その特徴は、まずパワー(吸込仕事率)です。業界最高の670Wを誇ります。
また、ヘッドには、"スマートヘッド" という、フローリングの菌までその内蔵の回転ブラシで拭き取るという、日立製の最高性能ヘッドを装備しています。これは、ヘッド幅は30cmと、一度に広い面積を掃除できるよう幅広に作ってありますが、カーボン素材を用いると共に、余分なスペースをなくすことでの軽量設計となっています。
従来型では、ヘッドを手前に引く際には、掃除機の吸込口の後部にほぼ必ず付いている横長の起毛ブラシ部分(※これは、吸い逃したゴミ、及び回転ブラシがある場合には、それが後方に弾いたゴミを逃さないようにする為の物であるはず)が邪魔をし、ゴミを吸い込めないことがあるそうですが、今年度からは、それを解決する為に、起毛ブラシ部分を引く際にのみ回転するローラー式としたことが、このヘッドのウリともなっています(※⇒公式サイトによるヘッド機能の解説。上位機種「CV-PY300」のページですが)。
(※新搭載の吸込口後方のローラーは、ヘッドの中央部には付いていませんが、中央部でもゴミは吸い込まれています。なので、わざわざローラーを付ける必要まではなかったようにも見えます)
排気性能にも特徴があり、0.3μメートル以上の大きさのホコリを99%捕塵する性能を持ち、国産の紙パック式としては、この上位機種「CV-PY300」に次ぐ高性能さです(このシリーズの以前の同等機種では、HEPAフィルターとの記載がありましたが、記載方法の変更に伴って現在はなくなっています)。
やはり人気の高いパナソニック製の紙パック式上位機種と比べると、ゴミセンサー(ハウスダスト発見センサー)がなく、音もうるさく、消費電力も最大で20%高いですが、吸込仕事率は70W(約12%)上回り、排気性能でも勝っています。また、こちらはヘッド+延伸管+ホース部で300g軽いですので、こちらはこちらでよろしいのではないでしょうか。この機種の系統は、高性能かつ価格も比較的抑えられているので、毎年結構売れる定番商品です。
この機種には前年度型として「CV-PW20」がありますが、そちらとの違いとしては、
- ヘッドが "ワイドごみハンターヘッド" ⇒コンパクトで引く際に後部から吸いやすい "スマートヘッド" に
- 吸込仕事率が10Wアップで670〜約110Wに
- 消費電力も、1150〜約240W⇒1200〜約250Wにアップ
- "すき間用吸口ホルダー" の省略
- "ワイド曲が〜るロング吸口" の省略
- 回転ブラシ部に施されていた "ナノチタン消臭加工" の省略
- フィルター部の消臭加工が、 "ナノチタン消臭加工" ⇒単なる "消臭加工" に
ヘッドが改良されたのは良いのですが、吸込仕事率が10W(約1.5%)上がる代わりに、消費電力も最大で50W(約4.3%)上がり、消費電力は2年前の機種に比べて2割も上がってしまっています。
また、定価で5,250円の高所や狭所用のロングノズル "ワイド曲が〜るロング吸口" が省略されたのは、本体の売値に反映されるはずですので、余計な物は不必要な方には良いでしょう。しかし、たった定価で315円の "すき間用吸口ホルダー" が省略されてしまったことで、すき間ノズルを延伸管に取付する事が出来なくなってしまいました(※本体には収納できません)。これには別売があるので、別売で買うか、すき間ノズルの事等あまり気にしなければ、それで済む話ではありますが・・・。
あと、今年度型から "パワー長持ち流路" という紙パックの後部だけではなく、上からも吸う仕組みの表記がなくなっていますが、従来どおりに電源コードの出し入れと連動して紙パックを振動させ、パック内でゴミを下に落とす仕組みと一体となって付います。
また、この上位機種として、先程も触れた「CV-PY300」がありますが、そちらはパワー(及びそれに伴い消費電力)を抑える代わりに、家庭用としては最高レベルの排気性能と、運転音の無難さ、ホース部の軽量化&改良による取り回しの良さを追及した機種で、これと外観はほぼ同じでも、かなり性格が違う機種となります。
そして、この下位機種「CV-PY20」となると、この「CV-PY30」とパワーは同等ですが、主な違いとして、ヘッドと延伸管が軽量化された2年前以前の物となり(手元グリップも、リング状ではない旧型)、また、ヘッド幅が2cm狭く、排気性能とエコモード時の省エネ性能が少し落とされています。
この「CV-PY30」は、排気もある程度綺麗で、パワーもある掃除機をお探しの方には、丁度良いかもしれません。ただ、運転音は安物と大差ない数値なのですが・・・。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・CV-PY30 かるパック | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:スマートヘッド(自走式) ・目詰まり対策:コード連動式紙パック振動機構(&パワー長持ち流路) ・吸込仕事率:670〜約110W ・エコモード:床面検知+操作力検知+ブラシ回転数制御+アイドリング&ストップ ・本体重量:3.7kg/ 全体重量:5.4kg ・運転音:65〜約59dB ・排気方法:分散上方排気 ・持ち手(本体):固定式×1、折り畳み×1 ・手元ブラシ:△/すき間ノズル収納:なし ・色:シャンパン(N)、フレッシュピンク(P) ・HEPAフィルター(と同等)仕様 ・標準紙パック:GP-130FS(1枚付属) | |
※すき間ノズルの収納は、別売の "すき間用吸口ホルダー" (定価:315円)を延伸管に付けることで、延伸管横に取り付けることが一応出来ます。
前年度型
・CV-PW20 かるパック ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:軽量・ワイドごみハンターヘッド(自走式) ・目詰まり対策:コード連動式紙パック振動機構&パワー長持ち流路 ・吸込仕事率:660〜約100W ・エコモード:床面検知+操作力検知+ブラシ回転数制御+アイドリング&ストップ ・本体重量:3.7kg/ 全体重量:5.4kg ・運転音:65〜約59dB ・排気方法:分散上方排気 ・持ち手(本体):固定式×1、折り畳み×1 ・手元ブラシ:△/すき間ノズル収納:延伸管横 ・色:シャンパン(N)、フレッシュピンク(P) ・HEPAフィルター(と同等)仕様 ・ワイド曲が〜るロング吸口付(高所用ノズル) | |
関連ページ:
・CV-PA30(2014年度型後継機種)
・CV-PW20(前年度型)
・CV-PY300(上位機種)
・CV-PY20(下位機種)
・掃除機の吸引力ランキング
・日立掃除機
・MC-PA33G(パナソニック製ライバル機種)関連サイト:
・CV-PY30|日立公式サイト
・しっかり&スイスイお掃除が進む、日立の紙パック式掃除機(家電Watch)