スチームモップが大ヒットしいるあのシャーク社から、床以外もスチームで拭けるスチームクリーナー「シャークスチームポータブル」(Shark Steam Portable)が発売されましたので、購入しました。
仕組みとしては、単に床掃除用のモップヘッドの代わりに、直噴ノズルや手で持てるスチームの吹き出し口を設けただけの代物です(※当然これでも床を拭けない訳では全くありません)。
また、スチームモップでは柄を押した場合にのみスチームが噴射される仕組みとなっていましたが、このポータブルではトリガーを引いている間はずっとスチームが噴射される仕組みとなっています。
そしてその分でか、スチームの準備時間が、元祖のシャークスチームモップの約30秒より長くなり、コンセントをつないでから1分以上かかります(…シャークには電源スイッチという概念はないのです)。
こういうスチームクリーナーは他にもありますが、このシャーク社製スチームポータブルの特徴は、いろいろなところを拭けるよう付属された、大きめの2種類のアタッチメントにあります。
それらは表面積も大きいので、ところ構わず拭いて回ることが出来ます。冷蔵庫や洗濯機の表面や、何となく洗剤では磨きにくいテーブルの上、椅子の足等々です。表面に模様の印刷された紙を貼ってあるような家具だと、サッと拭くのが精一杯だと思いますが。
スチームクリーナーは、それ程使用頻度の高い掃除道具ではないはずですが、そういう訳ではこのシャークスチームポータブルの場合、その気があれば毎日でも使えなくはないです。
効果としては、特別スチーム効果という程の、劇的なものは感じられませんが、実のところその奇妙な形のヘッドの表面温度は、96℃程度まで上がります(外気に触れてしまう計測方法では、その辺りがどんな機種でもMAXです)。そして、やればやっただけ確実に綺麗になりますし(笑)、少なくとも水拭きよりはずっと綺麗になるはずです。
ちなみに、CMでなぞるだけでサッと綺麗になっているのは、何か専用の特殊な加工によるものだと思います。ああいう宣伝は、インパクトはありますが、事実と異なるので、やってはいけないことでしょう。
大きく四角い方の骨組みに被せる拭きとり布は3種類ありまして、まず白色のは標準的なマイクロファイバーパッドです。そして黄色は、スクイジーパッドと言いまして、窓用のようです。ただ、使ってみると、パッドが汚れるにつれ、小さな汚れた水滴が窓に僅かに残るようになり、乾いた後にもその跡が残ることになります。パッドは簡単には洗えないので、普通の窓ふき用のスクイジーを使った方が良いかも。
最後の紫色と銀色が混じったものは、研磨パッドです。表面がザラついており、しつこい汚れをそぎ落とすことが出来ます。…例えば鏡に使うらしいですが、ウチでは鏡は綺麗ですし、他にも使える場所を思いつきませんので、いらなかったかなぁなどと残念に思います。
ただ、スクイジーパッドと研磨パッドは、裏返すと素材はマイクロファイバーっぽいので、適当に何かの汚れを取るのに使えると言えば使えます。酷く汚れた箇所の掃除には、白いパッドを使う前に、これを使うとちょうど良いかもしれません。
丸く長い骨組の方に被せる拭きとり布は2種類で、白色の方は普通のマイクロファイバーパッドです。鮮やかな紫色の方は、それはダスターパッドと呼ばれ、ホコリが沢山ある場所でも、ホコリを普通より多く絡め取ることが出来る、ということのようです。
ホコリは金鳥サッサが何かで拭きとっておいた方が良いと思いますが、物臭な方の為にこういうものもあるのかもしれません。ホコリが沢山付いた布を洗うのは厄介だと思いますが・・・。
この直噴ノズルだと、直接スチームを噴射出来ます。これがスチームクリーナーの基本形だと言えるのかもしれませんが。
ただ、勢い良く噴射される分、スチームの温度の下がり方は急激です。対象に1cm程度の距離でも80℃程度にしかなりません(右のキッチン用温度計で計測)。それはケルヒャー製をも含む他社の製品でも同様でして、スチームの噴射の勢いが強い程噴射口で外気を巻き込み、その温度は急激に下がります。
しかし、近距離だと噴射の圧力が結構ありますので、高熱+圧力で汚れが剥がれて動く場合があります。
これはブラシノズルです。直接シャークスチームポータブルの本体に装着することは出来ず、必ずホースのアタッチメントの先端に装着します。言うまでもなく、硬いもので擦った方が落ちると思われる汚れに対して使用します。
油汚れに対しても有効ですが、これの上に布を被せ、ゴムかなんかで止めて擦ってやると、温度が下がりにくくなり、また、布でのふき取りの効果もありますので、より良いのではないでしょうか。ただ、酷い油汚れだとすぐに拭き取りには使えなくなりますが・・・。
これは、布用のアイロン代わりのミニヘッドで、釣り下げてある洋服のシワ取りに使います。実際効果があるのかというと、、、やってみましたが、実は案外効果があります。ただ、アイロンのようにピシッとはならず、単にシワが取れるだけです(ただし、アイロン皺が付くこともないです)。
また、アイロンのようにスチームを使用せずに、熱だけでかけることが出来ないので、終わった後は服はそれなりに湿った状態となります。
(※何とシャーク社から、この用途専門のハンディスチームアイロン「シャークスチームプレス」が新発売となっています!)
これは「Shark」のロゴの入った、オマケの収納バッグです。ただ、収納バッグに入れてしまうと、そのバッグ自体の置き場所に困りますので(笑)、出来れば箱から使うものだけ取りだした方が良いような気がしますが・・・。
右の写真は、標準付属品の給水用カップと、キャップを外して給水口を開けたところです。
ちなみに、給水はボイラー式とは違っていつでも可能ですので、手が疲れ果てるまで使い続けることが可能だと思いますが・・・長持ちさせたければ極端なことはしない方が無難でしょう。
このシャークスチームポータブルの総評としては、使い勝手が良くてそこそこ良いものだと思います。使えば使うだけ家の中が綺麗になりますし、油汚れだって頑張れば普通より全然楽に取れます。そして、それはスチームクリーナー全体に言えることだと思うのですが、、、スチームクリーナーを使ったことがないと、効果にかなり派手な想像をしてしまうので、やはりちょっと違うぞということになりやすいと思います(当然CMも悪いです)。意外と地味な道具だと思っておけば、結構便利だということになるのではないでしょうか。
そもそも100℃というのは、水分にとって意味のある数字であって、しつこい汚れにとっても意味があるとは限らないのです。
あと、このスチームポータブルは価格が高いですが、それは何枚も付属しているパッドが大きな原因のはずです。なので、それらを見て、ウチでは使わないかな、と思われる方には、本当に高いものということになります。例えば普通の直噴ノズルだけで良いのであれば、他を当たっても良いかもしれません。
また、ブラシノズルは、アタッチメントセット(価格:4,980円)として追加で買うことは出来るものの、ブラシノズルだけで買うことが出来ません。
※以前、お問い合わせをした時にはあるとは言わなかったのですが、カスターマーセンター(通常のフリーダイヤルで更に案内される電話番号)に電話をしたところ、2個780円(送料525円+代引き手数料無料)で販売出来るという話でした。これは安くはないですが、ショップジャパンにしては高くもありませんので、悪くないです。ブラシは強く擦りながら使うとすぐに変形してしまいますので、思わず1セット注文してしまいました(笑)。ただ、これは電話注文だけとなりまして、ホームページからは注文できませんので、ご注意下さい。
※ボディカラーのピンクとホワイト、そしてターコイズブルーが追加となっています。
※2014年12月現在、特別に送料無料(通常1,260円)+窓掃除用ワイパーがおまけとなっています!
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