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シャープ・サイクロン掃除機「ECT1E5」

シャープの最安のサイクロン掃除機「EC-CT10」のエディオン専用型番ECT1E5(EC-T1E5)です。15,800円で買いました。
吸込仕事率は450Wで、ヘッドはタービンブラシの製品です。
色は、私はブルーを買いましたが、他にもパープルとイエローがあります。
本来ヘッドに自走機能があって、手入れの必要のない紙パック式の、三菱のTC-BH8Pが良いかなと思っていたのですが、赤ちゃんが(しばらく)自宅に来ることになったので、高性能なHEPAフィルターの付いた製品が良いかな、とこちらにしました。

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緑色のEC-CT10は、実機も見たことがありますが、実のところデザインの悪さで思うように売れないのではないかと思っていました。しかし、この青のECT1E5KBを買ったところ、カッコ良く見えるのでかなり驚きました。なので、デザインは気に入ってます。

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左が「スタンド収納」と呼ばれる形態で、右が「コンパクト収納」の形態となります。
左の形態は、掃除を一時中断する際に便利に見えますが、実のところ、簡単には器具と器具とがはまりません(きちんとはめれば緩いということはありません。ただ、この状態で持ち運ぼうとすると外れる可能性が高いです)。
つまり、事実上両手を使うことが必要になりますので、掃除の中断の際にこうする人は多分いないのではないかと思います。
右の写真の形態での全高は、49.5cmとなっています。この数値は、全メーカーの掃除機の中でも、最高水準のコンパクトさとなります。

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ちなみに、掃除を中断する場合には、これらのようにパイプ部を置くことが出来ます。
普通の卵型のボディーの掃除機だと、こういう風には置けませんので、とても便利です。

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そしてこれは掃除機の「お尻」の部分の写真です。
何か横に細長い部品がはまっているのが見えると思いますが、それは実はゴム質の素材で出来た車輪です。
ウィリーと言いますか、段差を乗り越える際などに、前部が浮いて後部が床に当たっても大丈夫なようにと付いているものです。
直径は1cm程(横の長さは6cm程)のものです。

肝心の使用感を述べておきます。
「不可」、「可」、「良」で表すと、「良」でも良いのですが、値段も大したことないし「可」と言っておくのが無難かな…と世間体を気にして思う感じです。(笑)
我が家では、元々ヘッドに回転ブラシもない安い紙パック式を使っていましたので(ずっと昔に買ったメインのものが壊れた際、サブで使ってたもので十分だと新しい物を買わなかったのです)、タービンブラシでも結構良い感じと感じます。
ただやはり、絨毯を掃除する際にはモーターのパワーがあればもう少し楽かなと思います。どのメーカーの製品であれ、タービンブラシ式である以上は、そこのところはどうしようもないのですが・・・。

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タービンブラシはこの通り、赤いゴムべらと緑の細かいブラシが交互に地面に当たる方式です。
緑の方はフローリング上で威力を発揮するようで、フローリングが妙に綺麗になります。細かいブラシが高速回転して掃き掃除をしてくれますので、当然と言えば当然です。
赤い方は逆に絨毯用です。絨毯上では、ブォー、ドドドドドッと絨緞を叩いている音がします。
勿論フローリング上で使えば、フローリングも叩いているはずですが、特に音はしませんし、また、叩いてもほぼ意味がないだろうと思います。

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このように分解も出来ます。
左の写真の奥の部品の左右のレバーを外側に広げるだけなので、とても簡単です。

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写真を注意深く見ていただければお分かりと思いますが、ヘッドの前部に横に細長い穴が4つ開いています。
このヘッドは「高トルクタービンヘッド」という名前が付いているのですが、「高トルク(≒馬力)」の秘密がここにあります。
実は、この部分からタービンブラシを回すために、それ専用の空気を取り込んでいるのです。ダイソンのタービンヘッドや、以前のシャープのタービンヘッドは、ヘッドの横からタービン用の風を取り込んでいるのですが、シャープは何とこの位置に空気穴を設けることにしたのです。
確かに前部から吸い込めば、ゴミも一緒に吸い込む可能性があるので、一石二鳥です。
実際、壁際にヘッド持って行くと、そこからの吸い込みで、残り数ミリのところで壁に吸い付きます。
壁に吸い付くと、いかにも壁際を掃除したぞ〜という感じで、妙な充実感を感じることが出来ます。(笑)
ただ、勿論余計な空気穴があるせいで、掃除機の床への吸引力は落ちているはずです。
しかし、フローリング上なら「弱」(「やさしさモード」)でも目に見えるホコリは吸っていますので、タービンブラシの回転を優先した方が実際掃除には有効なのだと思います。

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これがこの機種のサイクロン部を取り外したところです。
この部分があるので、サイクロン掃除機は紙パック式に比べて重量が重くなります。

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蓋を外すとこうなります(左の写真)。露出したのがHEPAフィルター部です。
更にそのフィルター部も外すと右の写真のようになります。

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そしてこれがフィルター部の表裏です。
赤いへらのようなものは、筒型フィルター上部のすり鉢状の部分に落ちた塵を、回転しながら下にはたき落とす役割を担っています。

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これがHEPAフィルターの拡大写真です。
チリはフィルターに詰まるというよりも、隅の空気の流れの吹き溜まりとなるような箇所に積って行くようです。フィルターのその部分は普段下を向いているので、振動式のチリ落としで落ちそうなものですが、何故かどんどん溜まって行きます。(笑)
なので、取扱説明書にあるように、3か月に1回程度はフィルター掃除をしなければならないでしょう。
フィルターのそれ以外の普通の部分は、ブラシで掃いても意外とそれ程チリは出ません。もっとも、振動式のチリ落とし機能を十分に使った上での話ですが。

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そしてこの中央の白い円の部分がチリ落とし用のハンドルです。
ちなみに、EC-BP7やEC-BT7のものと比べると、回した時の音が安っぽいです(笑)。まあ実際価格が違うので仕方がないのですが。

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これはダストカップ内部ですが、中央の丸く出っ張った部分の上に、振動で落ちて、赤いヘラで掃かれたチリが落ちて溜まります。
実際のところ、1回の掃除で耳かき数杯分のチリが落ちますので、チリ落とし機能のないサイクロン(ダイソン以外の「なんちゃってサイクロン」)を使うのはあまりに無謀に思えます。勿論、その機能のない機種の場合、その耳かき数杯分は、ブラシを使って手で掃除しなくてはなりません。…それで毎回の掃除が必要になるというわけです。

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これが専用のフィルター掃除用ブラシです。

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このようにカッコ良く収納されています。アイデア賞ものですね。

ゴミ捨てに関しては、上の写真のダストカップをひっくり返してゴミを取りだすことになります。サイクロン式ならどれでもある程度同じですが、その際にはやはりチリが舞いやすいです。
ウチではビニール袋を内側に取り付けたゴミ箱が常に一つあるので、私はそこでダストカップをひっくり返してトントントンと叩いてゴミを落とし、サッとビニールの入り口を塞いでチリの舞いから逃れています。(笑)
これから買われる方は、色々と工夫してみて下さい。

排気に関しては、多分HEPAフィルターが効いていてかなり綺麗だと思います。
以前の掃除機(一番安い純正紙パックを使用)だと、掃除機掛けをして一日経つとホコリが若干積っていたところに、ほぼ積らなくなりました。
排気の匂いも、わざわざ排気口で匂いを嗅げば、何か例えようのない匂いがします。しかし、普通に掃除機掛けをしている限りでは、私の場合だとほぼ匂いを感じることはありませんでした(一度だけ、何か匂うな、と思ったことがあります)。

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付属品についてですが、これは「ベンリブラシ」というものです。
普段は右の写真の位置に取り付けて保管してありますが、持ち手のある手元と、延伸管の先の両方に装着が可能です。何となくライフルのスコープかサイレンサーみたいですが。

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これの特色は、毛が意外と長いことです。
そのため、掃除をする箇所に多少斜めから当てても、毛が全体に当たるように出来ています。引き戸のレールの部分なんかでは、すき間ノズルより良い仕事をすると思います。「ベンリブラシ」という名前は大袈裟な感じですが、実際何かと便利です。
ただ、その代りと言っては何ですが、何とこの機種にはすき間ノズルが付いていません(笑)。別売での値段は210円程度ですので、お近くのお店で取り寄せてもらえば、送料なしでその値段で買うことが出来るものと思います。まあベンリブラシがあれば、大抵の場合何とかなると思いますが・・・。

この機種の欠点だと思う点についてですが、まず時々指摘されるようにホースが捻じれ易いです。
世の中には「ねじれんホース」となど名づけられたホースを使う製品もありますので、要するにそういう機能がこれにはないのですが、捻じれることが分かっていれば、自然と捻じれないように使うようになります。
なので、最初はそれで戸惑っても、数日で慣れると思います。
そしてもし捻じれた場合には、本体側のホースの差し込み口を一旦外せば、自然と捻じれは元に戻ります。間違っても、どう捻じれば元に戻るかなど考え込んではいけません。(笑)
(パワーブラシ式の上位機種、少なくとも「EC-CP11」では手元側でホースが回るようになっていまして、捻じれることはないと思います)
また、この機種の運転音はスペック上最大値で61dBとごく普通ですが、実のところ結構煩く感じます。
恐らくサイクロンに特有の音だと言われるものだと思いますが、耳障りな高周波音が混じっています。
勿論ダイソンのようにジェット機のような音まではしないのですが。
ただ、フローリングであれば、「やさしさモード」(弱モード)を使えば、掃除も出来て、それなりに音が抑えられています。
また、この機種の本体の「持ち手」は、本体の前・上部に固定式の大きな物が付いていまして、これはこれでサッと手を掛け易くて良いと思います。
ただ、それを持つと、重さから必然的に本体は縦になります。
排気は普通に後方(の若干斜め上)に放出されますので、本体を持ち上げた状態でスイッチを入れると、排気はモロに床に叩きつけられることになります。
そのため、本体を手に持って掃除をしたい方には、向かないかもしれません。

最後に、普通のEC-CT10とこのECT1E5(KB)の違いです。
本体色の違いに加えて、こちらでは「アレルディフェンスフィルター」とうものが追加されていることと、「パワフルモード」というボタンを押すと、10秒間だけ「強」以上のパワーが出るという機能が追加されていることです。

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(右の写真の正方形の中の「Key word」というのは、エディオンのブランド名です。このマークがあるのも違いと言えば違いです^^;)
パワフルモードというものは、要するに、敷物やビニールを間違って吸った時のモーターの過剰運転を人工的に作り出す機能のようです(ただし、あれ程モーターの回転数が上がるわけではありません)。
意識して使おうと思えば利用価値の高い機能かもしれませんが、正直あるのを忘れてしまいますので、私はあまり使ったことがありません(汗)。ただ、吸込仕事率450Wという数字に不安を覚える方には良い機能なのではないでしょうか。勿論、なくても特に問題のない機能です。
アレルディフェンスフィルターというのは、アレルギー性物質を不活性化するという話ですが、もちろん普通の人間の五感ではそんなものは判別不可能です(笑)。付いているので効果があるのだろうと信じるしかありません。

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 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


シャープブランド・オリジナル
EC-CT10 POWER CYCLONE ― ― ―
楽天 ― ― ―
amazon ― ― ―[レビュー有]
・楽天レビュー:みんなのレビュー
・ヘッド形状:高トルクタービンヘッド(タービンブラシ)
・目詰まり対策:ハンドル連動式フィルター振動機構
・吸込仕事率:450W
・本体重量:3.8kg
・運転音:61〜約55dB
・持ち手(本体):固定式
・色:アクアブルー
・HEPAフィルター仕様
・EC-BT7の廉価版。ただし取っ手と収納性を改良
※EC-CT10の特集


2014年度現行型(若干の廉価版)
EC-CT12 POWER CYCLONE
シャープ サイクロン式 タービンブラシクリーナー (ベージュ)【掃除機】SHARP POWER CYCLONE EC-CT12-C / シャープ楽天
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楽天レビュー:レビュー(_件)を参照
ヘッド形状:タービンブラシ
目詰まり対策:手動式フィルター振動機構
吸込仕事率:450W
本体重量:3.8kg/ 全体重量:5.0kg
運転音:64〜約57dB
排気方法:― ― ―
持ち手(本体):固定式
色:ベージュ(C)
HEPAフィルター仕様
※EC-CT12の特集


シャープ ふとんブラシ2179350674

関連ページ:
EC-CP12(2011〜13年度型)/EC-CP11(2009〜2010年度型)
EC-CT12(2011〜14年度型)/EC-CT11(2009〜2010年度型)
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