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1400Wサイクロンクリーナーに関する話

(この話は少し古くなってきました・・・。以前はこういうのが楽天ランキングの上位だったこともあるのです)

1400Wサイクロン」、もしくは「1400W強力竜巻サイクロン掃除機」などと名乗る格安のサイクロン掃除機が売られていることがあります。

1400Wと誇らしげに言われると強力な気がするかもしれませんが、実のところその1400Wというのは消費電力の話です。

紛らわしいことに、吸込仕事率という掃除機の吸引力を表す単位も、消費電力と全く同じ「W(ワット)」となっています。そして、それらの格安サイクロン掃除機の吸込仕事率は、200W程度でしかありません。

国内メーカー製の家庭用掃除機は、価格が1万円を切るものでも、消費電力が1000Wで、吸込仕事率は500W以上が普通です。

なので、それらの安い掃除機は、消費電力が普通の掃除機の1.4倍で、パワーは半分以下ということになります。

その紛らわしさを利用して、消費電力の高さ自慢で、いかにもハイパワーであるかのように見せかけている訳です。


また、それらの格安サイクロン掃除機は、定価を40,000円程度と自称していることが多いですが、その価格で売られることはないでしょう(売っていないです)。例えば、誰でも自分のペンをこれを売るなら一万円!とでも言える訳ですが、それらの掃除機の定価設定も、サイクロン掃除機は高いというイメージを上手く利用しての、そういったものでしかないと思われます。

なので、それは恐らく二重価格です。

実際は妙に安く売っているのに、仮にその定価が本当なのであれば、商品に何か欠陥があるのかもしれません(ちゃんと元々数千円で売られるように作られているはずですので、その点では一応大丈夫だと思われます ^^)。


サイクロン掃除機と言えば、紙パックは必要ないので経済的!と思っていらっしゃる方もいるでしょう。

しかし、殆どのサイクロン掃除機は実質的にフィルター式という紙パックの代わりにフィルターでゴミを濾し取る形式です(ここのところは家電業界ぐるみでの実質サギ)。なので、フィルター掃除が必要となり、それが面倒かつ不潔で、紙パック式に戻って行く人も多いです。

フィルターは水洗いできる場合が多いですが、安物のフィルターは、その内部にホコリが入り込んで洗浄しても取れなくなりやすく、吸引力が必ず徐々に落ちてしまいます。なので、紙パックの交換が必要なくても、フィルターの交換が必要となります(ですので、買った直後に吸うか吸わないかを問題とするのはナンセンス)。

実際よく見ると、半年に一度のフィルターの交換が推奨されていたりします。

フィルターの値段は送料を含めれば1,000円程度はするはずですので(製品1個1,000円+送料+代引のみで計約2,000円だとか。しかもここには嘘があって、メーカーから買う訳ではないらしい)、実際は安い紙パックを使う以上に費用がかかります(1枚100円のものを2カ月に一度取り替えても半年で300円。スーパーだと10枚で298円のとかあります)。なので、フィルター掃除の手間を考えれば、最初から紙パック式にしておいた方が良い位です。

しかも、フィルターは専用品をメーカーから直接買わなければなりませんが、実はメーカー名も不明です。買った人すらメーカーがよく分からないと書いていたりします。恐らく海外のメーカーなのでしょう。

製品に愛着がないこともあり、大抵の人はここで脱落して、「やっぱ安物だから値段なりだったね」と、掃除機本体を買い替えることになると思われます。
なので、そのような掃除機の寿命は、実質的に1年程度(半年に一度交換のフィルターを粘って使って1年程度だろうと。それ以降はあまり吸わない物を我慢して使うことになるでしょう)ということになるかもしれません。


それらの掃除機はコンパクトさを謳うこともありますが、実際は国内メーカー製のどの家庭用掃除機よりもずっと重く、欧州仕様のダイソンと比べてももっと重い物だったりします(某製品だと7kgとか7.5kg)。なので、よりによってよくコンパクト等と言えるものだと感心します。


最近では、 "訳あり商品" が流行りなので、 "箱潰れセール" などと称していることがありますが、そういうところはずっと箱潰れセールをしていたりします。買ってみるとどこも傷んでないという人もいるようなので、おかしな話ですが。

ちなみに、同型の箱潰れではない商品は、少なくとも日本では出回っていないと思います。少なくとも、私は一度も売っているところを見たことがありません。

また、妙に安く売っていると思えば、実は送料を高くして利益を確保していたりもします。(送料1,500円+代引料315円を本体価格に加算とか)


商品の購入者によるレビューがある場合がありますが、例えば楽天の物であれば、レビューの数が多い場合には、レビューの画面で必ず参考になるレビュー順という「(レビューの)並び替え」の欄にあるボタンを押してみましょう。ボタンは商品写真や、総合評価の点数が載っている10cm位下に必ずあります。


安い、どこのメーカーのものかも分からないサイクロン掃除機を買うより、国内メーカー製の安い紙パック式掃除機を買う方が良いでしょう。 "安物買いの銭失い" の代表格だと思います。…雰囲気は明らかにプンプンしていると思うのですが、そう思わない人が多いのでしょうか。

まあ検索してここにたどり着いた方は、きっと慎重な方なので、結局この手の物はお買いにならないと思いますが・・・。


ちなみに、どんな方々が多く買うのかというと・・・実は50代以上の高齢者の方々です。購入者の年齢分布は、楽天のレビューのページに統計が出ています。お年寄りに対する悪質訪問販売がよく問題となりますが、こういう実態の分かりにくい商品があると、時代に上手く付いて行けない人達が、やはり何となくの良イメージで多く買ってしまうのでしょう。

周辺にこういうものを買ってしまいそうなお年寄りがいらっしゃる方は、是非注意をしてあげて下さい。実に鬱な話です。


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