…とは言え、この型番は、日本国内で正規に販売されているものではありません。日本では未発売で、アメリカで販売されている商品が、並行(非正規)輸入販売されているものということになります。
また、これは一応500シリーズということになり、旧550の後継型番ということになっていますが、実は595の型番の通りに、ほぼ最新の600シリーズと違いがありません。
日本では、700シリーズを手始めに、537Jと527J、そして600シリーズに搭載された最新の「iAdapt」というプログラムが搭載されていますし、700シリーズと600シリーズで柔らかくなった、最新のメインブラシも装備しています。
また、スケジューラー(時刻予約)機能も、普通に搭載しています。
ただし、600シリーズには、バーチャルウォールが2つ付かないケースが多いのに対し、こちらには標準の2つが付属します。…2つも要らない方には、余計ですが。
また、ルンバのお手入れ(お掃除)ツールは、メインブラシを通してゴミを取るリング状の物と、カッターの2種類ありますが、600シリーズにはカッターしか付いていません。また、この製品では、600シリーズとほぼ違いがないと言っても、それはアメリカ版との比較上の話となります。
アメリカ版では、600シリーズや、旧550、そしてこの595では、ゴミの吸引方式が、日本では700シリーズから採用されている "AeroVac(エアロバキュ)" の旧式となっています。
"AeroVac(エアロバキュ)" という吸引方式は、以前からのルンバ(日本版630と620を含む)には裏面後部にある、横に細長いゴムベラ状の吸引口が廃止された上で、700シリーズと同じく、回転ブラシが掻き上げたホコリを吸引している方式です。
つまり、以前は回転ブラシ部からは、掻き込むのみで吸引していませんでした。しかし、"AeroVac(エアロバキュ)" では、回転ブラシ部から吸引している為に、毛や糸くず等が回転ブラシに絡みにくくなったはずです。
また、以前はダストボックス内部で、掻き込んだゴミと、吸引したゴミの収容される部分が、それぞれに分けられていました。しかし、"AeroVac(エアロバキュ)" では、掻き込む物を吸引しているので、ダストボックス内部を2つに分ける必要もなく、毛や糸くずを含む大きめのゴミをを、以前より沢山収納出来るようになっています。(※それらにより、旧550とこの595では、"ペットシリーズ" とも呼ばれています。同じ方式のアメリカ版600シリーズは、そうは言われず "Ideal For Pets[ペット用として理想的]" と一応呼ばれていますが)
"AeroVac(エアロバキュ)" では、ダストボックスが大容量となったと言われますが、それはそういう話のはずです。
他でも、この「595」では、バーチャルウォール発生装置も、日本の600シリーズでは採用が見送られた、ルンバの起動と共に電源が入る新型のオート版が採用されており、しかもアメリカ版600シリーズとは違って、標準である2つが付属します。
ただし、このアメリカ版にはリモコンが付属せず、また、"クッションラバー" というルンバの前面に貼ることが出来る、一種のクッションシール(※実際に使う人は少ないかも?という程度の物です)も付いていません。
また、これも地味ながらそこそこ大きな違いですが、旧550や並行輸入の530にはやはり付いていなかった、本体上部・前方にあるべき三日月状の "持ち手" がありません。この種類のルンバを持ち上げる場合には、両手でしか出来ないので、少し不便ではあります。
あと、これは旧モデルだとされる「ルンバ550」でも同様ですが、この「595」においても交換用部品の付属品がやたらと多く、
- AeroVacフィルター×3(定価:3枚組 3,150円=日本未発売につき未確定)
- エッジブラシ×2(定価:1本 2,100円)
- メインーブラシ×2(定価:1本 2,100円)
- フレキシブルブラシ×2(定価:1本 2,100円)
それらの交換の頻度は、フィルターは、この "AeroVac(エアロバキュ)" でははっきりしませんが、旧来のタイプや700シリーズのAeroVacフィルターは、3〜4ヶ月に一度とされているので、同程度だと思われます。
それ以外のブラシ類の場合には、摩耗した時、または破損した時、ということになっています。なので、部屋が余程悪条件でなければ、かなりの期間買う必要はないでしょう。
旧モデルだとされるその「550」からの変更点としては、とりあえずメインブラシが最新の柔らかい物に変更されています。
また、高速応答プロセス「iAdapt」も、この595からの搭載となるはずです。
ただ、バーチャルウォールは、2011年度型の550から、オート版になっていたようですが。
海外版、つまり並行輸入(非正規輸入)品特有の事情としては、日本のルンバの正規輸入代理店・セールスオンデマンド社による保証・修理・メンテナンスを受けることが出来ません。なので、ショップ単位での保証・修理を受けることになります(※保証期間は、正規輸入品は普通に1年間ですが、販売店が独自に付けるものの方が長いケースもあります)。
また、ACアダプターが外国仕様で、日本のPSE法(電気用品安全法)に違反するようで、ショップ単位で日本向けアダプターと交換していることが多いです。これは、説明書に関しても(基本的に)同様で、日本語版をショップ単位で付属していることが多いです。
ただし、並行輸入品は海外仕様品であるにしても、エラーメッセージ(音声)は16ヶ国語に対応しており、日本語にも対応しています。
この「ルンバ595」は最新の600シリーズと比べても、性能・価格は同等で、とにかく付属品が多いです。これは600シリーズの方が悪いですが、バーチャルウォールがしっかり2つ付き、お手入れツールも2種類付きます。そして、フィルター等交換用部品も大サービスです(並行輸入品は皆そうですが、ショップ単位で更におまけでそれらを付ける場合もあります)。
ここまでとなるとかえって気味が悪いですが(笑)、"持ち手" がないだけで、本体もバッテリーも同じ物のはずです。
そうなると、正規輸入品はまた別としても、勿論同じ並行輸入(非正規輸入)品の600シリーズより、かなりお買い得となります・・・。
なので、正規輸入品にこだわらないという方には、良いのではないでしょうか。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
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![]() | ・楽天 ・amazon ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーブラシ ・目詰まり対策:― ― ― ・重量:約3.7kg ・色:ブラック ・3時間充電・60分可動/最大可動時間90〜120分 ・自動充電機構 ・スケジューラー(時刻予約)機能付 ・バーチャルウォール(オート版)×2付 ・(交換用[フィルター×3、エッジブラシ×2、メインブラシ×2、フレキシブルブラシ×2]付) |
関連ページ:
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・880/870/871(2014年度型)

・780/770/760(2011年度型)
・622/621(2014年度型)
・630/620(2012年度型)
・537J/527J(2011年度型)
・790/660,650/560/550/530(並行輸入品)
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