「MC-JS130G」は、ジャパネットたかたから2012年10月20日に発売となった、パナソニック製のサイクロン掃除機です。方式&シリーズ名として "ツインサイクロン" とも呼ばれますが、これはその方式の中でも、一応上位シリーズの機種となります。
その特徴としては、パナソニックのツインサイクロンですので、ほぼ名前だけのサイクロン方式です。
その実態はメインフィルターの前にティッシュを挟み、それを簡易フィルターとすることで、フィルター掃除が簡単になるという方式です。
しかし、細かなチリは簡単にそこを通り抜け、メインフィルターに到達して目詰まりを起こします。
その為、電源コードを引き出す際の力を利用してギアを回し、そのメインフィルターを振動させることで、付着したホコリを幾らか落とす仕組みが装備されています。
更に、ゴミ捨て時には人の手で、チリ落としレバーを直接操作してメインフィルターを振動させ、ホコリを落とします。
しかし、それらの方法を持ってしても、フィルターを十分綺麗に保つことは出来ないようで、一応ゴミ捨て時毎に、専用ブラシを使っての手作業でのフィルター掃除が推奨されています。
ヘッドに関しては、パナソニック製の最上位ヘッドの "パワフル自走ノズル" なのですが・・・2012年度型から装備され始めた、ヘッドの前を照らす白色LEDライトは未装備です。
パナソニック製の上位機種には必ず装備されている、ホコリを吸うと光って知らせる "ハウスダスト発見センサー" は問題なく付いていますが。
…実のところ、ジャパネットたかたではよくある話ですが、この「MC-JS130G」は、パナソニックから2011年度型に発売された、「MC-SA21G」、もしくはその下位機種の「MC-SA11G」を元にした、オリジナル仕様品ということになります。
その「MC-SA21G」と比べると、改良点としては、
- 本体重量が4.4kg⇒4.1kgに。全体重量も6.3⇒5.9kgに減少
- ふとん用ヘッドの "ふとん清潔ノズル" (ネット最安値で3,500円前後)の追加
ということになります。
改悪点としては、
- 吸込仕事率が630W⇒520Wに大幅減
- 延伸管の持ち手部分が、一つ下位の「MC-SA11G」と同じで輪になっていない安めの物に
- それに伴い、手元ブラシも消滅
…となります。
この「MC-JS130G」では、本体が300gも軽くなったのは良いのですが、吸込仕事率が17.5%も落ちています。
パナソニック製ツインサイクロンの下位シリーズの最下位機種、=パナソニック製サイクロンの最下位機種で、1万円前半で買える「MC-SKL13A」だと、吸込仕事率は500Wと例外的に低いのですが、それ以外は580Wはあるので少々不安です。
また、やはり先の「MC-SA21G」の下位機種「MC-SA11G」と比べた場合には、
改良点としては、
- "ゴミ発見センサー" ⇒ もっと小さなホコリを検知する、上位装備の "ハウスダスト発見センサー" に変更
- パワー自動コントロールで使われる "床面検知センサー" の追加
- 本体重量が4.3kg⇒4.1kgに。全体重量も6.1⇒5.9kgに減少
- ふとん用ヘッドの "ふとん清潔ノズル" の追加
となります。
改悪点としては、
- 吸込仕事率は610W⇒520Wに減
…ということになります。
なので、この「MC-JS130G」は、センサー系は上位の「MC-SA21G」で、延伸管の持ち手グリップ部は下位の「MC-SA11G」、そして、吸込仕事率と重量がそれぞれに減少し、特別に "ふとん清潔ノズル" を付属した機種、ということになります。
少しややこしいですが、何はともあれ、この「MC-JS130G」は、ヘッドやセンサーはともかく、サイクロン掃除機としては高性能な物ではなく、しかも2012年度型ではなく、2011年度型を元にした製品です。
ちなみに、この元となったそれらツインサイクロンの上位シリーズの製品は、小型サイクロンのシリーズ "プチサイクロン" の誕生に伴い、既に生産終了となっています。
高額(現在下取り有:39,800円/下取りなし:49,800円)を払って買う程の性能の商品では勿論ないと思いますが・・・勿論、人それぞれで良いと言えば良いでしょう(汗)。
ジャパネットたかたであれば、旧サンヨー、現パナソニック製の「MC-SXJ4000 エアシス」辺りであれば、一応お買い得であることが多いです。
関連ページ:
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