これはシリーズ名として、"2段ブーストサイクロン" と呼ばれるシリーズの小型版最新機種となり、通常版より1.3〜1.4kg軽い3.5kgの本体重量で、その分大きさも一回り小さいです。集塵容積も、0.25Lしかありませんので、通常版の0.4Lと比べると6割しかありません。
しかし、その割に吸込仕事率は400Wありますので、上位機種の460〜470Wと比べて、それ程見劣りはしません。
ヘッドも日立製最上位ヘッドの "ワイドごみハンターヘッド(カーボン素材による軽量版)" ですので、上位機種と共通のはずです。なので、掃除性能も殆ど同程度だと思われます(公式サイトによるヘッドの機能解説有)。
運転音は最大で約60dBですので、上位機種よりは劣りますが、それでも掃除機としてはマシな部類となっています。
ただ、"2段ブーストサイクロン" は、勿論以前から販売されている訳ですが、殆ど単に使い捨てのティッシュを被せたフィルターで、ゴミを濾し取る方式の製品で、本当のサイクロンではありません。
まずそのサイクロンの "1段目" では、吸気が昇りながらクルッと一回転するように風路が設けられていまして、そこで曲がり切れなかったホコリがダストボックスに飛ばされますが、恐らく半分程度の吸気と一緒に、そこを曲がり切った細かなホコリは、そのままメインフィルター部へ到達するはずです。(⇒公式サイトの参考図)
そして、その "2段目" とされるダストボックス内でも、どのようにサイクロンなのかはよく分かりません(…というか実態としてサイクロンではないでしょう)。
公式に説明があるように、挟んだティッシュにゴミを押しつけて圧縮しているのは確かですが、それは紙パック式の紙パック内でも似たような事になっているはずですが。
また、そのダストボックス内がゴミで詰まって来ると、そちらに流れる事が出来る空気が減るので、メインフィルターに直接流れるホコリも増えるはずです。
この小型版2段ブーストサイクロンとその通常サイズ版では、通常サイズ版の方がパワーが高い分遠心分離力が強いかも・・・と一瞬は思いますが(笑)、部品も全体的に小さめのはずですので、一応のサイクロン部分の空気の流路自体狭く、発生している遠心分離力は同じ位なのかもしれません。
ところで、2012年度には、シャープの成功を見てどの国内メーカーも小型のサイクロン掃除機を揃えましたが、皆本体重量は3.0kgを切っています。なので、この日立の小型2段ブーストサイクロンのシリーズは、その中では本体重量が3.5kgと断トツで重く、甘いぞ!と言いたくなります(笑)。しかし、一応の遠心分離機構やフィルター振動機構を持ちつつ、吸込仕事率を400Wも維持しているのは日立だけですので・・・このシリーズは、小型とは言っても、そもそももう少し大きいタイプだと考えるのが良いかもしれません。ちなみに、大型だと約5.0kg以上を指し(ただし、これがサイクロンでは普通サイズ)、中型だと4.0kg強程度を指すと考えて良いと思います。なので、これは全体の中での盲点をついた重さのシリーズだとも言えるでしょう(笑)。
この「CV-SW200」は、サイクロン式として考えて買うと物足りないですが、一回一回ゴミを捨てられて、普通よりはかなり軽くて、しかも通常サイズ版サイクロン掃除機と掃除性能にそれ程差がない製品が良いという方には、意外と丁度良いのかもしれません(でも、勿論集塵容積=入るゴミの量は少ないですが)。
この小型2段ブーストサイクロン「CV-SW200」には、同時発売の下位機種として「CV-SW100」もあるのですが、違いとしては、
- ヘッドがこちらは "ごみハンターヘッド" で、上位機種は "ワイドごみハンターヘッド" である
- それに伴い、エコモード時の自動運転切り替えが、こちらは「中」と「弱」のみで、上位機種ではちゃんと「強」まで加わる
- こちらでは、ヘッドを止めた際に自動でパワーを抑制⇒切とする、「アイドリング&ストップ」機能がない
- 吸込仕事率がこちらは380Wで、上位機種は400Wである
- 運転音が、上位機種の方が2dB程低く抑えられている
- 上位機種には、軽量版の延伸管とホースが装備され、手元の持ち手部分にも "かるワザグリップ" という一段上の持ちやすい物が付く
- 排気性能が、上位機種は1段高い(高性能なHEPAフィルター相当)
- 上位機種には高所用ノズル兼ロングすき間ノズルの "ワイド曲が〜るロング吸口(先端に着脱可能なブラシ部有)" と、普通のすき間ノズル、及び、そのすき間ノズルを延伸管部に固定・保存する為のホルダーが付属し、こちらには、先端にブラシが付くすき間ノズル(のみ)が付属
- 上位機種には、手元、もしくは延伸管部先端ヘッドの根元に付けられる "クルッとブラシ" が付属
ただ、吸込仕事率が20W違う件については、上位機種の「CV-SW200」はヘッドが2cm幅広のワイド版で、こちらのヘッドはワイドではない物なので、床を吸う力は、実は同じような物なのかもしれません。
上位機種が欲しいけれども高いという方には、こちらの「CV-SW100」でも良いかもしれませんが・・・こちらは満足度の劣る廉価版機種として、今後実売価格がどのくらい下がるのかも大きいかもしれません。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
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![]() | ・楽天 ・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価:感想(_件)を参照 ・ヘッド形状:ワイドごみハンターヘッド(自走式パワーブラシ) ・目詰まり対策:コード連動式フィルター振動機構&ティッシュ装着 ・吸込仕事率:400W[エコ自動モード有] ・本体重量:3.5kg/ 全体重量:5.1kg ・運転音:60〜約53dB ・排気方法:分散上方排気 ・持ち手(本体):固定式×2 ・色:ルビーレッド(R)、シャンパン(N) ・HEPAフィルター(とほぼ同等)仕様 ・ワイド曲が〜るロング吸口(主に高所用ノズル)付 |
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![]() | ・楽天 ・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価:感想(_件)を参照 ・ヘッド形状:ごみハンターヘッド(自走式パワーブラシ) ・目詰まり対策:コード連動式フィルター振動機構&ティッシュ装着 ・吸込仕事率:380W[エコ自動モード有] ・本体重量:3.5kg/ 全体重量:5.1kg ・運転音:62〜約55dB ・排気方法:分散上方排気 ・持ち手(本体):固定式×2 ・色:シルキーブルー(A)、シルキーピンク(P) |
関連ページ:
・CV-SY500(2014年度型後継・強力型上位機種)

・CV-SY300(2014年度型後継・強力型下位機種)

・CV-SY200(2014年度型後継・軽量型上位機種)

・CV-SY100(2014年度型後継・軽量型下位機種)

・CV-SY50R(2014年度型後継・軽量型最下位機種)

・日立掃除機
・CV-SW3000(通常サイズ版下位機種)
関連サイト:
・CV-SW200|日立公式サイト
・CV-SW100|日立公式サイト
・サイクロン式 2段ブーストサイクロン 仕様一覧|日立公式サイト