SDCO 0 NB(SDCO0NB) Compact C2

SDCO 0 NB(SDCO0NB)は、2014年7月31日に発売となった、ドイツ・ミーレ社製の新型紙パック式掃除機です。シリーズ名としては "Compact C2" と呼ばれており、これはその3機種中の最上位機種となります。

一応 "コンパクト" ということになっていますが、前作の2011年度型では本体重量が非公表でしたのではっきりしたことは分かりません。総重量は6.5kgで同一ですので、結構ゴツイ手元グリップが付いた分位は、軽くなったのかもしれませんが、本体の4.5kgは日本では重い部類に入ります。

尚、これはあくまで海外仕様品であり、ミーレ社はダイソン社やエレクトロラックス社(スウェーデン)とは違って、日本仕様品を開発するつもりはないようですので、既にその点からあまりお勧めではないということになります。


評価はおおよそのものです。


▼ ヘッド 2ツ星評価 (2)

この機種のヘッドは、回転ブラシなしの標準床用ノズル(「SBD 650-3(AirTeQ)」)と、タービン(風力)式の回転ブラシ付ターボブラシ(「STB 205-3」)の2種類が 標準付属しています。

標準ノズルは、「AirTeQ」という名が付いていますが、これは少ない消費電力で高い吸引力を発揮するために開発されたものだという話です。要するに、ヘッドの床とのすき間がより少ないのでしょう。

ターボブラシに関しては、絨毯からペットの毛等を取り除く際に、付け替えて使用します。


▼ 吸込仕事率 1ツ星評価 (1)

ミーレのCompactC2シリーズは、吸込仕事率は基本的に225Wのようですが、この「SDCO 0 NB(SDCO0NB)」に限っては220Wとなっています。

フィルターに高性能なHEPAフィルターを使用するのが前提ですので、フィルターの細かい目のせいで、パワーが少し劣るのかもしれません。


▼ 清掃力 4.5ツ星評価 (4.5)

この機種では、海外基準の集塵率である "ダストピックアップ率" が公表されており(日本では目安として採用されていない基準ですので、日本製は未測定です)、一応フローリングでは98.9%、カーペット上では81.5%となっています。

フローリングに関しては、悪い数値ではありませんが、きめ細かな回転ブラシがある訳でもなければ、吸い逃したゴミを拾う起毛部分もありませんので、日本製よりずっと劣るはずです。

また、これは以前からの問題ですが、通常使うヘッドである標準床用ノズルには、ヘッド裏に車輪がありませんので、小石等硬いものが落ちていると引きずって床を傷つける可能性があります。

もう一つのタービン式のブラシも、確かに絨毯から毛を取るのには役立つかもしれませんが、風力式なので日本では主流のモーター式よりパワーで劣ります。また、何よりこれ一つで済まそうとせず、もう一つの標準床用ノズルが付属しており、付け替えが必要とされていることから、使い勝手は良くないのだろうと思います。

しかし、ダストピックアップ率81.5%(これは標準床用ノズルの数値のはずです)は、日本で手に入るものでは既に販売を終了しているダイソンの「DC22 DDM モーターヘッド」の82%に次ぐ高さですので、とにかく絨毯を根こそぎ綺麗にしたい方には良いのではないでしょうか。

ただ、これらのヘッドは床への密着型ですので、ヘッド前の固形物は弾き、壁際に弱く、小さなマット等では動かしにくく、と使い勝手は悪いはずです。吸込仕事率がかなり低いにもかかわらず、ダストピックアップ率が高いのは、それらの弱点と引き換えとなっています。

その為、以前からミーレを使う方は、通販番組でもたまに取り上げられる別売ヘッドの「ミラクルジェット」を使いたがる方も多いようですが、それは日本製につき、日本製の吸込仕事率500W程度の掃除機を前提としたものであるはずです。なので、それを買って使うなら、最初から日本製の掃除機にした方が吸込は良いですし、ヘッドを替えてしまうと、ダストピックアップ率も日本製以下になるはずです。


▼ 吸引力持続 4ツ星評価 (4)

ミーレには吸引力持続の仕組みは特にありませんが、実はミーレは紙パックが空の場合には、6段階中の4程度で十分な吸引力で、それ以上だとヘッドを動かしにくいです。なので、ゴミが溜まって来るに従ってパワーを上げるのが、シンプルながら実に有用な吸引力持続の仕組みとなっています。


▼ 紙パック+フィルター性能 4ツ星評価 (4)

この「SDCO 0 NB(SDCO0NB)」では、0.3μm(1μmは1000分の1mm)以上のホコリの99.995%を捕塵可能な高性能フィルター・HEPAフィルター(ミーレでは「HEPAクリーンフィルター」という名称です)が装備されていますので、非常に高性能です。

ただし、ミーレのフィルターは約1年毎の交換が必要で、その費用は5,500円(税別)かかります。なので、一応の覚悟が必要となります(笑)

しかし、それでも十分高性能な、0.3μm以上のホコリの99.55%を集塵するスーパーエアクリーンフィルターで良ければ、紙パックと必ずセットになって入っているので、余計な出費は必要ありません。


▼ 標準紙パックの容量 5ツ星評価 (5)

ミーレの "ハイクリーン F/J/M" タイプの紙パックの集塵容積は、3.5Lですので、日本製の平均の1.5L前後の2倍以上となります。

しかし、あまりに紙パックを交換しないと不潔な気もしますし、ゴキブリ等を吸わせて紙パックをそれで捨てる場合には、通常の2倍以上勿体ないです(笑)。


▼ 標準紙パック価格 2ツ星評価 (2)

ミーレのこのCompact C2シリーズ用の紙パック(ミーレでは「ダストバッグ」と呼びます)は、"F/J/M" タイプで1枚定価で375円程します。

ただし、この費用には、紙パック4枚交換毎に交換しなければならない "スーパーエアクリーンフィルター" と "集塵室フィルター" 各1枚の費用が含まれますので、単に紙パック自体としては150円程度のはずです。それでも、それらフィルター2枚の交換は必須、かつ紙パック4枚とのセット販売ですので、それらを上乗せすれば、確かに最初に述べた価格ということになります。

しかし、容量は日本製の2倍以上ありますので、紙パック代の実質は375円の半額以下ということになります。


▼ 本体重量 1ツ星評価 (1)

ミーレのCompact C2シリーズの本体重量は、4.5kgで共通です。紙パック式掃除機としては重い部類に入ります。


▼ ヘッド+延伸管+ホース部重量 1ツ星評価 (1)

ミーレは例外的に、延伸管最上部の手元グリップが標準装備ではないので、この「SDCO 0 NB(SDCO0NB)」では、それも含んだ重量+標準床用ノズル接続時での合計という注意書きが付きますが、それら全てで2.0kgということになります。

この重量は、モーター式回転ブラシ内蔵ヘッド型ではない機種としては驚異的です。


▼ 運転音(最大値) 1ツ星評価 (1)

性能がほぼ同一の旧S6000シリーズから見て、ターボノズル時に65〜50dB、標準床用ノズル時に62〜48dB程度だと思われます。

標準床用ノズルを使用し、パワーを4(/6)程度で使っていれば、恐らく60dB程度なので、紙パックが新しい内に限れば、どちらかと言えば何とか静かです。


▼ エコモード 星ゼロ (0)

ミーレでは、定価が125,000円(税別)の旧S5580にのみエコモード(パワー自動調整機能)がありましたが、旧S6000シリーズにも、このCompact C2シリーズにも、エコモードはありません。


▼ 特記項目 "手元電源スイッチ&パワー切替なし" 0.5つ星 (0.5)

ミーレの掃除機には、日本製では普通の手元グリップ部の電源&パワー切替スイッチがありません。電源は本体後部・横の角の足踏みスイッチを使い、パワー切替はやはり本体後部・上面のダイヤルを手で回すことで行います。

しかし、パワーが強過ぎてマット等に吸い付く場合には、手元部にあるレバーをスライドさせて延伸管に空気を入れることで、ヘッド部の吸い付きを調節することが出来ます。


▼ 付属ブラシ類 5ツ星評価 (5)

この「SDCO 0 NB(SDCO0NB)」では、すきまノズルに加えて、

  • "すきま用ノズルロング(SFD 20)"
  • カーテンやソファ、クッション用の "家具用ノズル"
  • "ホコリ取り用ブラシ"
  • 柔らかい布地の家具やマットレス等用の "ハンドターボブラシ(STB 101)"
  • 棚等用の "ユニバーサルブラシフレキシブル(SUB 20)"
  • デスク等用の小型延長ホース&小型ノズルセット "マイクロセット(SMC 20)"
  • 付属ノズルホルダー(3個取付可)

が付属します。

この為に、このCompact C2の最上位機種は、サブネームとして「HomeCare Specialist」(=家の手入れの専門家)の名も付いています。

専用の布団用ノズルはミーレにはありませんが、"家具用ノズル" か、"ハンドターボブラシ" で可能かもしれません。


日本製だと、延伸管やヘッドを外してすぐに使える便利なブラシが付いていることが多いですが、ミーレにはそれがありません。その代りに、本体側のホースの付け根に取り付けるノズルホルダーがあり、そこには3つのノズルを取り付けておけますが・・・すき間ノズルと "家具用ノズル" と "ホコリ取り用ブラシ" の3つが付きますので、不便さはそれで相殺ということにしておきます。


また、これは付属品ブラシ類の問題ではなく、延伸管の上部の手元グリップの話ですが(ただし、ミーレではこれも本来オプション品です)、この機種のバージョンには何とライトが埋め込まれています。なので、暗い場所ですき間ノズル等を使う場合には便利かもしれません。


▼ 価格 1ツ星評価 (1)

旧6000シリーズの希望小売価格が、S6340は69,300円、S6250は66,150円でしたが、S6340は45,000円前後(amazonで何故か3万円台に落ちたことも・・・)、S6250は40,000円強で売っています。

今回の「SDCO 0 NB(SDCO0NB)」の希望小売価格は74,000円ですので、やはり50,000円は切る価格となるでしょう。


▼ 総合評価 2.5ツ星評価 (2.29)

ダストピックアップ率と排気性能は良いにしても、この「SDCO 0 NB(SDCO0NB)」はそもそも日本を想定して作られた機種ではありません。

ヘッドは日本人には使いにくい無骨な物ですし、電源&パワーの切り替えが手元で出来ないのも、通常考えられない話です。

せめて自動パワーコントロールがあれば良いのですが、ミーレにはそれが以前からあるにもかかわらず、高額品にも通常未装備で、新シリーズにもそれがありません。

敢えて言えば、排気が綺麗で、しかも紙パックの容量が多いということで、使ってみようという方もいらっしゃるかもしれませんが、掃除機掛けが苦痛になってしまう可能性もあります。

エレクトロラックスの「エルゴスリー」であれば、日本用に開発された物で、手元スイッチ類があり、中・上位機種であればヘッドにはモーター式回転ブラシがあって、ヘッドは一つで済んでいますし、パワー自動コントロールも付いています。その上でダストピックアップ率も排気性能も高く、紙パックの容量は日本製並なものの、その価格は1枚約233円でそれ程高くありません。

ミーレも日本で商売をしたければ、いい加減日本向けバージョンを用意するべきでしょう。


 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


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楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:ノーマルヘッド+タービンブラシ
目詰まり対策:― ― ―
吸込仕事率:220W
本体重量:4.5kg/ 全体重量:6.5kg
運転音:未公表
排気方法:上方排気
持ち手(本体):固定式
色:ネイビーブルー(NB)
ライト付手元グリップ装備
HEPAフィルター仕様(一年毎交換)
オプションノズル多数
標準紙パック:F/J/M(1枚付属)


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関連サイト:

Compact C2 SDCO0NB HomeCare Specialist ネイビーブルー|ミーレ公式サイト

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