普通のサイクロン掃除機は、遠心力で空気より質量の高いゴミを弾き飛ばしますが、この製品は遠心力を使ってゴミを回し続け、質量が低いために遠心力がかかりにくい空気だけをゴミが押し付けられる壁にある、無数の針の先のような小さな穴から抜き出そうという変わったサイクロン掃除機です。これは、ダイソンやシャープに有用な特許を押さえられている中で、何とかマシなサイクロン掃除機を作りたいという、パナソニックの意地の結晶だと言えるでしょう。
このMC-JC20WXは、前年度モデル「MC-JC10WX」のマイナーチェンジモデルということになります。
そのMC-JC10WXとの違いを述べますと、
- ヘッドの軽量化&持ち上げ時にパワーダウンするアイドリング機能の搭載
- パイプ部の軽量化&クリップ部(パイプ部持ち手)がより取扱のしやすいタイプに変更
- ハウスダスト発見センサーに「パワフルHDモード」(自動モード内の「強」モード)を搭載
- 「メガアクティブイオン」(ホコリ同士をくっつける作用のあるイオン)が「Wメガアクティブイオン」にバージョンアップ
尚、ハウスダスト発見センサーとアイドリング機能を合わせて、パナソニックはそれを「エコナビ」と呼ぶことにしたようです。紙パック式のMC-P9のシリーズでは半年前から既にその機能は揃っていたのですが、パナソニックの他の家電でもやっているエコ商法戦略に足並みを合わせた形となります。
この下位機種、「MC-JC2WX」との違いは、
- 布団用ヘッド(「ふとん清潔ノズル」)の省略
- 「Wメガアクティブイオン」とフィルター帯電加工(「エレクトレット加工」)の省略。それに伴い、JC20WXでは0.3マイクロメートル以上のホコリを99.9%キャッチするのが、JC2WXでは0.5マイクロメートル以上のホコリを99.9%キャッチと、フィルター性能が低下
- 吸込仕事率が10W低下で、530Wに
- 「ブラシ付3段伸縮ロングスキマ(ノズル)」が普通のすき間用ノズルに
- 「排気ふんわりマスク」の省略
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・MC-JC20WX | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価: ・ヘッド形状:新軽量Wドライブノズル(親子自走) ・目詰まり対策:電動除塵機構 ・吸込仕事率:540W ・本体重量:5.4kg ・運転音:63〜約56dB(新基準)/59〜約50dB(従来基準) ・排気方法:排気ふんわりマスク(内蔵) ・持ち手(本体):格納式 ・色:シャイニーゴールド ・ハウスダスト発見センサー ・エアダストキャッチャー ・ふとん清潔ノズル付き ・Wメガアクティブイオン(ホコリ同士をくっ付ける) | |
前年度モデル
・MC-JC10WX | |
・Yahoo!S ・amazon ・口コミ・評価: ― ― ― ・ヘッド形状:親子自走Wパワフルドライブノズル ・目詰まり対策:モーター式フィルター振動機構(※一か月に一回のフィルター掃除が推奨されています) ・吸込仕事率:540W ・本体重量:5.4kg ・運転音:59〜約50dB ・持ち手(本体):格納式 ・色:ブライトシルバー、マホガニーレッド ・エアダストキャッチャー(床だけでなくヘッド上空の塵も吸引) ・ハウスダスト発見センサー(ゴミセンサー) ・メガアクティブイオン(ホコリを帯電させて大きくし、フィルターでキャッチ) ・ふとん清潔ノズル付き | |
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・MC-JC20WX:Panasonic掃除機
・パナソニック、「エコナビ」で省エネ運転ができるサイクロン式掃除機