掃除機の価格の差はどこで生じているのでしょう?
吸引力だと思われるでしょうか?
紙パック式ではそういう側面も幾らかはあります。しかし、日本製の10,000円程度以上のものであれば、一部の特殊なサイクロン掃除機を除いて、現在十分なパワーを持つものばかりです。
また、実はパワーのある機種は、それ程高くない機種に多いのです(※⇒「掃除機の吸引力ランキング」)。
なので、実のところ、購入する際に大して気にする必要はありません。
- ヘッドの回転ブラシ
- サイクロンのレベル、もしくは紙パックの目詰まり対策
- 排気性能
- 静粛性
- エコモード
- オプションノズル等
- 排気方向
- 本体の持ち手の位置
- まとめ
- 型落ち品に関して
- 製品型番の最後のアルファベットの意味
- 掃除機掛けの基礎知識
- ふとん圧縮袋の使用
- ロボット掃除機について
- 掃除機掛けの豆知識
ヘッドの回転ブラシ
金額の差が表れやすいのは、まず回転ブラシ部分です。
回転ブラシとは、掃除機のヘッド部にローラーのようなブラシを付け、それを回転させることで絨毯を掻き分けたり、ゴミを掻き込む仕組みのことです。
もちろん、そのようなものは付いてない機種も存在します。しかし、現在それが付いていないのは、かなり安い機種のみであり、大抵の機種には装備されています。
そして、その回転ブラシも数種類に分けられます。
大きくは、吸い込みの風の力で回転する「タービンブラシ(タービンヘッド)式」と、専用の小型モーターを取り付けて、それでブラシを回す「パワーブラシ(パワーヘッド)式」の2種類です。
そのパワーブラシ式に限っても、主に2種類が存在します。回転ブラシがタイヤの役割を果たして自走するものと、そうではないものです。
ただこれは、単にモーターのパワーの差ですので、パワーの弱いものからとても強いものまで、原則無段階で存在することになります。
左はパワーブラシの中でも高性能品で、右はタービンブラシです。見ての通り、回転するブラシの密度が全く違います。
また、風力で回るタービンブラシでは、床面との摩擦が強い場合には回転が止まりやすいです。しかし、モーターで回るパワーブラシでは、敷物等を完全に巻き込んでしまわない限りで、パワフルに回り続けます。
なので、家(部屋)の床が主に絨毯の方にはパワーブラシ式が向くとされ、フローリングや畳メインの方だと、タービンブラシ式でも一応十分だとされています。
ただし、回転ブラシには、柔らかく言えば「掃き掃除」、強く言えば、床に張り付いたホコリを物理的に剥ぎ取る効果がありますので、フローリングでもパワーブラシの方が綺麗になります。
近年では、回転ブラシ部でマイナスイオンを発生させて静電気の発生を抑制したり、生じた静電気をカーボンファイバー素材で逃がすことにより、ゴミを床から取りやすくする工夫までなされている場合もあります。
床にワックスをかけている場合には、回転ブラシの高速回転によるワックス磨きの効果があり、しかもやはりパワーブラシの方がその効果が大きいです。
なので、特にフローリングにワックスをかけていらっしゃる方は、パワーブラシの方を買っておくと、掃除の仕上がり具合に差が出るはずです(ワックスをかけた後には、最後にパワーブラシの掃除機をかけると良いです)。
もちろん、その場合にも特にこだわりがなければ、タービンブラシで十分です。
サイクロンのレベル、もしくは紙パックの目詰まり対策
サイクロン掃除機とは、サイクロン(空気の渦)でゴミを空気から遠心分離する仕組みを持つ掃除機のことを意味しています。
しかし、細かなチリを遠心分離できる性能を持った機種は実は少なく、その性能を持たせようとすると、やはりそれなりに高価となります。そして勿論、その代表が、ダイソン製ということになります。
ただし、そういった本格的なサイクロン掃除機においても、完璧な遠心分離能力を持つ訳ではありません。なので、遠心分離しそこなったチリは、最終的にフィルターで集塵し、排気の清浄さを保証することになります(※⇒「おすすめのサイクロン掃除機」)。
そのような本格機とは違って、細かなチリを遠心分離する性能のない、中途半端なサイクロン掃除機は数多く存在しており、現在それこそが、ごくごく一般的なサイクロン掃除機ということになっています。
そのような製品は、大・中のゴミを遠心分離し、細かなチリの相当量は普通にフィルターで集塵します。
その場合、やはりフィルターは目詰まりを起こしやいです。その為、国内有名メーカーのそういった製品では、フィルターに振動装置を付け、目詰まりの元となるチリを下に落としながら使うことになります。
高価な機種の場合には、以前はそれを自動での電動式で行うことが流行っていました。
それであれば、確かに強力かつ手間いらずで、しかもし忘れも防げますが、当然掃除機が高価となる原因となります。
また、実はその場合、騒音が大きな問題となっていました。その為、現在その仕組みを持つ機種は、シャープ製の1機種(+ジャパネット機)のみとなっています。
中間価格帯の機種では、フィルター振動は、手動(手回し式)や、電源コードの引き出しと巻き取りの力を利用して行っています。
それであれば、比較的安価で済みますが、やはり幾らかのコストアップにはなっています。
本当に安い機種の場合、遠心分離力が弱い上に、そういった仕組みもありません。
その為、当然フィルターはその分目詰まりしやすく、そのせいでとても使いにくい(サイクロン)掃除機ということになっています。
なので、主にマイナーなネットショップで売っている、メーカー名も商品名も聞いたことがない製品に関しては、何か特別な理由がない限り、買ってしまうと "人生における「安物買いの銭失い」の代表格" ということになってしまう可能性もあります。
◆ 紙パック式掃除機の場合
紙パック式掃除機の場合にも、フィルターの代わりに本体内の紙パックを振動させ、溜まったチリを下に落とすことで、目詰まりを防ごうとする仕組みも存在しています。
しかし、紙パックの場合、中が一杯になってくると、それは殆ど意味がありません。
その為、実は以前は電動式も存在していましたが、現在は姿を消し、電源コードの出し入れの力を利用するタイプのみが、日立の上位シリーズで細々と受け継がれています。
紙パック式の場合、その代わりに紙パックの後部だけでなく、上部(日立製の半数程度&三菱製)や全面(パナソニック上位シリーズ&三菱・雷神の在庫)から吸引する仕組みが一部の機種で採用されています。
また、パナソニックとシャープでは、吸引力が衰えてくるとモーターの回転数を上げる機能が装備されています。
ただ、これらに関しては、パナソニック(+雷神)の全面吸引式以外、価格とはあまり関係はありません。
排気性能
他では、やはり価格が高くなるほど、フィルターが高性能になる面もあります。
一応「HEPAフィルター」と呼ばれる半導体の製造工場で使われるような高性能フィルターが付くと、かなり排気は綺麗なはずです。
そして実のところ、安いサイクロン式でもHEPAフィルターを装備している機種もあります(主にシャープ製)。
しかし、掃除機本体の密閉度が低いと、排気はフィルターを通らず機外へ逃げてしまいます。なので、実際はやはり高価で、排気性能をウリとする機種ほど、信頼性は高いと言えるはずです。
今はもうありませんが、エレクトロラックスという海外メーカーの "オキシジェン" (紙パック式)という掃除機は、何と二重に排気の通るモーター部を密閉していたそうです(掃除機では、排気をモーターの冷却に使っています)。
実は、HEPAフィルターより性能が上となるULPAフィルターというものもあり、日本製掃除機の何種類かが装備しています。
東京都の生活安全課商品安全係が行った、掃除機の排気性能を調べた実験によると、やはりULPAフィルターは性能が良いらしく、旧三洋電機のエアシスと思われる機種が最高で、二番目に日立の紙パック式でありながらULPAフィルター装着型の "きれい宣言" (現「かるパック」)が付けています(「G」が前述のオキシジェン、「H」はダイソンと思われます)。
紙パック式に関しては、その "きれい宣言" のようにHEPA/ULPAフィルターを付けているものもありますが、一部の機種だけなので、排気性能は基本的に紙パックの性能次第です。少し高いですが、メーカー純正のものを使うと、価格に応じて排気も綺麗なはずです。
スーパーで10枚298円で売っている物もありますが・・・どうも掃除機で花粉等を吸うと、内部で勢い良く砕かれてもっと問題のある細かな粉末となり、排気と一緒に排出される場合もあるようです。なので、健康に気を使う方には、あまりお勧めは出来ません(※⇒「各社共通紙パック」)。
静粛性
掃除機は、吸引用モーターを高速回転させる必要がありますので、基本的にかなりうるさいものです。
同じ掃除機でも、パワーを落とせば比較的静かに使用することが可能です。しかし、それだと掃除性能が落ちてしまいます。
普通に使って、しかもパワーを落とさないで音を静かにしようとすると、やはり静音の為の仕組みが必要で、それには余分のコストがかかります。
その為、静粛性をウリにする掃除機も一応ありますが、それは高価な掃除機ばかりということになります。(※⇒「音の静かな掃除機」)
尚、高性能フィルターを使うと、やはりパワーは控えめとなりますので、音も静かとなりやすいです。しかも、そういった製品は高額機種ですので、ついでに静音性も追求した製品に仕上がっている場合が多い、つまり、排気のきれいさがウリの掃除機は、同時に音の静かさをもウリとすることが、実は普通となっています。
エコモード(自動パワーコントロール)
ネット価格・最安時で、メーカーによっては1万円台半ばの機種になると、吸い込みのパワーの自動調節機能(エコモード)を装備し始めます。
この機能自体にも、価格による性能差がありますが、ネット価格の最安時で2万円程度以上の場合には、ヘッドを浮かせたり動かさない場合に吸引を停止する機能や、メーカーによっては、吸気内のゴミの有無を見分けてパワーを決めるゴミセンサーまで付きますので、かなりの省エネにつながります。
もっとも、電気代が安くなっても、掃除機本体が高くなるわけですが・・・。(※⇒「各社エコモード比較」)
オプションノズル等
高価な機種になると、主にふとん用ノズル(布団用掃除機ヘッド)等、少し特別なノズルが付くことがあり、それは当然本体価格に上乗せされています。
しかし、そういったノズルは、大抵の場合、別売で買うことが可能です。
なので、安い機種に別売のふとん用ノズルを買って、取り付けることも可能であり、それが標準付属品となっている機種を無理に買う必要はありません。
ふとん用ノズルに関しては、ふとんを叩いてホコリを出すより、ふとん用ノズルを付けて掃除機をかける方がずっと良いという話です。しかも、1,500円程度で買える有名メーカー製もありますので、気になる方は意外と気軽に試してみることが可能です。
ここ最近は、主にジャパネットたかたが大々的に宣伝している、布団用掃除機の「レイコップ」が大売れしていますが、普通の掃除機を持っていれば、そのようなノズルで代用することが可能です。
排気方向
高価な機種では、排気の向きが上向き(斜め上)になる場合もあります。
それは勿論、排気で床面のホコリを舞い上げないためです。
これに関しては、パナソニックと日立、そしてドイツのミーレが行っており、その他のメーカーはこだわっていません。
確かに、掃除機を普通に使っている限りでは、床面のホコリを舞い上げることは基本的にはないはずです。
しかし、排気が近距離で壁や家具に当たって四散する場合には、床面のホコリに影響を与えると思えます。
また、ホースを引っ張って本体を引き寄せたり、段差を登らせたりする場合には、掃除機本体が後部を下にして上を向いてしまいますので、排気は見事床面に向くことになります。
なので、この位であれば、どのメーカーでも、そして安い掃除機でも、考慮した方が良いと思えます。
本体の持ち手の位置に関して
これは価格とは関係ありませんが、掃除機本体にある、掃除機を持ち上げるための「持ち手」は、普段折りたたまれて格納されているものよりも、いつでも持てるよう固定式になっている物の方が一応安全です。
なぜなら、格納式のものは持ち運ぶ際に転んでしまうと、指を挟んで骨折しかねないからです。
ただし、格納式の持ち手の方が、バランスの良い位置(上手く重心を捉える位置)に付いていることが多いので、単純な持ち運びのしやすさとしては、格納式のものの方が良いと思いますが・・・。
(※メーカー別のページに、その機種の持ち手が固定式であるか折り畳み式であるかは、書いておきました)
まとめ
掃除機選びで注目するポイントは、やはり今挙げた上から二つ、ヘッドの種類と、サイクロン式掃除機の場合には、サイクロンのレベルということになると思います。
紙パック式の場合の、紙パックの吸引力低下防止機能に関しては、実際の効果は若干不透明です。なので、あった方が良いにしても、なければダメという訳ではありません。
また、赤ちゃんがいたりすれば、排気性能や、静粛性が主なポイントとなると考えられますし、また、喘息やアレルギー(≒花粉症)もちの方には、やはり排気性能が最大のポイントになるものと思われますが。
(※姉妹ページ⇒「サイクロン式か紙パック式かで悩みます」)
型落ち品に関して
掃除機のモデルチェンジに関してですが、実のところ国内有名メーカー各社のヨコ型掃除機の殆どは、毎年モデルチェンジかマイナーチェンジかをして型番が変更となります(※新製品発売日表もありますが、機種別・メーカー別ページから辿った方が分かりやすいです)。
その為、型落ち品(旧型製品)は、価格によってはかなりお買い得となります。
特に出たばかりの新製品は、値引き率が低いので、旧型となった製品との価格差が大きいです。しかし、勿論その旧型は、その新製品と同じように、1年前には新製品として売り出されたばかりの品であることが普通なのです。
そして勿論、現在の新製品も、1年後に更なる新製品が発売されれば、もれなく旧型となってしまいます。
なので、新しい物にこだわる訳でなければ、型落ち品の購入も有だと思います。
製品型番の最後のアルファベットの意味
例えば、シャープの安価な紙パック式掃除機、「EC-KP7F」だと、
- EC-KP7F-D[※=EC-KP7F(D)]
- EC-KP7F-A[※=EC-KP7F(A)]
という語尾が異なる2つの型番が存在しています。
問題となるその「D」と「A」ですが、これらは単にボディカラーを表しており、この場合、「D」=オレンジ、「A」=ブルーを表します。
他で代表的なのは、
- 「R」=レッド
- 「P」=ピンク
- 「S」=シルバー
- 「K」=ブラック
- 「N」=シャンパン
といった辺りです。
ただし、同じ表記でも、メーカーにより、また製品により、色合いは少しづつ異なることもあるのですが。
なので、ボディカラーまでを含めた厳密なものとしては、「EC-KP7F-D」と「EC-KP7F-A」が正式な型番となります。
しかし、単に掃除機本体を表す場合には、「EC-KP7F」のみで正式な型番ということになっています。
掃除機掛けの基礎知識
掃除機掛けの基本は、たたみ一畳につき約1分かけることだそうです。
しかも、デッキブラシで船の甲板を洗うようにゴシゴシやるのではなく、ゆっくり押し付けずに動かすのが良いとの話です(「掃除機の上手な動かし方/パナソニック」)。
特に、ヘッドに回転ブラシが付いた機種の場合、回転ブラシが勝手に床を磨いていますので、ゴシゴシする必要は全くありません(縦横に角度を変えて掛けるのは、良いようですが)。
もっとも、いつも忙しい方は、そんなにゆっくりとは出来ないかもしれませんが。(笑)
また、運転モードの選択ですが、東京電力の実験によると、フローリングや畳であれば、「弱」で十分のようです。それでいて、消費電力は大抵の場合、3〜4分の1で済んでしまいます。
現在、1000W(1KW)当たりの電気代の目安は約22円とされており、多くのヨコ型掃除機の「強」モード時の消費電力は1,000W程度ですので、1度に15分使用すると仮定すると約5.5円。「弱」モード使用時の消費電力をその3.5分の1と仮定すると、約1.5円ということになります(勿論、「強」で使う時間がない場合の話となりますが)。
ただし、人間は、掛け残しなく掃除機で床掃除を出来る訳ではないので、強めに吸っておいた方が、吸い残しが少なくなって無難ではあると思います・・・。
パワー自動調節(エコモード)のある機種であれば、機械が自動でパワーを切り替えてくれますので、そもそもこのようなことは考えなくても済むのですが(汗)。
ふとん圧縮袋の使用について
布団圧縮袋を使い、布団を小さくして保管なさる方も多くいらっしゃると思いますが、実は家電メーカーは、掃除機の吸引での布団圧縮を公式には非推奨としています(※シャープ公式、東芝公式)。
理由は、吸込口を長時間塞いだ上で運転すると、モーター冷却用の空気が不足すると共に、モーターの回転数も上がりますので、過熱し、本体の変形や発火・発煙につながりかねないからです。恐らく、モーター寿命にもあまり良くないでしょう。
実は、すき間ノズルですら同じ理由であまり良くないらしく、東芝では "通常は「弱」モードで約20分以内を目安" としています。
ただ、連続して長時間使わなければ、そういった使い方をしても問題は少ないはずですので、家族全員分の布団を一度にまとめて・・・というような話でなければ、あまり気にする必要はないのではないでしょうか。何と言っても、それは1年に数度の使い方でしかありませんし。
これに関しては、ダイソンや日本メーカー製小型サイクロンではなく、吸込仕事率の高い掃除機、しかも、紙パック式では紙パックが空に近い状態、サイクロン式ではフィルターが綺麗な状態の方が、高いパワーで短時間に仕上げることが出来るので、掃除機にも良いと言えるでしょう。
コードレス機の場合には、吸引力が低い上に、"強" モードで使用できる時間も短いので、基本的にもっと不向きです。
しかし、調べてみると色々な製品があるもので、左の製品は布団圧縮に特化した吸引モーターのみの専用品で、右は何と人が人力で空気を押し出す方式であるため、機械は不使用の製品です。
まあ、興味のある方には・・・。
近年流行りのロボット掃除機について
有名なルンバやその類似品ですが、少なくともルンバは、既に相当数(日本だけで100万台突破!)が出回っていますが、十分使えるというのがもはや定説です。
私としては、サイクロン掃除機は思ったよりどうもイマイチという感じですが、ロボット掃除機は元々の期待値が低い為か、思ったより使えるという印象です。
(※シニア世代の“期待を上回った家電”ベスト3は「ルンバ・タブレット・食器洗い機[MarkeZine]」・・・私はシニアではありませんが ^^;)
ただし、このタイプが掃除可能な範囲は、ドアを開けた状態で、ロボットが移動できる範囲内が基本ということになります。
勿論、例えば2階に持ち運んで使用するといったことも可能です。
しかし、充電式なので稼働時間が限られていますし、ロボットの直径(約35cm)以下の場所の掃除は無理ですので、基本的にはこれ1台で家中を掃除できる訳ではありません。
あくまで、普通の掃除機との併用という形となります。(※⇒「お掃除ロボット比較」)
思い込みは危険!今さら聞けない「花粉症対策の落とし穴」【掃除機編】(IBTimes)
実は、花粉症といっても花粉そのものが症状を引き起こすのではなく、花粉が持つアレルゲンが元凶です《中略》アレルゲンは、花粉の表面よりも内部に圧倒的に多く存在しており、掃除機で花粉が砕かれることで排気口からアレルゲンが噴き出されてしまう《中略》掃除機の排気口を部屋の外に向けたり、砕かれた花粉が排出されにくいサイクロン式や高性能フィルターの掃除機を使うことで、花粉に対応することができます
"砕かれた花粉が排出されにくいサイクロン式" というのは、実は大きな誤解です。サイクロン式でもフィルターが付いていないと、排気は公害レベルとなってしまいます。
普通の方には、必ずしも必要ないにしても、アレルギーがある方は、排気のきれいさを謳う掃除機にしておいた方が良いでしょう。
飛来シーズン迎える黄砂・花粉、徹底除去する掃除術(ガジェット通信)
朝一番にドライシートで床をふき取ります。そのあとに、照明器具やタンスの上など部屋の上の方から、TVの周りなど下の方に向かってふき取ってください。このとき、ハンディモップなどを使用すると良いでしょう。それから、掃除機をかけます。最初に掃除機をかけないのは、床に舞い降りている黄砂・花粉を掃除機で舞い上がらせてしまうことを防ぐためです。
こういったことが気になる方は、やはり排気が斜め上方向に出る、パナソニック製か日立製を選ぶのが良いでしょう。
その場合、排気のきれいさも合わせて求めるとなると、日立製が有力な選択肢となります。
【ダニ対策】 実践したくなる! いったん部屋を暗くしてから掃除機をかける理由とは?(マイナビニュース)
まずは部屋を1時間ほど真っ暗にしておく。そのあとで、窓を開け換気をし、掃除機をかける。いつもは絨毯や畳の奥深いところで暮らしているダニも、暗くすることで活動的になり、ホコリの中にあるエサ(人のアカやカビ、食べこぼしなど)を食べるために、表面へ出てきやすくなる。それを狙って一気に掃除機で吸い取ってしまうのだ。
…絨毯の中にダニが住んでいて、よく噛まれるという話が稀にあるようです。
その場合には、ダイソンやエレクトロラックスという、床面を吸う力が強い海外製掃除機がより好ましいです。
掃除機をかける代わりに、粘着テープを巻いたローラーでじゅうたんやソファを掃除する人もいるが、ローラーでは大きなごみはとれても、奥にいるダニには届かない。ダニが原因のアレルギー症状が気になる人は、きちんと掃除機を使いたい《中略》「干す際にバンバンたたくより、後で布団に掃除機をかけた方が効果的」という。1平方メートル当たり1分を目安に時間をかけて吸い取る
いわゆる "コロコロ" ですが、便利ではあるものの、あくまで簡易的な掃除方法であるようです。特にペットがいる場合には、ダニのエサも増えそうですので、掃除機は掛けた方が良いでしょう。
ペットの毛、もしくは抜け毛に関しては、関連する掃除機&掃除機用ノズルも、一部存在しています。
ノロウイルス、掃除機ご用心 ゴミから感染の恐れ(2010年末)
今冬、流行が本格化しはじめたノロウイルスに、掃除機内のゴミから感染する危険性が高いことが分かった。患者の便や吐物から広がる「第三の感染経路」だ。掃除機がウイルスがついた室内のほこりを吸い集めて濃縮するためとみられる。ゴミを0.1ミリグラム程度吸い込むだけで感染・発症する可能性がある。研究者は「掃除機のゴミ処理後は、必ず手洗いとうがいを」と呼びかける。
この問題では、サイクロン式よりは紙パック式の方が安全だとは思います。
しかし、紙パック式でも紙パックを交換する際には注意しないと、ゴミを貯め込む分でもしかしたら危険度は増すかもしれません。
茨城県と千葉県の一般家庭で、室内のほこりを吸い取った掃除機にたまったチリを調べた結果、一部で比較的高い濃度の放射性セシウムが検出され、調査を行った生活協同組合は「乳幼児がいる家庭などではこまめに掃除をすることが大切だ」と指摘しています。《中略》 調査の対象は土壌の放射性セシウムの濃度が関東地方では比較的高い茨城県南部と千葉県北西部
…とにかく小まめに掃除をすれば、良いようです。しかし、そういう地域では、紙パックにもあまりゴミを溜めこまない方が良いかもしれません。
これがサイクロン式の場合には、ゴミ捨てやフィルター掃除の際に、ホコリをまとめて吸ってしまわないよう、注意した方が良いでしょう。
ちなみに、使うなら高性能なHEPAフィルターを付けた掃除機が良いとされていますが、、、こだわる必要まではないかもしれません。ただ、紙パック式の場合には、ホコリ漏れのリスクの低い、純正紙パック位は使った方が良いでしょう。
【家事メン涙目】夫の「掃除しといたよ!」は妻にとって迷惑なだけ:独調査(IRORIO)
掃除器具を販売する独ケルヒャー社が行った調査で、夫が「掃除しといたよ!」と言った後、2/3の妻がもう1度掃除機をかけ直したり、整理整頓し直したりしていることがわかった。《中略》
● 「パートナーに家事を頼めば完璧にやってくれる」と思っている女性はわずか35%。
● 「夫は“とりあえずやっておけば文句言われないだろう”と思っていて、力の半分も出していない」と4割の妻が確信。
● 1/5の女性が「気持ちは嬉しいけど、実はありがた迷惑」と回答。
● 6割の妻が「掃除は私がやるから、他のことで役に立ってほしい」と思っていた。
涙目というよりも爆笑ものですが、それでも35%の既婚女性は、旦那の掃除に出来に満足しているようです。…そういう旦那さん、偉いなあ、と(笑)。
何をするにせよ、きちんとしたことをするのが、まずは第一ということで・・・。
- サイクロン式か紙パック式かで悩みます
- 掃除機お買い上げ後のよくある誤解
- 掃除機・機種別評価の基準
- 注目の掃除機
- コードレス掃除機の選び方
- お掃除ロボットの選び方
- 掃除機の吸引力比較
- 排気のきれいな掃除機
- 吸込仕事率とは