかなり違います。これは電池の特性の差ではないので少し不可解ですが、それでも「CZ-C02」の方が高性能機ということになります。

また、位置付けとして、上位機種がありませんが、これには2011年発売の「CZ-907」が相当します。

上述・2機種については以下に見るように、当時それと一緒に発売された製品のマイナーチェンジ版ということになっています。

上位機種に関しても、いずれ新型機が出るでしょう。

先代モデルとの違い

比較的大きな「CZ-C02」には「CZ-905」が、そして小型の「CZ-C04」には「CZ-860」という2011年秋発売の旧モデルが存在します。

そして実は、新型2機種は旧型と(色以外)原則同一です。

ただ、「CZ-C04」のおいては、以前は上位機種にのみあった、専用のモップシートを本体裏に取り付ける機能が追加されています。

定番モデル

「CZ-C02」は、実のところ地味であまり売れない機種ですが、「CZ-C04」は10,000円程度の安い価格帯のロボット掃除機の定番モデル(の後継機)です。

ライバルはツカモトエイムのAIMロボシリーズですが、これらは全て事実上のフローリング用機種となっています。その為、今回のマイナーチェンジでモップシート機能が付いた分、少なくとも機能的には一歩リードとしたと言って良いでしょう。

　※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。

・CZ-C02
	・楽天・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー：レビュー(_件)を参照・ヘッド形状：吸引＋サイドブラシ×2 ・吸込仕事率：未公表/対応床面積：約20畳・本体重量：1.6kg /運転音：約65dB ・色：メタリックブラウン(BR) ・サイズ：直径28×高さ7cm ・段差乗り越え能力：約0.75cm ・移動パターン：ランダム、壁沿い、渦巻き、ジグザグ・約7.5時間充電・約50分可動・14.4Vニッケル水素バッテリー採用・専用モップシート装着可(モップシート6枚付属。別売30枚組1,000円)

・CZ-C04
	・楽天・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー：~~レビュー(_件)を参照~~ ・ヘッド形状：吸引＋サイドブラシ×2 ・吸込仕事率：未公表/対応床面積：約15畳・本体重量：1.5kg /運転音：約65dB ・色：ホワイト(WH) ・本体サイズ：直径27.0cm×高さ7.6cm ・段差乗り越え能力：約0.75cm ・移動パターン：ランダム、壁沿い、渦巻き・約4時間充電・約50分可動・14.4Vニカドバッテリー採用・専用モップシート装着可(モップシート6枚付属。別売30枚組1,000円)