ショップジャパンが正規輸入販売をしていた、フローリング専用・拭き掃除用のロボット掃除機「ミント(Mint) オートマティック フロアクリーナー」です。
※米・iRobot社の「Braava【ブラーバ】380j/371j/320/380t」は、これを会社ごと買収+改名した製品です。
使い方&機能解説
この「ミント/Braava」(※以下特別な場合を除き、便宜上「ブラーバ」と表記します)は本体裏に専用のマイクロファイバーか、市販のフローリングシートを取りつけて、部屋中を走り回ることで床を綺麗にします。
その際は、乾拭きと(専用シートによる)水拭きの両方が可能です。
また、ルンバのように、自動で戻る充電基地はありませんが、掃除後に必ず自動でスタート位置に戻る設定となっています。
掃除可能な面積としては、乾拭き時は3時間、水拭き時には2時間電池が持ちますので、それで走り回れる範囲の面積なら、大丈夫のはずです。
1度の掃除では、例えばキッチンとダイニングだけの乾拭きであれば、30分程度で終了します。なので、毎回充電する必要もありません(※なので、無理に充電基地に戻る必要もありません)。
これはランダム移動ではなく、移動と共に部屋の内部をマッピング(地図化)することで、基本的に同じ場所を重複通過せず、また、未通過エリアを割り出して、掃除に行きます。
また、掃除をさせる部屋に "ナビゲーションキューブ" と呼ばれる電波の発信装置を設置し、そこからの信号を受信することで、ブラーバ本体が自身の位置を正しく把握します。
これは、天井で一度電波を反射させて本体へ信号を送りますので、直上に天井が見える箇所に置くことが必要とされます。
掃除の仕方としては、雑巾がけのように基本的に壁から壁へと、壁に当たる度に本体を横にずらしつつ往復を繰り返し、部屋全体を隈なく回ります。
そして、それが終わると、壁際をグルりと一周拭いて回り、掃除を完了します。その際、部屋の中央に離れ小島のようにテーブルセット等があると、そちらもグルりと一周します。
"ナビゲーションキューブ" がない場合、マッピングの精度が下がると共に、最後の壁際一周が省略されます(標準付属品なので、壊れるかなくすかしない限り大丈夫ですが)。
テーブルの脚の部分のような多少ややこしい部分も、一応丁寧に掃除します。
ヘッド部分の両脇には、通常このようにシートがはみ出ているので、壁際は割と得意です。角は付けるシートにもよりますが、おおよそでは大丈夫です。
ブラーバ本体前方にはセンサー(見にくいですが、上の横長のグレー部分・中央の、微妙に色の違う長方形部分です)があり、大きな段差の前では落ちないように止まります。また、前方の障害物を識別し、接触前にスピードを緩めます。
ただ、障害物を識別できずに通常のスピードで突っ込むこともありますが、シートを取りつけるヘッド部分がバネで軽くバンパー状になっており、衝撃を緩和します。
この拭き掃除ロボ「ブラーバ」には乾拭き機能と共に、水拭き機能がありますが、シートはどちらもこのように板状の部品に挟んで取り付けます。そして、それを本体にセットします。(※「380j」と「380t」では水拭き時には、水拭き専用板状部品 "クリーンリザーバーパッド" にマジックテープで固定します)
本体へのセットはマグネット式で、付け外しが楽であると共に、掃除中に外れる心配もありません。
乾拭きシートは、洗って繰り返し使用できる専用品もありますが、市販の使い捨てシートも装着可能です(写真は「クイックルワイパー 立体吸着ドライシート」)。それらは、普通裏返しての両面使用が可能です。
ちなみに、どちらが綺麗になるかというと、専用シートはかなりキメの細かい高品質品なので、そちらの方がずっと良いです(仕上がり感に差があります)。ただ、クイックルの立体吸着シートの方が、さすがに大きめのゴミには強いです。
また、水拭きでは、単に濡れシートを使用するだけではありません。実は水拭きでは、3歩進んで2歩下がる、かのごとく、前後動作、しかも若干左右に交互に拭く方向を変えながら、結局まっすぐに進みます。なので、水拭き性能は意外と高いです。実のところ、このお掃除ロボット「ブラーバ」の真価は、明らかに水拭きにあると言えるでしょう。
そのシートですが、マイクロファイバー製かつ特製で、水分の保持が何と40分程度可能です(通った後に湿った跡が残ります&室内湿度も関係するかもしれません)。最初にシートを絞らずベタベタの状態で始めるのではなく、ギュッと絞った状態で始めてそうなので、大したものです。
裏側はこのようになっており、意外と丁寧な構造です。前方が何かに乗り上げても後部が床を傷つけないように、ゴムも付いています。ついでに言うと、タイヤもゴム質ですが、妙に質の良い感じです。
これは操作部ですが、三つある菱形のスイッチの、一段下がる真ん中が電源スイッチで、向かって右が水拭き、左が乾拭きです。
下の3つのLEDランプは "ナビゲーションキューブ" の電波の受信状態を表し、3つ全て灯るのが健全な状態です。また、内蔵のプチコンピューターが "考え中" の場合には、左端から一つづつ順番に点滅します。…かなり残念なことに、あまり頭の良い印象は受けませんが。
この青色LEDライトと、更に白いボディには実は多分実用的な意味があります。ブラーバは稼働音が静かなので、位置が分からなくなりやすいのです。なので、視覚的に程々に目立たせているのだと思います。
また、各種スイッチを押した際や、掃除を終えた際、そして掃除後にスタート位置に戻った際には、かなりレトロで、しかも大きな電子音(簡単な音楽)が部屋に響きます。まるで古いゲームのようですが、終わった時に大きな音がすると、それとなく便利です。
"ナビゲーションキューブ" ですが、ほぼ単二電池×2が入るだけの小さなものです。小さなスイッチと、電源ONを表すやはり小さな青いLEDライトが、それぞれ一つづつ対極の角に付いています。
これが優れものなのは、これの電源を入れずにブラーバが掃除を始めると、何とブラーバ本体から、これの電源を入れるべく電波を飛ばすことです。しかも、掃除終了を見計らい、一定時間で電源は自動でOFFになります。なので、普段邪魔にならない定位置を見つけて置いておきさえすれば、後は電池切れに気を付けるだけで済みます。
これはアダプターの接続部です。アダプターは妙に小さいです。勿論、人間の手で接続します。
これは真っ白ですが、私が買った「ミント」の入っていた箱です。良い経費削減です(ただし送られてくる時には、これがもう一段大きな段ボール箱に入っていました)。ちなみに、中の説明書は日本語版です。
それでこの「ミント/ブラーバ」はどうなのかというと、まず掃除能力はとりあえず文句なしです。全体としては人間がいい加減にやるよりも、拭き残しは少ないように思えます。
どういう時に拭き残しが生じるのかは、ブラーバは最初に進んだ方向と必ず平行に部屋を行き来しますが、壁に当たった際に何かの拍子で角度が変わり、「レ」の字を描くことがあります。その内側の部分が大きいと、ブラーバは拭き残しと判断して拭きに行きますが、その部分が少しだと、つまり進行方向が少しズレた程度だと、そのままになってしまうように見えます。
人間だと毎日掃除出来ないこともありますが、これに毎日拭かせるのは簡単なので、今日は運悪く拭き残した箇所でも、明日は多分拭いてくれるでしょう。(笑)
また、最初に進ませる方向を変えれば、掃除のルートも必ず変わりますので、たまに変えてやる、もしくは上手く行きやすいルートを見つけるというのも良いでしょう。
また、にわかには信じられない話ではあると思いますが、実のところ、ブラーバに床を乾拭きさせると、磨き上がりの床の光沢が違います。
これには、ウチのダイニングとキッチンは数年前にリフォームしたばかりで、床の光沢が強く、その状態が分かりやすいということがあるかもしれません。
これは、恐らく床にワックスが掛かっていることが必須条件となっており、ブラーバが常に一定の強さで床に力を加え続けていることが、人間がクイックルワイパー等を使う場合との違いとなっていると思われます。
勿論、水拭きは水拭きで床の光沢とは別に、やはりもう少し綺麗になりますので、面倒でもたまに水拭きをしてやるのが好ましいと思います。
ただし、若干厄介なのが、水拭きをするとワックス感が薄れるというか、床の光沢が薄れます。実はこれが嫌であまり水拭きはさせていません。
ルンバとの比較
このブラーバは、実のところフローリング限定では、ルンバより良いです。
ルンバはまず五月蠅いです。回転ブラシを3つと、吸引用モーターまで回していますので。しかし、ブラーバはかなり静かで、車輪に力を込めるモーター音が少しするだけです。もっとも、ブラーバでも何かに当たる度に、大小のぶつかり音はありますが。
また、ルンバが走ると、その排気やサイドブラシで埃が舞います。ウチではパナソニックの空気清浄機が、それで真っ赤になって怒ります(笑)。しかし、ブラーバだとシートにホコリをくっ付けているだけなので、埃が舞うことはまずありません。
なので、テレビを見ていても、食事(やその支度)をしていても、いつでも動かすことが可能です。肝心の掃除能力も、恐らくルンバより上でしょう(当然フローリング限定)。
なので、問題は価格面だけだと思います。私もこういうサイトを作っているから買いましたが、そうでなければ躊躇する価格です。…と言っても、ルンバよりは安いですが。
なので、お金はまああるけれども、時間はないというような方には、良いのではないでしょうか。実のところ、完成度として日本製でないのが不思議なくらいで、もっと言うと、任天堂製であったとしてもおかしくない位です。(笑)
セールスオンデマンド社による日本正規販売品「ブラーバ380j」の登場に伴って、ルンバとブラーバの両方あるのが良い、というような話も出ていますが、確かに一軒家であれば両方あっても良いでしょう。しかし、マンションであれば、当然普通の掃除機を持っていらっしゃる方も多いと思いますので、3台は多すぎるのではないでしょうか。
フローリングが殆どであれば、普通の掃除機とブラーバ、絨毯も多ければ、普通の掃除機とルンバ、ということで良いのではないでしょうか(私の家は、掃除機ばかり妙に沢山ありますが)。
ちなみに、私が買ったミントの製造メーカーは、Evolution Robotics(※←のリンクは本来iRobot社公式サイトに転送されます)という、ルンバのアイロボット社と同じベンチャー企業で、やはりアメリカの会社でした。今やそれも、過去の話となってしまいましたが・・・。
iRobot社による買収
そのEvolution Robotics社ですが、何と2012年9月17日にiRobot社が7400万ドル(約60億円)で買収したことを発表していまして(※「Tech Crunch」)、ミントはiRobot社の製品、つまりはルンバの(義)兄弟機種となってしまいました。
それに伴ってか、ショップジャパンが正規輸入販売元の立場から降りるようで、せっかく買ったのに、取り扱いがなくなってしまいました(汗)。
ルンバの正規輸入販売元である "セールスオンデマンド社" が販売を始めるまでは、正規の輸入販売はなく、並行輸入品(非正規輸入品)では正規の修理が受けられないので、非常に困った話です(※…でしたが、2014年7月4日に同社が発売元となる正規輸入品「ブラーバ380J」の販売が始まっています)。
尚、買収されたEvolution Robotics社ですが、CEOだったPaolo Pirjanian氏は、iRobot社のCTO(最高技術責任者)に収まったという話です。
※…何とCTOとしてのインタビュー記事がありました。買収関連の話は一切ないですが、顔写真も載っています。
ところで、私の買ったミントは正式には「4200」という型番で(※正確には、その日本仕様の「4200J」でした)、他には、アメリカのiRobot社の公式サイトにある製品として「Mint+(Plus)5200」があります。
そして、その「5200」とは、上の動画にも出てくる「黒ミント」のことです。
その黒ミント・「ミント・プラス」の最大の特徴は、モップシートを付けて本体に取り付ける部分に、100mL程度の水、もしくは洗浄液を入れることが可能なことで、これは「プロクリーン」と呼ばれます。これにより、水拭き掃除が可能な範囲が約14畳(250平方フィート)⇒約20畳(350平方フィート)へと、従来比約1.5倍に広くなっています。
…なので、実のところ、従来型の白いミントでも、約14畳程度は水拭きが可能ということになっていました。実際、我が家でも10畳程度の水拭きをしていますが。
また、充電池・ニッケル水素バッテリーの容量が1500mAh⇒2000mAhへとアップされており、稼働時間も、水拭き時に2時間⇒2時間30分に、そして乾拭き時には、3時間⇒4時間へとアップしています。
最大掃除面積も、乾拭き時には約45畳(800平方フィート)⇒約60畳(1000平方フィート)へと、一見それに見合う形でアップしていますが、「5200」からはナビゲーションキューブもどうも新型となり、追加で買うことが出来る「Room(ルーム)2」というキューブと2つ同時に使う場合には、何とその倍の約120畳が清掃可能となっています。なので、最大掃除可能面積のアップは、電池の性能と言うより、キューブの性能アップによるのかもしれません(120畳の掃除は、充電池の性能アップなしには無理かもしれませんが)。
ただし、この最大掃除面積に関しては、日本の家屋ではあまり意味のない話だと思います。外国のとてつもない豪邸でのみ、問題となる数値のはずです。
また、充電時間も改善されており、従来は10〜12時間必要だったのが、付属の充電器使用でも約4時間、別売の高性能充電器を使う場合には、約2時間での高速充電が可能となっています。
その他の変更点としては、一時停止・再開モードが付き、一時的に止めることが出来るようになりました。実際、使っていると、ドアの前でウロウロされると人が通れなくて大変困るので、良い機能だと思います(※稼動中に本体を人が移動させてしまうと、マッピングに狂いが生じるはずです)。
ただし、これは本来的には、掃除途中でモップシートを交換したい人向けの機能のようです。しかし、日本では家の中は土足ではありませんので、途中で交換しなければならない程汚れるケースは、ほぼないと思われます。
また、「5200」からは、標準モードと比べて30%早く掃除できる "クイッククリーンモード" も搭載されています。ただ、その際には、壁際や家具の周り等を最後に回る行動パターンが省略されるようです。
付属品としては、プロクリーン専用の新型の水拭き用モップシートが、2枚付属します。従来のミント4200では、水拭き用は旧型が1枚でしたので、1枚増えています。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
Mint(ミント)
・Mint[ミント] 4200 オートマティック フロアクリーナ | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:専用布&市販床掃除シート ・本体重量:1.8kg ・サイズ:23.7cm×21.5cm×8.1cm ・運転音:不明(静か) ・充電時間:10〜12時間 ・水拭き:2時間/乾拭き:3時間可動 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ホワイト ・専用乾拭きクロス×2、水拭きクロス×1付 | |
・Mint Plus(ミントプラス) 5200 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:専用布&市販床掃除シート ・本体重量:1.8kg ・運転音:不明(静か) ・充電時間:4時間(別売のターボ充電器では2時間) ・水拭き:2時間30分/乾拭き:4時間可動 ・一時停止・再開モード有 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ブラック ・専用乾拭きクロス×2、水拭きクロス×2付 ・水拭き時用の100mL程度の給水タンク付 ・指令ユニットを2つ置き(1つは別売)、電波を別にして別認識させ、倍の面積を掃除させる「NorthStar2ナビゲーションシステム」 | |
※これらは並行輸入品に付き、日本正規輸入代理店・セールスオンデマンド社による修理・保証は受けられません。それらは販売店次第となります。
Braavaに改名
アイロボット社は、ミント(※ハッカ)という名前が気に入らなかったのか、会社買収後しばらくして、ミントを「Braava(ブラーバ)」と改名してしまいました(汗)。
この名前は造語のようですが、その由来・意味は、どうもイタリア語の「ブラヴォー(bravo)」です。「Braava」の本来の形と思われる「Brava」は、その語形変化の女性形単数で、発音を伸ばす部分を茶化したのか、それとも俗語的にそうする場合があるのか、もう一つ「a」を入れて、「Braava(ブラーバ)」になっているのではないかと思います。
名前が変わっても基本的に同一製品ですが、白ミント「Mint(ミント)4200」⇒「Braava(ブラーバ)320」では、どうも黒ミントに付いていた "一時停止・再開モード" が追加されたようです。
黒ミントの「Mint(ミント)5200」⇒「Braava(ブラーバ)380t」では、オプションとなっていた "ターボチャージングクレイドル" という急速充電器が標準付属となり、下に載っている黒ミントの例外型番「5200C」に近くなりました。
ただ、良いことばかりではなく、両リニューアル品においては、何故か付属する専用クロスの枚数が少なくなり、乾拭き用と水拭き用がそれぞれ1枚づつのみの付属となりました。
ミントにはクイックルワイパーを付ければ、使い捨てで洗う手間も省けますし、そう高くもなく(※両面使いましょう。ウチの母親は片面で捨ててたんです! ^^;;)、一番使いやすいですので、そうやって使ってくれということでしょうか。
ちなみに、我が家ではルンバよりミントの方が稼動率が高いですが、いつもクイックルワイパーを使っています。
neato roboticsの製品もEvolutionRoboticsの製品も、掃除能力ではルンバに劣ると思います。彼らはゴミを吸引することよりも、ナビゲーションシステムに注目しています。我々が開発しているのは真面目な掃除ロボットです。面白い技術だとは思いますが興味の方向が違います。
これは買収前の2010年10月に、iRobot社のコリン・アングルCEOがインタビューで言っていたことですが、前述の通り2012年9月には結局買収することになりました。吸引タイプのロボット掃除機では、汚れた床を一度通過するだけでは十分な清掃を期待できませんが、とりあえず乾拭であれば、一度の通過で十分なのです。
しかし、名前が「ブラヴォー(ブラーバ)」になったことから見て、本当は "凄いぞ!" と思っていたのでしょう。コリン氏以外は、ということかもしれませんが。(笑)
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
Braava(ブラーバ)
・Braava(ブラーバ)320 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:専用布&市販床掃除シート ・本体重量:1.8kg ・サイズ:23.7cm×21.5cm×8.1cm ・運転音:不明(静か) ・充電時間:10〜12時間 ・水拭き:2時間/乾拭き:3時間可動 ・一時停止・再開モード有 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ホワイト ・専用乾拭きクロス×1、水拭きクロス×1付 | |
・Braava(ブラーバ)321 | |
・楽天 ― ― ― ・amazon ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:専用布&市販床掃除シート ・本体重量:1.8kg ・サイズ:23.7cm×21.5cm×8.1cm ・運転音:不明(静か) ・充電時間:10〜12時間 ・水拭き:2時間/乾拭き:3時間可動 ・一時停止・再開モード有 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ホワイト ・専用乾拭きクロス×2、水拭きクロス×2付 ※「321」は特定販売店用モデルで、本体は「320」と同一です。ただ、乾拭き・水拭き用クロスがそれぞれ1枚づつ増量され、計2枚づつが付属しています | |
・Braava(ブラーバ)380t | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:専用布&市販床掃除シート ・本体重量:1.8kg ・運転音:不明(静か) ・充電時間:4時間/ターボ充電器:2時間 ・水拭き:2時間30分/乾拭き:4時間可動 ・一時停止・再開モード有 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ブラック ・専用乾拭きクロス×1、水拭きクロス×1付 ・水拭き時用の100mL程度の給水タンク付 ・ターボ充電器付属(標準充電器も付属) ・指令ユニットを2つ置き(1つは別売)、電波を別にして別認識させ、倍の面積を掃除させる「NorthStar2ナビゲーションシステム」 | |
※これらは並行輸入品に付き、日本正規輸入代理店・セールスオンデマンド社による修理・保証は受けられません。それらは販売店次第となります。
日本向け専用型番「ブラーバ380j/371j」
2014年7月4日に、とうとうiRobot社製品の正規輸入販売を手掛けるセールスオンデマンド社から、Braavaの日本での正規輸入販売が始まります。
これは日本専用モデルとなり、型番は「ブラーバ380j」となっています。
仕様は、「380t」とほぼ同一で、本体を立てて置くことが出来る急速充電器 "ターボチャージクレイドル" が標準付属品となった豪華仕様となっています。
※ "一時停止・再開モード" に関しては、現在不明です。
ボディカラーは、派生色のブラックではなく、本来のホワイトが採用されています。「380t」との違いは、単にそれだけであるはずです。
◆ 発売後当面は公式通販のみで販売
これはしばらくは、公式通販のみの販売となり、家電量販店等への展開は後の話となるようです。
新カテゴリーの製品なので質問やユーザーの不安もあると思う。まずはユーザーと直接コミュニケーションできる公式サイトから販売する。他の商品と同様、まずユーザーサポートを充実して質問や問い合わせにお答えできる環境を整備するためだ
その理由は、このようにユーザーフィードバックを得るためとされていますが(※「日経トレンディネット」)、これは新商品ではなくアメリカでは何年も前から売られている物ですので、妙に慎重な気もします。
量販店等での販売は今後直販サイトでの売れ行きを見ながら決めていくとしている。
日経ビジネスオンラインでは、他とは違ってこのように書かれていましたが、これが実際の所なのかもしれません。
ブラーバは直販サイトのみで7月から販売を開始しましたが、数週間で売り切れ。現在、生産体制が整う8月後半までは予約待ちとなっています。また、iRobotでは好評を受け量販店での販売も検討しています。(Engadget Japanese 2014/7/27)
どうやら、公式サイトのみの販売はやはり様子見だったようですが、"生産体制が整う8月後半までは" って・・・一体どれだけ日本では売れないと思われていたのでしょうか。これだけ派手にあちこちで取り上げられれば、少なくとも最初位は大きく売れそうなものですが。
その後、生産体制が整ったはずのこの製品ですが、どうやら改めて本当にきちんと生産体制を整えることになったようで(笑)、10月現在「次回入荷は未定」ということになっています。
ここまでの混乱は、かなり珍しいのではないでしょうか。
11月30日(2014年)より販売が再開され、通常の流通状態となりましたが、何と定価が3,000円上がっています(汗)。それに伴い、消費税分も少し上がりますので、合計で38,880円ということになりました。セット内容は同一ですので、理不尽ですが、実は円安の影響かもしれません。
◆ 2015年4月3日より、家電量販店等での販売を開始
2015年4月3日より、日本仕様品「ブラーバ380J」の家電量販店等一般店舗での販売が開始されました。ただ、やはり円安の影響なのか、定価はまた3,000円上がって39,000円となり、消費税3,120円を合わせると、何と42,120円で4万円オーバーとなりました。
しかし、一般店舗販売が始まったことにより、値引きも始まりましたので、その結果、公式サイトの販売価格であった当初の定価35,640円と同等、もしくはそれより安くなっています。
◆ 2015年6月3日には「ブラーバ371j」を発売
2015年6月3日には、日本市場専用の第二弾となる正規輸入ブラーバ「371j」が発売となります。
これは「380j」と本体は同一のようですが、付属品が違います。
380j | 371j | |
急速充電器 | 〇 | × |
充電時間 | 2時間 | 4時間 |
ドライクロス | 1枚 | 2枚 |
ウェットクロス | 1枚 | 4枚 |
クロス合計 | 1,200円 | 3,600円 |
価格(税別) | 39,000円 | 37,000円 |
急速充電器は充電台を兼ねていますが、ブラーバは充電台がなくても立てて置くことが可能です。なので、その点での問題はありません。
充電時間も4時間で完了するなら、1日に1,2度使うだけであれば、別に問題はないでしょう。ブラーバは長時間動けるので、そもそも毎回充電する必要はありません(計算上、急速充電器の価格は4,400円となります)。
ドライクロスに関しては、基本は使い捨てのクイックルワイパーということになると思います。
※どこでも売っていますが、我が家で使っているのと同じ物です。
ただ、専用クロスの方がキメが細かい分、仕上がりが微妙に綺麗です(※床が元々ピカピカでないと判別は困難なはずですが)。その為、余分に欲しい方にはもう1枚あっても良いと思いますが、基本的には1枚あれば十分です。
ウェットクロスに関しては、まず乾拭きを重視するのであれば、1枚あれば十分でしょう。
しかし、毎日水拭きをするのであれば・・・余分にあっても良いと思いますが、クロスは実のところ洗っても乾かす必要がありません。なので、その面でのスペアは必要ありません。
これが4枚付属とは、多過ぎると思えますので、相当な水拭きヘビーユーザ―用だと思っても良いのではないでしょうか。
当然補充用の別売品もありますので、上位の「380j」を買った上で様子を見ても問題ありません。
ちなみに、価格はどちらも1枚600円で、以下の2種類のみのセット販売ということになっています。
「380j」には各1枚の付属だったので、実際はそれで十分なのだと思います。
◆ ブラーバ320j?
アメリカでのブラーバ380tの定価は299.99ドル(1ドル≒100円で約3万円)なので、日本版380Jが税込35,640円(※発売当初)とそれ程違わないのは素晴らしいと思います。しかし、結局199.99ドルと安い方の320は日本では売ってくれないのかと思うと、非常に複雑です。
実際、ブラーバ320でも十分ですし、それがアメリカのように18,000円程度なら、かなりヒットすると思えるのですが・・・。ただし、一般ルートでの販売が実現すれば、もしかしたら、「320j」となって発売されるかもしれません(あくまで「かも」の話です・・・。仮に発売されたとしても、定価は円安の影響込みで30,000円程度になると思われますが)。
※そのブラーバ320ですが、何とアメリカ本社の公式サイトで扱いがなくなってしまいました。「380j」の一般店舗での販売が始まっても、比較的安価となるはずの「320j」は発売されませんでしたので、そのつもりはないかもしれません。
もっとも、日本市場での売り上げが落ちてきた頃に "廉価機" として投入される可能性が残っていない訳ではないでしょうが・・・。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・Braava(ブラーバ)380j | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・ルンバ公式サイト ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:専用布&市販床掃除シート ・本体重量:1.8kg ・運転音:不明(静か) ・充電時間:2時間(急速充電が標準) ・水拭き:2時間30分/乾拭き:4時間可動 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ホワイト ・専用乾拭きクロス×1、水拭きクロス×1付 ・水拭き時用の100mL程度の給水タンク付 ・指令ユニットを2つ置き(1つは別売)、電波を別にして別認識させ、倍の面積を掃除させる「NorthStar2ナビゲーションシステム」 | |
・Braava(ブラーバ)371j | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・ルンバ公式サイト ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:専用布&市販床掃除シート ・本体重量:1.8kg ・運転音:不明(静か) ・充電時間:4時間 ・水拭き:2時間30分/乾拭き:4時間可動 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ホワイト ・専用乾拭きクロス×2、水拭きクロス×4付 ・水拭き時用の100mL程度の給水タンク付 ・指令ユニットを2つ置き(1つは別売)、電波を別にして別認識させ、倍の面積を掃除させる「NorthStar2ナビゲーションシステム」 | |
バッテリー交換
我が家がミント(現ブラーバ)を購入したのは、2011年10月ですが、1回(我が家では35分程度)使うだけで充電を促す赤いランプが灯るようになったので、今年・2015年8月にバッテリー交換をすることになりました。
一応ほぼ4年間使えたことになりますが、あまり使っていなかった時期もあるので、本当に長持ちしたかはよく分かりません。
ただし、2014年末からは母親が自分で使えるようになり、原則毎日稼働していますので、満足はしています。
ブラーバのバッテリーはこの位置に収納されています。
蓋は、コイン等で開ける方式で、当然ながらユーザーが自分で交換をすることが可能です。
バッテリーのパッケージはこういった形です。
右の写真の右が新しいバッテリーで、左がEvolution Robotics社時代の純正バッテリーです。
新バッテリーは、中国製の安い非正規品と、高い純正品とで結構迷いましたが、これは我が家では最重要掃除ツールなので、純正品にしました。
一応バッテリー交換まで使い込んでの機体の状態としては、これが凄いことに全く綺麗です。外観の塗装の劣化も、特に見られません。
ただし、1度両車輪に目に見えない細かなチリが大量に付着して滑るようになってしまい、壁に当たっても空転し続けて認識できないという醜態を晒すようになりました。その為、濡れた布で車輪を念入りに拭く羽目に陥っています。
トラブルと言えば、その程度しかありませんでした。
尚、我が家の「ミント4200J」のショップジャパンでの購入価格は、34,800円でした。
当時は日本で発売されたばかりだったのですが、3ヶ月程経ったら、高過ぎたのか価格が改定されて29,800円となり、当時は少々ショックを受けました。(笑)
現在、並行輸入版ブラーバの320と321がそれより少し安い位ですので、正規輸入品(の定価)としては、やはり29,800円位が妥当だったのかもしれません。
ブラーバ/ミントに充電基地がない理由
ブラーバ・シリーズにホームベース(充電基地)がない理由ですが、乾拭きであれば1度の充電で8回程度可能なケースもあり、そもそも毎回充電する必要がないこともあります。しかし、
水拭き後の布を放置しておくと不衛生な上、場合によっては床を痛めてしまう。掃除後の布を手動で取り外してもらうため、戻る場所はスタート地点にした (東洋経済オンライン)
という話ともなっています。
勿論、これはホームベースがなければそれで済むという話ではなく、ブラーバの掃除完了後には速やかに人の手で片付ける必要があることを意味します。
それを怠っても、床が傷むということはまずないと思いますが、雑菌が繁殖することなら保証できるような気がします(笑)。乾拭きにはあまり関係ない話ですが・・・。
ミントの他の例外型番
ミントには、「4200」と「5200」の他にも、「4205」と「5200C」という製品も存在します(※⇒「Mint Compare」)。
まず、この灰色の機種が「4205」です。これは従来の「4200」に、「5200」に搭載された、モップシートを取り付ける部分に給水タンクを内蔵した「Pro-Clean(プロクリーン)」を取り付けた型です。本体の違いは単にそれだけとなるようです。あとは付属品として、この機種においてもミントプラスと同様に、プロクリーン専用の水拭き用モップシートが、2枚付属します。…なので、考え方によってはこれが一番良い製品かもしれません。
※何故かエイリアンっぽい印象を受ける、絶妙な配色に見えます。
もう一台の「5200C」は、通常の「5200」に「Turbo Charging Cradle」という、通常はオプション品の、右の写真の高速充電器を標準付属した製品となります。通常版との違いは単にそれだけのようで、通常の充電器も付属しています。
その高速充電器を使用する場合には、写真を見るに、本体後部を下にして、縦に置いて充電することになるようです。
…標準の4時間で充電出来れば十分でしょうから、どうしても2時間で充電したい方は、あまりいらっしゃらないと思いますが。
関連ページ:
・東芝・トルネオロボ「VC-RCX1,VC-RVD1,VC-RV1」
関連サイト:
・iRobot 床拭きロボット「ブラーバ」|セールスオンデマンド社公式サイト
・iRobot Braava Floor Mopping Robot|アイロボット社・米公式サイト
・7月4日(金)より、水拭きを自動で行う「床拭きロボット ブラーバ380j」発売〜アイロボットストア公式サイトにて販売開始します〜|セールスオンデマンド社プレスリリース
・ルンバと同じ全自動床ふきロボ「ブラーバ380j」実機レビュー、約4ヶ月間使用してわかったこと(GIGAZINE)
・ふき専用掃除ロボット「ブラーバ380j」、その実力を探る(ITmedia)
・取れるホコリの量がハンパじゃない! ブラーバの床拭きは人間以上(家電Watch)
・ぞうきんがけロボット「ブラーバ」がやってきた![ホリプロ保育園DUAL出張所](日経DUAL)
・ルンバの開発元が作った全自動でから拭き・水拭きできるフロアクリーニングロボット「iRobot Braava 380t」実機レビュー(GIGAZINE)
・iRobotの「Braava 380t」レビュー - 水拭きとから拭きができるフロア掃除ロボット(CNET Japan)
・米iRobotの床拭きお掃除ロボ「ブラーバ」はどれだけ実用的か(MONOist)
・NASAの技術を活かし、自動で“拭き掃除”してくれるクリーナー(exciteコネタ)