ほうきやモップで集めたゴミを吸い込ませる為に使う、「電動ちりとり」です。普通のチリトリとは違い、コンセントに繋ぐ必要があるのと、吸引モーターを内蔵して重量がある為、通常一箇所に固定して使用します。
最近は、ダスキンがレンタルしている製品が有名ですが、それが元祖という訳ではないはずで、類似する商品も以前から少数販売されています。
ダスキン
ダスキンの製品は、「スタイルクリーナー」(公式サイト)が正式名称です。
特徴としては、まず本体下部・吸引口付近の、物体(ゴミ)を感知して自動で電源を入れる為のセンサーがありません。なので、ゴミを本体前に集めた後に、上部にあるスイッチを押して吸引を開始させることになります。
また、ダスキンの製品のみ、紙パック式です。その1枚の容量は、約0.9Lと普通の掃除機の紙パックの半分強程度ですが、フローリング上のほうきやモップで集めたゴミを吸わせるだけなので十分過ぎるでしょう。
専用紙パックの価格としては、4枚入りで486円しますが・・・メーカー純正品なので、そんなところでしょう。
吸引力の目安となる吸込仕事率は未公表ですが、消費電力が350Wと標準的なヨコ型掃除機の約3分の1しかないので、吸引力は決して高い訳ではないはずです。
この機種は、運転音も公表されていませんが、消費電力がそのように低いので、やたら大きくはないと思います。
◆ 実は2代目
「スタイルクリーナー」は、2014年4月にモデルチェンジ(旧モデルの名前は「ダストクリーナー」)をしているのですが、それにより何と格納式の蛇腹ホースが付くと共に、本体を片手で持ち上げるための縦型の持ち手(※本体後部)まで付きました。
そうなっている以上、本体を持ち運んでの使用が前提となりますので、コード長が従来比2倍の3.0mとなり、コードリール(コードの自動巻き取り)機能まで付きました。
しかし、それらの代償として、重量が2.5kg⇒3.2kgへと増加し、片手で持ち運ぶのには若干重めとなっています。
なので、未だ電動ちりとりであることに変わりはないものの、実態は移動用の車輪のない、コード式のスティッククリーナーに近いものに変更されています。
◆ レンタルのみ
このレンタル料金は、4週間で575円ですので、2年程度使えば比較的安めながら、十分使えるレベルのヨコ型掃除機が買える価格(13,800円)となります。
ただ、実のところダスキンとしては、これにホコリを吸わせる床用&ハンディモップをセットで借りてもらうのを期待しているようで、その場合は4週間で1,890円ということになります。
あとは、勿論専用紙パックも必要ですが、4枚入りで486円のセットを買えば、ペットがいる等特別汚れる理由があるわけでなければ、1年程度は持つはずです。
これはレンタルではなく、購入をしたいという方もいらっしゃると思いますが、販売も、そしてその予定も、現在全くないという話です。
■ 旧「ダストクリーナー」(取り扱い終了品)
ダストスイーパー
ごく普通の市販品としては、「ダストスイーパー・スイープイージー」と「スイーコム」がありますが、スイーコムは現状ではどうも売り切れのようです。
両機種とも、吸引口付近にセンサーがありまして、ゴミをそこに集めると自動でスイッチが入り、吸引を始めます。
タスコムが販売する比較的大型のスイープイージーは、吸込仕事率が223W(消費電力はダスキンの約2.9倍の1000W)と公表されており、そこそこ強い吸引力を誇るはずですが、重量も約5.5kgとかなり重いです。ただ、価格は現在は比較的手頃ですが。
また、これらの機種はフィルター式のはずですので、たまにフィルター掃除をしてやる必要があるはずです。更に、ずっと使うつもりであれば、いつかはフィルターを買い替えなければならないかもしれません。
山善というメーカーからも、「ダストスイーパー・スイープイージー」にそっくりな商品が出ていますが、これはOEM品であるか、タスコム共々こういった製品を(買い手の)自社ブランド販売用に販売してる外国企業に、揃って発注しているのかもしれません。
性能としては、こちらの方がパワーが低く、音もうるさいですが、フィルターが高性能なHEPAフィルターですので、排気性能のみ高いです。
これらをダスキン版「スタイルクリーナー」と比べると、やはりセンサーで自動でON/OFF出来るかが大きな違いとなると思います。
そもそもこのタイプは、自動でゴミを吸うのがウリなのではないかと思うのですが、ダスキンは旧「ダストクリーナー」にもセンサーは付けていませんでした。
「電動ちりとり」等というものは、まだまだ一般的ではないですが、ホウキで掃除をすると最後に残るゴミの始末が何とも厄介です。なので、ほうき派の方には、こんな便利な道具もあったんだな、と思えます。
ただ、当たり前ですが、電気で吸引モーターを回しますので、吸う際の数秒間には、普通の掃除機と同等の騒音を覚悟する必要はあります。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・タスコム(谷村実業) ダストスイーパー・スイープイージー TAN-316 ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon ― ― ―[レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:センサー付ノーマル吸引 ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:223W(消費電力:1000W) ・本体重量:5.5kg ・運転音:65dB ・色:グレー系 ・集塵容積:最大4L ・吸引は、オート(センサー自動)とマニュアル(手動)切替可 ・フィルター式 ・本体サイズ:幅34.5×奥行22.0×高さ53.5cm | |
・山善 ダストクリーナ・スウィープクリーナー SWC-1000 ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon ― ― ―[レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:センサー付ノーマル吸引 ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:160W(消費電力:1000W) ・本体重量:5.2kg ・運転音:82dB ・集塵容積:約3.6L ・吸引は、オート(センサー自動)とマニュアル(手動)切替可 ・フィルター式/HEPAフィルター仕様 ・本体サイズ:横34.5cm×奥行22.5cm×高さ53.0p | |
・スイーコム ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon ― ― ― ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:センサー付ノーマル吸引 ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:未公表(消費電力600W) ・本体重量:2.8kg ・運転音:87dB(驚異的な数値です) ・色:ホワイト×ブラック ・吸引は、オート(センサー自動)とMAN(手動)の切替可 ・サイズ:縦30.0(横?)×横19.0(奥行?)×高45.0cm | |
関連ページ:
関連サイト:
・『スタイルクリーナー』が2014年度グッドデザイン賞を受賞 | 株式会社ダスキン
・「ダストクリーナー」レンタルサービス開始|ダスキン・ニュースリリース