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ルンバ機種比較〜おすすめは「871」

米・iRobot社の自動ロボット掃除機ルンバ(Roomba)に興味はあるものの、一体どれを買ったら良いの?という方もいらっしゃると思います。ルンバは、単純に見えて意外と数が多いのです。新旧が混在するのが、そのとりあえずの理由となっています。

2015年現在買える機種としては、まず新登場の広域対応型・900シリーズと、従来型最高性能品・800シリーズが挙げられます。

それらのシリーズ間での違い比較すると、このようになります。


【900,800系比較表】
980885875
外観
発売日2015/102015/06
移動方式マッピング型ランダムナビゲーション
メインブラシAeroForce®エクストラクター
(ゴム質ローラー)
吸引方式エアロバキュ(900,800用)
カーペットブー
スト(吸引力2倍)
×
ホームベース
(充電基地)
時刻予約運転(要スマホ)(本体ボタン)
人工知能iAdapt2.0AWARE+iAdapt
バッテリー寿命約6年(リチウムイオン型)
赤外線の壁
(バーチャルウォー
ル)
デュアル版×2ライトハウス×2オート版×2
ゴミセンサー2系統
ゴミ満タンランプ
本体ボタンシンプル版
(スマホ併用)
従来型
交換用フィル
ター
2枚
(3,240円)
交換用ブラシエッジ×2
(4,320円)
×
無料メンテナン
ス(1度のみ)
×
定価[消費税5%]
   [同8%]
― ― ―
135,000円
― ― ―
90,720円
― ― ―
79,920円



まず、1機種しかない900シリーズは、掃除の際の移動方式が従来型とは違います。

800シリーズまでは、専門用語で "ランダムナビゲーション" と呼ばれる方式で、同じ場所を繰り返し(4回程度)違う角度から通ることで、ゴミを残さず吸い取ろうとします。

ロボット掃除機の吸引力はとても低いので、それを回数で補おうという訳です。

それに対し、900シリーズは、"システムナビゲーション" (=マッピング)という方式を採用しています。

これは、ロボットが室内地図を作製し、掃除済箇所と未掃除箇所を識別すると共に、1か所につき原則1度の通過で掃除を完了します。

その為、掃除時間が短くて済むのですが、その分で "ランダムナビゲーション" 型よりも、広い場所の清掃が可能となっています。

しかし、普通のコード式の掃除機でも、床を確実に綺麗にしようとすれば、ヘッドを複数回往復させる必要があります。なので、吸引力が低くて当然のロボット型掃除機であれば、尚更吸い残しが出る可能性が高くなります。

また、地図の作成+現在位置特定には、レーザーか光学カメラによる測定&情報処理という本物のハイテク装備が必要とされますので、価格もその分高くなります。

ルンバ980は、何と最大112畳の掃除が可能であり、800シリーズまでは最大25〜31(お部屋ナビ×2使用時)畳程度ですので、日本の家屋で使用するのであれば、800シリーズで基本的に十分です。

実のところ、ハイテク・高価な "システムナビゲーション" は、発売予定のダイソン社製「360 eye」で採用されているので、それへの対抗で900シリーズの完成が早まった可能性もあります。

▼用語解説

◆ エアロバキュ

エアロバキュ()というのは、600シリーズまでは吸引口が回転ブラシ部とは別(その後部)にあったのを、回転ブラシ部に移して普通の掃除機ヘッドと同じにした、ルンバとしての新方式のことです。

700シリーズ用ではそのフィルターを、左右2つに分けて本体にはめていましたが、800,900シリーズ用では大きめの1つに統合され、手入れがしやすくなっています。


◆ カーペットブースト

これは900シリーズで初登場の機能で、絨毯上で吸引力を何と通常時の2倍とするものです。

その通常時の吸引力は800シリーズと同じなのですが、それは700シリーズの5倍となっていました。

なので、5×2=10ということで、カーペットブースト時には、700シリーズの何と10倍の吸引力ということになります。

ただし、先程も述べたように、900シリーズは同じ場所を原則1回しか通りません。なので、その強吸引力は、それを補う為ということになっています。


◆ デュアルバーチャルウォール

まず、"バーチャルウォール" というものですが、これはルンバが侵入不能な赤外線の壁を発生させる装置、及びその壁自体を表します。

勿論、これを任意の場所に置くことで、掃除の際にルンバがそれ以上近寄らないようにすることが可能です。

そして、デュアル版のバーチャルウォールというのは、900シリーズ用の新型バーチャルウォールで、通常の直線の赤外線だけではなく、「HALO」モードという、装置の周囲直径120cmの範囲内をルンバから保護するための赤外線のみを出すことも可能な装置です(ただし、通常どのバーチャルウォールでも、その周囲直径60〜80cm程度は保護されています)

ペットのエサ用の皿等を保護するのが、その用途として想定されています。


◆ ライトハウス(お部屋ナビ)

900シリーズには不必要&多分非対応。

ライトハウス(部品名としては「お部屋ナビ」)というのは、ルンバ用の赤外線障壁・バーチャルウォールの上位機能で、赤外線で仕切られた一区画の掃除が終わると、自動で壁を外して、次の区画に本体を誘導する機能です。1度に2部屋以上、特に3部屋掃除させる場合には、あっても良いと思われるものです。

特に、それを2つ同時に使う場合には、本体の稼働時間が通常の60分⇒75分に延長されますので(限界稼動時間は約120分)、広い空間を掃除させるには良いでしょう。

尚、お部屋ナビは別買いも出来ますが、他のバーチャルウォールが赤外線通信を行うのに対し、お部屋ナビは無線通信を行っていますので、最初からそれに対応しているルンバでしか使用できません。

なので、875,871,870や770,760でお部屋ナビを使用することは不可能となっています。(⇒「ルンバの選び方 〜お部屋ナビの必要性と電波障害〜」)

お部屋ナビ オートバーチャルウォール

左:お部屋ナビ / 右:オートバーチャルウォール


◆ オートバーチャルウォール

オート版のバーチャルウォールというのは、ルンバの起動と連動して電源がONになる機能を追加された、ではなく(汗)、それ以前のバーチャルウォールが電源をONにすると2時間後に自動でOFFになったのに対し、こちらは電源をONにすると自動ではOFFにならない新種のバーチャルウォールです。

電源が自動でOFFになると、時刻予約でルンバが起動した場合に対応できません。その為、時刻予約機能があり、かつライトハウスが付属する程高くない機種には、これを付属することにしたようです。

尚、「オート(自動)」の意味は全く不明です。


◆ ゴミセンサー

ゴミセンサーに関しては、従来ルンバでは物理的振動を探知するセンサーのみ装備されていました。

これは主に砂等を探知する物でしたが、700シリーズの780と770以降(900,800シリーズを含む)では、それに加えてホコリも探知可能な "高感度光センサー" が装備され、2系統となっています。

そしてそれらがゴミを探知した際には、ルンバがその場で何度か前後動を繰り返す、"ダートディテクトモード" が発動することになります。


◆ ゴミ満タンランプ

これも780と770以降の装備となりますが、ゴミ満タンランプに関しては、掃除毎にゴミを捨てる方には必要ありません。

しかし、時刻予約運転をさせるとゴミ捨てを忘れやすいので、ないよりはあった方が良いでしょう。


【800,700系比較表】
885875880870871
外観
発売日2015/062014/032014/06
移動方式ランダムナビゲーション
メインブラシAeroForce®エクストラクター(ゴム質ローラー)
吸引方式エアロバキュ(900,800用)
ホームベース
(充電基地)
時刻予約運転
人工知能
(AWARE+iAdapt)
バッテリー寿命約6年(リチウムイオン型)約3年(ニッケル水素型)
赤外線の壁
(バーチャルウォール)
ライトハウス×2オート版×2ライトハウス×2オート版×2オート版×1
ゴミセンサー2系統
ゴミ満タンランプ
本体ボタン従来型
交換用フィルター2枚
(3,240円)
1枚
(1,620円)
交換用ブラシエッジ×2
(4,320円)
×エッジ×2
(4,320円)
×
無料メンテナンス(1度のみ)×
定価[消費税5%]
   [同8%]
― ― ―
90,720円
― ― ―
79,920円
79,800円
82,080円
69,800円
71,795円
63,000円
64,800円

【800,700系比較表2】
780770760
外観
発売日2011/10
移動方式ランダムナビゲーション
メインブラシ新ブラシ
吸引方式エアロバキュ(700用)
ホームベース
(充電基地)
人工知能
(AWARE+iAdapt)
バッテリー寿命約1.5年(ニッケル水素型)
赤外線の壁
(バーチャルウォール)
ライトハウス×2オート版×2
ゴミセンサー2系統1系統
ゴミ満タンランプ×
本体ボタンタッチパネル従来型(ボタン式)
交換用フィルター2セット
(3,240円)
交換用ブラシ×3種1組
(6,480円)
×
無料メンテナンス×
定価[消費税5%]
   [同8%]
79,800円
82,080円
69,800円
71,795円
64,800円
66,652円

下載の後発品・600シリーズの発売に伴って、700シリーズの最安品「760」(国内正規品)は、公式サイト以外での販売が原則取りやめとなり、値引き品は(原則)なくなってしまいました。なので、大抵の方だと760は選択肢には入らないはずです。

▼従来型最強の800シリーズ

800シリーズの最大の特徴として、従来の回転ブラシがゴム質の回転スティック(×2)に替わったことが挙げられます。

ルンバ 800 シリーズ エアロブラシセット <純正> 700シリーズ用

左:800用 / 右:700用

これにより、吸引口の密閉性が高まり、吸引力が従来(700系)比約5倍、清掃力は従来比約1.5倍となり、それに伴ってダストボックスの容量も従来比約1.6倍となっています。

また、その上でバッテリー寿命が従来比2倍となっています。

700,600,500シリーズ用のバッテリー価格が10,800円であることから、単純には800シリーズ(「880/871/870」)にはそのバッテリーが2つ載っていることになり、800シリーズはその価格分丸ごとお得です。

更に、2015年度型800シリーズ「885/875」では、バッテリー寿命は更にその倍の約6年間となり、従来型800シリーズにもう一つバッテリー(やはり10,800円)を付属した価値を持つに至っています。

ただし、その新800シリーズには、別になくても問題がない無料メンテナンス(購入後10ヶ月時に1度のみ)を受ける権利が付きますので、その分がお得という程度の冴えない話となっています。

なので、高価な900シリーズを外して考える場合には、絶対値としての価格を受け入れ可能であれば、800シリーズの、しかも出来ればより新しい「885/875」を選べば良い思います。

しかし、おすすめは、実は2014年度型の廉価版として発売となり、価格が既にかなり下がっている871です。これは他より、オートバーチャルウォールと予備フィルターが1つづつ少ないですが、その分安くて購入しやすいです。

オートバーチャルウォールは、1つ7,020円もしますので、必ず2つ付属するのは本来邪道なのです。

その「871」は、販売終了にするつもりなのか商品が殆ど残っていません。その為、今買うなら「870」だなあと思います。そちらは、5.5万円強程度であれば、価格としては妥当です。

▼廉価機・600シリーズ

2012年10月20日には、ルンバ旧500シリーズのマイナーチェンジ品で、主にそのメインブラシを700シリーズと同じ柔らかい物に変更した、600シリーズ(630,620)が発売となっています(600シリーズは700シリーズの発売後に、発表されています)

これらは見た目こそ500シリーズのままですが、メインブラシの刷新により、上位・700シリーズとの差は小さくなっています。


また、その2年後・2014年9月発売の進化版622,621では、2014年度型800シリーズと同じ長寿命バッテリー(「XLifeバッテリー」)が採用され、バーチャルウォールも800,700シリーズと同じオート版に変更されています。


更にその約1年後の2015年10月には、654が発売されています。

これにおいては600シリーズとして初めて、時刻予約運転が可能となりました。

また、日本正規品としては初めて、吸引機構に500,600シリーズ用のエアロバキュが採用されています。


【600系比較表】
654622621630620
外観
発売日2015/102014/92012/10
移動方式ランダムナビゲーション
メインブラシ新ブラシ(700シリーズと共通)
吸引方式エアロバキュ(600用)ワイパー型(旧方式)
ホームベース
(充電基地)
時刻予約運転×
人工知能
(AWARE+iAdapt)
バッテリー寿命約3年
(ニッケル水素型)
約1.5年
(ニッケル水素型)
赤外線の壁
(バーチャルウォール)
新型×1旧型×2旧型×1
ゴミセンサー1系統
ゴミ満タンランプ×
本体ボタン従来型
交換用フィルター1枚
(1,080円)
×1枚
(1,080円)
×
交換用ブラシ×エッジ×1
(2,160円)
×
無料メンテナンス×
定価[消費税5%]
   [同8%]

58,320円

52,920円

49,680円
54,800円
56,366円
49,800円
51,223円


【500系比較表】
537J527J
外観
発売日2012/2
移動方式ランダムナビゲーション
メインブラシ旧ブラシ
吸引方式ワイパー型
ホームベース
(充電基地)
×
時刻予約×
人工知能
(AWARE+iAdapt)
バッテリー寿命約1.5年
(ニッケル水素型)
赤外線の壁
(バーチャルウォール)
旧型×2旧型×1
ゴミセンサー1系統
ゴミ満タンランプ×
本体ボタン従来型
交換用フィルター1枚
(1,080円)
交換用ブラシ×
無料メンテナンス×
定価[消費税5%]
   [同8%]
59,800円
61,509円
48,800円
50,195円


500シリーズ・537J,527Jに関しては、実は700シリーズの発売後、半年も経ってから発売されています。

その為、それらにおいても最新の人工知能が搭載され、バッテリーの寿命も700シリーズ、及び630,620と同じく、約1.5年となっています。

しかし、既に割引率の高いものは売り切れていますので、検討する価値は基本的にありません。


ルンバ800,700シリーズと600,500シリーズとの大きな違いは、時刻予約機能の他に吸引方式が挙げられ、700シリーズ以降は新方式の "エアロバキュ" が採用されています。

横長のゴムの部分が密着ワイパー吸引口 700シリーズ用エアロバキュ

エアロバキュについては、実は600用もあるので下で更に詳しく書いてます。

従来は(写真・左)、本体裏・回転ブラシ部ではゴミを掻き込むだけで吸わず、吸引はその後部にあった横長の吸引用ゴム製ノズル "密着ワイパー型吸引口" で行っていました。

しかし、新方式では "密着ワイパー型吸引口" は廃止・撤去され、回転ブラシが掻き上げたゴミを直接吸い取る方式に変更されています。

これにより、大きめのゴミを多く吸引・収納することが可能となりましたが、どちらの方が優秀かはイマイチはっきりしません。アメリカ版の600シリーズ(及び日本版最新「654」)では、バージョン違いのエアロバキュを採用していますので、どちらかと言えばそちらの方が良いのかもしれません。

また、500(&600)シリーズでは、フィルターとそれをはめる部分をスライドして本体にセットしていたのですが、そこの気密性が悪く、フィルターの逆側にホコリが漏れていることが多かったです。しかし、700シリーズ以降は、フィルター性能の向上と共に、ごく一般的なはめ込み式となりましたので、排気性能には問題がなくなっています。

ゴミセンサーに関しては、600,500シリーズでは従来の固体感知用振動センサーのみですが、780,770以降で追加されたホコリ用の "高感度光センサー" は、細かなチリには反応しないようなので、従来型1系統のみでもありだと思います。

700,800シリーズでは、それに加えて汚れの酷い場所をセンサーが感知すると、角度を少し変えつつ5度の前後動作を行う "念入り集中清掃" 機能が追加されています。

それに対し、従来の600,500シリーズでは、その場で小さく円を描いて動き、念入り清掃を行う動作がありました。ただ、少なくとも私の所有する(並行輸入品の)500では、何故か絨毯上ではセンサーランプが光っても円運動をしなかったのと、前後動作の方が時間を掛けて同じ場所を清掃しますので、新方式の方が良いと思います。

あとは、600,500シリーズには本体前部のバンパーに貼るクッションシールが付属していましたが、700,800,900シリーズでは前部のバンパーの素材が軟質になり、シールは非付属となっています。

▼ルンバ人気ランキング 2015年6月

  1. 880
  2. ブラーバ380J
  3. 871

これは、iRobot Store 楽天市場店に表示されている売上ランキングです。

公式オンラインストアならまだしも、楽天市場に出店して定価販売をし、どのような方が買っていらっしゃるのか非常に気になるところですが、ランキングはこのような形となっています。

勿論、700シリーズも未だ販売中ですが、後継の800シリーズが発売となってからは、売れ筋からは既に外れています。

2位のブラーバは、水拭き&乾拭き専用のルンバの姉妹機です。

これは2014年7月に発売されたものの、売上見込みの甘さからずっと売り切れで、同年12月になってやっと通常の注文・出荷が出来るようになりました。

  1. 880
  2. 870
  3. 621

こちらはiRobot StoreのYahoo!支店に表示されている売上ランキングです。少し古いのか、870が2位に入っています。

600シリーズでは、ルンバ中最安の621が売れているようですが、売れ筋はやはり高性能な800シリーズの方となっています。

ロボット掃除機は(まだ)生活必需品ではないので、使えれば十分、という選び方ではなく、どうせなら性能の良い物を、とお選びになる方が多いということでしょうか。


楽天市場と、amazonのロボット掃除機の売上ランキングもありますが、やはりルンバの880と871がトップを競っている形となっており、それに600シリーズが続く展開となっています(楽天では、ブラーバ380Jが1位になることもあります)。

(ルンバ以外のロボット掃除機に関しては、「お掃除ロボット比較」のページを併せてご覧下さい。)

▼並行輸入品(アメリカ国内正規品)

ルンバシリーズには並行輸入品=非正規輸入品として、聞き慣れない790660650595560550等があります。

630620には正規輸入品があるのですが、これらのみ名前は各々同一なのに、集塵方式違いますので注意が必要です。

また、並行輸入品においては、付属する消耗品が妙に多い場合がありますが、販売店が更におまけで消耗品を付ける場合も多いです。


【並行輸入品比較表】
2012年〜
790660650
外観
移動方式ランダムナビゲーション
メインブラシ新ブラシ
吸引方式エアロバキュ(700用)エアロバキュ(600用)
ホームベース
(充電基地)
時刻予約運転
人工知能
(AWARE+iAdapt)
バッテリー寿命約1.5年(ニッケル水素型)
赤外線の壁
(バーチャルウォール)
ライトハウス×3バーチャル・ハロ×1オート版×1オート版×1
交換用フィルター3セット
(4,860円)
4枚
(4,320円)
1枚
(1,080円)
交換用ブラシエッジ×3
メイン&フレキシブル×各2

(15,120円)
エッジ×2
メイン&フレキシブル×各1

(8,640円)
×
ハンドル(持ち手)
リモコンコマンドセンター($199.99)×

790は、780の豪華仕様版です。多数の付属品が付くと共に、それらの収納用ツールボックスまで付いています。

650と660は、2015年発売の654までは日本になかった、時刻予約機能つきの600シリーズです。


2012年〜
630620595
外観
移動方式ランダムナビゲーション
メインブラシ新ブラシ
吸引方式エアロバキュ(600用)
ホームベース
(充電基地)
時刻予約運転×
人工知能
(AWARE+iAdapt)
バッテリー寿命約1.5年(ニッケル水素型)
赤外線の壁
(バーチャルウォール)
オート版×1付属なしオート版×2
交換用フィルター1枚
(1,080円)
×3枚
(3,240円)
交換用ブラシ×エッジ×2
メイン&フレキシブル×各2

(12,960円)
ハンドル(持ち手)×
リモコン×

アメリカ版620には付属品が一切付いていません。この思い切りの良さは、素晴らしいと思います。

エアロバキュ(AeroVac)

"エアロバキュ(AeroVac)" (空中吸引)とは、以前のルンバでは当たり前だった "密着ワイパー型吸引口" 方式を廃止し、回転ブラシが掻き上げたゴミを吸い取る方式に変更したものでした。

これは、日本国内正規品では700シリーズから採用されていますが、アメリカ版正規品では、500シリーズの一部の機種で既に取り入れ、600シリーズでは正規の方式として採用されています。

一方、日本国内正規品600シリーズでは、2015年発売の最新型「654」を除いて、何故か以前からの "密着ワイパー型吸引口" 方式が継承されています。

旧型ダストボックス/吸引口・オープン時 旧型ダストボックス/ゴムベラ状吸引口

これが "密着ワイパー吸引口" です。

左では少し開けた状態で、右の写真では閉じているように見えますが、実は1mm程度のすき間があり、前方の回転ブラシで掻き込めなかった細かなゴミを吸引します。

回転ブラシ1 回転ブラシ2

従来、この前後二本の回転ブラシ部では、掻き込んでいるだけで、吸ってはいませんでした。

しかし、エアロバキュでは、そこで掻き上げたホコリを直接吸うことにして、上段の写真の細長い二重ゴムの吸引口は、廃止されています。

旧エアロバキュ裏 700シリーズ用新型エアロバキュ裏

左はアメリカ版旧500シリーズの一部機種&アメリカ版600シリーズ用エアロバキュで、右は日米共通の700シリーズ用新型エアロバキュです。

この方式への変更により、回転ブラシの回転により生まれる気流を吸引に上手く活かすと共に、恐らく髪の毛等が回転ブラシに絡む度合いが減ったのではないかと思われます。

旧エアロバキュ内部 700シリーズ用エアロバキュ内部
エアロバキュ比較

新旧のエアロバキュを比べると、このように奥行きは700シリーズのダストボックスが若干大きいものの、旧エアロバキュのダストボックスの方がゴミが沢山入る構造になっています。

また、実のところ、700シリーズ用フィルターは、目の細かい高性能な物の分、排気量から推測しての吸引している空気の量は、旧エアロバキュの方が多く、恐らくは吸引力もそちらの方が若干強いはずです。

その為か、ルンバ550やその後継機種の595には、"ペットシリーズ(Pet Series)" というサブネームが追加となり、(並行輸入品の)600シリーズでは、 "Ideal For Pets[ペット用として理想的]" という呼ばれ方をしています。

なので、敢えてアメリカ版並行輸入品の600シリーズを買うのも、買い方としてはありだと思います。

(ただし、排気が綺麗なのは、勿論700シリーズの方です)

日本国内500,600シリーズ用ダストボックス 内部&フィルター
ダストボックス裏 ダストボックス表

こちらは、国内正規品のルンバ500&600シリーズに付いている、ごく普通のダストボックスです。中段にある仕切りの上には回転ブラシが掻き込んだ物を収容し、下には写真のような白いフィルターがはまっていて、吸引した物を収容します(下から上へ吸い上げています)

毛や糸くず等は上にしか入らないので、それらを含む大きめのゴミの収容量はエアロバキュ型よりも少ないです。エアロバキュでは大きなゴミも吸気で取り込み、フィルター部で幾らか圧縮する効果までありますので、そこまで考えると差は意外と大きいかもしれません。

尚、500シリーズ用の両方のダストボックスを所有している我が家ではどちらを使っているのかというと、エアロバキュの方です。理由としては、私は目の粘膜がホコリに敏感なので、本来装着されていた密着ワイパー吸引口型ルンバはそもそもあまり使いたくなかったのと、明らかなゴミ捨てのしやすさ、そして予備フィルターが2枚もセットになっていたので余っているからです。

ゴミの取れ具合としては、ダストボックス内での溜まり方が違うので一概には言えないのですが、特にこちらが劣るとは思いません。

(ついでに、ルンバ780の予備の新型メインブラシが旧ルンバに装着可能だったので、それも使っています。本当にぴったり合っているかは謎なのですが)

◆ 例外品・掻き込むだけのダストボックス

モーター&フィルターのないダストボックス ダストボックス比較
モーター&フィルターのないダストボックス裏 日本国内500,600シリーズ用ダストボックス裏

これは参考用ですが、実はルンバ500&600シリーズには、もう1種類ダストボックスがあります。

見ての通り、中には何と吸引モーターもフィルターを含めて何も入っていません。そしてその分で、エアロバキュよりゴミが沢山入るということになっています。

しかし、吸引はした方がゴミの収まりが良いはずです。

また、フィルター部での幾らかのゴミの圧縮効果もあるはずですので、エアロバキュのダストボックスの方が良いと思います(あと、中が空の方は、下半分部分の板が蓋となって開かない分で、ゴミを捨てにくいです)

ちなみに、使ってみるまでは、モーターがない分でルンバが静かになると思っていましたが、そんなことは全くありませんでした。吸引モーターは、普段あまり音がしていないようです。

実は、私もこういう物があるとは1度だけ聞いた(読んだ)ことがあったのですが、見事に忘れており、エアロバキュと間違えて買ってしまいました(汗)

500,600シリーズ用のエアロバキュのダストボックスと、普通のフィルターのダストボックス、そしてこの最後のダストボックスには互換性があり、500,600シリーズではどれでも装着可能なはずです。


フィルター3種類 箱×2

左の写真は、上に挙げた3種類のフィルターを取り外した所です。

700シリーズ用のみプリーツタイプ(波型)となっており、厚みは少しありますが、小さくて済んでいます。

右の写真は、別売で買った旧エアロバキュと、中に何もないダストボックスのパッケージです。

エアロバキュのダストボックスは、予備フィルター×2と交換用ブラシ3種とのセット販売ということもありますが、高かったです。2つ合わせると、普通程度の掃除機が買える価格です(汗)。

ルンバ560 ルンバ780

我が家の所有機種は、並行輸入の560と、国内正規品の780です。780も高かったですが、ライトハウス機能(お部屋ナビ)を使ってみない訳には行かなかったので、思い切って買ってしまいました。

こういうサイトを作っていなければ、価格面から見て、もしかしたら1つも買わなかったかもしれませんが、勿論あればとても便利です。

ちなみに、560は人工知能が1世代古いので、動き方が780より少し粗いです。しかし、大雑把に言えばどちらも同じものに過ぎないので、実のところあまり区別なく使えます600シリーズであれば、人工知能や行動パターンが最新なので、私でも特別不満はないだろうと思います(ただし、私だとエアロバキュの付いた並行輸入品を選ぶかもしれませんが)。

◆ ハンドル(持ち手)

(話は戻りますが、)表の下から2番目"ハンドル(持ち手)" とは、ルンバ本体を持ち上げるための取っ手です。ルンバの重量バランスは、前方に重いバッテリー、そして後方には軽いダストボックスがある為に悪いので、明らかにあった方が良いですが、なくても大丈夫と言えば大丈夫です。

あくまで付いているのが普通ですので、国内正規品の表にはあえて書いていません。


◆ リモコン

その下のリモコン(リモナビ)に関しては、現在公式に販売されている日本国内正規品には、654&621を除く全機種に付属しています。しかし、アメリカ版では、880と700シリーズにしか付属していません。

ルンバ用リモコン

ルンバは基本、人が見ていない所で動かす物なので、リモコンは必要ありません。見ていてなかなかゴミのある所を通らない場合にも、時間をかけてその内に通るのを待つが普通の使用法です。

リモコンがあれば、ラジコンとして遊べるのではないかと思われるかもしれませんが、使用感として実のところうるさい上に操作性が悪く、あれで遊ぼうという方はあまりいらっしゃらないだろうと思います。

仮にあって意味がある場合があるとすれば、誰かが家に来た時にデモンストレーションして見せる時位のものでしょう。

リモコンの定価は$24.99(≒2,499円)、日本国内価格なら4,000円程度のはずで、本体とセットであればもう少し安く見ることが出来るにしても、省略することで国内正規品の定価をもう少しでも下げてもらいたいものです。(⇒「ルンバ日米価格比較」)


◆ リファービッシュ品

並行輸入品においては、何と旧500シリーズでもバーチャルウォールが新型のオート版だったりしますが、それは勿論予約機能がある上で、コスト高の "お部屋ナビ" +無線通信機能を持たないからです。

その一つである560には、リファービッシュ品という種別がありましたが、それはアメリカでお試し販売をして、気に入られずに返品された物を、メーカーでクリーニングして再出荷した物です。こういったものはルンバに限らず時々あるようですが、それ故に価格は割安となっています。

以前は、現在の600シリーズのような格安国内正規品がなかったので、並行輸入の560と530が爆売れしていました。私が上の写真の560(※新品)を買ったものも、その頃の話です。

そう思うと、日本における600シリーズの発売には、正規輸入代理店(セールスオンデマンド社)が儲からない原因となる、並行輸入品の駆逐という役割もあったのかもしれません。


◆ 並行輸入品の注意点

非正規輸入ルンバの注意点としては、割安で買える代わりに日本の正規輸入代理店であるセールスオンデマンド社での、正規の修理やメンテナンス(※有償&無償)が受けられません。(正規輸入品と並行輸入品 / 自動掃除機ルンバ -入門編-)

また、アメリカ国内仕様品の場合、アダプターが日本のPSE法(電気用品安全法)に反するようです。大抵のネットショップでは、日本用のアダプターに取り替えた上で販売しているようですが、その点にも一応注意する必要があります。

関連ページ:(2010,13年度型は発売されていません)

自動掃除機ルンバ[入門編](バッテリーコスト等)

980(2015年度型) 最新製品

654(2015年度型) 最新製品

885/875(2015年度型)

880/870/871(2014年度型)

622/621(2014年度型)

630/620(2012年度型)

780/770/760(2011年度型)

537J/527J(2011年度型)

577/537(2009年度型)

527/525(エントリーモデル)(2009&08年度型)

530J/570J(2008年度型)

530/570(2007年度型)

539(ビックカメラ.ver)/538(イオン.ver)

歴代ジャパネット販売用ルンバ

790/660,650/595/560/550(並行輸入品)

専用バッテリー/交換用ブラシ/日米価格比較

ロボット掃除機比較/拭き掃除用モップ型

シャープ ココロボ/東芝 トルネオロボ

パナソニック ルーロ

ダイソン360 Eye™ ロボット掃除機(2015年秋発売予定)

ブラーバ380j

関連サイト:

iRobot 自動掃除機ルンバ 日本公式サイト(セールスオンデマンド社)

iRobot Corporation(アメリカ本社)

【聖☆お兄さんネタかと思ったら……】ルンバを使ってる寺院は、マジで多いらしいぞ!(Togetterまとめ)

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