掃除機を選ぶにあたり、排気を気になさる方も一定数いらっしゃるものと思います。
排気のきれいさは、フィルター性能、もしくは紙パックの性能に依存します。たまにサイクロン式なら排気がきれいと思ってる方もいらっしゃるようですが、それは誤解です。あくまでフィルターや紙パックの性能次第です。
そして、排気性能の分かりやすい基準は、「HEPAフィルター」もしくは「ULPAフィルター」を装備しているかどうかです。
HEPA/ULPAフィルター
「HEPAフィルター」というものは、半導体の製造工場や、病院の手術室、ICU、未熟児室など、本当に空気・排気のきれいさを求められる環境で(掃除機というより空調で)使われる超高性能フィルターです。これは0.3μm以上の微細なホコリの99.97%を捕塵する性能を持ちます。
そして「ULPAフィルター」というのは、その更に上を行く超々高性能フィルターです。こちらは、0.15μm以上の微細なホコリの99.9995%を捕塵する性能を持っています。
1μmは、1mmの1000分の1ですので、0.3μメートルというのは、10000分の3mmということになります。
たかだか自宅でそんな高性能なものを使ってどうするんだと突っ込めますが(笑)、そういう訳で、「HEPAフィルター」や「ULPAフィルター」=空気がきれい、という図式が成り立ちます。なので、実際は過剰装備のはずなんですが(価格だってその分高くなるはず)、各社喜んで使っているようです。
実のところ、現在サイクロン掃除機は、意外と多くの機種が「HEPAフィルター」を使っています。ご存知かどうかわかりませんが、激安通販で有名な「サイクロニックマックス」まで「HEPAフィルター」を使っています。
ただ、フィルター性能が幾ら高くても、フィルター以外の隙間から排気が逃げてしまってはフィルターの意味があまりなくなってしまいます。そのため、やはりあまり安いものは「HEPAフィルター」を使っていても信頼性に欠けます。
花粉症など、アレルギー体質があるために確実に排気のきれいさを求めるのであれば、ケチらずに高いものを買っておきましょう。評判の高いものでも、実のところ4,5万程度で買うことができます。
そういう体質の人や赤ちゃんがいたりというのでなく、単純に「排気がきれいな掃除機が良いな」とお考えなのであれば、「HEPAフィルター」が付いていれば激安掃除機でないのであれば何でもよろしいのではないでしょうか。(笑)
当サイトでは掃除機の各紹介ページ(メーカー別ページで見るのが一番早いです)で、「HEPAフィルター」や「ULPAフィルター」が付いているならそう書いてありますので、ぜひ参考になさって下さい。
また、紙パック式掃除機でも、排気性能の追求から、紙パックとは別に「HEPAフィルター」や「ULPAフィルター」を装備している機種が存在します。日本製であれば、日立(の上位機種)のみで、海外メーカーではエレクトロラックス(スウェーデン)やミーレ(ドイツ)です。
※東京都の生活安全課商品安全係の「くらしの安全 各種調査・商品テスト」の掃除機に関する商品テスト(平成19年9月に購入の8機種による)によると、特に換気が不足する環境において、13,000円程度の安物の紙パック式掃除機のある1機種では、
- 大気の汚染に係る環境基準
- 建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」
- 事務所衛生基準規則(労働安全衛生法)
等の基準において、6畳間相当を基準として考えて、500倍を超える粒子で室内が汚染される恐れがあると指摘されています。これは「強」運転時の1分間のみの話ですので、かなり控えめな数値となっているはずです。
これはメーカー名と製品名が共に伏せられた全機種中の「B」の話で、もう1機種テストされたほぼ同価格の紙パック式「C」では、その10分の1以下程度の汚染値となっています。
しかし、他のテストされていない同程度の製品では、勿論もっと酷い製品もあるかもしれませんし、また、もっとマシな製品もあるかもしれません。
これは、勿論掃除機の使用中、及び使用後に限っての話となりますが、良い話だとは到底言えません。
これに関して、東京都の生活安全課商品安全係は、
「微粒子を多く排気する家庭用電気掃除機を使用する場合は、使用中及び使用後30〜60分は充分な換気を行いましょう」としています。
家庭用掃除機の日本工業規格(JIS)では、排気中の5μ(マイクロ)メートル以上の大きさのホコリの量を規制する規定となっており、それ未満のホコリを規制する規定がないので、このような話となってしまっているようです。
ただ、これは2008年の実験なので、基本的に毎年型番が変わる掃除機本体は、改良されている可能性が一応あります(紙パックの装着具合等)。
各社の純正紙パック自体は、パナソニックの最上位紙パック「逃さんパック」で抗菌加工を施したマイナーチェンジ版が発売された位で、新しい物の話は聞きませんが・・・。
紙パック自体の性能では、HEPAフィルターにはかなわないものの、そのパナソニックの「逃さんパック」は、0.5μメートル以上のホコリの99.9%を捕塵可能とされています。しかし、価格も大変優秀で、1枚300円程します。パナソニック製では、それ以外については不明です。
三菱製だと、上位シリーズの "雷神" では、同社製最上位紙パック「MP-9」を使用することにより、0.3μメートル以上のホコリの99%以上を、捕塵可能(※ただし、2014年現在、その排気性能はホームページやパンフレットから削除されており、現在何故か全く不明)、そして、下位シリーズの "Be-K(ビケイ)[※2013年度型〜]" でも、同紙パックを使用することにより、0.5μメートルのホコリの約99%を捕塵可能だとされています。
東芝製の紙パック式では、上位機種〜下位機種まで、0.5μメートルのホコリの約99%を捕塵可能だとされています。
あとは、日立製紙パック式の上位2機種「CV-PC500」「CV-PC30」が、0.3μメートル以上のホコリの、それぞれ約99.999%と約99%を捕塵可能だとされています。これらの直系の以前の型には、前者には「ULPAフィルター」、後者には「HEPAフィルター」装備の表示があったのですが、現在はドイツの第三者機関で計測した数値としてそれらの数値を載せ、ULPA/HEPAフィルターの表示は削除されています。日立製では、それら以外は現在不明です。
シャープに関しては、紙パック式の生産を事実上放棄しており、2007年発売の安価な品を売っているだけで、紙パックの性能・排気性能も不明です。
これが安価で人気な「各メーカー共通紙パック」だと、ホースを差し込む部分にすき間が出来る可能性があり、そこからホコリを大量に含んだ空気が逆流しかねないと普通に言われています。
基本的にそういう現象は掃除機のモーターに悪いと言われますが(モーター保護用のフィルターをホコリで詰まらせるのです)、やはり細かなホコリを大量に空気中に拡散させかねないでしょう。
ただ・・・皆さん結構そういう紙パックをお使いですよね?ウチでもサイクロン式(シャープ製ECT1E5)に換えるまでは、普通に使っていました(笑)。それで健康に問題があったわけでなければ、その家庭にとっては、掃除機の排気は恐らく問題なかったのだと思いますが・・・やはり少なくとも、メーカー純正の紙パックを使っておいた方が良いのだろうと思います。
ただし、排気がきれいでも、掃除機の後ろで床のホコリを巻き上げてしまうと結局室内の空気は汚くなります。その辺り、ダイソンのDC12シリーズ(DC12 plusシリーズでは改善)は実は最低扱いです。各社とも、やはり高価な機種ほど上向き排気やゆったりした排気を追及しています。その辺りも分かるものに関しては、メーカー別(及び機種別)の紹介ページで個別に書いておきます。
基本は紙パック式
また、掃除機をかける方ご自身がアレルギー持ちの場合、サイクロン式だと問題が生じます。なぜなら、掃除の後には排気をきれいにするために現代科学の粋を尽くして掃除機の中に閉じ込めた粉塵を、手作業で取り出して捨てる工程が待っているからです(笑)。サイクロン式を使ってる人の多くは、屋外でその作業を行っていると聞きます。また、その際にはマスクを用意する人がいるとも聞いています。一生懸命人間が吸わないようにと集めた粉塵を、まとめて吸ってしまったのでは逆効果になりかねません。
つまり、紙パック式掃除機は、アレルギーの原因となる物質をほぼ隔離する(閉じ込める)ところまでを一気に行いますが、サイクロン式は空気からゴミを分けた時点で終わりなのです。
なので、本当にマズい体質の方は、(排気性能の高い)紙パック式にした方が無難だと言えるでしょう。
ご存知の通り、紙パック式でもその取り換えの際には注意深くする必要があります。その対策として、現在では袋の入口に捨てる際用の密封用シールが付いている紙パックも、日立やパナソニック(及びエレクトロラックス)で発売されています。
しかし、それはガムテープでも代用可能です。ガムテープを適当な大きさに切って用意しておき、紙パックを外したらサッとそのテープで口を塞ぐのが良いでしょう。
東京都による、掃除機の排気性能実証実験
HEPAフィルターやULPAフィルターが装着されているというだけではなく、実際に排気のきれいさが証明されている話としては、先程と同じものですが、2008年の東京都の生活安全課商品安全係による、掃除機の排気性能実証実験が挙げられます。その実験での第1位は、サンヨー製「SC-XD1 エアシス」だと思われますが、エアシスの現行機は「MC-SXD430」で、実験に使用された機種の6代後の機種です。現行機ではフィルターの接着の仕方を変えたり、ホコリを吸い寄せる帯電層を加えたりとしていますので、一応排気性能はそれらの分で上がっているはずですが、、、このパナソニックから販売されている2013年度型は、小型化と不可解なヘッド性能の低下により、少し残念になっています。
2位は日立製「CV-PL800 きれい宣言」のはずですが、その現行機は「CV-PC500」です。こちらでも両者ともスペック上の排気性能は同等です。これはULPAフィルターを使用する唯一の紙パック式掃除機ですので、家族ではなく自分にアレルギーがある方には最適の機種(シリーズ)なのではないでしょうか。
3位の外国製サイクロン掃除機はダイソンで、機種は「DC12 plus」と思われます。最新の「DC63」でも排気性能は同じのはずですが、2013年度型の「DC48」や2012年度型の「DC46」では、排気性能は特別優秀ではありません。
4位の外国製紙パック式掃除機は、エレクトロラックス社の「Z5954 オキシジェン アップグレード」です。これはHEPA13型というスペック上では普通のHEPAフィルターより上で、ULPAフィルターよりは劣る性能のフィルターを装着しています。
これも、現在後継機種「ウルトラワン」が発売されており、排気性能は同等のはずです。※そのウルトラワンも2012年に日本ではほぼ販売終了で、日本専用に開発された「エルゴスリー」に切り替わっています。これのフィルターは、標準的なHEPAフィルターです。
(※ULPAフィルター採用品の一覧⇒「ULPAフィルター」です。)
(※HEPAフィルター採用品のガイド⇒「HEPAフィルター」)
アレルギーにおすすめの掃除機
アレルギーがある方がご自分で掃除機をお使いの場合には、先程も述べたように紙パック式が良いと思います。
しかし、この問題がある場合には、排気内に含まれるアレル物質(アレルギー性物質)だけではなく、室内、つまりは床面にそれがどれだけ存在するかが問題となるはずです。
フローリング上であれば、有名メーカー製のヨコ型掃除機の中級機以上を使えば、大抵問題なくきれいになるはずです。
なので、この場合に問題となるのはやはり掃除がしにくい絨毯です。そして、絨毯を掃除するのに向いているのは、ダストピックアップ率という、絨毯内から細かな砂を吸い上げる能力を追及している海外製掃除機です。
ただ、海外製掃除機には、手元での電源、及びパワーコントロールの機能がなく、それらの操作は本体で行う必要があったり、ヘッドに回転ブラシがなく、しかもそれにもかかわらず妙に重かったりします。
また、根本的に、海外で売られている製品は、本体が大きく重いものが多いようです。なので、日本人には使いにくいです。
しかし、海外メーカーでも、日本市場向けにそういった面を改善した製品を製造・販売している企業も存在しています。
それが、英・ダイソン社と、スウェーデンのエレクトロラックス社です。
ダイソン製は、今や周知のようにサイクロン掃除機専門で、高性能なそれによる「吸引力の変わらない掃除機」として知られています。
「吸引力が変わらない」ということは、単にそれだけではなく、それに合わせる形でヘッドを作りやすいというメリットもあります。
なので、使用者がアレルギー持ちでなければ、そして勿論お金があればですが(笑)、良いだろうと思います。日本市場を意識した開発と販売の実績もそろそろ長いので、その面でも割合安心感があります。
ただし、ダイソン製はどれも一定レベル以上の排気性能があるものの、旧型「DC48」「DC46」「DC36」はHEPAフィルター採用型ではありませんので、この場合現実的には最新の「DC63」に限られます(※2010年度発売の「DC26 CF」でも可)。
これは我が家の伝家の宝刀「DC26」ですが、かなり久しぶりに、しかも念入りに使ったところ、絨毯からこういった白い粉が沢山取れました。
これら全てがアレル物質ではないにしても、アレルギーのある方は、これらが舞うところを想像するとゾッとされるのではないでしょうか。
エレクトロラックス社は、現在日本では紙パック式のみを販売する企業です。
そしてその現行型「エルゴスリー」は、日本製に比べれば少し重いですが、それでも日本市場向けに製造・販売される同社初の製品で、全国の家電量販店でも取り扱いのある製品です。
なので、アレルギーがある場合に一番おすすめの掃除機は、この「エルゴスリー」ということになります。
勿論、アレルギーのある方がいらっしゃらない場合でも、赤ちゃんがいる等する場合には、頑張って使ってみるのも良いかもしれません。
ところで、家電Watchというネット上の家電情報サイトで、サイクロン掃除機限定の集塵力比較実験を行っていますが、やはりダイソン製がダントツの性能です。
ただし、ダイソン製は、床にヘッドを密着させる形となっているので、固形ゴミは吸えずに弾いてしまう可能性が高く、ドア前マット等にも吸い付きやすいです。
また、床への密着度が国内メーカー製より高い上で、更に回転ブラシが自走式でもないので、自走式に慣れていると、動かしにくい=掃除が以前より大変、という感想につながるかもしれません。
しかし、その写真を実際に見てしまうと・・・少々大変でもダイソンが欲しいな、と思われる方も多いのではないでしょうか。
尚、今回の実験では紙パック式掃除機はありませんが、紙パック式でも恐らく見た目としてそれらサイクロン式と見分けがつかない程度の吸引結果であるはずで、また、やはり海外製高級掃除機であるエルゴスリーは、ダイソンと同程度の吸引性能を誇るはずです。
最高性能クラスの機種
やはりあくまで紙パック式が本命ですが、確かな製品は以下の2シリーズしかありません。
実はどちらも、運転音が静かな部類でもありますが、特に日立機は現在紙パック式で一番音が静かな掃除機ということにもなっています。
あとは、一応ドイツのミーレ社の製品も、HEPAフィルターを標準装備、もしくはオプションとなっていたり、普通のフィルターでもかなり高性能の物を付けています。
しかし、ミーレはあくまで海外用の製品を輸入しているだけですので、日本人からすると、イマイチ使い勝手が良いとは言えない製品となっています。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
紙パック式
・日立 CV-PC500 かるパック | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:ジェット吸引スマートヘッド(自走式) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:360W[エコ自動モード有] ・本体重量:2.3kg[超小型]/ 全体:3.9kg ・運転音:57〜約51dB ・排気方法:上方排気 ・持ち手(本体):固定式×1 ・色:レッド(R)、シャンパン(N)、ブルー(A) ・ULPAフィルター(と同等)仕様 ・ワイド曲が〜るロング吸口付 | |
※CV-PC500の特集 |
※下位機種「CV-PC30」(HEPA級機)有
・エレクトロラックス EET530 エルゴスリー オート | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーノズル(パワーブラシ) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:250W[(エコ)自動モード有] ・本体重量:4.5k/ 全体重量:?kg ・運転音:57〜約50dB(パワーノズルOFFで43dB) ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ソーラーオレンジ(SO)、クリアブルー(CB) ・HEPAフィルター仕様 0.05μm以上のチリを99.5%捕塵(測定者未公表) ・布団等用ミニパワーブラシ付属 | |
※エルゴスリーの特集 |
※下位機種「EET520」「EET510」有
サイクロン式
・パナソニック MC-SXD430 エアシス | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワフル自走ノズル ・目詰まり対策:手動式フィルター振動機構 ・吸込仕事率:300W[エコナビ有] ・本体重量:3.9kg/ 全体重量:5.8kg ・運転音:58〜約55dB ・排気方法:斜め後方排気(エアブロック) ・持ち手(本体):固定式 ・色:ホワイト(W) ・ULPAフィルター仕様 0.08μメートル以上のチリを99.995%捕塵(自社測定値) ・簡易空気清浄機能有 | |
※MC-SXD430の特集 |
※パナソニック・ULPA型生産終了機種「MC-SS330G」有
・日立 CV-SC700 パワーブーストサイクロン | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:ジェット吸引スマートヘッド(自走式) ・目詰まり対策:手動式フィルター振動機構 ・吸込仕事率:430W[エコ自動モード有] ・本体重量:3.6kg/ 全体重量:5.2kg ・運転音:55〜約50dB ・排気方法:上方排気 ・持ち手(本体):固定式×2 ・色:ディープレッド(R)、ディープシャンパン(N) ・ULPAフィルター(と同等)仕様 0.3μm以上のチリを99.999%捕塵(ドイツ試験機関SLG) | |
※CV-SC700の特集 |
※下位機種「CV-SC500」,「CV-SC300」(HEPA機)有
・三菱 TC-ZXE30P 風神 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド:ワイドクリーン自走式パワーブラシ ・目詰まり対策:(高遠心分離力サイクロン) ・吸込仕事率:200W[節電モード有] ・本体重量:2.9kg/ 全体重量:4.5kg ・運転音:64〜約62dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ホワイト(W)、カッパーオレンジ(D) ・HEPA×1+ULPAフィルター×1仕様 0.3μm以上のチリを99.999%捕塵(ドイツ試験機関SLG) ・エアブロー、カロナビ(スマホ表示)機能付 ・2WAYロングノズル、ふとんブラシ付 | |
※TC-ZXE30Pの特集 |
※下位機種「TC-ZXE20P」有
・シャープ EC-VX700 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワフル一毛打尽 自走ヘッド ・目詰まり対策:(パラレルフローサイクロン) ・吸込仕事率:210W[エコ自動モード有] ・本体重量:3.1kg/ 全体重量:4.7kg ・運転音:63〜約49dB ・集塵容積:0.25L[アパート・マンション向き] ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ゴールド系(N) ・ULPAフィルター仕様、強力ごみプレス有 0.3μm以上のチリを99.999%以上捕塵(自社測定値) | |
※EC-VX700の特集 |
※下位機種「EC-LX700」有
・東芝 VC-MG900 トルネオV ― ― ― | |
・楽天 ― ― ― ・amazon ― ― ―[レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:イオンファイバーヘッド(自走式パワーブラシ) ・目詰まり対策:(2段サイクロン/12気筒) ・吸込仕事率:200W[エコ自動モード有] ・本体重量:3.2kg/ 全体重量:4.6kg ・運転音:64dB〜約58dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:グランレッド(R)、ターコイズブルー(L) ・ULPAフィルター(相当)仕様 0.3μm以上のチリを99.999%捕塵(自社測定値) ・ゴミ残しまセンサー、ワイドピカッとブラシ(延伸管先端)付 ・電動布団用ノズル等、付属品多数 | |
※VC-MG900の特集 |
※下位機種「VC-MG800」,「VC-MG600」(HEPA機)有
・ダイソン DC63 モーターヘッド(MH) | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:モーターヘッド ・目詰まり対策:(24ルートサイクロン) ・吸込仕事率:170W ・本体重量:2.75kg[小型]/ 全体:4.97kg ・運転音:未公表 ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ニッケル・レッド(NR) ・HEPAフィルター仕様 フィルター性能具体的数値未公表 | |
※DC63の特集 |
※上位機種「モーターヘッド・コンプリート(MC)」&下位機種「タービンヘッド(TH)」有
シャープ製の上位機種では、ダストボックス内に大きなスクリューが設置されており、それを電動で自動で回すことで、ゴミを強引に圧縮します。その為、サイクロン式の割にはゴミ捨てを清潔に行うことが出来ます。特に、プラズマクラスターイオンのダストカップ内放出機能がある最上位機種だと、イオンが静電気を抑制することで、ダストカップに付着するチリも減らす効果があるという話です。
ただし、シャープ製高額機種は、サイクロン部の中央の筒型フィルターの形状から、そこを突破してメインフィルターに達するチリの量が多いはずですので、フィルター掃除の手間は他機種以上にかかる可能性はあります。
なので、普段使いでは問題なくても、フィルター清掃の必要が生じれば、マスク持参で屋外に出なければならないかもしれません。
普及価格帯の機種
日立の紙パック式の製品では、「CV-PA9」の系統品以上に高価な掃除機では、以前はHEPAフィルター装着と書かれていました。しかし、日立は "分かりにくい" との理由でHEPAやULPAの表記を止めてしまったので、これももはやどうなっているのかよく分かりません(汗)。サイクロン式で良い方は、シャープ製サイクロンにした方が良いと思います。
尚、現在紙パック式だと、安めの機種で(公式に)HEPAフィルターが付いているとされる物はなく、結局日立製で上位から2番目の機種である「CV-PY30」(2013年度型)が、以前はHEPAフィルター付きと書かれていた系統の機種で、現在も0.3μメートル以上のホコリの99%が捕塵可能だと書かれているものの最安となります。…決して安い訳ではないですが。
(※⇒「掃除機用紙パック 価格・排気性能ランキング」)
尚、こういった価格帯の機種となると、ULPAフィルター装着型はありませんし、HEPAフィルター装着型でも、集塵可能なチリの具体的数値は原則記載されていません(多分わざわざ測定していません)。
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
サイクロン式
・シャープ EC-CT12 POWER CYCLONE | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:タービンブラシ ・目詰まり対策:手動式フィルター振動機構 ・吸込仕事率:450W ・本体重量:3.8kg/ 全体重量:5.0kg ・運転音:64〜約57dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ベージュ(C) ・HEPAフィルター仕様 | |
※EC-CT12の特集 |
・シャープ EC-PX600 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:モーター駆動パワーヘッド(自走式) ・目詰まり対策:(2段階遠心分離サイクロン) ・吸込仕事率:200W[エコ自動モード有] ・本体重量:2.9kg[小型機]/ 全体:4.3kg ・運転音:65〜約61dB ・排気方法:― ― ―/ 集塵容積:0.25L ・持ち手(本体):固定式 ・色:ピンク系(P) ・HEPAフィルター(相当)仕様 ・ダストカップ中心部プラズマクラスターイオン放出(静電気防止用) | |
※EC-PX600の特集 |
※下位機種「EC-FX60T」有
・シャープ EC-QX310 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:こまわり・すみジョーズ自走パワーアシスト(パワーブラシ) ・目詰まり対策:手動式フィルター振動機構 ・吸込仕事率:300W[エコ自動モード有] ・本体重量:2.4kg[小型機]/ 全体:3.8kg ・運転音:64〜約57dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ピンク系(P)、グリーン系(G) ・HEPAフィルター仕様 ・高濃度プラズマクラスター7000付 ・ダニアウトダクト=空中の塵も吸引 | |
※EC-QX310の特集 |
・三菱 TC-EXD7J Be-K(ビケイ) | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:タービンブラシ ・目詰まり対策:フィルター部ティッシュ装着 ・吸込仕事率:300W ・本体重量:2.4kg[小型機]/ 全体:3.6kg ・運転音:64〜約59dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ターコイズブルー(A) ・HEPAフィルター仕様 0.5μm以上のチリの99.9%を捕塵可能(測定者未公表) | |
※TC-EXD7Jの特集 |
これら3機種は小型機です。
シャープ・2014年度型「EC-PX600」とリンク先のその下位機種では、HEPA表示がありません。
しかし、シャープは2014年度からHEPA表示を辞めてしまい、その下の2012年度型の継続販売品「EC-QX310」でもカタログではその表示が削除された上で、今年度型も同一のフィルターを使用していると表記されています。その為、HEPAだと判断しています。
一番下の三菱製は、サイクロン式とは言っても実質フィルター式なので、そもそも掃除機としておすすめという感じではありません。
また、HEPAフィルターを使用しているとは言っても、0.3μm以上ではなく、0.5μm以上のチリの99.9%を捕塵可能だとされています。なので、これでも性能は高い方ですが、それでもHEPAフィルターを使用した場合の本来の性能は持っていないということになります。
シャープにしても、高額機種ではない機種では、実際はこのようなものなのかもしれません。
ただし、排気性能に特にこだわる理由がある訳でなければ、これらでも十分だろうと思います。
※排気が綺麗で、小型機だと言えるのは、やはりダイソンとシャープ「EC-VX700,EC-LX700」「EC-LX600」「EC-PX600,EC-FX60T」「EC-QX310」、三菱「TC-ZXE30P,TC-ZXE20P」、東芝「VC-MG900,VC-MG800,VC-MG600」、及びあまりおすすめは出来ませんが、三菱・サイクロン式Be-K(ビケイ)です。
スチームモップ
実のところ、排気が気になるなら、そもそも掃除機を使わないという手段も存在します。
近年、スチームモップが流行っていますが、あれならフローリングは勿論、絨毯においても表面に限れば使用することが可能で、ホコリを立てることもなく、かなり手軽に使えます。
我が家にも一番有名なシャークスチームモップがありますが、それは要するに熱湯での雑巾がけの道具だと思えば、分かりやすいと思います。
もちろん、それなら単なる雑巾掛けでも悪くはないのですが。(汗)
関連ページ:
・水フィルター掃除機(…有名なので一応)
・セントラルクリーナー(一つの究極の形)
・布団用掃除機ノズル(アレルギーの方には多分あった方が・・・)
・三菱 HC-VXE20P iNSTICK(充電台にHEPAフィルターを使った空気清浄機が内蔵されている、コードレスハンディ・スティック型です)
関連サイト:
・やらないと体を壊す!秋に急増するハウスダスト対策4つ(マイナビ)
・悩みのタネ、ハウスダスト対策をしよう!(三菱電機公式サイト)
・NHK「あさイチ」でぜん息の原因となる害虫「チャタテムシ」対策を解説(livedoorトピックニュース)
・排気口以外から排気がでるのはどうして?(日立の家電品Q&A)
・そこが知りたい家電の新技術 日立〜紙パックできれいな排気を追求した掃除機(家電Watch)(※現かるパック最上位機種でも、モーター部分の仕組みはそのまま継承されています)
・英国アレルギー協会認証品(ダイソン製が多いです)
・スイスアレルギー協会認証品(ダイソン以外は見当たりません。ダイソンは認証に力が入っているためと思われます)