「CV-VW7」は、日立から2013年4月13日に発売となった、新型(マイナーチェンジ)の紙パック式掃除機です。
その特徴としては、ヘッドに吸込の風で回るタービン式の回転ブラシを装備していることが挙げられます。
また、吸込仕事率も最大600Wの高水準を誇っています。
※評価はおおよそのものです。
▼ ヘッド (2)
この「CV-VW7」のヘッドは、"パワフルエアーヘッド" と名付けられており、ヘッド内に吸込の風を使用して回るタービン式回転ブラシが内蔵されています。そしてその回転により、フローリング上のゴミを掻き込んだり、絨毯内のゴミを掻き出したりすることが可能です。
"パワフル" というのは、勿論意味は "強力" ということですが、恐らく、印象が良く、且つ、それっぽい言葉を付けてみただけだと思います。
ただし、この回転ブラシには、床のゴミを取りやすくすると共に、吸気の勢いを回転力に変えやすくするゴムブレードが毛ブラシと交互に回る仕組みとなっているので、それを持って "パワフル" と言っている可能性があります。
また、このヘッドは、左右90度にまで曲がる "クルッと構造" により、横幅の狭い場所にヘッドを無理矢理ねじ込むことが可能となっており、また、"ペタっと構造" により、ヘッドと延伸管が床に対して水平近くになるまでの関節可動域があるので、家具等の下のすき間を、掃除しやすく出来ています。
▼ 吸込仕事率 (4)
この機種の吸込仕事率の最大値は600Wですので、家庭用掃除機として吸引力はかなり高い方です。
▼ 清掃力 (3)
吸込仕事率は十分高いですが、ヘッド性能は高くはないので、結果清掃力もそれ程ではないはずです。
▼ 吸引力持続 (2)
この「CV-VW7」には、吸引力持続のための仕組みとして "パワー長持ち流路" が設けられています。
これは、紙パックの後方だけではなく、上方からも吸う仕組みです。
▼ 紙パック+フィルター性能 (2)
標準紙パック「GP-110F」は、日立製としては上から3番目、下から2番目の性能ですが、性能が悪いという程ではありません。
ただし、日立製の紙パックであれば、もっと性能が高い物を使用することも可能ですし、また、敢えてもっと性能の低いを使用することも可能です。
勿論、それは価格次第ということになるのですが。
また、本体のフィルターには、標準紙パックと同様に抗菌加工も施されています。
▼ 標準紙パック価格 (3)
この掃除機の紙パック「GP-110F」は、1枚220円です。この程度であれば、実のところ普通程度に過ぎません。
▼ 標準紙パックの容量 (3)
この「CV-VW7」を含む日立製紙パック式・中・下位シリーズ "スタンダード" では、紙パックの容量は1.5Lですので、丁度平均的な容量となっています。
▼ 本体重量 (3)
この機種の本体重量は3.4kgなので、掃除機としては普通程度です。
▼ ヘッド+延伸管+ホース部重量 (3)
それらの重量は1.4kgですので、全体としては普通程度ですが、タービン式回転ブラシの機種としては微妙には重いかもしれません。
▼ 運転音(最大値) (1)
この「CV-VW7」の運転音は66〜約60dBです。この数値だと、掃除機としては普通の範囲内ですが、それでもかなりうるさくはあります。
▼ エコモード (0)
これは安めの掃除機に付き、エコモードの類は付いていません。
▼ 消費電力 (3)
この機種の消費電力は1,000〜約200Wです。
これは掃除機として、平均的なレベルです。
▼ 手元グリップ形状 (3)
この「CV-VW7」の延伸管最上部の手元グリップは、半月状の廉価バージョンです。
これは輪になった上位バージョンの方が手前に引き易く、掃除を楽に進めることが可能です。
ただし、これは半月状でも、付いているだけマシだとは言えますが。
▼ 付属ブラシ類 (2)
この機種の付属品は、"クルッと切換えブラシ" のみです。これは、先端に折り畳み式ブラシが付いたすき間ノズルで、ブラシでゴミを掻き取れるので便利です。
▼ 価格 (4)
この「CV-VW7」の価格は、最安時に13,000円弱程度のはずです。
性能の割には価格は意外と下がらず、お買い得感は感じられません。
▼ 総合評価 (2.53)
この「CV-VW7」は、特に優れた部分はないのですが、それでも敢えて言えば "パワー長持ち流路" があるのが、他社製のタービン式に対し優位に立つポイントかもしれません。吸込仕事率は高いので、それが生きやすい・・・とも言えるかもしれません。
ただ、吸込仕事率に関しては、この機種に相応しい価格帯を考えれば、もっと下げて価格も下げた方が良いのではないかと思えます。
先代モデル「CV-VR7」と、当「CV-VW7」との違い
CV-VR7 | CV-VW7 | |
発売日 | 2011年2月 | 2013年4月 |
パックチリ落とし機構 | 〇 | × |
タービンヘッド名 | エアーヘッド | パワフルエアーヘッド |
標準紙パック | GP-75F | GP-110F |
前モデルとの大きな違いは、電源コードの出し入れと連動して紙パックを振動させ、パック内のチリを落とすことで吸引力を長持ちさせるという "パックチリ落とし機構" が省略されてしまったことです。
ただし、これは紙パックが一杯になってくるとあまり意味がないので、なくても良いのかもしれません。
ヘッドに関しては、かつては "エアヘッド" という名のヘッドが2種類あり、この系統品に付いていたのは良い方の物でした。なので、区別するために "パワフル" と銘打ったのかもしれません。
紙パック式 上・下位機種との比較
CV-PA8 | CV-VW7 | CV-VP5 | |
ヘッド | パワフルヘッド [モーター式] | パワフルエアーヘッド [タービン式] | エアーヘッド [タービン式] |
吸込仕事率 | 640〜約100W | 600〜約80W | 530〜約80W |
消費電力 | 1,170〜約240W | 1,000〜約200W | 1,000〜約300W |
パワー長持ち流路 | × | 〇 | |
本体重量 | 3.5kg | 3.4kg | 3.3kg |
ヘッド+延伸管 +ホース部重量 | 1.6kg | 1.4kg | 1.2kg |
運転音 | 66〜約60dB | 65〜約57dB | |
紙パックする りん構造 | 〇 | × | |
内蔵フィルター | 抗菌仕様 | 標準品 | |
標準紙パック | GP-110F | GP-75F |
上位機種は、ヘッドの回転ブラシがモーター式なので、絨毯でご利用の場合にはそちらの方が好ましいです。
ただし、そちらでは "パワー長持ち流路" が廃止されていますが・・・結局それも必要ないのかもしれません(汗)。
"紙パックするりん構造" というのは、紙パックが膨らみきった状態でも交換しやすくするために、プラスチックの枠が紙パックと共にスライドする仕組みの事です。あった方が良いにしても、ないと困るという程のものではありません。
下位機種のヘッドは、単なる "エアーヘッド" ですが、当「CV-VW7」の "パワフルエアーヘッド" では、前述の通り、回転ブラシにゴムブレードが組み込まれており、それが分かりやすい違いとなっています。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・CV-VW7 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワフルエアーヘッド(タービンブラシ) ・目詰まり対策:パワー長持ち流路 ・吸込仕事率:600〜約80W ・本体重量:3.4kg/ 全体重量:4.8kg ・運転音:66〜約60dB ・排気方法: ― ― ― ・持ち手(本体):固定式×1、折り畳み×1 ・すき間ノズル収納:延伸管横 ・色:ブルー(A) ・標準紙パック:GP-110F(1枚付属) | |
先代モデル
・CV-VR7 ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon ― ― ― ・楽天レビュー: ・ヘッド形状:エアヘッド(タービンブラシ) ・目詰まり対策:コード連動式紙パック振動機構&パワー長持ち流路 ・吸込仕事率:600〜約80W ・本体重量:3.4kg/ 全体重量:4.8kg ・運転音:66〜約60dB ・排気方法: ― ― ― ・持ち手(本体):固定式×1、折り畳み×1 ・色:アクアブルー(A) | |
関連ページ:
・CV-PA8(上位機種)
・CV-VP5(下位機種)
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