CV-SM8

CV-SM8」は日立製作所により2008年度に発売されたサイクロン掃除機です。
その特徴は、日本メーカー製サイクロン掃除機としては最も安い部類の機種であることと、その価格帯には見合わないハイパワー、そしてティッシュをフィルター部に装着することで10年間フィルター掃除不要を謳うメンテナンス製の良さ、HEPAフィルターを用いた排気のきれいさ、平均を僅かに上回るはずの静粛性、とほぼ万能を誇ります。
しかし、世の中そんなに都合の良い話がある訳がありません。
この機種は一応サイクロン式となっていますが、実のところ実質的に新世代のフィルター式掃除機です。
フィルター式掃除機というのは、「使い捨てフィルター」である掃除機用紙パックが発売される前に、ごく普通の掃除機として普及していた掃除機のことです。
フィルターを使い捨てない代わりに(=紙パック代が必要ない)、フィルターの手作業での清掃が必要で、お金の代わりに手間がかかった掃除機ということになります。

サイクロン式と言えば遠心分離ですが、この機種を始めとする日立の低・中価格帯のサイクロン掃除機は、遠心分離を行っていないはずです(ゴミが少しくらいは中で回るという程度)。
それらの機種では、ティッシュを挟んだ(意外と小さな)立体フィルター部にゴミが溜まり始めると吸引力が低下し始めるはずです。そして、その全面がゴミに覆われると、当然吸引力がなくなります。そのため、そうなる前にゴミを捨てることが製品の使用法として定められており、原則ゴミを捨てれば吸引力が復活します。
そして、その際にはティッシュを紙パックの代わりに使い捨てフィルターとして使用しますので、以前のフィルター式とは違ってフィルター部の清掃も最低限とすることが出来ます。
ただ、ティッシュ部を通り抜けた細かなゴミが、その後方の目の細かいフィルターを詰まらせますので、そのフィルターを清掃することが必要となります。
これらの機種では、電源コードの巻き取り・引き出しの力を利用してそのフィルターに振動を与え、ホコリを落とす機能があります。
しかし、表面に軽く付着したホコリならそれで落ちますが、フィルターに深く食い込んだホコリは落とすことが出来ません。
そして、そのようなホコリが掃除の度に蓄積して行くことになります。
そのため、そのフィルターの時々の清掃が必要となります。

このCV-SM8では、ティッシュを第一フィルター部に装着して使った場合には、10年間フィルター掃除不要と言われていますが、車の燃費のようなもので実際にはその通りには行きません。
なので、この機種(三菱と三洋の低・中価格帯機種も構造的にそう変わりませんし、高い機種でも実質的にそんなに変わりません)はサイクロン掃除機としてではなく、手間のかかるフィルター式掃除機だと思って買うのが正しいのではないかと思います。
勿論掃除は普通に出来るはずですので、安い割にパワーがあり、紙パック代も必要ない掃除機として買うのは全然構わないと思います。

 価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。


CV-SM8 ごみダッシュサイクロン ― ― ―
Yahoo!S ― ― ―
amazon ― ― ―[レビュー有]
・口コミ・評価: ― ― ―
ヘッド形状:パワフルタービンヘッド(タービン式)
目詰まり対策:ティッシュ併用で10年フィルター掃除不要(Wブルッとエンジン)
吸込仕事率:580W
本体重量:3.9kg
運転音:59〜約53dB
色:ブルー
HEPAフィルター仕様
ヘッド上空の空気も吸引・ろ過


先代モデル
CV-SL8 ごみダッシュサイクロン ― ― ―
Yahoo!S ― ― ―
amazon ― ― ―
口コミ・評価: ― ― ―
ヘッド形状:パワフルタービン
目詰まり対策:ティッシュ併用で10年フィルター掃除不要(Wブルッとエンジン+パワー長持ち流路)
吸込仕事率:560W
重量:3.5kg
運転音:59〜約53dB
色:ブルー
HEPAフィルター仕様


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