CV-CG3〔2.18点〕

CV-CG3は、2003年3月に日立から発売となった紙パック式掃除機です。

これは日立だけでなく、全国内有名メーカー中で最安の製品ですが、その分性能も最低限となっています。

発売日もかなり昔ですが、家庭用掃除機としては、現在一番古い設計の製品ということにもなっています。

評価はおおよそのものです。


▼ ヘッド 1 (1)

この「CV-CG3」のヘッドは、回転ブラシのない昔ながらのシンプルな物です。一応 "とる・ふくヘッド" という名前が付いていますが、何か特殊な仕組みがある訳ではありません。

これは、単にゴミを良く吸えたり、大抵のヘッドにはある吸引口・後部にある起毛部分で、床を拭くことが出来るといった程度の意味であるはずです。


▼ 吸込仕事率 1 (1)

この機種の吸込仕事率は、200Wです。国内メーカー製の紙パック式掃除機としては、異常に低い数値です。

パワーの切り替え機能もないので、常に200Wで吸い続けます。


▼ 清掃力 0.5 (0.5)

ヘッドも吸引力も最低限ですので、高性能だということはありません・・・。ただし、間違いなく電気掃除機ですし、日立製でもありますので、勿論あれば役立つだろうと思います。


▼ 吸引力持続 星ゼロ (0)

この「CV-CG3」には、吸引力持続系の仕組みは何もありません。


▼ 紙パック+フィルター性能 1 (1)

この機種の標準紙パック「GP-75F」は最低ランクで、本体に程度の良いフィルターが付いているという話もありません。なので、やはり最低限ということになります。

しかし、日立製の上位紙パックも全て普通に装着可能ですので、そちらを買って性能を上げることも可能です。


▼ 標準紙パックの容量 3 (3)

これに関しては、1.5Lなのでごくごく標準的です。


▼ 標準紙パック価格 4 (4)

この「CV-CG3」の標準紙パック「GP-75F」の定価は、1枚140円です。

これは日立製では一番安い物ですが・・・本体の価格を見るに、全メーカー共通のもっと安い物を、交換用としてご購入になる方が多いかもしれません。


▼ 本体重量 3 (3)

この機種の本体重量は3.1kgです。この数値は昔であれば、十分小型機として通用しました。しかし、現在は2kg台の製品も結構ありますので、割と軽めという程度です。


▼ ヘッド+延伸管+ホース部重量 5 (5)

それらの数値は0.9kgですので、実のところ異常な軽さです。

しかし、その代わりに専用の持ち手がなく、パイプ部分を直接掴むタイプとなっていますし、電源スイッチすらありません。

パワーの切り替え機能も元々ありませんが、それでもパワーの調節は、パイプ部にあるリング状の部品「吸引力調節リング」を回して空気穴を調節することで、行うことが可能です。


▼ 運転音(最大値) 1 (1)

この「CV-CG3」の運転音は、66dBです。この数値だと一級のうるささですが、それでも安物だからといって特殊なうるささという訳ではありません。

尚、パワーの切替機能がありませんので、ずっとこの数値で運転し続けることになります。


▼ エコモード 星ゼロ (0)

この製品は最安の部類なので、エコモードの類は勿論ありません。


▼ 消費電力 5 (5)

この「CV-CG3」の消費電力は650Wです。吸込仕事率が200Wしかないことが勿論大きいのですが、標準的な消費電力である1,000Wの65%しかありません。

…ただし、国内有名メーカー製紙パック式掃除機の吸込仕事率の最低ラインは500Wなので、これはその40%しかありませんが。


▼ 付属ブラシ類 1 (1)

製品は最安の部類ですが、それでも普通のすき間ノズルは付属します。他には、勿論何もありません。


▼ 価格 5 (5)

価格(最安値)に関しては、5,600〜6,600円の間程度となります。

これだと、実のところシャープの「EC-KP7F」も買えますし、そちらの性能はこちらと違って普通の範囲内ですので、ごく普通に選べばそちらとなると思います。ただ、日立製が良い方もいらっしゃるのかもしれません。


▼ 総合評価 2 (2.18)

この「CV-CG3」は、安いとは言っても性能も例外的に低いですので、全くおすすめではありません。

しかし、性能は低くても普通に使えるなら十分満足で、他と300円違うなら迷わずこちらという方も、もしかしていらっしゃるのでしょうか。

この機種は2003年の発売で、12年目に突入の手堅い機種ですし、構造も単純な分、大事に使えば他より長く使える可能性もそれなりにあるでしょう・・・。

ただし、実は私はこの製品を店頭で見かけたことがありません(つまり、1度も見たことがないと思います)。なので、実のところ、これを一般的な製品だと言うことは出来ないのかもしれません。

口コミ他社製例外的低価格機との比較


CV-CG3EC-KP7FMC-PB5F
メーカー日立シャープパナソニック
吸込仕事率200W500〜約80W500〜約60W
消費電力650W1000〜約250W1000〜約150W
パワー切替機能×
手元グリップ&
手元電源スイッチ
×
本体重量3.1kg3.4kg3.4kg
本体以外重量0.9kg1.2kg1.0kg
運転音66dB66〜約57dB65〜約60dB
価格6,000円半ば6,000円半ば8,000円前後

これらは、低価格であるだけではなく、ほぼモデル/マイナーチェンジのないロングセラー機でもあります。

ここにはない東芝製三菱製の最安品だと、ヘッドには回転ブラシが付き、価格も9,000円以上ということになります。

日立製で、この「CV-CG3」の一応の上位機種「CV-VP5」となると、これもロングセラー機種ではありますが、それらと性能・価格共に同等ということになります。

 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


CV-CG3
HITACHI 掃除機 ブルー CV-CG3 A楽天
amazon [レビュー有]
楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:ノーマルヘッド(とる・ふくヘッド)
目詰まり対策:― ― ―
吸込仕事率:200W
重量:3.1kg/ 全体重量:4.0kg
運転音:66dB(2009年12月以降の新基準値)
持ち手(本体):折り畳み式
すき間ノズル収納:延伸管横
色:ブルー(A)
パワー切替&手元スイッチなし
「つぶれんホース」(!)装備
標準紙パック:GP-75F(1枚付属)


関連ページ:

シャープ EC-KP7F

パナソニック MC-PB5F

日立 CV-VP5(上位機種)

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掃除機・機種別★(星)評価の基準

各社共通紙パック


関連サイト:

CV-CG3(A)|日立公式サイト