MC-PA13G

MC-PA13Gは、2013年7月15日にパナソニックから発売となる、新型の紙パック式掃除機です。これは、パナソニックの紙パック式の上位シリーズの、何と新登場の最下位機種ということになります。

その特徴としては、モーター式回転ブラシを内蔵し、足踏みペダルでヘッド部が外れ、子ノズルが出て使える、"パワフル自走ノズル" を装備していることや、吸気に含まれる70μメートル(0.07mm)以上のホコリを検知してランプで知らせる "ゴミ発見センサー" や、それと連動する自動パワーコントロールの "エコナビ" 、ヘッド上を舞うチリも吸引する "エアダストキャッチャー" を備えていることが挙げられます。
ただ、吸込仕事率が最大で530Wと、紙パック式としては低く抑えられています。これは、業界トップレベルから約2割、パナソニックの同系列の機種と比べても約1割低い数値です。
ヘッドの "パワフル自走ノズル" も "フローリングの菌までふき掃除" を謳う上位機種と同一のものではなく、単なる "ふき掃除" と表記される、少し性能の劣る物が装備されており、上位機種ではウリとされている、ヘッド前を照らすLEDライトも省略されています。
また、"ラクラクハンドル" という、普段は手を掛けやすいように上向きに付いており、持ちあげた際には、それが縦方向に可動することで、バランス良く持てるとされている、本体前部の本体持ち上げ用の持ち手も、一応ウリとされています。ただ、本来掃除機本体の持ち手が前部にあって、持ち上げた際に本体が縦になるのは、排気の面からあまり好ましくないですし、また、その新方式だと持ち上げる際はともかく、降ろす際には若干降ろしにくいのではないかと思えます …実は "ラクラクハンドル" は、ウリとする程に可動しませんので、あまり関係ありませんでした(汗)。

よく似た上位機種「MC-PA23G」との違いとしては、こちらでは、
  • 吸込仕事率が580W⇒530Wに低下
  • "フローリングの菌までふき掃除" 効果が⇒単なる "ふき掃除" 効果に。つまり、ヘッドの回転ブラシの質が少し劣る
  • ヘッドに付くLEDライトが省略されている(親ノズルと子ノズルにある2つが共に省略)
  • 手元ブラシも省略されている
  • 運転音の最大値が3dB悪化で63dBに
  • 総重量が100g増加で、5.6kgに
  • 1枚標準付属している紙パックが、AMC-HC11⇒ワンランク劣るAMC-NC5に
となっています。
なので、価格面の問題もありますが、そちらを買えるのであれば、(当たり前かもしれませんが)何よりだと言えるでしょう。
「0.5マイクロメートル以上(のホコリ)を約99.9%キャッチ」をウリとする高性能・高価格紙パック「AMC-HC11」を装着していないのに、この「MC-PA13G」でも「0.5マイクロメートル以上を約99.9%キャッチ」と公式サイトに書かれていますが・・・多分間違いだと思います。

ちなみに、パナソニックの紙パック式の下位シリーズ中の上位機種「MC-PK14G」と比べる場合には、そちらだと、
  • 吸込仕事率の最大値が、110W(約20%)も高い640Wに(530W〜約120W⇒640〜約80W)
  • 消費電力の最大値が15%高い1150W(1000〜約300W⇒1150〜約200W)
  • 「ひかえめモード」(消費電力が440W〜300W)の省略
  • 運転音が63〜約57dB⇒65〜約60dBに悪化
  • 本体/全体重量が3.9/5.6kg⇒3.5/5.2kgに軽量化
  • 集じん容積が1.6L⇒1.4Lに少量化
  • ゴミ発見センサー&自動パワーコントロールの省略
  • 排気が上斜め後方に出る「まい上げブロック構造」⇒普通の後方排気に
  • パワー持続機構に「ツイン気流」なる紙パック内簡易サンクロンの追加
  • 紙パックの装着方式が、バスケット状のケース内に先に装着してから、更にそれを本体に装着する方式⇒普通のスライドセット式に
  • 本体の持ち手が前部⇒(安定性の高い)後部の固定式に
  • アレル物質抑制・抗菌酵素加工フィルター⇒アレル物質抑制加工フィルターに簡略化
  • すき間ノズル⇒先端ブラシ付きの「2WAYノズル」に(何故か)グレードアップ
  • そのノズルの保管場所が、延伸管(手元グリップ)裏⇒本体内に
  • 低騒音キャスターの省略
少なくとも主な所では、これらとなるはずです。
ボディが違うのでかなり違いがありますが、問題は下位の「MC-PK14G」の方が、ヘッドが共通な上で、かなりパワーが高いことです。
ただ、紙パックの装着方式がバスケット式であると、本体内部の壁と(膨らんだ)紙パックの間にすき間が出来る為に、パワー持続効果があるともされていますので、簡単にはどちらが良いとも言いにくい部分があります。
「MC-PK14G」の「ツイン気流」に関しては、紙パック内の後部で吸引風を左右2手に分けて回転させ、ゴミを上から詰めることで、目詰まりを遅れさせるという物のですが(パナソニック製サイクロン式下位シリーズの「ツインサイクロン」を応用)、大した部品も必要ないのに上位シリーズには採用されていない所を見ると、やはり大したことはないのかもしれません。また、これはゴミが溜まって来ると、内部で有効な回転気流を作ること等出来なくなりますので、効果があるのは最初の内だけです。
なので、価格重視の方には、下位の「MC-PK14G」でも悪くはないかもしれません。

 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


MC-PA13G
パナソニック 【自走式ブラシ搭載】紙パック式掃除機 MC-PA13G-W ホワイト楽天
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楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:パワフル自走ノズル[下位版]
目詰まり対策:紙パックバスケット収納構造&パワー持続センサー
吸込仕事率:530〜120W
エコモード:ゴミ発見センサー+アイドリングオフ
本体重量:3.9kg/ 全体重量:5.6kg
運転音:63〜約57dB
排気方法:まいあげブロック構造
持ち手(本体):角度変動式常設型
手元ブラシ:×/すき間ノズル収納:延伸管裏
色:ホワイト(W)
エアダストキャッチャー
標準紙パック:AMC-NC5(1枚付属)


関連ページ:
MC-PA33G(上位機種)
MC-PA23G(上位機種)
MC-PK14G(下位機種)
パナソニック掃除機

関連サイト:
MC-PA13G(W)|パナソニック掃除機