2012年9月27日に発売となった(公式サイトでは9月11日より先行販売)、英・ダイソン社のサイクロン式コードレスタイプ(充電式)の延伸管付ハンディクリーナー「DC45」です。正式名称は、「Dyson Digital Slim™(ダイソンデジタルスリム) DC45 モーターヘッド」となっています。
基本的にハンディタイプでありながら、吸込仕事率が約65Wと、他メーカーの強力機種の2倍強の吸引力を誇ります。
これは、充電池の性能の良さもありますが、デジタルモーターという高効率・高性能(+高価格)のモーターを採用している為だともされます。このモーターでは、通常のACモーターでは回転時の摩耗で出る、"カーボンダスト" という有害なチリも放出することがないとされています(…と言っても、高い音が出るので、通常のキャニスタータイプでは不採用ですが ^^;)。
また、軽量の長い延伸管と床用ヘッドが付属しますので、気軽に床掃除が出来るのが、この機種の最大の特徴となります。
しかも、そのヘッドには、静電気を対策の柔らかなカーボンファイバーブラシと、絨毯で威力を発揮する硬いブラシが、共にモーター式回転ブラシとして内蔵されているので、フローリング面でも絨毯面でも、小型機とは思えない清掃力を発揮するはずです。
ただ、使用に当たっては、人差指でトリガーを引き続ける必要があるので、女性やお年寄りだと苦になる方がいらっしゃるようです。
また、強モードで使用するとなると、人差指でそのトリガーを引きながら、更に親指で上にあるMAX(パワーアップ)ボタンを押す必要があるので、手が小さな方には、少しやりにくいかもしれません。もっとも、押しにくければ、本体を持つ手とは別の手で押せば済む話ですが。
(※強モードを推した際のロック機構、ありました。どうもすみませんm(_ _)m。また、強モードのボタンが押してあれば、トリガーを離して一度電源が切れても、ロックはされたままなので、もう一度トリガーを引けば、強モードから始動します)
これは従来機「DC35」のマイナーチェンジ品となっていますが、変更点としては、
- バッテリーが、ニッケルマンガンコバルトバッテリー技術を使用した、高性能品にバージョンアップ
- ヘッドに内蔵された回転ブラシ用のモーターのパワーが2倍に
- 稼働時間が、強モード時には6⇒8分、弱モード時には15分⇒20分に増加
- 弱モード時の、モーターヘッド使用時の稼働時間も、13分⇒20分に増加
- ハンディタイプとして使用時のミニモーターヘッドもより強力に
- 充電時間が3.5時間⇒5.5時間に増加
- バッテリー価格が6,300円(送料525円)⇒8,400円(送料525円)にアップ
- 全体重量が80g増
- (延伸管の色がホワイト⇒ブルー系に&本体・ダストカップ上部から後部にかけての一部の色の変更)
…となります。なので、以前より高い清掃力で、強モード時には従来比約33%増の時間、そして弱モード時のモーターヘッド(回転ブラシ)使用時には、従来比約54%増の時間、掃除を続けることが出来ます。
これらのパワーアップは、従来と同じ22.2Vのリチウムイオンバッテリーを使用しながらも、新型ではニッケルマンガンコバルトバッテリー技術を使用した高性能品を使用することで果たされています。
ただ、その代りに、フル充電の際の必要時間は、約3.5時間⇒約5.5時間へと、約57%増となっています。
また、吸引仕事率(吸込仕事率)は、強モード時に65AW(AW=W)、標準モード時には28AWと、変化はありませんし、充電可能回数も、良くも悪くも500回程度で変化ありません。
そしてまた、そのバッテリー技術の代償としてか、定価が「DC35」の49,800円⇒「DC45」の59,800円へと1万円も跳ね上がっています(その内純粋なバッテリー分は、僅か2,100円)。日本正規品の実売価格はしばらくすれば5万程度となると思われますので、もはやネットでは、日本メーカー製の、通常タイプのサイクロン掃除機の、トップモデル(※⇒「各社最高性能機一覧」)を超える程の価格となります(汗)。
壁掛けブラケット
あとは、これら「DC45」や「DC35」は、壁や家具に充電台をネジで取り付けてそこに吊り下げるのが、主な保管・充電方法として考えられています。
壁や家具に、穴をあけられない場合、延伸管と床用ヘッドを取り付けた状態では、自立させることも出来ない為(外してものはずですが)、どう保管・充電しておくかは若干考えが必要な問題となるようです。
また、DC35の床用ヘッドの回転ブラシは、モーター式であるにもかかわらず回転を止めることが出来ず、今回のパワーアップを受けても、やはり回転を止めることは出来ないようです。ブラシは比較的硬めなので、繊細(≒大事な)絨毯がある等して、そういった部分が気になる方には、もしかしたら旧DC35の方が良いかもしれません。
コンプリートモデル
この製品では、公式ストア限定で、ボディカラーがピンク系の「DC45 モーターヘッド コンプリート」も販売されています。これは単に、標準品に "フトンツール(布団用ヘッド)" と "フレキシブル隙間ノズル(軟質ロング隙間ノズル)" を特別に付属しただけの製品です。




それらは、定価としては4,200円と5,250円のはずですが、セットとしては、5,000円のアップの64,800円に留まっています。なのでお得と言えば、お得ですが、公式ストアは常に定価販売なので、、、結局は高いでしょう(汗)。
DC44
楽天等で検索を掛けると、「DC44(Animal)」という機種も(必ず)一緒に出てきますが、これは日本での「DC45」の同等品で、アメリカ版の並行輸入品だという話です。「Animal(アニマル)」というのは、ハンディクリーナーとして使用時に使える、毛に強いとされるミニモーターヘッドが付属することを意味しますが(これは「DC45」にも、同じ物が付属します)、現在単なる「DC44」という機種は存在していません。
並行輸入品とは、安い代わりに、ダイソンの日本法人での保証(2年間)・修理を受けることが出来ません。保証・修理は、販売店単位で引き受けるかどうかということになりますので、買う際には注意が必要です。また、標準付属の充電器のACアダプターが、日本のPSE法(電気用品安全法)準拠品ではありませんので、大抵の場合販売ショップで同法準拠品に入れ替えて販売されています。しかし、そうでないショップもありますので、その点にも一応注意が必要です。そしてまた、説明書も元々は入っているのは勿論英語版ですので、販売店で作成した日本語版マニュアルが入っていることが多いようです。
国内正規品は高価なので迷うところですが、、、無難な方が良い方は、国内正規品にしておいた方が良いでしょう(輸入元の販売店が、ずっと残っているとは限らないかもしれませんし・・・)。
DC45MO
「DC45MORD」は、ジャパネットたかたから何と2015年の3月中旬になって発売となった、「DC45」のオリジナル仕様品です。
メーカー純正の「DC45」との違いとしては、ハンディクリーナーとしての使用時に使用できるモーター式回転ブラシ内臓のミニヘッド "ミニモーターヘッド" が付属していません。


しかし、先端にスライド式のブラシ付ノズル "コンビネーションノズル" が付属していますし、少し長めのすき間ノズルも付属していますので、布団やソファ等を掃除しようとしないのであれば、その必要はありません。




また、延伸管部分がパープル系やピンク系ではなく、レアな紅色系に変更となっています。
とは言え、価格は税込42,984円+送料972円=43,956円ですので、決して安くはありません。ただし、ジャパネットたかたでは時々セールを行い、これはその目玉品となることも1度位はあるかもしれず、その際にはそれなりにお得となるはずです。
※2015年3月21日限定で、さっそく特別セールとなっています。価格は、本体29,800円+消費税2,384円+送料0円=32,184円です。勿論、相当お買い得ですが、省略されたミニモーターヘッドの価格は8,640円ですので、それを考えてしまうと、少しお買い得という程度に留まります(別売の "フトンツール" は、4,320円です )。
尚、型番の「MO」は、通販専用を意味する "メールオーダー" を表し、「RD」は延伸管のレッド系色を表しています。
また、ジャパネットたかたには「DC45MOSV」という型番もありますが、これはレッド系ではなくシルバー系の延伸管を採用した色違い品となっています。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
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![]() | ・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーブラシ ・目詰まり対策:1ヶ月間フィルター掃除不要のはず ・吸込仕事率:65W〜28W(標準モード) ・本体重量:1.3kg /全体重量:約2.3kg ・運転音:未公表 ・色:サテンブルー(DC45MH)、サテンフューシャ(DC45MHSF) ・5.5時間充電・「強」約8分/「弱」約20分(モーターヘッド稼働時も約20分)可動 ・床用モーターヘッドに加え、ハンディ用ミニモーターヘッド、コンビネーションノズル(ブラシ付ノズル)、すき間ノズルが標準付属 |
先代モデル
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![]() | ・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーブラシ ・目詰まり対策:1ヶ月間フィルター掃除不要のはず ・吸込仕事率:65W〜29W(ハンディ)/64W〜28W(スティック) ・本体重量:1.3kg /全体重量:約2.22kg ・運転音:未公表 ・色:クロムブルー ・3.5時間充電・「強」約6分/「弱」約15分(モーターヘッド稼働時約13分)可動 ・床用モーターヘッドに加え、ハンディ用ミニモーターヘッド、コンビネーションノズル(ブラシ付ノズル)、すき間ノズルが付属 ※安く売っている品には、ミニモーターヘッドが付属しないことがあります |
関連ページ:
・SV09MH/SV09MHCOM V6 Fluffy(2015年度型後継機種)
・SV07MH/SV07MHCOM V6 Motorhead(2015年度型後継機種)
・DC74 モーターヘッド(2014年度型後継機種)
・DC62 モーターヘッド(2013年度型後継機種)
・DC35 デジタルスリム マルチフロア(先代モデル)
・DC34[DC34MO](ハンディクリーナー)
・DC44(Animal)(並行輸入品)
・ダイソン純正ツールキット類(DC45にも接続可能な、フトンツール等です)
・EC-DX100(シャープ製コードレスキャニスタータイプ)
・エルゴラピードリチウム/エルゴパワープラス(エレクトロラックス社製)
・DC46 ダイソンボール(同時発売のキャニスタータイプ)
関連サイト:
・Digital Slim DC45 モーターヘッド|ダイソン公式サイト
・家電製品ミニレビュー ダイソン「Digital Slim DC45 モーターヘッド」(家電Watch)