「ダブルエアロサイクロン」は、ダストカップの背面と側面だけでなく新たに底面にネットフィルターを張り、吸気の通る面積を増やすことで吸い込む風量を多くする方式です。(東芝公式サイト)"ダブルエアロサイクロン" と書かれてしまうと、さすがに凄いかな、と思ってしまいますが、実のところもう無茶苦茶です(汗)。サイクロン式なのに、ダストカップ部のフィルター面積を増やしてパワーを確保した、などと書かれているところにそれが見事に表れています。
従来機種(=旧型)の「VC-CX9D」と「VC-CX8E」が一応サイクロン部に見える構造を持っていたのに対し、これらの機種にはもうそのような物はありません。
サイクロン式メガホイールも、実は今回の新製品と同じような(いい加減な)ものですが、それでも空気の回転を誘発するように見える、プラスチック製の緩い三角状の盛り上がりをダストカップ部、吸った風か直接あたる部分に持っていました。しかし、これらではそれすらなくなりました。
なので、もはやこれらはサイクロン式ではなく、完全にフィルター式の製品となっています。…日立のサイクロン式の下位機種も同様なのですが。
また、従来機種には「フィルターお手入れハンドル」という、本体を持ち上げる時に掴む「持ち手」の動きと連動したフィルターの振動式清掃機構があったのですが、どうやらそれすらなくなっています。
更に、余分ですが(笑)、発売して既に一週間が経つというのに、東芝の公式サイトにも何故か商品情報がまともに載っていません。製品の発売が決定した時のニュースリリースがあるのみです。
それら両機種のヘッドは、VC-CY9Dが非自走のパワーブラシで、VC-CY8Eもごく普通のタービンブラシです。つまり、際立った機能は何もありません。
重量も3.9kgで、比較的重い方です。
ただ、良いのは吸込仕事率で、600Wもあるのでこれだけは一流です。…しかし、フィルターが仮に詰まりやすければ、あまり意味がなくなりますが。
また、店頭で見ましたが、外観は意外と高級感があるというか、綺麗に見えました。…もう少しすっきりしたデザインにならないものかと思いはしますが・・・。
もうとにかく、店頭でどれが良いのかよく分からないから、デザインで良さそうなのを選んでしまおう!という人にでも売ろうか、という製品に見えてしまいます。
吸込仕事率は高いのですが、やはり掃除機の性能としては、吸込仕事率が一番目立つので、そこにはこだわったのでしょう。
東芝の人も、もうどうしたら良いのかよく分からないのかもしれません。(汗)
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・VC-CY9D | |
・楽天 ・amazon ・口コミ・評価: ― ― ― ・ヘッド形状:軽量コンパクトパワーヘッド(非自走) ・目詰まり対策:…不明(多分ハンドル連動式フィルター振動機構) ・吸込仕事率:600W ・本体重量:3.9kg ・運転音:68〜約61dB(新基準)/63dB〜約52dB(従来基準) ・排気方法:やわらか分散排気 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:シャンパンゴールド ・エコ自動モード ・床上ダストゲッター(空中のチリも吸引) | |
・VC-CY8E | |
・楽天 ・amazon ・口コミ・評価: ― ― ― ・ヘッド形状:ヨコわざコンパクトヘッド(タービン式) ・目詰まり対策:…不明(多分ハンドル連動式フィルター振動機構) ・吸込仕事率:600W ・本体重量:3.8kg ・運転音:68〜約61dB(新基準)/63dB〜約55dB(従来基準) ・排気方法:やわらか分散排気 ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ブルー | |
関連ページ:
・東芝掃除機
・VC-CA9 VC-CA8E
・VC-CY200D メガホイール
・TC-EK8J TC-EJ8J
関連サイト:
・VC-CY9D:東芝公式サイト
・VC-CY8E:東芝公式サイト