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ダイソンDC35 〔※ディノス機に注意〕

DC35は英・ダイソン社から2011年2月14日に発売となった、コードレスタイプの床用ヘッド&延伸管付ハンディクリーナーです。ただ、延伸管(パイプ)が付くことで、スティッククリーナーとして分類される場合もあります。

また、実のところ正式名称としてはDyson Digital slim™ DC35 multi floor(ダイソンデジタルスリム DC35 マルチフロア)」だとされています。

新型ということになっていますが、実のところ本体はほぼ、発売中のハンディクリーナーのDC31です。DDM=ダイソンデジタルモーター(DC31と同じv2のはずで、回転は毎分104,000回で同一スペック)と22.2Vリチウムイオンバッテリー(交換用はダイソンオンラインストアにて)を採用し、充電時間は3時間半。吸込仕事率は "強" モード時に65Wで、可動時間は約6分間、外観的にも色以外の変更点は見られません。

ただ、違いとして分かるのは、まず "弱" モード時の設定です。

1回の充電で平均的な日本の家を全て掃除できるかを何度もテストした(家電Watch)

という話もあるように、無理やり可動時間を延ばしています。その結果、DC31が "弱" モード時に10分間可動だったものが、この「DC35」(及び「DC34」)ではモーターヘッド(パワーブラシ)使用時に13分間、それをOFFにしている時には15分間持つようになりました。

しかし、その代りに吸込仕事率が約38Wだったものが、約29Wにまで下がっています。


このDC35DC31にはっきりとプラスされたのは、床掃除用モーターヘッド(カーボンファイバーブラシ付)と延伸管なのですが、どうもそれを含めて全重が2.22kgのようです。本体重量としては、「DC31」が1.51kgで、「DC35」から床掃除用モーターヘッドを除いた「DC34」が1.53kgなので、モーター入りのヘッドと延伸管を合わせて690g??ちょっと信じられません。本当なら買っても良いです(…嘘です)。


ちなみに、重量はそのように20g程度の差のようですが、サイズとしては「DC31」が112×322×204mm(幅×奥行×高さ)で、「DC35」は115×322×205mmのようです。一応カバーか何かが少し変更されているようではあります。


あとは、充電機能を持つ収納台が、DC31にもあったんですが、これが延伸管と床用ヘッドを装着したまま置けるようにと、壁掛けが出来るようになっています。


要するに、これが何かと言えば、DC31に手っ取り早く延伸管を付けて、充電式ハンディタイプ(やはり床用ヘッド&延伸管付)では独壇場に近い状態となっているマキタの市場を少しいただこうかな、という機種なのです(著名家電メーカーは皆負けているという凄い市場です)。

ただ、マキタは吸込仕事率は最大の「CL180FDRFW」と「CL182FDRFW」で30Wで、パワーブラシ(モーターヘッド)ではない普通の床用ヘッドなのですが、実売価格は恐らくDC35の5〜6程度で、重量はヘッドとパイプ部を除いて1.4kgと1.5kgです。

つまり、本体重量はDC35と同等です。しかし、ヘッドとパイプ部は、モーターもなく、電気を通す仕組み&強度もないので、ダイソンよりもう少し軽いはずなのですが、それでも重いと言われています(軽くて多少性能の落ちるバッテリーも積めるのがウリだったりします)。なので、ダイソンDC35の2.22kgは特に女性には重いかもしれません(おばあさんでも軽いという話があるようです⇒ 家電Watch)

ただ、マキタは充電時間と稼働時間には優れているものの、交換用バッテリーが意外高く、それら用だと12,000円程度してしまうという欠点もあります。DC35用は意外と安く、6,300円(送料別)で済みますが。


 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


マキタ CL180FDRFW
マキタ充電式クリーナーCL180FDRFW楽天
amazon [レビュー有]
楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:ノーマルヘッド
目詰まり対策:― ― ―
吸込仕事率:30W
本体重量:1.4kg
運転音:未記載
色:ホワイト
約22分充電・約20分可動
集塵容量:650mL
18Vリチウムイオンバッテリー採用機種
CL180FDRFW特集

ちなみに、コード式の機種で良ければ、2.1kgで吸込仕事率240Wを誇る日立の「PV-H23 こまめちゃん」があります。


また、こういうスティック&ハンディ兼用の型を2WAYタイプと言いますが、実はこのDC35のように、ハンディクリーナーを基本にして作ってある場合と、スティッククリーナーを基本として作ってある2つの場合があります。そして、床掃除には、スティッククリーナーを基本として設計されている製品の方が、重量が手ではなく床にかかり、扱いやすいです。

そして、スティッククリーナーを基本としている有名な製品としては、エレクトロラックス社(本社:スウェーデン)の「エルゴラピード」のシリーズが挙げられます。


 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


エレクトロラックス エルゴラピードプラス ZB2904 ― ― ―
Electrolux エルゴラピード・プラス(ergorapido plus) 【サイクロン式 2way コードレスクリーナー】 コッパー・メタリック ZB2904X楽天 ― ― ―
amazon [レビュー有]
・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
・ヘッド形状:パワーブラシ
・目詰まり対策:手動フィルター掃除機構有り
・吸込仕事率:未公表(ニッケル電池使用の通常タイプの1.2倍)
・本体重量:2.4kg
・運転音:62-66dB(スティック)/72dB(ハンディー)
・色:コッパー×メタリックグリーン×ブラックチョコレートブルー
・約4時間充電・約18分〜30分可動
・リチウムイオン電池DC18V採用品
・中核部を外してハンディータイプとして使用可
エルゴラピード・プラス

このトップモデル、「エルゴラピード・プラス」だと、電池はやはりリチウムイオンバッテリーで、ヘッドにはモーター式(モーター式のよう)の回転ブラシも付いています。最近では、回転ブラシに絡んだ毛を内蔵のカッターで切断・吸引する機能が追加された、新型機種も出ています。


ダイソンの開発技術者は、このDC35で家中のフロアを掃除出来る性能を目指したようですが、本当にそうするのはちょっとどうかと思います。特に力自慢ではない女性には、無理かもしれません。

ただ、ヘッドの回転ブラシがモーター式なので、絨毯掃除を考えるなら、このDC35は悪くないかもしれません。

また、ダイソンの回転ブラシへッドには、代々赤く硬いブラシが採用されていますが、それと共に静電気を逃して床のゴミをはぎ取りやすい、カーボンファイバーブラシが回転ブラシに追加された、このDC35でも採用されている新型ヘッドでは、硬いブラシは内々に少し短くされており、床を傷つける心配もないそうです。なので、このDC35ではフローリング掃除でも、一段上の効果を発揮するはずです。

あと、ハンディクリーナーとして使用時用の小さなモーターヘッド(床ではなくソファ等用)も付属しますので、価格は高いですが、一応性能も良い分だと思える範囲だと思います。


 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


ダイソン DC35 multi floor(マルチフロア)
Dyson Digital Slim DC35 マルチフロア DC35MH / Dyson (ダイソン)楽天
amazon [レビュー有]
楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:パワーブラシ
目詰まり対策:1ヶ月間フィルター掃除不要のはず
吸込仕事率:65W〜29W(ハンディ)/64W〜28W(スティック)
本体重量:1.3kg /全体重量:約2.22kg
運転音:未公表
色:クロムブルー
3.5時間充電・「強」約6分/「弱」約15分(モーターヘッド稼働時約13分)可動
床用モーターヘッドに加え、ハンディ用小型モーターヘッド、コンビネーションノズル(ブラシ付ノズル)、すき間ノズルが付属
※他のダイソン・コードレス

▼国内正規品並行輸入品

…ややこしいことに、このDC35には国内正規品並行輸入品(アメリカ版正規品)がありますが、違いとしては、

  • 並行輸入品にはハンディクリーナーとして使用時に接続できるモーターヘッドが付属しない(コンビネーションノズルを標準で使用)
    ミニモーターヘッド コンビネーションノズル
  • 日本の電源にも対応しているようですが、電源系がそもそもアメリカ仕様であまり好ましくない
  • 説明書が英語で、ショップ単位で日本語版説明書を作っていることがある
  • ダイソンの日本法人での保証・修理を受けることが出来ない(修理も引き受けると書いているショップで買わないと、修理は自分でアメリカへ送らなければならないかもしれません)
  • 価格面で、並行輸入品は3万円強〜で、日本正規品は4万円強〜

確認できる範囲では、となっているようです。

並行輸入品でも、修理を引き受けることが出来る店で買えば、一応大丈夫だと思いますが・・・勿論、国内正規品を買うことが出来れば、それが一番でしょう。


▼ディノス通販特別セット

通販王手のdinos(ディノス)から、当「DC35」の "通販モデル特別セット" が販売されています。

これは、上の海外仕様と同じくハンディ用モータヘッドが付属しないのですが、何とその代わりに布団用ヘッド "フトンツール" が特別に付属しています(「はぴねすくらぶ」の販売品も同様です)

それでいて、価格は送料込で3万円強ですので、非常にお得です。

ただし、ダイソン社としては、布団掃除には何とそのフトンツールではなく、ハンディ用モーターヘッド(ミニモーターヘッド)を推奨しています。

なので、用途として布団掃除をお考えであれば、別にダメではないですが、若干微妙です(⇒「ダイソンハンディ&布団クリーナー比較」)

あとは、ボディカラーが通常の青系ではなく、黄系と赤系の2色となっています。



関連ページ:

SV09MH/SV09MHCOM V6 Fluffy(2015年度型)

SV08MHCOM V6 Animalpro(2015年度型)

SV07MH/SV07MHCOM V6 Motorhead(2015年度型)

DC74 モーターヘッド(2014年度型)

DC62 モーターヘッド(2013年度型)

DC45 モーターヘッド(2012年度型)

DC34(ハンディのみ。DC35にも使用可能な、ツールキットの特集もあります)

ダイソン コードレス掃除機比較(デジタルスリム比較)

コードレス掃除機比較

エルゴラピードリチウム[ZB3013,ZB3012]

マキタ・コードレス掃除機

ハンディスティッククリーナー/2WAY


関連サイト:

Dyson digital slim | ダイソン公式サイト

Dyson Digital Slim™ DC35 マルチフロア | ダイソン公式サイト

掃除する気にさせる青いヤツ、ダイソン「DC35マルチフロア」 (ITmedia +D LifeStyle)

コードレスでも“パワー不足”を感じない、ダイソンのクリーナー(ケータイWatch)

「ダイソンVSエレクトロラックス」―高級コードレス掃除機の実力を徹底検証!使用電力も測った!(日経トレンディネット)

家電製品レビュー・ダイソン 「Digital slim DC35 multi floor」(家電Watch)