「MC-PA20W」は2010年4月25日にパナソニックより発売となった紙パック式掃除機です。
ゴミを検知してランプで知らせる "ハウスダスト発見センサー" を装備しているため、若干高めの機種となりますが、パナソニックとしては、普及させたい戦略機種という位置付けにしているのではないかと思われます。
その他の特徴としては、 "新軽量Wドライブノズル(親子自走)" というモーター式回転ブラシの付いたヘッドを装着していることや、CMで有名になった "エアダストキャッチャー" というヘッド上空の空気(ホコリ)を吸う仕組みがあります。
"Wドライブノズル" というのはこれのことで、2本のノズルが内側に向かって回転し、ゴミを掻き集めます。また、一応自走能力があるということになっていますが、それ程強力なものではなりません。
"親子" というのはこれのことです。ヘッドの左後方にあるレバーを踏むことで、ヘッドが外れて、すき間ノズルに近い形状の簡易ノズルが出現します。ちなみに、名前は紛らわしいですが、子ノズルは自走しませんし、そもそも回転ブラシも付いていません。
普通はこの "DOUBLE W DRIVE" と書いてある辺りにエアダストキャッチャーの吸引口がありますが、これにはありません(写真は「MC-M9W」のものです)。
この前年度モデルとなる「MC-P900W」との違いは、
- 吸込仕事率が610W ⇒ 630Wに20Wアップ!
- ヘッド部の静電気除去のためのマイナスイオン発生量が倍化
- 電源コード連動式の紙パック振動機構の振動数が1.5倍に
- 紙パック内「なんちゃってサイクロン」の実装(中でゴミが回転します!)
- 重心位置の変更で、段差乗り越え性能がアップ
- ヘッドに床面検知センサーを追加で省エネ性能がアップ
- 排気方法が、 "上方分散排気" から、 "まいあげブロック構造" (斜め後方排気)に
ということになります。ボディーは旧モデルとよく似ていますが、マイナーチェンジではなく、新設計のモデルチェンジです。
紙パック内 "なんちゃってサイクロン" と言うのは、紙パックの中で旋回気流を起こし、それによりゴミを出来るだけ紙パックの隅から詰めて行くというようなものです。実際、吸引力の落ち幅は少なくなると思われますが、その代りに、(内部で不自然な気流を強制される分)紙パックが新品時のパワーが抑え目になるのではないかと思います。考えて見れば、なんちゃってサイクロン自体そういうものなのでしょうが。
運転音に関しては、旧来基準と新基準との比較となるので難しいのですが、大体同じか、1dB程度悪化した程度だと思われます。
この下位機種「MC-PA10W」との違いは、
- ハウスダスト発見センサーと床面検知センサー(併せて「エコナビ」と言いますが)の省略、つまりは省エネ機能の省略
- 延伸管(パイプ部)がアルミ製から樹脂製にグレードダウン
- 手元ブラシの省略
つまりは、ヘッドとパイプ部の違いということになっています。余計なものはいらない方には丁度良いのかもしれません。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・MC-PA20W ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価:感想(_件)を参照 ・DMM家電レンタル シルバー・ブルー・ピンク 2,980円(1ヶ月間)〜 ・ヘッド形状:新軽量Wドライブノズル(親子自走) ・目詰まり対策:コード連動式紙パック振動機構&パワー持続センサー ・吸込仕事率:630W ・本体重量:4.0kg ・運転音:63〜約56dB(新基準) ・排気方法:まいあげブロック構造 ・持ち手(本体):固定式 ・色:クリスタルシルバー、クリスタルピンク、クリスタルブルー ・エアダストキャッチャー ・ハウスダスト発見センサー | |
先代モデル
・MC-P900W ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon ― ― ―[レビュー有] ・口コミ・評価: ― ― ― ・ヘッド形状:新軽量Wドライブノズル(親子自走) ・目詰まり対策:コード連動式紙パック振動機構(「ブル紙パック」)&パワー持続センサー ・吸込仕事率:610W ・運転音:59〜約50dB ・本体重量:4.0kg ・排気方式:上方分散排気 ・色:メタリックシルバー、クリスタルピンク、クリスタルブルー ・ハウスダスト発見センサー ・エアダストキャッチャー | |
関連ページ:
関連サイト: