「MC-PKL16A」は、2015年2月20日にパナソニックから発売となった新型の紙パック式掃除機です。
本体重量は2.9kgの小型機ですが、吸込仕事率は520Wと紙パック式として最低限の500Wを少し上回っています。
また、ヘッドには "エアロノズル" との名の、タービン式回転ブラシを内蔵しているのが主な特色となります。
※評価はおおよその物です。
▼ ヘッド (2)
この「MC-PKL16A」のヘッドは "エアロノズル" です。吸引の風で回るタービン式の回転ブラシを備えています。
これは、絨毯を掃除するのには少し非力なので、主にフローリング向けです。しかし、絨毯を掃除するにあたっても、ないよりはあった方が良いものです。
また、このヘッドには、ヘッド上に舞い上がったチリを吸うという "エアダストキャッチャー" も付いています。
▼ 吸込仕事率 (3)
この機種の吸込仕事率は520W〜約60Wです。
この数値は、紙パック式の最低限である500Wを少し上回り、20W分豪華となっています。
▼ 清掃力 (2)
回転ブラシの回転力の低いタービン方式のヘッドに加え、吸込仕事率も平凡なので、あまり高くはないはずです。
この機種には、ヘッド上のチリを吸う "エアダストキャッチャー" が付いていますので、室内の空気も多分普通よりは綺麗になるはずです。
しかし、吸引力はそこでも消費されますので、床面に使われる吸引力は520Wを若干下回っているはずです。
▼ 吸引力持続 (1)
この「MC-PKL16A」の吸引力持続の仕組みとしては、"パワー持続センサー" が付いています。
これは、標準モード(中)を使用時に、ゴミが溜まって吸引力が落ちてくるとパワーを上げる機能です。
なので、残念ながら、強モード時には関係ありません。
▼ 紙パック+フィルター性能 (1)
この機種で使用される標準紙パックは「AMC-S5」です。
これはパナソニック製の最安品ですので、特別な性能はありませんが、メーカー純正品として最低限の性能は保障されるはずです。
また、掃除機本体には、排気口部の最終フィルターとして、"一般フィルター" が採用されています。…これは多分、ごく普通のフィルターだという意味だと思います(汗)。
▼ 標準紙パックの容量 (2)
これに装着可能な紙パック自体は、もっと多くのゴミの収容(少なくとも1.6L程度)が可能なはずですが、この 「MC-PKL16A」は本体が小型なので、1.3Lしか入りません。
これにはさすがに感心できませんが、この機種は小型であることがウリなので、それが優先されています。
▼ 標準紙パック価格 (4)
この機種の標準紙パック「AMC-S5」の定価は、1枚140円です。これはかなり安い方ですが、それは勿論性能と引き換えということになります。
紙パックに関しては、同社用であれば、互換性があります。その為、高い排気性能を求めるのであれば、これより高い物を使うことも可能です。
▼ 本体重量 (5)
この「MC-PKL16A」の本体重量は、2.9kgです。3.0kgを切っているので、かなりの小型機ということになります。
三菱の紙パック式ビケイだと、同価格帯である上で本体重量は2.4kgとなりますが、吸込仕事率の最大値は500Wでしかありません。
▼ ヘッド+延伸管+ホース部重量 (4)
それらの重量は1.3kgですので、全体から見ると軽く、タービン式としては普通程度です。
▼ 運転音(最大値) (1)
この機種の運転音は、65〜約60dBですので、ごく普通のうるさい掃除機です。
▼ エコモード (0)
この「MC-PKL16A」は安価な掃除機につき、エコモードの類は付いていません。
▼ 消費電力 (3)
この機種の消費電力は1,000〜約150Wですので、単に標準的です。
これと同系列の上位機種は、吸込仕事率はもっと高いですが、消費電力の最大値が15%高いですので、電気代も高くなります。
▼ 付属ブラシ類 (1)
当「MC-PKL16A」には、一般的な "すき間ノズル" のみが付属しています。
▼ 価格 (4)
この機種は、最安値(1年近く経った後)として10,000円程度となる可能性があります。
もう少し性能の高い上位機種「MC-PK16A」も同等価格となる可能性がありますので、その際にはそちらの方がお得です。
▼ 総合評価 (2.36)
この「MC-PK16A」は、廉価機なので性能は高くはありません。
しかし、ヘッドにはタービン式回転ブラシが付いていますので、フローリングであればそこそこ綺麗になるはずです。
今年度からは、塗装も凝ったものになり、前年度の無機質な白よりは若干の高級感が出ましたので、これにしようと決めやすくなったのではないでしょうか。
当「MC-PKL16A」と、前年度型「MC-PKL15A」との違い
MC-PKL16A | MC-PKL15A | |
発売日 | 2015年2月20日 | 2014年2月28日 |
(ボディカラー) | ショコラホワイト(W) | ホワイト(W) |
塗装 | 網目 (ダイヤモンドカット) | 通常型 |
実のところ、今回のマイナーチェンジの内容は、色・塗装方法の違いだけということになります。
今年度型は、高級感を出す為に特殊塗装が施されており、網目模様の3Dシールが貼られたような外観となっています。
この機種は一応安い機種ですので、価格が上がらないのかが心配ですが。
パナソニック製紙パック式 上・下位機種との比較
MC-PK16A | MC-PKL16A | MC-PB5A | |
ヘッド | エアロノズル[風力式回転ブラシ] | ||
エアダスト キャッチャー | 〇 | × | |
吸込仕事率 | 580〜約60W | 520〜約60W | 500〜約60W |
消費電力 | 1,150〜約200W | 1,000〜約150W | |
重量(本体/全体) | 2.7/4.0kg | 2.9/4.2kg | 3.4/4.4kg |
フィルター | アレル物質抑制 | 一般フィルター | |
網目塗装 | 〇 | × |
上位機種とはパワーが違いますが、その分そちらは消費電力も多いです。
下位機種は、別シリーズとなり、本体はこちらの方が500g軽いですが、ヘッド+延伸管+ホース部だけを見れば、そちらの方が300g軽いです。
ヘッド上のホコリを吸うという "エアダストキャッチャー" については、理論上ない方が床を吸う力が強まりますが、実のところその仕組みからは大して吸っていません。
この「MC-PKL16A」は、「MC-PB5A」よりも吸込仕事率が20W高いですが、そこに使う吸引力は、その分にも満たないかもしれません。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・MC-PKL16A | |
・楽天 ・amazon ― ― ―[レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:エアロノズル(タービン式) ・目詰まり対策:パワー持続センサー ・吸込仕事率:520〜約60W ・本体重量:2.9kg[小型機]/ 全体:4.2kg ・運転音:65〜約60dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ショコラホワイト(W) ・エアダストキャッチャー付 ・標準紙パック:AMC-S5(1枚付属) | |
前年度型
・MC-PKL15A | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:エアロノズル(タービン式) ・目詰まり対策:パワー持続センサー ・吸込仕事率:520〜約60W ・本体重量:2.9kg[小型機]/ 全体:4.2kg ・運転音:65〜約60dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ホワイト(W) ・エアダストキャッチャー付 | |
関連ページ:
・MC-PK16A(上位機種)
・MC-PB5A(下位機種)
・MC-PKL15A(前年度型)
関連サイト: