テレビ通販のスチームモップで有名なシャーク社から、「シャークスティックバキューム」(Shark Stick Vacuum)なるコードレスのスティッククリーナーが発売となっています。感心のある方が多いと思い、購入してみました。集塵方式は一応サイクロン式となっていますので、紙パックは必要ありません。
デザインは、そこそこカッコ良いです。
柄の部分は長さ調節が可能ですが、、、外人サイズですので、大抵の女性であれば一番短くして使うだけでしょう。シャークスチームモップ・プロと形も使い勝手も似た感じです。
これは一応2WAY方式で、ヘッドとスティック部を取り外して、ハンディクリーナーとしても使用可能です。見ての通り、結構大きいのですが・・・。
外す際には、片手で押えて、ボタンを指で押しこむので、微妙に大変です。
サイクロンのダストカップ部を取り外すとこうなります。
見ての通り、厚めの白いスポンジ=スポンジフィルターが付いていまして、掃除をすると確実にそこまである程度のホコリが達します。コード式の機種でさえ、ダイソン以外では十分なサイクロンが出来ないのに、こんなコードレスタイプでは無理なのです。なので、説明書には何と出来れば充電をする度にスポンジフィルターを洗ってくれなどと、虫の良いことが書かれています。ホコリが水に溶けると汚いので、困ったものです。
ただし、それだけでは済まず、実はサイクロン掃除機は皆同様ですが、乾燥に24時間程必要なので、その間は掃除が出来ません(これは特に乾きにくそうですが・・・)。
バッテリーと充電器です。3枚目の写真は底の部分ですが、何と四隅に滑り止めの丸いゴムが付いています。これには感心しました。バッテリー本体も、表面は綺麗でずっしり重く、無駄に良い感じです。(笑)
使ってみたところ、これが意外と使いやすいのです。2.7kgと比較的軽量な上に、ヘッド裏の小車輪の感じが非常に良く、スルスルと本体が動きます。
しかも、ヘッドの回転ブラシがモーター式なので、絨毯上で弱モードで吸っても、何とそれ程ストレスは感じません。強モードであれば、絨毯上でも一応は十分だと思います(充電式は吸引力の面で劣りますので、絨毯の奥までは吸えていない可能性は大)。
その回転ブラシも、それ程硬くないので、フローリングでも安心して使えます。
また、ハンディクリーナーとして使用した場合にも、コードレスだからまあこんなものかな、という程度の吸引力はあります。日常で簡易的に使うには十分でしょう。
そして、充電/可動時間も、3時間充電で10分間動きますので、コードレスタイプとしては優秀な部類です。
しかし、ゴミを捨てようとして気が付いてしまいました。
・・・ゴミが出ない!!
これはひっくり返した状態です。ちなみに、叩いたりしても無駄です。
(※上になっている紫色のレバーのようなものは、ダストカップ全体を本体から取り外す時に使います)
左の写真でよく分かるように、円筒の内部にもう一つ円筒がありまして、それが外れないのです(実は吸ったゴミはその内部を通って回りながら上に上がり、外側の円筒とのすき間に弾きだされます)。しかも、それが紙コップのように「V」型になっていますので、砂はともかく、綿ぼこりは出て来ません。右の写真程度でも、完全に無理です。
チッ最終手段だ!、と、他の掃除機のすき間ノズルで吸ってやろうとしたのですが、何とすき間ノズルも入らない!!
仕方がないので、割りばしで穿り出すことにしたのですが、、、これを毎回やるんですか? ゴミを捨てる際のことを考えないとは、酷いです。
ただ、怪我の功名で、内部で引っかかったゴミは回転する風の圧力で圧縮されますので、ゴミを割りばしで引きずり出しても、全くと言って良い程ゴミが舞いません(ゴミの量や質の問題もあるかもしれませんが)。
と、いう訳で、ショップジャパンの商品を初めて返品するかもしれません。
ただ、もう一つ付け加えると、実はバッテリーが充電されていても時々止まってしまい、どうも初期不良っぽいのです。なので、買うのを辞めなくても、一度は送り返さなければなりません。
何にせよ、デザインは良く、掃除中の使い勝手も良い方だと思いますので、ゴミ捨ての際の不便さを我慢できそうであれば、買っても良いのではないでしょうか。…実際、その程度は我慢するよ、という方も一定数いらっしゃるものと思います。
最近では、仏・ティファール社の「エアフォースコンパクト」というスティック型のコードレスサイクロン掃除機が話題を集めていますが、ゴミ捨てはともかく、使いやすさではこちらの方が上だと思います。
⇒ 「シャークスティックバキュームの詳細(ショップジャパン)」
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