「VC-J3000」は、2014年2月にジャパネットたかたから発売となった、東芝製のサイクロン掃除機「TORNEO(トルネオ)」の特別バージョンです。
とは言え、このジャパネットのトルネオは、2012年度新登場の東芝製サイクロン・現最上位シリーズ「トルネオV」や、2013年度登場の「トルネオVコンパクト」ではなく、2010,11年度の生産終了モデルを元にした製品に過ぎません。
また、ジャパネットからは2012年9月に発売されている「VC-J2000」を、単にマイナーチェンジした製品ということにもなっています。
▼ 性能的特徴
この「VC-J3000」の特徴としては、この元になった東芝正規型番のトルネオが吸込仕事率450Wであるのに対し、この製品では400Wにまで落とされています。
また、トルネオの最下位機種系と同じく、この機種では東芝製高額機種の特徴でもある "ゴミ残しまセンサー(赤外線ゴミセンサー)" が省略されています。
「VC-J3000」のヘッドは、2012,3年度の東芝製最上位ヘッド "イオンカーボンヘッド" ですので高性能ですが、2014年7月にはより軽量化された "イオンファイバーヘッド" が登場し、最新型上位機種に搭載されています。
また、この「VC-J3000」には、2010,11年度のトルネオ最上位機種にのみついていた "ピカッとどこでもブラシ(※ヘッドを外した際に現れる、ブラシノズルの前方を照らす小LEDライト)" がついています。
ただし、2014年度には、2012,3年度には消滅していたそのライトが、LEDが1灯⇒2灯となってパワーアップした "ワイドピカッとブラシ" として復活し、やはり最新「VC-SG514,VC-SG414」に搭載されています。
それらは2014年7月1日の発売で、このジャパネット版は2月の発売なので仕方がない部分もありますが、なので、それらは一応旧式装備ということになっています。
▼ サイクロン掃除機としては
肝心のサイクロン部の性能としては、この「VC-J3000」を含む初代トルネオシリーズは、あまり遠心分離力が高くありません。
遠心分離出来なかった細かなホコリは、メインフィルターに溜まるのですが、このシリーズでは、それを落とす為に電動のフィルター振動装置が設置されています。これはスイッチをOFFにする度に作動するもので、その際の騒音はかなりうるさいです。
しかも、それにもかかわらず、振動では落ち切らないホコリがフィルターに溜まりますので、いずれ手作業でのフィルター清掃が必要となります。
この方式は、以前は国内メーカーで大流行したのですが、現在は何とこの機種と、シャープの1機種にのみ残っている過去の遺物です。
尚、現在の東芝製サイクロンの最上位シリーズ「トルネオV」は、ダイソンを真似て遠心分離力を強化した、一応の本格サイクロン掃除機(所謂「フィルターレス」)ということになっています。
▼ 付属品
「VC-J3000」には、"豪華オリジナルセット" として、布団用ブラシ「VJ-B4 ダニトルピー」と、洋服用ブラシノズル「VJ-Y1」、及び付属品用ホースが特別に付属しています(すき間ノズルもあるとありますが、これは通常どの掃除機にも付属します)。
これらに関しては、一応本当に豪華装備ですが、それらが全てなければ当然もっと安く買えるはずです。
尚、布団用ブラシと洋服用ブラシノズルに関しては、色の違いはあるものの別売品があるので、一応別で買うことも可能です。
▼ 旧ジャパネットモデル「VC-J2000」との違い
2012年のジャパネットたかたモデルの「VC-J2000」との違いとしては、まずヘッドが2012,3年度の東芝製最高性能ヘッド "イオンカーボンヘッド" に変更となっています。
また、前述の洋服用ブラシノズルが新しく付属となっています。
これは東芝のみが販売しているノズルなので、別に必要ないと言えばそうなのですが、「!!(凄い!)」と思われる方には良いかもしれません。
▼ いい加減新しいのを売りましょう!
ジャパネットたかたは、元になった製品より性能を若干落とした物を売ることが多いですが、この製品の場合には、その上本当の型落ち品(マイナーチェンジではなくモデルチェンジで生産終了)となりますので・・・。
もっとも、この「VC-J3000」に付いているヘッド前を照らすLEDライトと、ふとん用ブラシ&付属品用ホースは、少し贅沢な装備ではありますが・・・。
付属品や高性能なヘッドを考え合わせると、2015年1月までの支払総額30,456円というのは割とお得な価格ではあります。しかし、この機種は電動フィルター振動音と、それにもかかわらずの時々の手作業でのフィルター掃除の必要性のせいで、ずっとは使う気にならない可能性もあります。
この機種の場合には、そういった側面もあるので、特に、「イベント性が高い」といった表現が似合うのかもしれません。
尚、2014年10月下旬に現行型のトルネオVではなく、またもや消滅済みの "トルネオVコンパクト" に属する、「VC-JS4000」がジャパネット専用機として発売となっています。
当「VC-J3000」も、勿論まだ現行機種ですが、長かった初代系トルネオ時代の終焉が見えてきています。
メーカー正規型番 | ジャパネットたかた | |
2011年 | VC-CG511X VC-CG311 VC-C211[始祖機] (トルネオ) | VC-J1000 (トルネオ) |
2012年 | VC-SG512 VC-SG412 VC-S312 (トルネオV) | VC-J2000 (トルネオ) |
2013年 | VC-SG513 VC-SG413 (トルネオV) VC-S43 VC-S33 VC-S23 (トルネオVコンパクト) | ― ― ― |
2014年 | VC-SG514 VC-SG414 VC-SG314 VC-S214 (トルネオV) | VC-J3000 (トルネオ) VC-JS4000 (トルネオVコンパクト) |
2015年 | ― ― ― | ― ― ― |
▼ 下取り?
下取りと言うと、中古品として引き取って、誰かがそれを再利用しそうな雰囲気ですが、ジャパネットたかたは再販を行わず破棄しています。
この「VC-J3000」においても、下取り価格は20,000円!等と言っていますが、他社や家電量販店が普通に「値引き」と表現している物を、古い物を引き取るからということで非常に紛らわしく表現しているに過ぎません。
ウチの親も勘違いしていましたが、1万円で買った古い掃除機を2万円で下取りしてもらえる等、本当に騙された話にのみあるような話でしかありません。
万が一、これを読むまでどう見ても価値のない古い掃除機を、本当に2万円で買ってもらえると考えていらっしゃった方は、ゆっくり色々と見つめ直してみるのが良いのではないかなあ、等と思います。
▼ 価格
この「VC-J3000」の、2015年1月19日以降の税込・送料込の正式な価格は、
- 下取り有:28,380円+消費税2,270円+送料972円+下取手数料540円=32,162円
- 下取りなし:48,380円+消費税3,870円+送料972円=53,222円
- ヤフオク!オークション価格(ある時とない時が・・・)
ということになっています。
なので、以前のキャンペーン時との価格差は、税込1,706円ということになります。
(※以前のキャンペーン)2015年1月18日までの税込・送料込の正式な価格は、
- 下取り有:26,800円+消費税2,144円+送料972円+下取手数料540円=30,456円
- 下取りなし:46,800円+消費税3,744円+送料972円=51,516円
ということになっていました。
我が家に新しい掃除機「トルネオ」が届いたみたい!ジャパネットで買ったんだってさ 笑笑 pic.twitter.com/RzRsq937sV
— 相原 翔 (@kkr_0208) 2014, 11月 18
ジャパネットからトルネオ届いた〜(о´∀`о)♪ pic.twitter.com/sesMwxNRaX
— あやっぺ (@gurumittovsky) 2014, 8月 29
色:シルキーピンク(P) / シャイニーレッド(R)
色:メタリックパープル(V)
※価格は変動します。時価は必ずリンク先にてご確認下さい。
・VC-C211 TORNEO(トルネオ)[2011年度型] ― | |
・楽天 ― ・amazon ― ― ―[レビュー有] ・口コミ・評価:― ― ― ・ヘッド形状:フロアフリーイオンヘッド ・目詰まり対策:モーター式フィルター振動機構 ・吸込仕事率:450W ・本体重量:4.3kg /全体重量6.2kg ・運転音:60dB〜約54dB ・排気方法: ― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:レディッシュゴールド(N) ・床上ダストゲッター(ヘッド上空の塵の吸引)有 | |
関連ページ:
・VC-JS4000 トルネオVコンパクト[ジャパネット仕様]
・トルネオVシリーズ(東芝主力サイクロン現行型)
・VC-C211 トルネオ(2011年度型)
・VC-J2000 トルネオ(ジャパネットモデル前年度型)
関連サイト:
・VC-J3000(R)(V)(P) トルネオ|ジャパネットたかた公式サイト