その特徴としては、東芝製ではやはり中位程度のヘッドとなり、静電気除去のためのマイナスイオンの発生能力と自走機能をウリとする "すご取りイオンヘッド" を装備し、吸込仕事率も業界でもかなり高い、640Wを誇ります。また、ホコリを吸うと光って知らせる "ゴミ残しまセンサー" も装備し、それと連動する上位機種と同じ高性能なエコモードも備えます。
ただし、実のところ、この機種は消費電力の最大値が1,150Wと、各メーカーが普通は1,000Wであるのに対し、15%多いです。なので、その点微妙です。
また、パワーが高い・・・からではなく、本体重量が3.4kgと軽く、防音対策がなされていないからだと思われますが、運転音の最大値が67dBと、日本製のキャニスタータイプ(ヨコ型)としてはワースト(68dB)に近い数値です。なので、運転音を気になさる方には向かないでしょう。
排気性能では、一応脱臭効果のあるゼオライトフィルターや光触媒脱臭フィルターを備え、東芝製としては最上位となる標準紙パック(VPF-7)の脱臭効果も合わせて、脱臭力に力を入れているということになっており、特にペットのニオイの主成分のアンモニアにはよく効くとされています。…ただ、光触媒脱臭フィルターは、光がないと効果を発揮しないので、押し入れ等に入れていると殆ど意味がないと思いますが。
あとは、延伸管を前方へ傾けることでヘッドが簡単に外れて先端にブラシが付いて使える "ワンタッチどこでもブラシ" (パナソニックの親子ノズル類似機能)が付いています。テレビの裏等を掃除するには良いでしょう。
また、近年の東芝製では、(自社評価として)持ちやすいということで標準となっている三角型の手元グリップ "らくわざグリップ" もしっかり付いています。
この機種には前年度型として「VC-PG211」がありますが、違いとしては、
- 吸込仕事率が610W⇒640Wにアップ
- しかし、消費電力が、1,000W⇒1,150Wに15%アップ
- エコモード時の消費電力の節約が最大で約58%だったのが約60%にアップ
昨年までは、パワーアップはどのメーカーも、1,000Wの範囲内で競っていました。しかし、今年度(2012年)からは日立と東芝はその禁を破り、消費電力を上げてしまいました。…実は640Wなら、他メーカーだと1,000Wで出来るのですが・・・。ちなみに、日立は消費電力アップで660Wに達しています。
また、エコモードの効率は少しばかり上がっても、消費電力自体上がってしまいましたので、微妙です。
この2012年度の「VC-PG212」は、ゴミセンサーこそ付いているものの、元々どこか中途半端で、マイナーチェンジも微妙でしかなく・・・もう少しどうにかならないものでしょうか?(汗)
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・VC-PG212 | |
・楽天 ・amazon ・口コミ・評価: ・ヘッド形状:すご取りイオンヘッド(モーター式) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:640W[エコ自動モード有] ・本体重量:3.4kg/全体重量:5.3kg ・運転音:67〜約60dB ・排気方法:やわらか分散排気 ・持ち手(本体):固定式 ・標準紙パック:VPF-7 ・色:シルバー(S)、グランレッド(R) ・ゴミ残しまセンサー(ゴミセンサー) ・光触媒脱臭フィルター付 ・らくわざグリップ(持ち手部分が三角形) ・「床上ダストゲッター」(ヘッド上空のホコリを吸引) | |
前年度型
・VC-PG211 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価: ・ヘッド形状:すご取りイオンヘッド(パワーブラシ) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:610W[エコ自動モード有] ・本体重量:3.4kg/全体重量:5.3kg ・運転音:最大約67dB ・排気方法:やわらか分散排気 ・持ち手(本体):固定式 ・色:シルバー(S)、メタリックブルー(L) ・ゴミ残しまセンサー(ゴミセンサー) ・(エコモード有) ・光触媒脱臭フィルター付 ・らくわざグリップ(持ち手部分が三角形) ・「床上ダストゲッター」(ヘッド上空のホコリを吸引) | |
※VC-PG211の特集 |
関連ページ:
・VC-P213(2013年度型後継機種)
・VC-PG312(上位機種)
・東芝掃除機
・東芝掃除機/紙パック
関連サイト:
・VC-PG212|東芝公式サイト