テレビ通販で有名なあの「シャークスチームモップ」の新型が、現在例外的に一部のショップで輸入販売されています。…正規輸入代理店のショップジャパンでもとうとう発売となりました。
正式名称は「シャークスチームモップ プロ(Shark Steam Mop Pro)」となったようです。
(※元々「シャークスチームモップ リバーシブル」という名で売り始めたのですが、何と二度目の入荷分からは「プロ」と変更して売り始めました。理由は不明です。また、それに伴い旧型=従来型は「ベーシック(Basic)」と呼ばれることになっています)
ただ、新型ですので、凄かろうと思いきや、そう言う程ではありません。
ここでは従来モデル・ベーシックとの違いを見てみたいと思います。
※・・・実は、2011年9月からセット内容が変更となり、今後は従来より2,900円も安い、16,900円の「スマートセット」ということになりました。なので、随時訂正を入れる形とします。






▼ ヘッドの付け根が180度横に可動
掃除機のヘッドを重い浮かべていただければ分かりやすいと思いますが、ベーシックでもあのように上下(ヘッドを中心として上方向と後方・手前)には動きます。そしてモップとしてはそれで十分です。ただ、横にも動くと、多少狭いところにも入るようになります。

▼ ダスターパッド
H2Oスチームモップに付属していたサンゴ状のマイクロファイバーパッドが、シャークスチームモップでも新型のプロからは付属するようになりました。
その形状からデコボコの箇所に強いはずですが、日本の家屋では特にそれが必要とされる床質はないのではないでしょうか。畳だって普通のマイクロファイバーパッドで十分です。マイクロファイバーパッドには厚みがありますので、畳程度の緩やかなデコボコであれば、十分対応出来ています。
どうやらタイルの床等に使うものようですが・・・我が家で使い道があるのは一応風呂場位です。


▼ ハイパーパッド (2011年9月に追加)
もう一つの新型製品であるスタイルに付属していたハイパーパッドが2011年9月からプロにも付属することになりました。


※左:マイクロファイバーパッド / 右:ハイパーパッド (写真はスタイル用です)
特徴としては、小さな房の間にホコリを絡め捕れるので、ホコリに強いということですが・・・要するにダスターパッドとノーマルのマイクロファイバーパッドの中間品です。掃除機掛けをすることなく直接スチームモップを使いたい方には、良いかもしれません。
▼ 両面使えるパッド
両面使えると言っても、ヘッドが回転する訳ではないので、下の写真のように本体ごと裏返して使うことになります。(笑)


最初並行輸入品が売られ始めた頃は、専用パッドの価格が高く、両面使える意味が殆どありませんでした。しかし、何と正規輸入代理店のショップジャパンが自ら価格破壊を仕掛け、2種2枚入りで、ベーシック用と殆ど変わらない値段で売り始めたので、とにかくガンガンパッドを汚しそうな方には、非常にお得となっています。
▼ モップヘッドは3種類(⇒2種類)
シャーク・プロには、レギュラーヘッドと特大ヘッド、三角ヘッドの三種類が付き、簡単に付け替えが出来るという話です。
※特大ヘッドは2011年9月より、その存在は消滅しました。。。
三角ヘッドは、狭いところもラクラク、などと並行輸入品だと宣伝していますが、狭いところの掃除は形ではなく幅の問題ですので、訳が分かりません。H2Oスチームモップでは、三角形だと部屋の角を掃除しやすいと宣伝していますが、勿論四角形でもヘッドの角の部分を使えば部屋の角は掃除出来ます。なので、わざわざ付け替える程の問題ではありません。…H2Oスチームモップ対策で無駄な物を付けてしまったな、という感じです。
特大ヘッドは、レギュラーヘッドよりも一度に掃除できる面積が大きいということですが、恐らくレギュラーヘッドの大きさに合わせてスチームの出る量が調節してあるはずですので、スチームモップとして見る場合には、やはり多少大きすぎると思います。
単に雑巾モップとして見る場合には、一度に広範囲を磨けて便利ですが、やはり動きは多少重くなります。
また、当然ですが、マイクロファイバーパッドは時々買わなければなりません。恐らく大抵の人はレギュラーを買いたがり、その他の物はあまり使わなくなるのではないでしょうか。もっとも、そうなるのを恐れてか、三角パットと標準パッドは必ずセット販売しており、別々では売ってくれないようですが・・・。




▼ スチームはレギュラーヘッドで10箇所からでる!
これも並行輸入品での宣伝文句ですが、殆ど言いがかりです。シャーク・プロのは要するに、蒸気を分散させているだけです。それを言うなら、パッドは床で冷やされていて、スチームの温度はすぐに下がりますので、1箇所から出ている方が高温で床に確実に届きやすいのではないでしょうか。
実は、ベーシックではヘッドにパッドをマジックテープでガッチリとくっ付けているので、その結合部には蒸気は直接には伝わらない構造となっています。
しかし、新型では、ヘッドにパッドを被せているため、パッド全体にスチームが行き渡るよう設計されています。
なので、床により高温がそのまま伝わりやすいのは、やはりベーシックなのかもしれません(勿論全体的に熱くなりやすいの新型のプロということになります)。
ちなみに、消費電力は両方とも1,500Wです。
また、非常に問題のあることに、新型では高温の蒸気は構造上どうやっても上下の両面に出てしまいます。しかも、実のところ、床面は床で完全に塞がれているので、蒸気はその殆どが、何もない上へ向かうものと思われます。
更に、ヘッドの上側が直接空気に大きく触れていることで、ヘッドの温度が下がる要因となっているはずです。


ヘッドは裏表が全く同じ形状となっています。標準ヘッド、三角ヘッド、特大ヘッドとも、全てで裏表が同一です。

ベーシックの上側は、このようにプラスチックで覆われています。
それで、新旧どちらが床が綺麗になるのかという話ですが、新型はまだそれ程使っていないのではっきりとは分からないものの、新型の方が上ということは特にないと思います。ベーシックがあれば、プロは必要ないでしょう。
▼ 重量が700g増
たかが700gですが、重いと言う人がかなり増えたようです。
実際使ってみると、ベーシックと比べて重すぎる訳ではないものの、当たり前ながら確かに重量感が増しています。ただ、使用時というよりは持ち運ぶ際に、何でこんなに重いの??と妙に不満を感じてしまいます。
また、その700gは本体重量のみの話で、両面使える専用パッドは単純に言って2倍水を含むことが可能となっており、そのせいでもう少し重くなっているはずです。

▼ 高さ調節が可能になった
新型プロでは、ハンドル部の高さ調節が可能となっています。


プラスチックのレバーを上げた状態で棒を上下に動かすことが出来、右の写真のように棒に密着させると固定となります。
ただ、実のところサイズが外人仕様ですので、170cm未満程度の方だと、単に一番短くして使用するだけとなるはずです。
あと、あまり何度も長さ調節をしていると、ロックが甘くなるか、折れるかしそうで怖いです。
▼ タンクの容量が220mlから440mlに!
一度に広範囲を磨こうとすれば220mlだと少ないですが、かといって一般のご家庭では倍も必要なのかと思います。
水の継ぎ足しはキャップを開けて単に水を注ぐだけですので、特別面倒という程でもありません。
…まあ容量が多くても、満タンにしなくてはならない訳ではありませんので、それ位なら多く入る方が良いかもしれません。
ただ、例えば、台所の床を磨くのが主な使い方というのであれば、220mlで十分なのではないでしょうか。


▼ 価格が約数千円高い
[2012年3月〜] 従来品のベーシックには、パッドが2枚しか付かないのに対し、プロには計5枚のパッドが付きます。しかも、プロにのみ2年の延長保証と送料無料が付きます! それでいて、ベーシック、プロ共に何と9,800円です!
…売り切れです。ベーシックなら、まだ9,800円で販売中です!
※その後、消滅した特大パッドがセットになった、初期のセットのみ何故かこっそり継続販売中です。
[2011年9月〜] 従来品のベーシックが、現在マイクロファイバーパッドが5枚付いて12,800円、プロにも5枚パッドが付いて16,900円です。ただ、プロは送料無料なので、送料1,260円を差し引いて、価格は現在実質15,640円ということになります。その差は2,840円。
ただし、実はパッドの価格が種類ごとに違い、ハイパーパッドとダスターパッドは、普通のマイクロファイバーパッドより高いのです。しかも、やはりベーシック用とプロ用でも価格は多少違います。
ベーシック 【1枚約1,230円のパッドが5枚で、約6,150円】
プロ 【ノーマル1セット(四角1枚+三角1枚)が、2,520円。ハイパー1セットが3,990円。ダスター1枚が2,000円。で、計8,510円】
なので、パッドだけでベーシックとの差は、約2,360円あることになります。
残りの価格差は480円となりますので、これが一応三角ヘッドのプラスチック樹脂製の骨組みの分となります。なので、高い理由は、性能面での違いというより、単純にパッドの違いと、おまけヘッドの分と考えれば良いでしょう。
[〜2011年8月] 従来品のベーシックと比べると5,000円も高いので、その分性能が高いのかな??と思える訳ですが、実のところ付属するパッドが旧ベーシックは2枚、新型プロは4枚ですので、その差が大きいです。
プロに余分に付属するダスターパッド×1が2,000円、特大パッド×1が約1,500円ですので、それだけで約3,500円分の違いとなります。
また、交換用ヘッドが2つありますので、仮に1つ800円だとすると、2つで1,600円で、余分なパッドと合わせて5,100円となります。単にそれだけの足し算で、ベーシックとの価格差となります。なので、高い理由は、性能面での違いというより、単純にそういうことだと思います。
▼ コードの長さが5mから9mに!(※並行輸入品のみ)
ベーシックはそれなりに完成度の高い製品で、改良点として考えられるのは、電源スイッチを付けることと(新型のプロにもありません)、コードを延ばすことくらいです。なので、並行輸入品の場合のみですが、一応これは良い変更かもしれません。
ただ、勿論ダラダラと長いですし、自動巻き取りではありませんので、そこまでの長さがいらない方には邪魔かもしれません。
ちなみに、元々の5mというのは、国産掃除機の99%のコードの長さが5mです。H2Oスチームモップも5mのはずですので、別に短い訳ではありません。
また、そのコードの長い並行輸入品では、プラグの形状が日本では特殊な海外仕様で(金属部の左右の長さが違うとの話)、接続できないコンセントがあるそうです。…その場合には延長コードのようなものを間に挟むことで解決するらしいですが・・・。
▼ 実は何と傷が付きやすい
新型・プロのマイクロファイバーパッドは、旧型・ベーシック用に比べて実は少し薄いです。その上、マジックテープになっている硬い部分もなく、また、ポール部(上の水やヒーター部のある本体です)直下付近に角ばった部分があるので、力を入れて床を磨くと床にうっすらと擦り傷が出来ることがあります。とりあえず、それは三角ヘッドでの話ですが。
これは傷が付きにくく作ってあるフローリングであれば大丈夫かもしれませんが、そうでないとマズいと思います。ワックスをかけても消えなかったので、私はそれで二日間程落ち込みました。高熱のスチームモップなので、熱で床が傷むのであれば、それはそれで納得できるのですが、少し力を入れて磨いた位で傷が付くのは論外です。私であれば売りません。
本来返品するところですが、私の場合には資料として取っておく必要があるので、とりあえず三角ヘッドはトイレ(=クッションフロア)用にしようと思っています。
▼ 並行輸入品(=非正規輸入品)の注意点
ところで、修理に関してですが、お得.US(=得々ショップ)というところでは、独自にカスタマーセンターを設けて、自社なり提携会社なりで行うようです。
しかし、違う店ではそうだとは限りません。アメリカ製ロボット掃除機のルンバの並行輸入品と同じで、修理はアメリカのメーカーへ送ってくれと言われかねません。それを匂わすような注意書きも書かれています。お気を付け下さいませ。
(※つまり、並行輸入品という物は非正規輸入品ですので、正規の修理は受けられないのです)
(※・・・ちなみに、これでも私としては高価な新型が売れた方が都合が良いです。もしよろしければ、新型の方をよろしくお願いします ^^)
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
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![]() | ・ショップジャパン ・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照、その2 ・本体重量:2.1kg ・色:パープル、シャンパンゴールド、パールホワイト ・コード長:約9m(並行輸入品)、約5m(正規輸入品) ・付属品(正規輸入品):専用モップヘッド2種、専用マイクロファイバーパッド計5枚、給水セット、カーペットリング、専用トレイ |
関連ページ:
・シャークスチームモップ・ベーシック 【レビュー】
・新型シャークスチームモップ・スタイル 【レビュー】
・シャーク スチームポータブル 【レビュー】
関連サイト:
・正規輸入代理店「ショップジャパン」
・プロ専用別売・交換用マイクロファイバーパッド(公式サイト)