もっともミーレが欲しい方はミーレを、ダイソンが欲しい方はダイソンを買えば済む話なんですが・・・。(笑)
※2014年現在、売れ筋だったオキシジェンは既に廃番となってしまい、ミーレももうあまりメジャーではなくなっています・・・。
輸入物の掃除機を選ぶ方々が欲しい性能は、私が思うに、高いとされるダストピックアップ率と、綺麗だと言われる排気性能でしょうか。デザインだという方もいらっしゃるかもしれません。
ステータス、という方もいらっしゃるかもしれませんが、掃除機にステータスを求める方は少ないような気がします。
分かるところで書きますと・・・
エレクトロラックス社 | |
エルゴスリー・オート/パワー(2012年) | 77(パワー3/カタログ値は80%)〜75(パワー1)% |
エルゴスリー・マルチフロア(2012年) | 74(パワー3) 〜70(パワー1)% |
ウルトラワン(2009年) | 78.4(通常ヘッド) 〜77.7(タービンヘッド)% |
ウルトラサイレンサー(ZUS3960PT)(2011年) | 77% |
ウルトラアクティブ グリーン(2011年) | 77.2%(66〜49%?) |
Newエルゴスペース(ZE350)(2010年) | 71% |
オキシジェン・アップグレード | 74.9% |
ウルトラサイレンサー・アップグレード | 71% |
エルゴスペース・アップグレード | 70% |
ミーレ社 | |
S6260 リリグリーン(2011年) | 80.6% | S4282 ティアリットS(2009年) | 77.4% |
S4000シリーズ用タービンブラシ STB205-3 (新/旧キャット&ドッグには標準で付属) | 73.6% |
S4280 ティアリット(ノーマルヘッド) | 73.1% |
ダイソン社 | |
DC26 motorhead(2009年) | 71.7% |
DC26 turbinehead(2009年) | 55.7% |
DC22 ddm motorhead(2007年) | 82% |
DC22 motorhead(2007年) | 80% |
DC22 ddm turbinehead(2007年) | 78% |
DC22 turbinehead(2007年) | 75% |
この点ではダイソンは優秀ですね(※DC26では下がり、その後は未公表なので、それ以降はどうなっているか分かりません。他社はその後上がっています)。もっとも、「ダストピックアップ率」では大きめのゴミは測定外でして、ダイソンだと猫砂(ネコトイレ用の砂)を弾いて吸えないというのが定評ですので、他のメーカーも含め、そういった大きめのゴミを問題なく吸わせようと思えば、国産機の方が良いのではないかと思います。
また、ダストピックアップ率が高くても、回転ブラシを装備していない機種だと、絨毯表面の糸屑や髪の毛もなかなか取れません。
ちなみに、日本製ではダストピックアップ率は測定されていませんが、エレクトロラック社によると、絨毯上で約40〜55%程度だという話です。
エレクトロラックス社 |
262〜216W |
ミーレ社 |
220〜170W |
ダイソン社 |
210〜200W(※DC26以降は170〜180W) |
皆、吸込仕事率は低いですが、何故か皆さん満足していらっしゃいます。購入者の感想等読んでみて下さい。
ただ、ダイソンの非DDM機ですが、恐らく200Wを割っています。なぜなら、去年の10月頃まではDDM機で225W(新測定基準値)だと言っていたのに、12月位から210Wに公式発表値を下げました。しかし、非DDM機は200Wから200Wのままで変わらなかったのです(笑)。210Wと200Wでは差がなさすぎですしね。
エレクトロラックス社 | |
オキシジェン・アップグレード ウルトラワン ZUS3960PT ウルトラサイレンサー | HEPA13 |
その他 | HEPA12 |
ミーレ社 | |
S5580,S5280,S4280 | HEPA12 |
S4560 | アクティブエアクリーンフィルター |
S4520,S4210 | スーパーエアクリーンフィルター |
ダイソン社 | |
全ての機種 | HEPA12 |
オキシジェン・アップグレードのHEPA13フィルターというのは通常品のHEPAフィルターが皆HEPA12なので、若干性能が上となります。
ミーレのアクティブエアクリーンフィルターとスーパーエアクリーンフィルターはHEPAフィルターに劣り、また、それらの間での差は、匂いに強いかどうかだけです。
エレクトロラックス社 |
5.8〜5.4kg(※エルゴスリー:4.5kg/ウルトラワン:7.0kg) |
ミーレ社 |
6.1〜4.9kg |
ダイソン社 |
4.9〜4.0kg(※DC26では3.3kg) |
意外なことに重い重いと言われるダイソンが一番軽いです。
DC20 petproという欧州仕様の型だと、5.9kgとそれなりに重く、その中に混じってもまあ普通となるのですが。
DC12とDC22は日本販売用の機種ですので、それなりに売る努力はなさってます。
ミーレは三輪キャスターなので、重さはそれ程感じないという話があります。
エレクトロラックス社 |
部品が以外とチャチとか耐久性が低いという意見も・・・。 |
ミーレ社 |
一応耐久性能20年です。20年というのはモーターについてですが。その他については、一応パンフレットに機械でホースを引っ張って5kgの重りを付けた掃除機を持ち上げ、12万回程上下運動をさせて(笑)耐久性を確かめる実験が載ってますので、恐らくそれなりに丈夫なんでしょう。 |
ダイソン社 |
造りが結構雑な感じとの意見も(私はまああんなものだろうと・・・)。コンパクト収納なのは良いものの、ホースを巻きつけておくとホース破れの原因になることもあるらしい…です(※DC12のホースの楽天レビュー)。 ちなみに、以前楽天にダイソンの公式ショップがあった際には、何故かダイソンの交換用ホースは、楽天の掃除機売上ランキングの25位前後の常連でした。 保証期間中は部品を気前良く無料で送ってもらえるそうですが、保証期間が切れてから壊れたらその分・・・かも?(笑) |
エレクトロラックス社 | |
4枚(ウルトラワン用は3枚)入りダストバッグ(※ダストバッグとは合成繊維の「紙パック」です) | 1,050円 |
モーターフィルター/2枚セット(ダストバッグの交換4回毎に1枚交換) | 525円 |
HEPAフィルター(5〜7年に1度) ※2012年発売のエルゴスリーでは交換不要に | 6,195円 |
オキシジェン・アップグレードにのみ手元電源スイッチがあり、それがリモコン式なので電池が必要 | 数百円 |
ミーレ社 | |
5枚入り(S4000シリーズ用は現在4枚)ダストバッグ+スーパーエアクリーンフィルター+集塵室フィルターセット ※「スーパーエアクリーンフィルター」と「アクティブエアクリーンフィルター」、そして「アクティブHEPAフィルター」の交換は、どれか一つを選択することになります | 1,575円 |
アクティブエアクリーンフィルター(ダストバッグの交換5回毎に1回交換) | 2,730円 |
アクティブHEPAフィルター(ダストバッグの交換5回毎に1回交換) | 5,775円 |
ダイソン社 | |
リモコン式手元スイッチの電池 ※2009年発売のDC26以降は不要 | 数百円 |
ご存知の通りダイソンのみサイクロン式なので、紙パック代は必要ありません。また、唯一HEPAフィルターの交換の必要性もありません。なので、ランニングコストでは最強ですね。
(※ホースが時々破れるらしいという話を忘れていました・・・)
逆にミーレでは、スーパーエアクリーンフィルターという標準フィルターで我慢すれば、それなりに安く上がります。
しかし、アクティブHEPAフィルターを付け続けようとすると、毎年その価格が紙パック(ダストバッグ)代とは別に必要となります。・・・あきらめる人が沢山出そうな情報ですね。(汗)
ただ、HEPAフィルターなど普通の家庭では必要ありませんので、そう考えてHEPAフィルターをあきらめれば、それ程問題ありません。
ちなみに、アクティブHEPAフィルターは0.3ミクロン以上のゴミの99.995%を集塵する能力があり、スーパーエアクリーンフィルター(※=空気が超綺麗なフィルター)では0.3ミクロン以上のゴミの99.95%を集塵します。
エレクトロラックスは紙パック1枚当たり250円となり、ミーレでセットになっている5枚だと1,250円。そこに、2枚で500円のモーターフィルターがダストバッグ4枚使用毎に1枚必要となりますので、そこまで見た場合には、ミーレより若干コストがかかります。
しかも、ミーレのダストバッグの容量はS5000シリーズが4.5Lで、小型のブルーラグーンやティアリットが3.5L。エレクトロラックス社のものは3.0Lなので、やはりエレクトロラックス社の方が費用がかかることになります。(ちなみに国産機だと1.5〜1.8L位が普通なのでどちらもかなり多めに入ります)
更に、5〜7年でHEPAフィルターを換えない訳には行かないので、その時点に至ると、コストはミーレにスーパーエアクリーンフィルターを付けて使い続けた場合よりかなり高くなります。
しかし、勿論ミーレにHEPAフィルターを付けて使い続けた場合に比べれば、万単位で安いでしょう。
ちなみに、国内メーカー各社の品質の高い紙パックも実のところ一枚300円程度します。なので、ミーレやエレクトロラックスのその値段は別に法外に高い訳ではありません。サイドバーのメニューに各社の紙パックもありますので、興味のある方は見てみて下さい。
また、ダイソン(最新型のDC26を除く)とオキシジェンで、手元スイッチがリモコン式のために電池が必要だという話が出てきますが、ミーレの製品では手元スイッチ自体一切ありません。
欧米の掃除機は、本体に着いたスイッチを足で操作するのが唯一の操作法です。当然手で押しても作動しますが、足で押しやすいように作ってあるはずですので、郷に入れば郷に従えということで(?)、是非足での操作法をマスターして下さい。(笑)
取り回しに関しては、やはり三輪キャスター型のミーレの評判が良いようです。もっともそういう面を求めるなら、日本メーカー製の軽量機を買うのが良いと思いますが・・・。
一応の結論としては、ランニングコスト(と話題性)ならダイソン。
とにかくチリを吸いたくないなら、HEPAフィルターとゴミ捨てが楽なダストバックの組み合わせのエレクトロラックス。
耐久性と取り回しの良さならミーレ、ということになるでしょうか。
もちろんそこにデザインが大きく影響することでしょうから、やはり選ぶのは人それぞれということになるのかもしれません。
関連ページ:
・ダイソン掃除機比較
・ダイソンの吸引力の真相
・ダイソン DC22
・ダイソン DC26
・Z5954 オキシジェン・アップグレード
・排気のきれいな掃除機
・海外向け掃除機
関連サイト:
・東京都の生活安全課商品安全係による実験
「D」が三洋エアシス(SC-XD1)、「A」は日立"きれい宣言"で、「G」がオキシジェン・アップグレード、「H」がダイソンだと(確定的に)思われます。
・各種掃除機の性能を比較検証![京都太秦しぜんむら]
オキシジェン、ダイソン、ミーレ、パナソニック、東芝の掃除機での排気実験があります。コードリール部からの排気は、コードが熱くなるのを防ぐためにわざと出すものです。なので、それ自体が悪いという訳ではありません。エレクトロラックスの掃除機を売りたい店なので、その辺りには印象操作を感じます。また、実験自体もオキシジェンが完全にホコリゼロなのが怪しいです。(笑)
その中の順位自体は、多分それで良いのではないでしょうか。ダイソンとミーレの結果の比較は興味深いですが、海外掃除機としては断トツに有名なダイソンへの対抗意識がないとは言い切れないと思います。