この「EF-D945W コアンダエア」は日本のメーカー・ツインバード工業から2011年6月に発売となる、今流行りの "自然な風の出る扇風機" です。
写真を見ればお分かりの方も多いものと思いますが・・・ついに出た!、のバルミューダ製グリーンファン(GreenFan)のマネっ子(パクリ)商品です。
もっとも、ダイソンを含めて、元々扇風機を作っているのは、考えてみればツインバードだけなんですが。
違いとしては、グリーンファンが、斬新にも回転部の中心部までファンになっていたのに対し、こちらの「EF-D945W」では、やはり斬新にも思い切って、ファンは外周部のみの設置となっています。そしてその外周部のファンの数は、グリーンファンと同じ10枚です。
そしてその結果として、大きく開いた回転部分中央部の空気を、10枚のファンによる送風が巻き込むことにより、従来より自然な風を出すことに成功した、とされています。
もっとも、このファンのない中央部の空気を巻きこんで風を送るアイデアは、ダイソンの羽根のない扇風機「エアマルチプライアー」が去年商品化したばかりなので、こちらも実はパクリです(このアイデアの出所は、分かる限りでは東芝らしいです)。
ちなみに、どれが一番自然な風なのかは、何とも分かりかねます。…3つとも買う人は、、、多分いないような気がします。
ただ、その代りに、こちらの「EF-D945W」では、グリーンファンのように遠くまで届く風は起こせないようです。その為、こちらでもサーキュレーター代わりになることが強調されていますが・・・それはちょっとどうかと思います。ダイソンの場合は、、、よくは分かりませんが、あれは完全に扇風機ではなくオブジェに見えますので、それ込みでギリギリOKと言ったところでしょうか。
しかし、こちらでは、モーターをグリーンファンと同様(…のはず)のブラシレスDCモーターを使用し、その上で送風の調節が無段階切替となっています。その為、弱い風であれば、好みの風力を得やすいだろうと思います。ただ、これに関しても、ダイソンがそうなんですが。(汗)
また、この製品は、今年度型のグリーンファン2ではなく、1を真似たためか、情けないことにリモコンがありません。弱小ながら、有名家電メーカーとして情けない限りです。
あとは、グリーンファンではファンの後ろ、モーターの収納部にスイッチ類があるのですが、このコアンダエアでは、普通に土台部分にスイッチ類が付いています。
逆に、受け継いだ点としては、自然な風に加えて、消費電力の低さが挙げられます。最弱モードで3Wで、グリーンファン2と同一値でして、これは従来の扇風機の弱モードの10分の1だとされています。なので、かなりエコです。ただ、最強モードで運転時には、グリーンファン2が17Wで、こちらは20Wとなっています。
また、高さ調節の方式が普通の伸縮式ではなく、棒を挟んで2段階にしか長さを変えられないのも同一なんですが、、、果たしてここまで真似をする必要があったのでしょうか? 恐らくこれは見た目としての、流行の問題なのではないでしょうか。
この「EF-D945W コアンダエア」には特設ホームページがありまして、
扇風機の風を長く浴びて、体がだるくなったり、カゼをひいたりしたことは誰しも経験があるかと思います。そこで私達は「健康的な風」を求めて検討をスタートしましたとありますが、それは幾らなんでも図々しいです(笑)。
グリーンファンのヒットを見て、
"あんなバカ高い扇風機が売れるのなら、ウチでも似たものを作ろう!" と検討をスタートしました
というのがどう見ても実際でしょう。
しかし、結果としてデザインでは本家・グリーンファンと同等か、それ以上です。しかも、信じられないことに、"グリーンファン2が売り切れで、もう今年は作れない" というタイミングでの発売となりましたので、もしかしたらヒットするかもしれません。
そして、本家より格安とは言え、2万円もする扇風機がヒットしたら、ツインバード(安物家電専売)は、気絶してしまうかもしれません。
尚、これには先行発売の限定モデルとして「EF-D946YR コアンダエア・プレミアム」が存在します(2011年04月25日発売)。「EF-D945W」との違いとしては、ボディカラーと、何とリモコンが付くようです。…あるなら量販品にも付ければ良いと思うのですが・・・。ただし、価格は4,000円程度高いようです。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・EF-D945W コアンダエア(COANDA AIR) | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・サイズ:幅33cm×奥行き32.5cm×高さ92.5cm(⇔半分強程度) ・本体重量:4.9kg ・風量調節:無段階切替 ・OFFタイマー:2、4、8時間 ・首振り機能有 | |
ダイソンのタワーファンの価格が下がったら買おうかと迷っていたのですが、上がったので(汗)、限定版の「EF-D946YR コアンダエア・プレミアム」を思い切って買ってみました。
しかし、ネットで販売用に使用されている写真と比べると、何と色が違います。写真だとファンは紫ですが、実は換気扇のような不思議な青でした。…これはさすがにわざとやったかな、と思います。酷い色が最高の色に都合よく置き換わっていますので。
これはかなり深刻な話で、白いボディの量販タイプ「EF-D945W」でも、実はファンはこの色なのかもしれません(⇒多分そう[amazon画像])。少なくとも上の写真の綺麗な水色とは、ちょっと違うかもしれません。
これは、実は「EF-D946YR」の段ボール箱の写真です。段ボールに印刷された写真と、中の実物で色が違ったら、さすがにマズいだろ、と普通は思うはずですが・・・驚いたことにそうは思わないのが、ツインバードクオリティのようです。
土台から延びる棒の部分は、量販タイプの「EF-D945W」だと2段階調節ですが、これは普通に多段階伸縮のタイプでした。また、持ち手の部分の形状も、「EF-D945W」だと縦で、こちらはよくある横型です。
土台はカッコ良いですが・・・風量調節の円形のダイヤルが、最強から最弱に変更すると何故か何周も回ります。一周で全部調節できない訳が分からないです(笑)。
また、羽根のカバーですが、はっきり言ってはめにくいです。コツと指の力がいります。女性向きではないかも。
あと、200円位で買えそうなリモコンが付いてきましたが、ボタン電池を入れる部分のプラスチック製のロックのつまみが硬く、頑張って開けたらいきなり折れかけになってしまいました。
使ってみた感想ですが、やはり風は柔らかいです。しかし、自然な風という程ではありません。また、風量最弱時には、非常に遅い風を出せます。それもこういうブラシレスDCモーター搭載機のウリなんですが。
しかし、その反面、強い風は出せません。風量最強時で、一般的な扇風機の "中モード" より少し強い位かも。
音は、普通の扇風機と違い、かすかにビィィィィィィィィィィィとモーターが回る音がします。音に敏感な方は止めておいた方が良いでしょうが、普通の人は慣れるかな、という程度ですが。
それより首振り時に、普通はあり得ない不自然なモーター音(ウリィィィィィィィィィィィ)がするので、そちらの方が気になります。なので、首振り前提でのリビング用には向かないかもしれません。もっとも、リビングだと音が多いので、かえってその音も紛れるかもしれませんが。
私の用途としては、寝る時や、パソコンのデスクに向かっている時に近くで付けるので、弱モードが調節できるととても便利なのです。
また、風呂上がりも含めて、髪型が乱れるので扇風機は嫌いという方もいらっしゃるでしょうが、これなら大丈夫だと思います。
しかし、そういう話や、あとは例えば赤ちゃんに使いたいというような話がなければ、まあ別になくても、という感じかも。
※ちなみに、書いたように文句もありますが、快適にひと夏使いました。まあ満足しています。正直、やはり、リモコンはあった方が良いと思いますが・・・。
・ドウシシャ MOD-LV1101 デザインリビングファン | |
・楽天 ― ― ― ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・サイズ:幅36.5×奥行33.0×高さ93.0cm ・羽根径:28cm 5枚羽根 ・本体重量:4.2kg ・切タイマー:1・2・4・8時間 ・色:グレー(GY)、ホワイト(WH) ・リモコン有 | |
2012年度型
・EF-D949B コアンダエア(COANDA AIR) | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・サイズ:幅34cm×奥行き34.0cm×高さ86.5cm(10段階調節) ・本体重量:4.5kg ・風量調節:20段階 ・OFFタイマー:2、4、8時間 ・リズム、(温度センサーによる)オート微風モード有 ・首振り機能有 ・リモコン付 | |
・EF-4948 コアンダエア(COANDA AIR) | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・サイズ:幅34.0cm×奥行き34.0cm×高さ89.0cm(10段階調節) ・本体重量:4.0kg ・風量調節:10段階 ・OFFタイマー:2、4、8時間 ・首振り機能有 ・リモコン付 | |
…2012年4月にコアンダエアのニューバージョンが発売となっています。
2機種の共通の変更点としては、直径は同じままで羽根部分が少し大きくなり、モーターがより低速回転可能となっています。
上位機種「EF-D949B」においては、待望の "リズムモード" と、就寝時に一定の温度以下で微風に切り替える "オート微風モード" が追加となり、また、風量が無段階切替だったものが20段階となっています。
下位機種「EF-4948」においては、2段階しかなかった高さ調節が10段階の一般的な伸縮式となり、待望のリモコンも付属するようになりました。また、風量が無段階切替だったものが10段階となっています。あと、羽根が妙な青から鮮やかな7色に変更されています。
2013年度型
・EF-D959W コアンダエア(COANDA AIR) | |
・楽天 ・amazon ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・サイズ:幅39.0cm×奥行き39.0cm×高さ(最大)110cm(10段階調節) ・本体重量:6.3kg ・風量調節:20段階 ・OFFタイマー:2、4、8時間 ・リズム、センサー自動モード、微風ボタン有 ・首振り機能有 ・リモコン付 ※サイズが一回り大きくなっています | |
・EF-D957W コアンダエア(COANDA AIR) jr | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー: ・サイズ:幅30cm×奥行き28.0cm×高さ50.0cm ・本体重量:2.9kg ・風量調節:20段階 ・OFFタイマー:2、4、8時間 ・首振り機能有 ※こちらは逆に小型機で、真上にに向けることも可能です | |
関連ページ:
関連サイト:
・コアンダエア、その他家庭用扇風機|ツインバード工業株式会社
・試用レポート:EF-D945W コアンダエア|ジョーシンWEB