これまではなかった位置付けの型番で、一応「EC-VX210」の廉価機である「EC-AX110」の更に廉価機という位置付けとなります(こうなると、単純に少しづつ違う物が並んでいるだけと言えますが)。
このEC-AP11と、直上位機種のその「EC-AX110」との違いを述べると、
- ヘッドが「軽・ラク乗り越えヘッド」と呼ばれる物から普通の、多分自走式のヘッド(格下の「EC-CP11」ですら自走式なので)にダウングレード
- プラズマクラスター発生装置の省略(その代りに「静電防止カップ」が追加)
- HEPAフィルターが2枚から1枚に
- 最大値にして新基準で1dB、従来基準で3dBの運転音の悪化
- 静粛性が下がったからなのか「やさしさモード」の追加
- 「LEDお知らせサイン」(ゴミ捨てセンサー用)の省略
AP11の下位モデルとなる、やはり新型の「EC-CP11」と比べると、そのEC-CP11においては、
- フィルター振動機構が自動式から手動ハンドル式に
- 運転音が新基準にして61〜約52dB ⇒ 66〜約55dBに悪化
- 重量が4.2kg ⇒ 3.8kgに
- 「奥の手ヘッド」(ヘッドとパイプが床に対して水平になる)の省略
- 「ベンリブラシ」(手元ブラシ)の省略
…ベッドの下等「奥の手ヘッド」で奥まで掃除する場所があれば、「EC-AP11」の方が良いかもしれません。音よりも意外とそこが大きいかも、です。
運転音に関しては、この機種は全メーカーの平均より、少なくともデータとしては結構静かなはずです。しかし、静音タイプというところにまでは達しておらず、その中間といったところです。逆に、EC-CP11は少し五月蠅いのですが。
また、このEC-AP11にはフィルター自動クリーニング機能がありまして、コードをコンセントに繋ぐ度、そして電源スイッチをOFFにする度に、カタカタカタカタ、と8秒間ほど割と大きな音がします。これは電源の切ボタンで止めることが出来ますし、また、1分間以内の使用時のみ作動しないよう設定することが出来ますが、基本的には五月蠅いものです。ただ、残念ながら国産のサイクロン掃除機は、サイクロン部の性能が低いので、高機能・高価格な上位機種では基本的にこういう仕組みとなっています。
実のところ、この「EC-AP11」とその「EC-CP11」は、大ヒットして2年も売りまくった「EC-BP7」が二つに分かれた物なのかもしれません。
BP7より少し安い価格帯にモーター式回転ブラシの製品を作ると同時に、BP7と「EC-AX110」との間の価格帯に、BP7より少し高い価格の製品を配置したのでしょう。
勿論、今はもう殆ど残っていないタービン式の「EC-BT7」は、現在「EC-CT10」⇒「EC-CT11」となって売られています。
多少分かりにくいですが、きっとシャープの人としては、やっと満足できる状態になったのでしょう。2年がかりとは結構大変な話です。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・ | |
![]() | ・楽天 ― ― ―![]() ・amazon [レビュー有] ・口コミ・評価:感想(_件)を参照 ![]() ・ヘッド形状:自走式パワーヘッド ・目詰まり対策:モーター式フィルター振動機構 ・吸込仕事率:450W ・本体重量:4.2kg ・運転音:61〜約52dB(2009年新基準)/59〜約49dB(従来基準) ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式×1、折り畳み×1 ・色:ルビーレッド、パールホワイト ・HEPAフィルター仕様 ・「ダニアウトダクト」(空中のチリも吸引) |
▽EC-AP11の亜種(エディオン用型番)
ECP1E6P(EC-P1E6P)
関連ページ:
・EC-AP12(2010年度型後継機種)
・シャープ掃除機
・シャープ掃除機【〜2009年度型】
・EC-VX210
・EC-AX110
・EC-CP11
・EC-CT11
関連サイト:
・EC-AP11 | 掃除機:シャープ