TC-ZXA20P TC-ZXA15S 風神

「TC-ZXA20P」と「TC-ZXA15S」は、三菱電機から2011年9月1日に発売となる新型のサイクロン掃除機です。サブネームとして「風神」とも呼ばれます。

ダストボックスからフィルターを排した本格サイクロン！等と大宣伝されていますが、フィルターは普通の物が、ちゃんと本体側に付いています。

しかし、日本メーカーのサイクロン掃除機は、遠心分離構造になっているものでも(＝遠心分離しない偽サイクロン掃除機もあります)、細かいホコリはフィルターで取り除くのが前提となっているのに対し、この三菱の風神では、より多く遠心分離でホコリを取り除く仕組みとなっています。

ただ、その反面、サイクロンの渦巻きにパワーを割いているので、吸込仕事率は250Wと低く、紙パック式最新モデルの高性能機と比べると、約2.6分の1となっています。・・・それでも、掃除性能は十分だとされているのですが(上位機種の自走式パワーブラシの方は、ある程度大丈夫だと思います。ちなみに、ダイソンDC26は170Wです)。

これらは前年度型「TC-ZK20S」と「TC-ZK15S」からのマイナーチェンジとなりますが、違いとしては、

問題のあった本体部持ち手の変更。これで本体を持ち上げて掃除することが可能に
ダストボックス内で、空気圧力によりゴミを軽く圧縮する仕組みの追加
ダストボックスの構造の簡略化で分解が簡単に
パワーブラシ(モーター式回転ブラシ)式ヘッドの投入[TC-ZXA20P]
マイナスイオン発生機能がフィルター部からサイクロン部に移動[TC-ZXA20P]
オプションのキャッチブラシとハキトリブラシを省略し、2WAYキャッチローラー(エチケットブラシ付ヘッド)の追加[TC-ZXA20P]

ということになります。

前年度型も含めて、この左右の2段になっている風神サイクロンの構造の狙いとしては、1度遠心分離したホコリを再びサイクロン(空気の渦)に巻き込まないことにあります。特に大きなホコリは最初のサイクロンで別室に飛ばされてしまうので、フィルターにまで達する可能性はダイソンより低くなっています。

また、MAXの遠心分離力は、多分どちらもそんなに変わらないと思われるのですが、問題は電源をオン/オフする際の、モーターパワーが上下する間のサイクロンの強さで、小さく鋭いサイクロンを多数作るダイソンの方が有利に思えます。

なので、この三菱の風神は、サイクロン部に関して、ダイソンより良いとは思えませんが、やはり他メーカー製より幾らかはマシのはずです。ただ、どちらも不完全ですので、サイクロンに夢を持つ方は、ダイソンの方を買って下さい。

尚、「TC-ZXA20P」の "自走式パワーブラシ" と「TC-ZXA15S」の風力式 "エアエンジンブラシ" は、公式サイトでは清掃力は同じとされていますが、そんなことはないはずです。回転ブラシの硬さが違いますし、モーターによる安定した高回転力もありますので、自走式パワーブラシの方が上のはずです。三菱は去年、エアエンジンブラシは凄い！と強弁してしまったので、現在訳の分からない状態に陥っているものと思われます。

ただ、自走式パワーブラシは、(吸込仕事率の低さを補うために)日本製としてはかなり硬めですので、ピカピカで繊細なフローリングには向かないと思われます。なので、そういうフローリングがメインのお住まいの方は、下位機種の「TC-ZXA15S」にした方が良いかもしれません。

　※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。

・TC-ZXA20P 風神
	・楽天・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価：感想(_件)を参照・ヘッド形状：自走式パワーブラシ・目詰まり対策：― ― ― ・吸込仕事率：250W ・本体重量：4.9kg /全体重量：6.7kg ・運転音：68dB～約63dB ・排気方法：側面斜め上方排気・持ち手(本体)：固定式・色：ルビーレッド(R)、プラチナシルバー(S) ・ヘッド上空のホコリも吸引・ダストボックス内マイナスイオン発生・TC-ZXA15Sに「ふとんブラシ」、「2WAYキャッチローラー」を付属

・TC-ZXA15S
	・楽天・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価：感想(_件)を参照・ヘッド形状：エアエンジンタービンブラシ(ダイソン方式) ・目詰まり対策：― ― ― ・吸込仕事率：250W ・本体重量：4.9kg /全体重量：6.5kg ・運転音：68dB～約63dB ・排気方法：側面斜め上方排気・持ち手(本体)：固定式・色：メタリックブルー(A)、シルバー(S)