スウェーデンに本拠を置く世界最大級の白物家電メーカー・エレクトロラックス(Electrolux)社の掃除機です。
※中国のハイアール社、アメリカのワールプール社に続いて世界売上第3位か4位のようです。(日経ビジネスオンライン/レコードチャイナ/+家電Watch)
このメーカーの販売する掃除機は、基本的に紙パック式です。サイクロン式も一部ありますが、日本メーカー以上にサイクロン掃除機の流行に乗り遅れており、高性能とは程遠い物ばかりです。
日本では家電量販店での取り扱いがなかった為(現在はケーズ等一部であります)、一般的には無名でしたが、同社のハイエンド機、Z5954 オキシジェン アップグレードはダイソンを軽く上回る世界最高レベルの排気のクリーンさで有名で、ネットではかなり売れていました。
しかし、その販売終了と、後継機種のUltraOne(ウルトラワン)の販売不振で、今ではすっかり、デザイン家電のコードレスクリーナー "エルゴラピード" を売るメーカーと化してしまいました。
2012年2月14日には、何とエレクトロラックス社初の日本専用モデルのキャニスタータイプ(ヨコ型掃除機) "エルゴスリー" が発売となり、ヨコ型の現行ラインナップも、そのエルゴスリーの3バージョンのみ、という思い切ったものとなりました。
日本用として開発された点は、まず本体のサイズ&重量です。従来品は欧米用と基本的に同じだったので、日本人には重すぎでした。しかし、今作では、重量は従来比で3/4程度となっています。
また、日本の高額機種では標準装備の、ヘッド部のモーター式の回転ブラシも、あるのが普通となっています。ただし、回転ブラシによる自走力を備えるまでには、至っていないようですが。
しかし、元々高かった価格が、今回更に上がりましたので、多分多くは売れないでしょう。
ただ、今作では、"スウェーデンから来たお洒落掃除機" というコンセプトのCMが放送されていますので、何となく憧れの目を持って眺める方も多いのではないでしょうか。
なので実際、高級掃除機として、サイクロン式ならダイソン、紙パック式ならエレクトロラックス、という住み分けとなった形です。
必ずしも、価格に比例した価値がある訳ではないでしょうが、お金があって、かつお洒落さにこだわる方には、丁度良い選択肢が生まれたのではないでしょうか(まあ、お金があって深くは考えず、良さげな物を買う人向け、といった感じです・・・)。
※価格は変動します。時価は必ずリンク先にてご確認下さい。
2012年2月14日発売(※2013,14,15年度は未発売)
紙パック式
・EET530 エルゴスリー オート | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーノズル(パワーブラシ) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:250W ・本体重量:4.5kg/ 全体重量:約6.5kg ・運転音:57〜約50dB(パワーノズルOFFで43dB) ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ソーラーオレンジ(SO)、クリアブルー(CB) ・HEPAフィルター仕様 ・(パワー自動コントロール) ・ミニパワーブラシ付(布団等用) | |
※エルゴスリーの特集 |
・EET520 エルゴスリー パワー | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーノズル(パワーブラシ) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:250W ・本体重量:4.5kg/ 全体重量:約6.5kg ・運転音:57〜約50dB(パワーノズルOFFで43dB) ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:アストラルホワイト(AW) ・HEPAフィルター仕様 | |
・EET510 エルゴスリー マルチフロア | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:マルチフロアノズル(ノーマルヘッド) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:250W ・本体重量:4.5kg/ 全体重量:約6.5kg ・運転音:57〜約43dB ・排気方法:― ― ― ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ダイヤモンドサンド(DS) ・HEPAフィルター仕様 | |
2011年2月28日発売
紙パック式
・ZUS3960PT ウルトラサイレンサー | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー: ・ヘッド形状:ノーマルヘッド(+フローリングノズル) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:220W ・本体重量:6.0kg ・運転音:55〜約50dB ・排気方法: ― ― ― ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:ダイヤモンドサンドメタリック ・HEPAフィルター仕様(より高性能なHEPA13型) | |
※ZUS3960PTの特集 |
・ZUAG3800 ウルトラアクティブ・グリーン | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー: ・ヘッド形状:ノーマルヘッド&フローリング用ノズル ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:185W ・本体重量:5.8kg ・運転音:66〜約51dB ・排気方法: ― ― ― ・持ち手(本体):固定式 ・色:ブラック×グリーン ・HEPAフィルター仕様 ・日本市場で唯一リサイクル素材から出来た掃除機(・・・) | |
※ZUAG3800の特集 |
2010年10月(?)発売
・ZE350 エルゴスペース | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー: ・ヘッド形状:タービンブラシ+ノーマルヘッド(ダストマグネットノズル?) ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:215W ・本体重量:5.5kg/ 全体重量:6.8s ・運転音:63〜約49dB ・排気方法:上面排気 ・持ち手(本体):固定式 ・色:エボニー・ブラック・マット ・HEPAフィルター仕様 | |
2009年10月1日発売
紙パック式
・UltraOne(ウルトラワン) Z8811 | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:ノーマル・タービン・フローリング用ヘッドの三種類が付属 ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:290W ・本体重量:7.0kg/ 全体重量:8.9kg ・運転音:58〜42dB ・排気方法:上向き排気 ・持ち手(本体):固定式 ・色:アイスホワイト ・HEPAフィルター仕様(高性能なHEPA13型) ・ヘッド、パイプ、ホースの接続部をシーリング加工(気密性アップ) ・定価:70,000円(税別) | |
※Z8811の特集 |
紙パック式
・Z5954オキシジェン アップグレード | |
・楽天 ・amazon [レビュー有] ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:パワーブラシ&ノーマルヘッド ・目詰まり対策:― ― ― ・吸込仕事率:262W ・本体重量:5.7kg/ 全体重量:7.5kg ・運転音:59〜49dB ・持ち手(本体):折り畳み式 ・色:シルキーブルー ・HEPAフィルター装備(この機のみ特殊で高性能なHEPA13型) ・定価:85,000円(税別) | |
※Z5954の特集 |
ゼンケン用OEM機
・ZENKEN CLEANER ZV-CL1 | |
・楽天 ・amazon ・楽天レビュー:レビュー(_件)を参照 ・ヘッド形状:タービンブラシ&ノーマルヘッド ・目詰まり対策:ダストバッグガイド方式。ダストバッグの中で全方位に空気が流れる(ゼンケンオリジナル) ・本体重量:5.5kg ・運転音:不明 ・吸込仕事率:200W ・持ち手(本体):固定式 ・色:ブラック ・HEPAフィルター装備 | |
関連ページ:
・ergothree(エルゴスリー) auto/power/multifloor
・エルゴパワープラス(充電式スティックタイプ)
・エルゴラピード・リチウム(スティック&ハンディ2WAY)
・エルゴラピードプラス(スティック&ハンディ2WAY)
・エルゴラピード・サイクロン2in1(スティック&ハンディ2WAY)
・rapido ZB6106WD/ZB5104WD/ZB5103(ハンディ)
・rapido ZB4128B/ZB4103/ZB4104WD(ハンディ)
関連サイト:
・AEG Japan(ドイツの同社傘下の富裕層向け上級ブランド)
・エレクトロラックスがコインランドリー経営支援(公式サイト)
・北欧の家電メーカー・Electroluxの魅力を徹底取材/掃除機発売100周年[1][2][3][4](家電Watch)
・エレクトロラックスの日本人デザイナーに聞く 家電のデザインに大切なこと(家電Watch)
私の直属の上司に当たるチーフデザイナーは、社長直属の地位、つまり取締役の1人として仕事をしています。私自身、長くデザインの世界にいますが、大手企業においてデザイナーが取締役に就いているというのはかなり珍しい。《中略》
私達が目指しているのは、次世代の製品を作ることです。例えば、掃除機を作ろうという出発点からは、エルゴラピードというコードレスのスティッククリーナーは生まれなかったと思うんですね。掃除機を作るのではなく、掃除するための道具を作るんです。エルゴラピードであれば、これまで棚の中に入っていた掃除機をまず表に出すことで、掃除の頻度をあげよう、出しておけるデザインにしよう、これまでの大きな掃除機を使ってするがっつりとした掃除ではなく、ちょこちょここまめに掃除しよう、という風に生活の提案をするところから始まっている
このような哲学があって初めて、エルゴラピードのようなデザイン家電が出来上がったようです。単にカッコ良く作ろうとするだけでは、家電の大メーカーを動かす程の、こだわりは生まれないのでしょう。
・家電業界デザイナーインタビュー 第2回:エレクトロラックス 〜まず“消費者ありき”のデザイン(家電Watch)
・エルゴラピード 発売10周年で累計販売台数1000万台を突破(PR TIMES)
・米GEがエレクトロラックスへの家電事業売却で合意、33億ドル(ロイター)
・エレクトロラックス社の第2世代お掃除ロボット「トリロバイト2.0」(BusinessNewsline)
・坂上忍さん、きれい好きを称える「エレクトロラックス・ベストクリーニスト賞」に(家電Watch)
・欧州市場では冷蔵庫とオーブンはボッシュとシーメンス、洗濯機はミーレ、掃除機はエレクトロラックスが掌握している(中央日報)