"お、ねだん以上" のニトリが販売するロボット掃除機です。以前はツカモトエイムの製品を販売していましたが、現在はCMも放映中で、オリジナルブランド的商品の「ファシル2 M-H298」が販売されています(※⇒ツカモトエイム「AIM-ROBO1」&「AIM-ROBO3」)。
※現在、ファシル "2" が販売されていますが、"1" との違いは、単に塩化ビニル製だった後輪が、シリコン製に変更されただけで、後は全くの同一品です。 "1" は廃版となり、現在はもう販売されていません。
※2015年現在、ファシル自体廃版となり、新型機「ルノンXR210」が発売されています。
特徴としては、まずニトリがCMで言うように、自動で充電台に戻ると言えばそうなのですが、これは本当の安物ロボット掃除機以外には、現在大抵付いている機能です。
本体裏には、回転ブラシが付いており、しかもルンバのように、ゴム状の物と、毛ブラシの物との2本が付いています。
また、はっきりとはしませんが、やはりルンバ600シリーズまでのような、ゴムベラ状の細長い吸引口もその回転ブラシの後方に付いていようで、そこから吸引もするようです。
本体裏の右側には、やはりルンバのように水平に回転するサイドブラシがありますが、左側には、何と言わば "ホウキ" のように下を向いている毛ブラシが付いています。
運転モードとしては、90cm四方のみを掃除する "S" 、約30分間掃除をする "M"(20m²程度まで) そして、電池切れの約60〜90分まで掃除する "L" の3モード制の製品です。
この製品は、比較的安価ですが、バーチャルウォール発生装置も1つ付属しており、ロボットが侵入不可能な赤外線の壁を作ることが出来ます。
また、運転の時刻予約機能も搭載しており、曜日毎に起動時刻を設定することが出来ますし、リモコンも付属しています。
こう見てみると、この新しいニトリのロボット掃除機は、悪い製品ではありません。
しかし、勿論根本的にはルンバの類似品に過ぎません。
また、これは、以前のツカモトエイムの製品でも同じなのですが・・・実のところこの「ファシル2 M-H298」は、製造メーカーが不明です。その上、似た外見で、ほぼ同じはずの性能の、やはりメーカー名不明で、輸入代理元まで不明な場合もある製品が、他にも複数販売されています(※⇒「クリーンスター」の旧型3機種や「HouseBeat」、「ROB-788/ROB-588」、「SIS M-477」)。
なので、高い訳ではないであろう性能面だけでなく、その面から見て、機械としての信頼性もあまり高くはありません。
ただ、他の名前で売られている同等品とは違って、この「ファシル2 M-H298」の場合には、販売元は一応名の売れたニトリですので、保証・修理や交換用部品の購入に関しては、非常に安心感があります。この商品では、掃除機では本来普通ですが、補修部品の保有期間は、製造元が製造打ち切り後も6年だともされています。なので、長く使う事を考える場合には、他の同等品よりずっと良いと言えるでしょう。
また、確かなことは言えませんので、あくまで自己責任の話となりますが、他の同等品を買って、交換用の部品が仮に手に入らない場合には、この「ファシル2 M-H298」用を買って取り付けることも、もしかしたら可能かもしれません。ただ、そういったことを前もって考えるのであれば、多少価格が違っても、ニトリで買っておくべきだと思いますが・・・。
この製品のバッテリーの寿命・交換の目安は、特に言及がありませんので恐らく約1年、フィルターは傷んできた場合、そしてサイドブラシは、毛が抜けてきた場合、ということになるようです。
フィルターは、似た製品であるルンバやFALTIMA031の例から見て2〜4ヶ月に1度です。…無理をすれば、もっと使えない訳でもないはずですが。
サイドブラシは、悪くて2ヶ月に1度程度、良ければ・・・替える必要はそれ程ないかもしれません。
バッテリー | フィルター | サイドブラシ | |
消耗品価格 | 3,086円 | 600円 | 300円 |
AIM-RC07(N)
「AIM-RC07」は、ニトリがオリジナル仕様のロボット掃除機の第二弾として発売したツカモトエイムの製品で、以前ニトリでも販売していた「AIM-ROBO1」の一応のモデルチェンジ品ということになります。
「(N)}は、色名を表すはずですが・・・ホワイトと明記されていますので、何色の頭文字なのかははっきりしません。
これは第一弾のファシルより安価・小型の製品で、本体裏の吸引口に回転ブラシが装備されていません。なので、小部屋用、かつどちらかというとフローリング向けの機種となっています。
また、これにはホームベース(充電基地)がなく、充電は人がロボット本体とコンセントとを、プラグでつないで行います。掃除が終わった際には、戻るべき基地がありませんので、ロボットは常に部屋のどこかで力尽きていることになります。
これには元々のオリジナル機種があり、ツカモトエイム製「AIM-RC01 エコモロボ」がそれに該当します。
そちらとの違いとしては、実はそちらの方が性能が若干上で、塗装も綺麗な分価格も若干高めとなっています。
具体的には、
- 「AIM-RC01」は5時間充電で60分間(充電池:4,200円)、ニトリの「AIM-RC07」は4時間充電で50分間行動可能(充電池:3,000円)
- そのせいか、こちらには半分の稼動時間で本体が停止する "ecoモード" がない
- ゴミ満タンランプがない
- 蓋をワンプッシュで開ける仕組みがない
- 向こうには、パステルカラー仕様で計4色が存在する
となっています。これで実売価格差は千数百円ですので、向こうが安いと言えば安いです(充電池の価格が少し不自然に違いますが・・・)。
尚、50分の稼働時間というのは、やはりライバル機種となり得るCCPの「CZ-860 ラクリート」も同じです。なので、それを持って不可という事はありません。
それ以外の違いは、他の機種では見かけない装備のなので、些細な物だと言えるでしょう(※このタイプは、ゴミはあまり溜まりません)。
「AIM-RC01」の公式ページには、実は何と "約4.5畳の空間に撒かれた疑似ゴミを、約60分でキレイにお掃除!" と書いてあります。なので、その半分の稼働時間モードというのは、実際上、洗面所や廊下のみを掃除させる場合に使うものと考えられるでしょう。
ボディカラーの問題もありますが、その機能が壺にはまりそうな方には、向こうの方が良いかもしれません。
バッテリー | フィルター(3枚組) | サイドブラシ(2個組) | |
消耗品価格 | 3,000円 | 未販売 [※AIM-RC01用 1,050円] | 未販売 [※AIM-RC01用 1,050円] |
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・【販売終了】 ニトリ ファシル2 M-H298 | |
・楽天 ・楽天レビュー:レビュー ・吸込仕事率:未公表/ 時刻予約機能有 ・本体重量:2.7kg/ 運転音:約65dB ・色:ホワイト×グレー ・段差乗り越え(cm):不明 ・移動パターン:渦巻き(逆回転有)、ジグザグ、壁沿い、ランダム、柱回り ・サイズ:直径34cm×高さ9cm ・ダストカップ容量:0.25L ・約4〜5時間充電・約60〜90分可動 ・14.4Vニッケル水素充電池採用 ・掃除範囲ボタン(L)(M)(S)選択型 ・リモコン&バーチャルウォール×1付 ・(交換用フィルター・サイドブラシ各×1付) | |
・ニトリ AIM-RC07(N) | |
・評価・口コミ:― ― ― ・ヘッド形状:吸引+サイドブラシ×2 ・吸込仕事率:未公表 ・本体重量:1.5kg /運転音:約65dB ・色:ホワイト×グレー ・段差乗り越え:約0.7cm ・移動パターン:渦巻き、バンパー走行、壁沿い ・本体サイズ:直径27.0cm×高さ7.6cm ・約4時間充電・約50分可動 ・ニッケル水素充電池採用 ・(交換用フィルター×1付) | |
関連ページ:
・ニトリ・ロボット掃除機「ルノンXR210」(2015年型後継機種)
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