何とホーバークラフト掃除機の誕生です。その名も「MYVAC ホバークリーン」。
最初にこれを発見した時目が点になりました。
「・・・浮かぶわけないやろ!」
あ、分かった!本体が500gとかなら浮くかも、と思ったんですが(どんな軽量モーターなんだ^^;)、重量は4.62kgとあります。本体のみの重量なのか、付属品込みの重量なのかは分かりませんが、本体だけだとすると軽くダイソンDC12を上回ります。
そもそも、排気で浮くなら(排気で浮くとの主張です)それ以前に掃除機って排気で前に進めるのではないでしょうか(汗)。手元スイッチで本体の車輪のブレーキを解除するとスルスルと自走してついて来たりしたらなかなか楽しそうです。
しかも、排気を掃除機本体が浮かぶ勢いで床に向かって叩きつけたら、スイッチを入れた瞬間に部屋中のホコリが舞いあがり、後は窓を開けて空気を入れかえるだけなどという「掃除機」になりかねません。
これはどんな詐欺なんだ、とずっと不思議に思っていたんですが、先日なんとワールドビジネスサテライト(テレビ東京23:00〜)のトレたまのコーナーで紹介されたとのことです。
あの番組で紹介されるということは、浮かないということはあり得ないな、と見逃したことを残念に思っていたのですが、何とテレ東の番組サイトで動画があるのを見つけました!
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/toretama/080908.html
・・・見えましたか?確かに浮いてます。何ということでしょう。疑って悪かったです(T_T)。
何でも排気を下方からバランス良く逃がすことで1mm程浮かせることが出来るようです。なので、風の勢いで無理やり浮かすのとは全く違うようです。取材のお姉さんのスカー・・・ではなく髪や洋服が風に震えることとすら全くありません(笑)。
ただこれでどんな良いことがあるかというと、床に傷がつかないとのことですが、よく見ると畳と畳の境の若干盛り上がった部分「縁(へり)」すら越えられていません。見事に引きずっています(笑)。
ただですね、そういう段差に弱いという弱点を克服する為に異様な秘密兵器をこの掃除機は装備しています。実はこの掃除機のホースは4メートルにまで伸びるのです。ヘッドと硬い筒の部分を入れると、実に5.2メートルほど掃除機本体から離れたところまでそうやって無理やり掃除をすることが出来るのです。しかも、伸ばしたホースは本体の吸引力で無理なく元に戻ります。何かこちらの方がわざわざ浮かすより実用的で便利な気がしなくもないです。強度の心配は残るのですが…。
もっとも、色々と無理をしなくても、この工具箱のような持ちやすそうな形状を見ると、困る個所では手で持てば良いのにと思わなくもないですが。
ところでこれを普通の掃除機としてみた場合、紙パックは不要とありますが、サイクロン式とは書いてありません。つまり、これは紙パック式が発明される以前にあったフィルター式のようなんです。とするとフィルター掃除がサイクロン式(なんちゃってサイクロン式)よりずっと大変です。
また、新品の状態で1mmしか浮かないとなると、吸引力が弱り、それに比例して排気力も弱れば、もしかしたら浮かなくなるかもしれません(…新品でもフィルターにゴミが詰まると浮かないのでは・・・?)。果たしてどのくらいもつのでしょうか?(笑)
ただ、それが使えなくなるということを意味するかというと、そうではなく、台車のようなものに載せて固定すれば、何とかなります!
実はこの掃除機、それでもどうやらただのアイデア商品というわけでもないようです。なぜなら、ヘッドが結構な数ついているのです。ノーマルヘッドとタービンヘッドと何とカーテン用ヘッドと丸いブラシノズルと隙間ノズルが付属しています。
しかも、フィルターが何故か高性能で有名なHEPAフィルターときています。だから、床に向けて放出される空気は意外と綺麗なんでしょう。
また、集塵容量が2.5Lとやはり紙パックのいらないサイクロン式とは比較になりません。軽く数倍入ります!
ただ、あまりゴミを溜め込むと・・重くなるので浮くかどうか謎となります(笑)。【※ゴミは1kgまで大丈夫との話です。】
※価格は変動します。時価はリンク先にてご確認下さい。
・MYVAC ホバークリーンAX-007 | |
・楽天 ・amazon ・:楽天レビューレビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:タービンブラシ&ノーマルヘッド ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:…不明(1200Wは消費電力) ・本体重量:4.62kg ・運転音:68db ・排気方法:総下面排気 ・浮力限度ゴミ重量:1kg ・持ち手(本体):固定式 ・色:アイリスホワイト、ワインレッド ・HEPAフィルター仕様 ・コード長:4.2m(ホース長:1.5m〜4m) | |
※このホバークリーンが、2012年2月20日の日本テレビ系「しゃべくり007」で取り上げられ、江口洋介氏が使ったという話ですが、これの発売は2008年の後半で、その頃、家電芸人の確か土田晃之氏が踊りながら使って紹介していました。ちなみに、面白商品としては1流ですが、本当に掃除機を探している方が、3万円も払って買うものでは(普通は)ありません。現在売っている商品は、多分3年前に仕入れてそのまま売れ残っているものだと思われます・・・。
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