「VC-J301XP タイフーンロボXP」は、2010年8月に発売となった、通販番組で有名なジャパネットたかた用に組み立てられた、東芝のサイクロン掃除機です。プレミアムシルバー(S)、パールピンク(P)、アクアブルー(L)の3色が存在しています。
これが実にややこしい商品で、まずヘッドは最新、というか去年(=2009年)の8月に新発売となった製品から付いている東芝製の最上級ヘッド(メガ自走パワーヘッド)です。走破能力に優れたタイヤを持つ、自走式のモーター式回転ブラシが内蔵されています(※2011年現在の東芝製最上級ヘッドは「フロアフリーイオンヘッド」というまた一つ新しいものです)。
ただ、タイフーンロボXPと呼ばれるボディーは、当時としては東芝製サイクロンの最上位機種ではあるものの、2007年9月発売の設計品です(ただし、外装はもう一時代前のもの)。
現在それと同様のサイクロン部を持つ "クワイエ(Quie)" という製品は、2010年の9月で新方式の "トルネオ(TORNEO)" というシャープ製サイクロンに似た製品に変更となり、生産終了となります。
ヘッド以外での性能面の違いとしては、布団用ブラシのダニトルピー(※別売有⇒「布団用掃除機ノズル」)が標準付属品として追加されています。これはネットでも4,000円程度するものです。
ジャパネットたかたでは、つい先日まで「VC-J201XP」という製品を販売していましたが、それとの違いは、ヘッドを新型に変更したことだけです。
ヘッド以外の特徴としては、この機種には自動フィルター清掃機構がありますので、電源コードをコンセントに繋ぐ際と、スイッチをOFFにする際に、"ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ(←フィルターをモーターで物理的に振動させる音)" ⇒ "ウィーーーーーン(←内部でフィルターに向けて風を逆に吹かし、ホコリを落とす音)" と忙しい(せわしい)音がします。そしてその変な仕組みが「ロボ」の意味するところなのです。
総合的には、多少評価に困る感じです。
価格的には割安のはずなので、CMや広告だけ見て買ってしまってもそんなに悪くはありませんが、羨ましくもありません(…価格相応で、特に高性能品という訳ではありません)。(笑)
何となくジャパネットが好きな方には、丁度良いのではないでしょうか。
ちなみに、下取りがあると15,000円値引きがあるというのは、単にお客に得をしたと錯覚させるための商売文句です。実際は、中古品を引き取って処分するのに余分なコストがかかりますので、それがなければ、もう千円程度安くできるはずです。
東芝 サイクロンクリーナー 『Typhoon Robo(タイフーンロボ)XP』 VC-J301XP(P)(S)(L)
価格(変更になる可能性有):下取り有 29,800円/下取りなし 44,800円
※ジャパネットたかたは何故か商品のURLが頻繁に変更となるので、現在トップページにリンクを貼っています。(リンク先の)画面左部のメニューの「家事家電」からコーナーに行けます。
関連ページ:
・VC-J3000 トルネオ(2014年度型後継機種)
関連本:
・ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密