その特徴としては、モーター式回転ブラシを内蔵し、足踏みペダルでヘッド部が外れ、子ノズルが出て使える、パナソニック製最高性能ヘッド "パワフル自走ノズル" を装備していることや、吸込仕事率が最大で580Wと若干低く抑えられており、その代りに運転音の最大値も、60dBと比較的低く抑えられていることが挙げられます。
吸込仕事率は業界トップレベルから約1割以上低いのですが、パナソニックとしては、"フローリングの菌までふき掃除" 効果を謳うそのヘッドの性能で、清掃力は十分なのだという認識なのでしょうか。
"パワフル自走ノズル" には、ヘッド前を照らす白色LEDライトも付いていて、昼間でも暗いテーブルの下等を照らすことが出来ます。なので、それを良い機能だと思う方には(※パナソニックは「使用者の満足度が約97%」(※ページ中央部)の機能だとしています)、それも良い特徴だと言えるでしょう。
また、吸気に含まれる70μメートル(0.07mm)以上のホコリを検知してランプで知らせる "ゴミ発見センサー" やそれと連動する自動パワーコントロールの "エコナビ" 、ヘッド上を舞うチリも吸引する "エアダストキャッチャー" 、を備えています。
これとよく似た機種として、特に直上位機種の「MC-PA33G」があるのですが、違いとしては、こちらにおいては、
- ゴミがあるとランプで知らせる "ハウスダスト発見センサー" ⇒旧式の "ゴミ発見センサー" にダウングレード
- エコナビが、その "ゴミ発見センサー" のみで出来ており、ブラシ回転制御と床面検知センサーが省略(ただし、省エネ率は5%悪化するだけ)
- 吸込仕事率が600W⇒580Wにダウン
- パイプ部と手元グリップ部分が安い物にダウングレード
- 手元ブラシの省略
- それに伴い、手元グリップ部を延伸管から一度外して、本体に立てかけた延伸管の中途に引っ掛けることで、高さが約99cm⇒75cmになる "コンパクト収納" の省略
ハウスダスト発見センサーは、約20μ(マイクロ)メートル以上の大きさホコリを検知するのに対し、ゴミ発見センサーは約70μメートル以上の大きさのホコリしか探知できません(約3.5分の1のセンサー性能)。ただ、センサーは、他社では東芝製にのみある機能ですので、それでもあるだけマシのはずですが。
なので、安ければそれなりにお得なんですが、こちらの系統は、出回る数自体が少ないからか、意外と安くならないのが毎年の実情です(安くなる時もあります)。
この前年度型「MC-PA12G」との違いとしては、
- 本体を持ちあげた際に角度が変わる "ラクラクハンドル" の採用
- スタンド収納時に、ヘッドを掛ける場所を本体裏から側面に変更
- ヘッドの前を照らす白色LEDライトが、ヘッドを外して使用する子ノズルにも追加された
- 本体重量が100g減
- "ゴミ発見センサー" によるパワー自動制御を "エコナビ" と称するようになった(以前は性能は同じでも、これを "エコナビ" とは呼ばなかった)
- (ボディの変更)
"ラクラクハンドル" とは、本体前部の本体持ち上げ用の持ち手ですが、普段は手を掛けやすいように上向きに付いており、持ちあげた際には、それが縦方向に可動することで、バランス良く持てるとされています。
ただ、前年度型では、ボディ形状の違いから、固定ハンドルの位置自体が高かったので、手の掛け易さ自体には、あまり差がないように見えます。
また、掃除機本体を立てて置き、その状態でヘッドを本体に引っ掛けて保管・収納することを "スタンド収納" と言いますが、引っ掛ける場所を本体裏から側面に変更することと、"ラクラクハンドル" とにより、その状態で持ちあげた際のバランスが良くなったとされます。また、更にその分で、その状態での(本体裏から見ての)奥行きが3.6cm薄くなったと宣伝されていますが・・・勿論その分で幅は数cm増えています。
この「MC-PA23G」には、性能に大差ない上位機種「MC-PA33G」がある上に、今年度からは、やはり区別しにくい下位機種「MC-PA13G」も発売となります。同じようなが4種類(※最上位機種「MC-PA330GX」有)もあっても・・・と思いますが、違いとしては、
- 吸込仕事率が580W⇒530Wに低下
- "フローリングの菌までふき掃除" 効果が⇒単なる "ふき掃除" 効果に。つまり、ヘッドの回転ブラシの質が少し劣る
- ヘッドに付くLEDライトが省略されている(親ノズルと子ノズルにある2つが共に省略)
- 運転音の最大値が3dB悪化で63dBに
- 総重量が100g低下で、5.6kgに
- 1枚標準付属している紙パックが、AMC-HC11⇒ワンランク劣るAMC-NC5に
つまり、ヘッドの回転ブラシが劣る上に、吸込仕事率も最大値で約9%落ちますので、清掃力が落ちていますし、また、その割に音もうるさくなっています。
普通は、売れ筋となるはずの上位機種「MC-PA33G」をお買い求めになる方が多くなると思いますが、この「MC-PA23G」でも特に悪い訳ではありませんので、実売価格に差がある場合には良いのではないでしょうか。
ただ、手元グリップ部がリング状になっていないので、リング状になっている機種からの買い替えとなると、少し使いにくいかもしれません。また、手元ブラシがないというのも、現在よくお使いの方であれば、困ったな、とお感じになるかもしれません。
この下位機種の「MC-PA13G」になると、やはりもっと哀しくなりますが(笑)、価格重視の場合には、価格次第ではありかもしれません。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・MC-PA23G | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワフル自走ノズル(LEDライト付) ・目詰まり対策:紙パックバスケット収納構造&パワー持続センサー ・吸込仕事率:580W ・エコモード:ゴミ発見センサー+アイドリングオフ ・本体重量:3.9kg/ 全体重量:5.7kg ・運転音:60〜約57dB ・排気方法:まいあげブロック構造 ・持ち手(本体):角度変動式常設型 ・手元ブラシ:×/すき間ノズル収納:延伸管裏 ・色:ピンクシャンパン(P)、メタリックブルー(A) ・エアダストキャッチャー ・標準紙パック:AMC-HC11(1枚付属) | |
前年度型
・MC-PA12G | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価:感想(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワフル自走ノズル(LEDライト付) ・目詰まり対策:紙パックバスケット収納構造&パワー持続センサー ・吸込仕事率:580W ・本体重量:4.0kg /全体重量:5.8kg ・運転音:60〜約57dB ・排気方法:まいあげブロック構造 ・持ち手(本体):固定式 ・色:クリスタルシルバー(S)、クリスタルブルー(A) ・エアダストキャッチャー ・ゴミ発見センサー | |
関連ページ:
・MC-PA24G(2014年度型後継機種)
・MC-PA330GX(最上位機種)
・MC-PA33G(上位機種)
・MC-PA13G(下位機種)
・MC-PA12G(前年度型)
・パナソニック掃除機
関連サイト:
・MC-PA23G(P)(A)|パナソニック公式サイト