しかし、現在、一万円程度以上のものならそれについて考える必要はあまりありません。なぜならその価格帯の機種であれば、皆十分な吸引力を持つからです。激安のものを除けば、日本の掃除機は吸込仕事率500W以上のものが殆どです。しかし、(サイクロン式の)ダイソンは200Wと210Wの2種類、そして一般的には有名でありませんが、紙パック式の雄オキシジェンは260W程度です。
ハイエンド機とパワーブラシ付きの一番安い機種で吸込仕事率を具体的に比べます。
なお、大きい数字と小さい数字は、それぞれ最大出力時と最小出力時を表します。
ハイエンド機(パワー順):
- ナショナル 600-60W
- 三洋 540-70W
- 日立 530-80W
- 東芝 450-50W
- 三菱 270-60W
パワーブラシ最安値モデル(パワー順):
- 日立 580-80W
- ナショナル 570-60W
- 東芝 570-90W
- 三菱 510-90W
- 三洋 500-70W
各社のハイエンド機 /パワーブラシ最安値モデル
- 日立 530-80W/580-80W
- 東芝 450-50W/570-90W
- 三菱 270-60W/510-90W
- ナショナル 600-60W/570-60W
- 三洋 540-70W/500-70W
見ての通り、ナショナルと三洋を除く、日立、東芝、三菱の3社はハイエンド機の方が吸引力が弱いです。ただ、ナショナルもハイエンド機には「エアダストキャッチャー」という吸い込みのパワーを別で消費してしまう機能がありますので、安い物の方がパワーがあるかもしれません。
理由としては、最高級機は静かでなければならないので、吸引力は十分なところで抑えたのではないでしょうか。勿論ハイエンド機がパワー不足では話になりませんし。
また、優秀な回転ブラシが付いていれば、パワーはそれほど必要ないものと思われます。ダイソンの主力モデルDC22の安い方は、吸込仕事率がたった200Wしかありませんが(ナショナルの3分の1!)、回転ブラシのお陰か、買った皆さんはゴミがよく取れると満足していらっしゃいます。
ただ、三菱のハイエンド機が何故か270-60Wなのは少々気になりますが・・・。
(※⇒「掃除機の吸引力比較」)
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