その特徴としては、まずヘッドに "フローリングカーボンヘッド" というタービン(風力)式回転ブラシを内蔵していることが挙げられます。タービン式は、モーター式に比べると回転力でやはり劣るので、その名の通りに、絨毯よりフローリング向けだとされています。
また、これは軽量のカーボン素材が使用されている為、"カーボン" の名が付いているはずです。しかし、その素材が採用されていない前年度型も、総重量が4.6kgで同一ですので、四捨五入に紛れてしまう100g以内での軽量であるはずです(※しかも、下載の "らくわざハンドル" も含めて100g以内です)。
この機種では、吸引力の目安となる吸込仕事率は620Wと高めです。ただし、消費電力は1,100Wと、従来の業界標準の1,000Wより10%高めとなっています。消費電力に関しては、今後はこの程度が標準となって行くようではありますが・・・。
重量は、本体は3.2kgと、かなり軽くできています。なので、持ち運びには楽なはずです。
しかし、運転音に関しては最大68dBで、これは実は有名メーカー製のヨコ型掃除機として業界トップなので、かなりうるさいはずです。吸引力が高く、また、本体は軽量なので、結果として運転音が高くなっています。なので、アパート等でのご使用にはあまり向いていないと思います。
ただし、この機種にはエコモードと称する機能があり、そのモードで使う場合には、消費電力は最大700W程度となるようです(※MAX時の約64%の消費電力)。「VC-PC7A」は "強" と "中" の2モード制ですので、これは事実上の "中モード" となるはずですが、なのでこのモードで使うならば、パワーも低くなりますが、そこまではうるさくないでしょう。
また、これは東芝製紙パック式掃除機の、下位機種から最上位機種までで共通ですが、排気性能としては、0.5μ(マイクロ)メートル以上のホコリの99%を捕塵可能だとされています。中・下位機種でもこうやって排気性能が謳われているのは実は東芝だけですので、入口にホース部との密閉性を高める為のゴムの輪がある純正紙パックを使うこともあり、恐らくはマシな性能なのでしょう。
手元グリップには、"らくわざグリップ" という、持ちやすさが強調されているものの、三角形の変わった形の持ち手が採用されています。これは少し癖がありますので、使い初めは戸惑うかもしれませんが、慣れれば・・・持ちやすいのかもしれません。これは、2012年度発売の上位機種からは、改良版の "新らくわざグリップ" に移行していますが、これら下位機種に関しては、初代の物がまだ採用され続けています。
この「VC-PC7A」には前年度型として、「VC-PB7A」がありますが、違いとしては、
- ヘッドが "フローリングターボヘッド" ⇒ "フローリングカーボンヘッド" に
- 光触媒脱臭フィルターの省略
- "らくわざハンドル" という名の、本体前部にあった固定式の持ち手の省略
ヘッドの変更は、見た目には色以外同じに見えますので、素材にカーボンを採用した事がやはり変更点になるのだと思われます。
"光触媒脱臭フィルター" という物は、紙パック収納部の開閉するフタの部分に付いていた物で、光を当てると紙パック収納部を脱臭するとされていました。しかし、掃除機は普段暗い場所にしまってあることが多く、あまり役に立たないはずなのでか、今年度では省略となっています。
本体前部・ホース取り付け位置にあった、固定式の持ち手である、"らくわざハンドル" もあっても(あった方が)良いと思いますが、省略されています。本体の持ち手は、本体後部に折り畳み式の物が付いているはずです(これは前年度型にも付いているもので、以前は本体の持ち手は計2つ付いていました)。フィルターはともかく、これの省略とヘッドの軽量化を合わせても、総重量は四捨五入に紛れる100g以内でしか変わっていませんので、かなり軽い物だったはずです。
ヘッド以外の変更点に関しては、軽量化だけでなく、コスト減にもなっているでしょう。
この「VC-PC7A」は、軽い上に、吸込仕事率が高いです。また、純正紙パックを使用する場合には、排気性能も比較的マシなようです。しかし、消費電力は原則高めで、何と言っても運転音がかなりうるさいです。なので、安く買えるにしても、アパート・マンション等にお住まいの方には向かず、一軒家でも運転音を気にしない人向け、ということになるでしょう。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・VC-PC7A | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:みんなのレビュー ・ヘッド形状:フローリングカーボンヘッド(タービン式) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:620W ・エコモード:消費電力抑制(パワー抑制) ・本体重量:3.2kg/ 全体重量:4.6kg ・運転音:68〜約61dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):折り畳み式 ・手元ブラシ:×/すき間ブラシ収納:延伸管裏 ・色:ブルー(L) ・「床上ダストゲッター」(ヘッド上空のホコリを吸引) ・らくわざグリップ(持ち手部分が三角形) ・標準紙パック:VPF-5(1枚付属) | |
前年度型
・VC-PB7A ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon ― ― ―[レビュー有] ・楽天レビュー:みんなのレビュー ・ヘッド形状:フローリングターボヘッド(タービン式) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:620W ・エコモード:消費電力抑制(パワー抑制) ・本体重量:3.2kg /全体重量:4.6kg ・運転音:68〜約61dB ・排気方法: ― ― ― ・持ち手(本体):固定式×1、折り畳み×1 ・手元ブラシ:×/すき間ブラシ収納:延伸管裏 ・色:ブルー(L) ・「床上ダストゲッター」(ヘッド上空のホコリを吸引) ・らくわざグリップ(持ち手部分が三角形) | |
関連ページ:
・VC-PD7A(2014年度型後継機種)
・VC-PC9(最上位機種)
・VC-PC8(上位機種)
・MC-PK14A(パナソニック製同等機種)
・CV-VR7(日立製同等機種)
・TC-FXB5J(三菱製同等機種)
・東芝掃除機
関連サイト:
・VC-PC7A|東芝公式サイト