ESC-7DCK/ISC-7DCE/CK-N20M

ESC-7DCK/ISC-7DCEは、日本のメーカー・アイリスオーヤマから発売されているコードレスタイプのハンディ・スティック兼用掃除機です。

ハンディ・スティック兼用タイプには、ハンディ型を基本として延伸管と床用ヘッドを取り付けるタイプと、スティック型を基本として中核部をハンディクリーナーとして取り出して使うタイプとがありますが、これらは前者です。その為、どちらかというとハンディクリーナーとして使いたい方向け、ということになります。


▼ 超吸引毛取りヘッド

これら「ESC-7DCK/ISC-7DCE」に固有の特徴としては、まずヘッドに "超吸引毛取りヘッド" という特殊ヘッドを装備していることが挙げられます。

これは、ヘッド裏に毛を取りやすくする為のエチケットブラシを装着し、ヘッドを前後に動かした際には2つのエチケットブラシを切り替えることで、片方向だけではなく両方向で毛を取りやすく工夫されたヘッドです。使用場所としては、フローリングでも悪くはないですが、やはり絨毯で威力を発揮します。

しかし、万能ではなく、フローリングではエチケットブラシが切り替わる際に、プラスチックの部品が派手にガチャガチャと音を立てます。

なので、静かに使いたい方にはあまり向いていません。


▼ 吸引力&バッテリー

また、吸引力の目安を表す吸込仕事率は未公表ですが、14.4Vのニッケル水素バッテリーを採用している為、吸引力はこういった製品としては多少なりとも強めであるはずです。

ただし、同じ14.4V(ただし、充電池は継ぎ足し充電に強いリチウムイオン製)のマキタ製「CL140FDRFW/CL141FDRFW」と比べると、電圧&稼働時間は同一であるものの、バッテリー容量は3分の2しかありません。

なので、吸引力=吸込仕事率も3分の2の約16.7W程度であると考えることが可能です。もっとも、そこには搭載するモーターの性能も関係しますが、それこそどちらかと言えばマキタ製の方が高性能である可能性が高いでしょう。


▼ 実は非常に重い

また、充電池素材としてリチウムイオンを採用しているそれらのマキタ製とは違い、これら「ESC-7DCK/ISC-7DCE」ではニッケル水素を採用しています。そしてニッケル水素はリチウムイオンより重いこともあってか、これらはそれらより200g程度重いです。

そして実はその200gをもって、ハンディクリーナーとしては、かなり重めと言えるレベルにまで達しています。

なので、これらはあまり女性向という感じではありません。

ただし、それでも吸引力が高ければ我慢のし甲斐もありますが、これらの場合はそれ程でもありません・・・。


▼ 集塵方式

集塵方式は、フィルター式(カプセル集塵式)で、マキタの同方式と同じく不織布製メインフィルターと、そのメインフィルターを保護するメッシュフィルター(プレフィルター)から成っています。

ただし、これらアイリスオーヤマ製では、何と更にそのメッシュフィルターを保護する "使い捨てフィルター" が存在しています。これは別売につき、使いたくなければ使わなくて良い物ですが、使う場合にはメッシュフィルターに被せる形で使用します。


▼ スタンド&オプションノズル付属

アイリスオーヤマ製コードレスクリーナーには、実は付属品にも特徴があり、これら「ESC-7DCK/ISC-7DCE」にも、机の上やソファ等でで使用できる "小型ブラシ" と、先端に折り畳み式のブラシが付いた "すき間ノズル" が付属しています。なので、使い勝手は高いはずです。

また、実は本体に延伸管と床用ヘッドを接続したままで立てて置けるスタンドが付属しており、"使わない時にどこに置いたら良いか分からない" という事態は上手く回避されています。

ただし、このハンディクリーナーを基本とするタイプは、重心が高い為スタンドに置いた際にも不安定となります。その為、これは壁際に置き、ネジか両面テープかを使って壁面に固定することが推奨されています。

実際、固定されていないと、倒してしまう可能性はかなりあるのではないかと思います。


▼ 2(3)機種間での違い


ESC-7DCKISC-7DCECK-N20M
付属バッテリー数2個1個1個
充電時間3.5時間3.5時間3.6時間

「ESC-7DCK」と「ISC-7DCE」の違いとしては、予備バッテリーが付属しているかどうかだけとなります。

予備バッテリーを使えば、20分×2の40分間が使用可能となります。これには勿論別売もありますが、1個7,000円程するものです。

これらの充電スタンドには、実は予備バッテリーを充電する機能も付いていますし、予備バッテリーをそこに装着しておいた方がスタンドが安定しますので、あればあるで悪くはありません。

ただ、本体装着分バッテリーの充電時間は3.5(3.6)時間ですが、予備バッテリーの充電には48時間かかります。なので、毎日バッテリーを2個使うつもりであれば、予備も本体に装着して充電する必要があります。

また、「CK-N20M」というのは、「ISC-7DCE」の通販専用モデルです。それらは基本同一ですが、ただ一点、充電時間が何故か0.1時間=6分間だけ長くなっています。


▼ 上位シリーズ「IC-S7LK/KIC-S7L/IC-S7L/CK-R40M」との比較

上位シリーズにおいては、

  • バッテリーが上位のリチウムイオン製(電圧は同一)
  • 本体重量が200g程度軽い
  • 吸気内が対象の "ホコリ検知センサー" 装備で吸引力も自動制御可能
  • 弱モードが追加されて、バッテリー1個で最大40分稼働
  • ヘッドが "超吸引毛取りヘッド" なのは最上位の「IC-S7LK」のみ。他は(100g程度軽い)ノーマルタイプ
  • 上位2機種において、前方向白色LEDライト付
  • 使い捨てフィルター25枚標準付属
  • (予備バッテリーは全機種別売)

ということになっています。

基本的に重量が軽い分、そちらの方がお勧めです。しかし、ヘッドは最上位機種が "超吸引毛取りヘッド" である以外は、何も特徴のない簡素な物に過ぎません。

こちらの「ESC-7DCK/ISC-7DCE/CK-N20M」であれば、全機種 "超吸引毛取りヘッド" ですので、絨毯掃除を重視するのであれば、こちらの方がずっと安上がりではあります。


 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


ESC-7DCK
アイリスオーヤマ スティック&ハンディクリーナー(シルバー)【掃除機】IRIS ESC-7DCK-S楽天
amazon [レビュー有]
楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:超吸引毛取りヘッド(往復分エチケットブラシ付吸込口)
目詰まり対策:― ― ―
吸込仕事率:未公表
14.4Vニッケル水素充電池採用
本体重量:2.0kg(ヘッド、バッテリー込)
運転音:未公表
色:シルバー(S)、ピンク(P)、ブルー(A)
同時充電の予備バッテリー付(計40分可動)
約3.5時間充電・約20分可動/予備は48時間充電・約20分可動
予備バッテリーも同時充電のスタンド付属
2013年4月4日発売

ISC-7DCE
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楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:超吸引毛取りヘッド(往復分エチケットブラシ付吸込口)
目詰まり対策:― ― ―
吸込仕事率:未公表
14.4Vニッケル水素充電池採用
全体重量:2.0kg(ヘッド、バッテリー込)
色:シルバー(S)、ピンク(P)、ブルー(A)、レッド(R)、オレンジ(D)、グリーン(G)、ゴールド(N)
約3.5時間充電・約20分可動/予備は48時間充電・約20分可動
予備バッテリーも同時充電のスタンド付属
2013年8月発売

CK-N20M
アイリスオーヤマ 充電式スティッククリーナー CK-N20M-P シルバー楽天
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楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:超吸引毛取りヘッド(往復分エチケットブラシ付吸込口)
目詰まり対策:― ― ―
吸込仕事率:未公表
14.4Vニッケル水素充電池採用
全体重量:2.0kg(ヘッド、バッテリー込)
運転音:未公表
色:シルバー
約3.6時間充電・約20分可動/予備は48時間充電・約20分可動
予備バッテリーも同時充電のスタンド付属
ネット限定モデル



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関連サイト:

ESC-7DCK|アイリスオーヤマ公式サイト

ISC-7DCE|アイリスオーヤマ公式サイト

CK-N20M-P|アイリスオーヤマ公式サイト