「RE-100 レイコップLITE(ライト)」は、2014年6月27日にレイコップ・ジャパン(韓国・ブカンセムズ社)から発売となる、布団用掃除機レイコップ・シリーズの最新機種です。
位置付けとしては、エントリーモデルで、従来のレイコップSMART(スマート)「BK-200JP」の後継品だとされていますが、そちらはエントリーモデルというより、単に標準品でした。
性能としては、実は吸込仕事率(吸引力)が、一見エントリーモデルだから、では済まない程に下がっており、たった29.4Wしかありません。
RE-100 (新型・LITE) | BK-200JP (旧・スマート) | RS-300J (現行&上位・RS) | |
吸込仕事率 | 29.4W | 70.4W | 65.1W |
吸引モード | 1段階 | 1段階 | 強/弱2段階 |
消費電力(最大) | 330W | 350W | 350W |
UVランプ出力 | 6W | 8W | 8W |
振動パッド数/ 振動回数 | 1個 約3,300回/分 | 1個 約3,600回/分 | 2個 約4,000回/分 |
回転ブラシ | × | × | 〇 |
ハウスダスト 除去率 | 5分で約70% | 5分で83.2% | 3分で90%以上 |
重量 | 1.95s | 2.0kg | 2.3kg |
ダストボックス 内LEDランプ | 〇 | × | 〇 |
フィルター装着 感知センサー | × | × | 〇 |
別売ロングハンドル | × | × | 〇 |
定価(税別) (税込) | 19,800円 21,384円 | 18,850円 20,358円 | 28,380円 30,650円 |
実は2012年2月発売で、2013年10月に既に販売を終了した本当のエントリーモデル「BG-200 GINIE(ジニー)」が吸込仕事率34.7Wでした。なので、当「RE-100 LITE」はどちらかというと、そちらの正当な後継機種ということになります。
当「RE-100 LITE」は、確かに吸込仕事率は非常に低いものの、ハウスダスト除去率は公式には前モデルとされる「BK-200JP SMART(スマート)」から13.2%しか落ちていません(⇒「ITmeida」)。これには吸引口の幅が狭くなったことが、影響していると思われます。
…て、前モデル、いわゆる「スマート」は、2012年2月にシネックスインフォテック社がレイコップの日本販売を手掛けることになった際に、型番を変えて再発売した「BK-200JP」だけではなく、2008年にヤーマン社が日本で輸入販売を開始した「BK-100J」も、性能・外観に違いの見られない事実上の同一機種でしたので、少なくとも日本では既に6年も販売されているモデルです。それがモデルチェンジされて性能が落ちる等、通常とても考えられません。
モデルチェンジにおいては、常識的には最低でも基本性能の維持は必須で、その上で使い勝手やデザイン等を改善するものだと思います。
勿論、これはエントリーモデルだということで、価格を下がっているならまだしも、価格は約1,000円上がっています。
ちなみに、実はUVランプの消費電力も8W⇒6Wに下がっていますが、これはUVランプの長さが短くなったからだと、単純に考えることも可能です。ただ、約4分の3にまではなっていないようにも見えますが・・・。
また、レイコップは排気方向は基本左右に分けての前斜め上方なのですが、この「RE-100」では、単に(左右に分けての)斜め前となっています。なので、排気が布団の表面を堂々と走ります。そもそも布団に付いたハウスダストを吸い取る為に掃除機を掛ける訳ですから、それが舞い上がる可能性を高める方法を取るってどうなんだ?と驚きます。
レイコップはデザイン性は非常に高いですが、それも機能を犠牲にしてもデザインを取るという徹底した設計思想があってこそのようでした。ブカンセムズ社の社長は医者だという話ですが、本当に医者のやる事かと驚きです。
2012年2月よりエントリーモデルとなる「レイコップSMART」を発売し、2013年10月よりスタンダードモデルとなる「レイコップRS」を発売しています。
これは「RE-100 レイコップLITE」のプレスリリースに書かれた文面ですが、これが実のところ問題が大ありです。
2012年2月に(改めて)発売となったレイコップ「スマート」は、"スタンダードモデル" で、"エントリーモデル" としての発売は先程触れた「ジニー」でした。
2013年10月に発売となった「RS」に関しては、カタログでは "高機能モデル" と称されていました。この名称は、"スタンダード(標準)モデル" とは明らかに意味合いが違います。
ただ、その「RS」の発売の際に、旧エントリーモデルの「ジニー」が販売終了となり、その後継機種も発表されなかったので、何と "スタンダードモデル" のはずの「スマート」が、公式に "エントリーモデル" と称され始めました。
そして、"高機能モデル" として発売されたはずの「RS」が "スタンダードモデル" と呼ばれ始めたのは、今回2014年6月の「RE-100 LITE」の発売に伴ってのものであるはずです。
つまり、こういったところを見ても、レイコップはかなり普通とは違っているのです。
今回の「RE-100 レイコップLITE」の発売を見るに、古くダサくなったモデルの代わりに、デザインの良い新モデルを投入して、売上を好転させられればそれで満足で、性能に関しては現実としてメーカーはそれ程こだわっていないのでしょう。
高機能な、新 "スタンダードモデル" の「レイコップRS」はかなり高いですし、本当に困ったものです・・・。
▼ ラインナップ(※色が違うだけで性能は同じです)
- RE-100JBL (パステルブルー)
- RE-100JPK (ベビーピンク)
- RE-100JWH (ホワイト)
- RE-100JYL (ハニーイエロー)
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・RE-100 レイコップLITE(ライト) | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:振動+吸引 ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:29.4W /振動:約3,300回/分 ・UV消費電力:6W ・本体重量:1.95kg/ 運転音:未公表 ・排気方法:斜め前排気 ・色:ホワイト(WH)、パステルブルー(BL)、ベビーピンク(PK)、ハニーイエロー(YL)[※公式通販限定] ・HEPAフィルター仕様 | |
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