RX-V90 ココロボ(標準機)

シャープ製ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」の2013年度モデルRX-V90です。6月下旬の発売となります。
ココロボには、昨年の2012年度モデルとして、「RX-V100/80/60」の3種類がありましたので、これはモデルチェンジではなく、何と上から2番目のモデルの発売という扱いとなっています。


▼ 新機能

ただし、「RX-V90」では、1年新しいだけに機新能が搭載されており、主には最大掃除可能面積が25畳⇒30畳になっています(最大掃除可能時間も60分⇒100分に)。これにより、3LDK(40畳分)の実質的に床掃除可能な床面積を、カバー可能となったとされます。

これを可能としたのが、

  • 室内面積を測定する「超音波センサー」と、車輪の回転数から走行距離を把握する「エンコーダー(回転検知機能)」で、室内をくまなく掃除すると共に、1部屋の掃除終了を判断することが可能になったよう(以前はバッテリーが少なくなるまで、ずっと動き回ることで、隈なく掃除させる方式だった)
  • 新搭載の「ゴミセンサー」と、それと連動する吸引パワー自動コントロールによる省エネ効果

ということになっています。


▼ 小型化

また、これもこの機種のウリとして、最大掃除可能面積が上がったにもかかわらず、本体のサイズが、直径34.6cm×高さ9.6cmから、唯一サイズが違った最下位機種「RX-V60」の直径29.9cm×高さ9.4cmに匹敵する、直径30.4cm×高さ9.9cmということになりました。

それに伴い、本体重量も3.3kg⇒2.6sへと激減していますが、バッテリーは前年度の少し大きなココロボと同じ物のはずです。

なので、これも当「RX-V90」における、最大掃除可能時間の大幅延長の主要因となっているはずです。

これに関しては、ルンバの主力・700シリーズが、直径35.3cm×高さ9.2cmで、他社製もそれに準じているので、直径はかなり小さいです。

これにより、当「RX-V90」では、幅35cm以上の椅子の脚の間が走行可能となっています。


ただし、高さの9.9pに関しては、ロボット掃除機中で最大の一つです。

それにより、タンス等家具の下部に、直角に2,3センチ程度凹んだ部分がある場合には、そこに引っ掛かって、その間際まで掃除出来ない可能性があるので、一応注意が必要です。

また、小型化に伴い、集じん容積がルンバの0.26L、東芝・スマーボVの0.4Lと比べて、何と0.1Lと極端に少なくなっています。なので、毎日掃除させる場合は良いとしても、最初や、久しぶりに稼働させる場合には、ゴミを収納しきれない場合があるかもしれません。


▼ 清掃力はやや向上か

また、下位機種の「RX-V60」に近いボディになったことにより、両サイドで横回転するサイドブラシもそちらと同じく長い物が採用されており、「RX-V100/80」の2機種よりも、部屋の角等に強い設計となっています。

ゴミセンサーによるパワーコントロールに関しては、通常吸引モーターは、約11,000回転/分で吸引し、ゴミを察知すると、約0.2秒で約16,000回転/分と、通常の約1.45倍の回転数となるようです。

2012年度型は約14,000回転/分で一定でしたので、ゴミのあるところでは、小型化にもかかわらず吸引力は増していることになります。また、それにより、通常運転時の静音化につながったという話もあります。


▼ 会話機能、その他

ココロボのウリの一つである会話・音声操作機能は、従来最上位機種の「RX-V100」にのみ搭載されており、「RX-V80」以下では単に勝手に音声を発するだけとなっていました。

しかし、この「RX-V90」には、上位機種と同じく会話機能が搭載された上で、従来にはなかった、人の声を聞き取れなかった際に聞き返す機能と、使用回数に応じて返事のバリエーションが増える機能が追加されています(ただし、関西弁モードはあるものの、英語と中国語モードは省略)。

今後の新ソフトにより、ココロボの発する声や音を自由に変更出来るようになる予定ですが、これは前年の「RX-V100」の発売時から示唆されていたものです。

また、その為の内蔵ソフトのバージョンアップ用端子は、「RX-V100」(のみに採用)のUSBメモリ⇒SDメモリーカードに変更されています。


ただし、「RX-V100」で可能となっている、本体のカメラを含めた、スマホとの連携機能は、今回省略されています。

それに関しては、この上位機種として後に発売となった「RX-V200」に継承・搭載されています。


▼ 耐久性にやや不安有

今回の「RX-V90」では、以前から吸込口後方に付いていた、主にフローリングを掃く為の起毛を、前方に60°傾けることにより、ゴミをより効率的に取ることが可能になったという話もあります。

実はその起毛の存在が、高性能な吸引モーターとは別に "ココロボは吸引力が強い"、と言われることの原因となっていた可能性がありますが、店頭の実演機では、それが取れ(壊れ)かかっているのを見たことがあります。

それを前方に傾けて設置すれば、確かにゴミの取れは良くなるかもしれません。しかし、起毛部分の損耗・損傷の可能性も高まるのではないでしょうか。


▼ ココロボシリーズ共通の特徴

従来型と同じ、ココロボとしての他の特徴としては、

  • 高速回転ターボファンによる高い吸引力と上方排気
  • 障害物の探知に、赤外線ではなく、より高度な超音波センサーを採用
  • 繰り返し充電に強く、また、約3年もの寿命を誇るリチウムイオンバッテリーの採用(寿命はルンバやスマーボVの2倍で、価格は1.5倍程度)
  • 高性能なHEPAフィルターの採用
  • プラズマクラスターイオンの発生機能(理論上ではアレルギー性物質を分解したり、抗菌・消臭効果等があるものの、ココロボで使った場合の効果は全く不明)
  • 本体上部で楽に出し入れ出来るダストボックスの採用
  • やはり何故か、赤外線で壁を作る "バーチャルウォール" の発生装置がない↓オプション品として追加発売されています
  • 段差乗り越え能力は、やはり約1.5cmで比較的良いものの、ルンバの約2.0cmには及ばない

といった所が挙げられます。


▼ まとめ

この2013年度型のココロボ「RX-V90」では、上位機種で評判だった会話機能は、若干バージョンアップして残し、実際に使う人が限られているはずのスマホ連携機能は省略するという、合理的な機種となっています。
また、新機能である室内面積の測定とゴミセンサー(及び重量減)とによる、合理的な動きと消費電力の節約が可能となり、3LDKの部屋にまで対応可能な、広範囲を掃除できるようになっています。

ただ、その割に集じん容積が0.1Lと妙に少ないので・・・毎日掃除させれば良いや、と思える方で、かつ約2.0cmもの段差乗り越え能力や、"バーチャルウォール" (オプション品として追加発売されていますが、高いです ^^;)の機能は必要ない方には、良いのかもしれません。



 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


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楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:パワープラシ+サイドブラシ×2
目詰まり対策:(フィルター前ティッシュ装着)
吸込仕事率:未公表/対応床面積:約30畳
本体重量:2.6kg
運転音:未公表 /集じん容積:0.1L
段差乗り越え能力(cm):約1.5cm
色:プラチナピンク(P)
サイズ:直径30.4cm×高さ9.9cm
約4時間充電・100分可動(帰還用に+20分有)
16Vリチウムイオンバッテリー(3.0Ah)
HEPAフィルター仕様&会話機能有

RX-SF1 センサーフェンス
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楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
対応機種:RX-V90,RX-V200のみ
個数:1
ON/OFF手動切替(ルンバの700シリーズは自動切替)
定価:8,925円
単1形アルカリ乾電池×2使用
2013年8月追加発売


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関連サイト:

RX-V90(P) ココロボ|シャープ公式サイト

RX-SF1 センサーフェンス|シャープ公式サイト

ロボット家電「COCOROBO」<RX-V90>を発売|シャーププレスリリース

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