※2015年7月15日のamazonプライムデーにて、「871」が特売予定です!
価格は、当日のお楽しみですが、当然通常より数千円安くなるはずです!
尚、購入する為には、年会費3,900円のプライム会員になることが必要ですが、正規会員にならなくても良い無料体験期間中でも購入は可能です。
※↓平常価格
※7月15日、どうやら午前0時に44,800円で、何と200個限定での発売となり、100%のカート収納率(?)で、すぐ購入できなくなりました。
私も "どうしようかなあ〜" なんて思っていたのですが、どうも張り付いていないと買えなかったようです。…何故か勉強になりました。(汗)
ところで、そこまでは良かったのですが、何と非セール価格であれば通常の購入可能となっており、価格は52,500円と出ています。
しかし、昨日まではずっと51,800円と表示されていたので、何とちょっぴり値上げとなっています(笑)。ただし、その価格であれば、安い範囲内ではあります。
2014年3月1日に発売となった、米・iRobot社のロボット掃除機・ルンバの最新モデル「880/870/871」です。
ルンバには、従来の最高性能品として「780/770/760」の700シリーズがありましたが、新型800シリーズは、その700シリーズをベースに幾つかの改良を加えたモデル、ということになります。
それらは全て、掃除終了後に自動で帰還するホームベース(充電基地)と時刻予約機能を持ち、お掃除ロボットのイメージ通りに自動で掃除をさせることが可能です。
個別には、"880" は、2013年11月にアメリカのオンラインストア限定で発売されたそうですが、一般販売は日本が初めてということになり、"870" に至っては、今回日本で世界初発表ということになったそうです。
また、"871" は、2014年6月に追加発売となった機種です。
型番は「870+1」となっていますが、実は「870-1」で、"870" から付属品を削り、その分価格を下げた、シリーズ中で一番のお手頃機種となっています。
700シリーズとの違いとしては、性能面では、
- 回転ブラシ(メインブラシ+フレキシブルブラシ)の代わりに、ゴム質の回転スティック×2を採用し、吸込口の密閉性を高めることで(「真空エアフロー構造」)吸引力が従来比約5倍、集塵性能は約1.5倍に
- バッテリーの寿命が約2倍の3年間(※何と週4回60分稼動という条件下の話)になった「XLifeバッテリー」の採用
- ダストカップの容量が1.6倍に。フィルター形状も新型に
フィルター(「ダストカットフィルター」)の集塵性能が、0.3μmのチリの99%以上⇒90%以上に- モーターも新型の「ハイパワーモーターユニット」に
- ダストカップの蓋が横開き⇒縦開きに
- サイドブラシ(「エッジクリーニングブラシ」)がネジではなくコインでの取り外し式に
- (上位機種でのタッチパネルの廃止&本体の50gの軽量化)
となっています。
回転ブラシの代わりに回転スティックを使う方式は、一応 "AeroForce(エアロフォース)エクストラクター" と呼ばれ、7年もかけて開発された物だそうです。
シャープのココロボの発売時には、吸引モーターのパワーが従来のロボットと比べて2〜5倍と言われていましたので、床を吸う力としては、これで抜いたかもしれません。
また、この回転スティックにより、吸引力が増しただけでなく、髪の毛が絡まない構造となっているので、手入れをする必要もないのだそうです。これにより、以前のルンバに付いていた、回転ブラシのブラシクリーニングツール×2もなくなりました。
残念な点として、フィルターの性能が落ちていますが、これは吸引力を優先したということでしょうか。iRobot社のプレスリリースにそう書いてありますので、間違いないでしょう。
※iRobot社の2014年2月18日付のプレスリリースですが、同じ日付でまさかの2種類が存在します。外部に配ったものではなく、公式サイトで公開している物には、細かなホコリ(0.3μm)の集塵率は、90%以上ではなく、99%以上と書いてありますし、フィルターそれ自体は高性能なHEPAフィルターだとiRobot社の幹部が言っていますので、99%の方なのでしょう。
また、他の有名メーカー製の高額のロボット掃除機は、バッテリーに高性能なリチウムイオンを採用していますが、ルンバでは相変わらずニッケル水素製のままです。
ニッケル水素にはあるバッテリーの寿命を縮める "メモリー効果" 対策として、ルンバのホームベース(充電基地)には一度規定値まで全放電し、それから充電を始める "リフレッシュ機能" が代々あるので、とりあえずそれで十分だということなのでしょう。価格はニッケル水素の方が少し安いはずですし。
尚、新型の長寿命「XLifeバッテリー」は、500シリーズ以降の全てのルンバに搭載可能で、価格は従来と同じく10,800円(税込)となっています。
(※800シリーズ発売時には、旧シリーズとの互換性はないとされていましたが、「622/621」の発売に伴って動作確認がとれたそうです ^^;)。
その他の消耗品に関しても、700シリーズから全て据え置きということになっています。
バッテリー | フィルター (※2枚セット) | エッジクリー ニングブラシ | 回転スティック (※2本1組) | |
消耗品価格 [消費税8%] | 10,800円 | 3,240円 | 2,160円 | 4,320円 |
付属品と価格の違いに関しては、
- ブラシクリーニングツールのカッター(5.99ドル)とリング(5.99ドル)の省略
- 780にはメインブラシ(2,160円)、フレキシブルブラシ(2,160円)、エッジクリーニングブラシ(2,160円)の計3本が付属していたが、880では、エッジクリーニングブラシ(2,160円)が2本のみ付属
- 充電台とアダプターの一体化
定価は、"880" と "780" が82,080円。そして "870" と "770" が71,795円で、それぞれ同一となっています。
上位機種の付属品では、"880" がエッジクリーニングブラシ×2で4,320円、"780" ではブラシ全3種3本で6,480円ですので、そこで2,160円分の違いがあります。
ブラシクリーニングツール2種は各1個5.99ドルで、日本では単独未発売で価格も未設定(※備品は日本ではかなり割高です)ですが、その分もなくなりましたので、先の2,160円+その2,000円程度分、高くなったと言うことが出来ます。
下位機種の "870" と "770" では価格差はありませんが、ブラシクリーニングツール2種の2,000円程度分、高くなったことになります。
しかし、今回バッテリーの寿命が何故か倍になっていますので、単純には日本でのその定価の10,800円(※800,700シリーズ共通)をそれらに上乗した、6,640円程度( "880" 10,800円−4,160円)と8,800円程度( "870" 10,800円−2,000円)分、お得になったと言えるでしょう。
新型のルンバ、「880」と「870」、&「871」間での違いとしては、
880(R880060) | 870(R870060) | 871(R871060) | |
バーチャルウォール | お部屋ナビ×2 (※9,180円×2) | オートバーチャル ウォール×2 (※7,020円×2) | オートバーチャル ウォール×1 (※7,020円×1) |
付属品1 | フィルター×2 (※1,620円×2) | フィルター×2 (※1,620円×2) | フィルター×1 (※1,620円×1) |
付属品2 | エッジクリーニン グブラシ×2 (※2,160円×2) | ― | ― |
ボディカラー | ブラック | ピューターグレー | ピューターグレー |
定価[消費税5%] [同8%] | 79,800円 82,080円 | 69,800円 71,795円 | 63,000円 64,800円 |
定価差額(以下8%) | ― ― ― | 10,285円 | 6,995円 |
付属品合計額 | 25,920円 | 17,280円 | 8,640円 |
付属品差額 | ― ― ― | 8,640円 | 8,640円 |
単にこれだけとなっています。つまり、本体は色以外は(ほぼ)同一で、付属品に主な差があり、定価における価格差も、付属品の価格差が殆どということになっています。
実はよく見ると、"871" のみ付属品だけで8,640円分安いはずですが、セットとしては6,995円しか安くありません。これはお買い得感を出した800シリーズ内での後発品ですが、そういった形で利益をしっかり確保出来るよう、価格が設定されているようです。
廉価機 "871" は、妙にお買い得なので、何かデメリットがあるのでは?とご心配になる方もいらっしゃるようですが、敢えて言えば単にそれだけで、実のところ何もありません。
▼ バーチャルウォール
"バーチャルウォール" とは、ルンバが入れない区域を指定する赤外線の壁を発生させる小機器です。
これは勿論、必要ない方も一定数いらっしゃるはずで、その場合には買った時の状態そのままに、箱にしまったままとなる物です。なので、2つもセット販売されてしまうと、正直価格的にもったいなくて仕方がありません。
※ "871" の追加発売により、一応解消されています。2個セットの "870" の方がその1個の価格は安くなりますが、勿論2個も必要ない方には、無駄でしかありません。
※その他の動画は、アイロボット ルンバ公式チャンネル - YouTubeにて。
▼ お部屋ナビ
"お部屋ナビ" とは、通常のバーチャルウォールの機能を持つと共に、ルンバが位置する側の赤外線で区切られた区域を掃除し終わると、何とその壁を外して(※最大25分間で自動解除)、次の区域へと誘導する機能を付加されたバーチャルウォールです。
一応ルンバでは、小区域ごとに区切って掃除をさせた方が効率的だという話ですので、3部屋同時に掃除させる等、広い面積を掃除させる場合には、あった方が良いでしょう。
特に、お部屋ナビを同時に2つ使う場合には、本体の稼働時間が通常の60分⇒75分に延長されますので(※限界稼動時間は約120分)、広い空間を掃除させるには良いでしょう。
これには、ルンバ本体の起動と同時に自動で電源が入り、掃除終了後に自動で電源が切れる機能、及び、掃除終了時には、それをホームベースの方向に導く機能まで付いていますとされています。(※⇒「お部屋ナビの必要性と電波障害」)
▼ オートバーチャルウォール
"オートバーチャルウォール" のオート=自動のはずですが、電源を入れると、何とずっと赤外線を出し続けるバーチャルウォールです。
時刻予約機能のない製品には、普通のバーチャルウォールが付きますが、それはONにすると約2時間で自動でOFFになるものでした。
しかし、[870,871,770,760] 等の時刻予約機能はあるものの、ルンバ本体に合わせて自動で電源のON/OFFをする "お部屋ナビ" を持たない製品には、いつ本体が動いても良いように、このように電源が自動でOFFとならない装置が必要とされています。
こちらにおいても、本体に合わせて電源をON/OFFすれば良いと思えます。
しかし、実は "お部屋ナビ" が付属する製品(880,780)は、それと無線通信を行いますが、それが付属しない型番には、そもそも無線通信を行う機能がなく、(オート)バーチャルウォールが発する赤外線を感知するのみです。
なので、"お部屋ナビ" と "オートバーチャルウォール" では、定価で2,160円(×2=4,320円)の差がありますが、実は本体にも差があります。その為、本体もバージョンアップしないと、自動でのON/OFFは実現できず、コストアップになってしまいます。なので、"オートバーチャルウォール" の本当の「オート化」は、今後も多分ないでしょう。
ちなみに、"オートバーチャルウォール" と、「630,620」(600シリーズ)に付属する普通の "バーチャルウォール" では、価格は単に同一です。小さなスイッチ部分の、形状の違いがあるのみとなっています。
上位機種の "880" のみに交換用が標準付属する "エッジクリーニングブラシ" には当然別売があり、定価は2,160円です。これが×2で、4,320円です。
それと、"お部屋ナビ" と "オートバーチャルウォール" 2つ分の差額の4,320円を足すと、計8,640円となります。
"880" と "870" の差額は10,285円でしたので、1,645円足りません。その分は、一応本体の無線通信機能の分なのでしょうか。
交換用のエッジクリーニングブラシ(×2)に関しては、長く使うならいずれ必要となるものなので除外するとして、お部屋ナビ関連で5,965円(=4,320円+1,645円)程度違うということになります。勿論、値引き額が大きくなってくれば、その差はもっと縮まりますが。
なので、その価格を考慮して、お部屋ナビに興味がある方は "880" を、興味がない方は "870" 、もしくはオートバーチャルウォールが1つのみ付属する "871" をお求めになれば良いでしょう。
尚、アメリカでのこの "880" の定価は、699.99ドル(※1ドルが約100円なので、約70,000円)です。日本でのその定価は82,080円で、しかも、日本版には交換用のフィルター×1(国内定価:1,620円)とエッジクリーニングブラシ×2(国内定価:4,320円/フィルターを足すと:5,940円)が余計に付きますので、日米での定価での価格差は一応かなり縮まった(82,080円−5,940円=76,140円)ことになります。
実は、旧 "780" の定価は599.99ドルだったので、アメリカでは定価が100ドル高くなったのですが、日本では全くの据え置きとなっています。
新型800シリーズは、"日本ユーザーの声をもとに開発された"、との話で、日本から出た要望は、主に "清掃性能", "バッテリー寿命", "手入れのしやすさ" だったという話ですが、当然価格面での要望も強かったことでしょう(笑)。(※⇒「日米価格比較」)
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・ルンバ880 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーブラシ(+サイドブラシ) ・吸込仕事率:未公表/対応床面積:約25畳 ・自動充電機構/時刻予約機能 ・本体重量:3.8kg /運転音:未公表 ・サイズ:直径35.3cm×高さ9.2cm ・3時間充電・60分(ライトハウス×2稼働時は75分)可動/最大可動時間90〜120分 ・段差乗り越え:2.0cm程度 ・色:ブラック ・リモコン、お部屋ナビ(ライトハウス機能付バーチャルウォール)×2付 ・[交換用フィルター×2+サイドブラシ×2付] | |
・ルンバ870 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーブラシ(+サイドブラシ) ・吸込仕事率:未公表/対応床面積:約25畳 ・自動充電機構/時刻予約機能 ・本体重量:3.8kg /運転音:未公表 ・サイズ:直径35.3cm×高さ9.2cm ・3時間充電・60分可動/最大可動時間90〜120分 ・段差乗り越え:2.0cm程度 ・色:ピューターグレー ・リモコン、バーチャルウォール(オート版)×2 ・[交換用フィルター×2付] | |
・ルンバ871 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーブラシ(+サイドブラシ) ・吸込仕事率:未公表/対応床面積:約25畳 ・自動充電機構/時刻予約機能 ・本体重量:3.8kg /運転音:未公表 ・サイズ:直径35.3cm×高さ9.2cm ・3時間充電・60分可動/最大可動時間90〜120分 ・段差乗り越え:2.0cm程度 ・色:ピューターグレー ・リモコン、バーチャルウォール(オート版)×1 ・[交換用フィルター×1付] | |
並行輸入品について
ルンバには、正規輸入代理店であるセールスオンデマンド社が販売する国内正規品と、米国正規品である並行輸入品が存在します。
米国正規品だと日本国内における正規の保証が受けられず、保証や修理は販売店まかせということになりますので、ご注意下さい。
ネットでの不買問題
※↓2014年6月現在、解除されています。
ルンバ880/870(&871)は、ヤマダ電機、ケーズデンキ、エディオン、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、上新電機、コジマ、ベスト電器、ノジマ、ソフマップ、のいずれでも売っていません。ただ、ヨドバシカメラとビックカメラでは商品ページが作成されており、ヨドバシカメラでは "店頭でのみ販売しています" と表示されています。在庫のある店舗も19店と表示されていますので、確かにあるにはあるようです。
また、ビックカメラでも、"当製品は、ネットでの販売をいたしておりません。 店舗でご購入いただけます" との表示がされています。
…通常ルートでの国内正規品がネットで出回らないのでおかしいな、と思っていましたが、上記の某店で聞いてみたところ、何と正規輸入販売元のセールスオンデマンド社の圧力で、しばらくネットでは販売できないのだそうです。販売可能時期も全く未定だという話ですので、残念ながら(?)店頭でお買い求めください(※現在「交渉中」です)。恐らくは値引き対策なのでしょう。商品が足りていない訳ではないそうです・・・。
ヤマダ電機では取り扱いなし
ヤマダ電機(及び傘下のベスト電器)に関しては、実は何と全店舗・及びWEBサイトで、ルンバ自体の取り扱いがありません。これはヤマダ側か、セールスオンデマンド社側かの、どちらかの都合であるらしいです。
ヤマダ電機は、膨大な店舗数を背景としたメーカー側との仕入れ値交渉による、価格面での優位性がその競争力の源泉ですので、米・iRobot社が背後に控えるセールスオンデマンド社とは、見事に決裂してしまったのかもしれません(笑)。ただ、以前に一度扱っていたこともあるようで、その名残としてか交換用バッテリーのみ、"エッジクリーニングブラシ" の名で売っています。価格も何故か定価より高く、無茶苦茶です。
ヤマダにはヤマダモールもあり、そちらではルンバの取り扱いもありますが、そちらは楽天市場と同じ出店形式のオンラインモールです。
関連ページ:
・980(2015年度型)
・885/875(2015年度型)
・780/770/760(2011年度型)
・654(2015年度型)
・622/621(2014年度型)
・630/620(2012年度型)
・ブラーバ)380j/371j(拭き掃除用)
関連サイト:
・ルンバ・・・実際のところはどうですか?(発言小町/読売新聞)
・吸引力・掃除性能・メンテナンス性、全てが進化した「ルンバ800シリーズ」(家電Watch)
・掃除嫌いでも部屋の隅まできれいにできる最新ロボット掃除機「ルンバ880」(GIGAZINE)
・「ルンバ」の新モデルが登場! - 吸引機構が改良された新フラッグシップ機「800」シリーズを使ってみた(マイナビニュース)
・ロボット掃除機「Roomba 880」レビュー 〜吸引力が大幅アップしたiRobot最上位機種(CNET Japan)
・吸引力がアップした最新ルンバを使ってみた 意外なメリット・デメリット(BCNランキング)
・新型ルンバ Roomba 870に決めました(坂本史郎の【朝メール】より)
・iRobot PackBot(パックボット)(福島第一原発に最初に入ったあのロボット)