「MC-BU100J」は、パナソニックから2014年12月20日に発売となった、スティック・ハンディ兼用2WAYタイプのコードレス掃除機です。
2WAYタイプは、売れ筋(売れ過ぎ)のダイソン製や、シャープ製もありますが、それらはハンディクリーナーに延伸管と床用ヘッドを付けたタイプとなり、こちらのパナソニック製は、スティッククリーナーを基本として、モーターやバッテリーのある中核部を取り外して、ハンディクリーナーとして使用するタイプです。
ハンディクリーナーを元とするタイプは、ハンディ時の使い勝手は良いですが、スティック時には、バッテリーとモーター部の重量を手元で支え続けなければならないため、長時間使うとかなり疲れます。
逆に、スティッククリーナーを元とするタイプは、重量自体はそれらより重いものの、その殆どが床面にかかる為、長時間使用に向いています。また、逆にハンディ時の使い勝手は、2の次となっています。
つまり、この「MC-BU100J」は、主に床掃除に使いたいという方向けのコードレス掃除機であるということになります。
この「MC-BU100J」に固有の特徴としては、ヘッドにはモーター式の回転ブラシが内蔵されているのですが、その前部が壁等に当たると上へガバッと開く構造 "ガバとりパワーノズル" になっており、壁際にまでその回転ブラシが届きやすく出来ています。
そして、デザイン面を別とすれば、この機種の特徴は、実のところその程度ということになっています。
この機種では、バッテリーには16.8Vのニッケル水素充電池を採用しており、"強" で15分、"弱" で30分動きます。
なので、吸引力は、このスティッククリーナーを基本とする2WAYタイプとして一番有名な、エルゴラピードの下位機種・14.4Vニッケル水素バッテリー搭載タイプとはほぼ同レベルで、やはり14.4Vニッケル水素型の日立製PV-BA100よりは少し高い程度のはずです。
また、1度の使用が6分間と短く想定されているとは言え、この「MC-BU100J」では約800回の充電が可能とされていますので、他の同等バッテリー採用機種より、少しはバッテリーが長持ちする可能性があります(…単に同程度かもしれません)。
これをダイソンのデジタルスリムやエルゴラピード・リチウムと比べるとどうかと言うと、上級バッテリーであるリチウムイオンバッテリーを採用し、電圧も21.6V(ダイソン)、18V(エルゴラピードリチウム)と高いそれらの方が上となります。
なので、とにかく良いものが欲しいのであれば、悩む必要はないはずです。
MC-BU100J | PV-BA100 | エルゴラピード | |
重量 (スティック/ハンディ) | 2.7/1.4kg | 2.8/1.4kg | 2.7/1.2kg |
バッテリー | 16.8Vニッケル | 14.4Vニッケル | 14.4Vニッケル |
充電時間 | 5.5時間 | 4時間 | 16時間 |
稼動時間(強/弱) | 15/30分 | 12/30分 | 13/25分 |
フィルター掃除 | 水洗い可 | 水洗い不可& ブラシ使用不可 | 水洗い可&バネ式 のホコリ落とし |
ヘッド前LED | × | 〇 | 〇 |
特殊機能 | ガバ取りヘッド | 自走式ヘッド 曲がる吸口 (ハンディ用ノズル) | ブラシクリーン (毛絡み除去) |
充電可能回数 | 800回 (1回6分間使用) | 700回 (1回6分間使用) | 300回 (全充放電) |
交換用バッテリー(税別) (モーター部ごと交換) | 7,000円 | 7,000円 | 5,524円 (ダストカップ +フィルター付) |
これらにはそれぞれに特徴があり、ペットを飼っているご家庭であれば、ヘッドの回転ブラシに毛絡み除去機能があるエルゴラピードが一番です。
しかし、これの場合、充電時間がやたらと長いのが困りもので、更にバッテリーの充電可能回数が、300回と他より少ないようです(※ニッケル水素型は、通常300〜500回の使用が可能)。
日立のPV-BA100だと、ヘッドが自走式なのが魅力ですが、フィルター掃除にあたり、水洗いとブラシでこする事が禁止されています。その為、出来るのはフィルターをどこかに叩きつけてホコリを落とすこと位となります。なので、取扱いが少々難しいです。
そういった理由で、消去法的にこのパナソニック製「MC-BU100J」が残ると言うことも出来ます。
あと、この「MC-BU100J」に関しては、デザインが流線型であることも大きな特徴となっていますが、パッと見ラフ案(素案)といった感じです。
勿論、これはこれで綺麗ですし、他機種よりはこれが良いといった意見も多々あると思います。
しかし、正直ここまでプロトタイプ(試作機)っぽい物をよく製品化できたなものだなと感心しました。
一応、いい感じの艶消し具合にはなっているようですし、価格を考えれば、これ以上には出来ないということなのかもしれませんが・・・。
ただし、これがツインバード製(ホームセンターなどでお馴染みの安物家電メーカー)であったりすれば、"神デザイン" 扱いされたかもしれません(笑)。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・MC-BU100J | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:ガバとりパワーノズル(モーター式非自走) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:未公表 ・16.8Vニッケル水素充電池採用 ・ハンディ部重量:1.4kg/ 全体重量:2.7kg ・運転音:64〜約62dB ・色:シルバー(S)、レッド(R)、ブラック(K) ・約5.5時間充電・「強」約15分/「弱」約30分可動 ・充電台、棚用ノズル(+すきまノズル)付属 | |
関連ページ:
・エルゴラピード&同リチウム(エレクトロラックス)
・CS3250 ORA(オーラ)(ブラック&デッカー・32.4Vリチウムイオン)
・VC-CL1200/VC-CL200 トルネオVコードレス(東芝)
・EC-SX200 FREED(フリード)(シャープ)
・HC-VXE20P iNSTICK(三菱)
関連サイト:
・MC-BU100J(S)(R)(K)|パナソニック公式サイト
・“さすが”と思わせるパナソニックのスティッククリーナー(家電Watch)